熱戦譜〜2021年8月の試合から


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試合 結果
 日本ライト級
 タイトルマッチ10回戦
 吉野修一郎  TKO6R  仲里周磨
6回戦  馬場龍成  判定  岡田兼弥

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                       2021年8月12日(木)    後楽園ホール
                         日本ライト級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン     T   K  O   挑戦者(同級10位)
               ○   吉野修一郎   6回2分20秒   仲里周磨   ●
                               (三迫) 135 lbs                    (ナカザト) 134 1/2 lbs
               WBO7位,IBF15位,OPBF&WBOアジアパシフィック チャンピオン

 開始早々から強打自慢の両者による迫力満点の応酬になった。鋭い左ジャブの交換。仲里の右ストレートが決まる。吉野もしっかり対応しているが,仲里の左フックをもらう。終了間際には仲里の右ストレートも決まった。
 2回,吉野の右ストレート,左フックもタイミングが合ってきたが,3回には仲里の左フックのカウンターがヒット。終了間際,ロープを背に左フックをもらってのけぞる仲里。しかし,この回はポイントを握った。
 一進一退の攻防が続くが,4回に入ると吉野が流れを引き寄せた。右ストレート,左フックで攻勢に出る吉野。仲里も応戦するが,左目上をカット(吉野の有効打による傷)。仲里は負けじと左アッパーのボディブローを返す。このボディ打ちが効いた吉野だが,終盤には左フック,右ストレートで攻勢に出て仲里を後退させた。
 5回,左右アッパーのボディブローから右ストレートで畳みかける吉野。仲里は果敢に応戦するが,徐々に追い込まれた。
 6回,地力の差が出た。右から左の逆ワンツーで仲里をロープを背にのけぞらせる吉野。仲里は思わずクリンチに出る。吉野はさらにワンツーで仲里をぐらつかせる。完全に試合を掌握する吉野。左目上からの出血が増した仲里はドクターチェックを受ける。これが続行不能とされ,ここで試合がストップした。

 息詰まるような打撃戦の末,吉野が7度目の防衛に成功。仲里の思い切った攻撃に戸惑う場面があったが,4回あたりから畳みかけるような攻撃で主導権を握った。このあたりはキャリアの差が出た感じ。左右フックのボディブロー,右フック,ストレートでどんどんプレスを強める攻撃は吉野ならではのものだろう。こういう肉弾戦で世界に通用するかというとむずかしい面もあるが,脂が乗り切っており,いよいよ来年あたりは勝負の年になりそう。国内では伊藤雅雪(横浜光),三代大訓(ワタナベ)らの強力ライバルとの対戦も楽しみである。
 仲里は元OPBFスーパーバンタム級王者で3度の世界挑戦経験がある仲里繁を父に持つ右ファイター。右ストレート,左フックの強打や好戦的な戦いぶりは父によく似ている。果敢に打ち合いを仕かけ,吉野と真っ向勝負を展開した。最後は吉野との地力の差が出たが,恥じることのない見事な善戦である。現在は下位ランカーであるが,上位進出あるいはタイトルも十分に狙える好素材として注目される。

5回までの採点 吉野 仲里
主審:松原暢宏 *** ***
副審:杉山利夫 48 47
副審:葛城明彦 48 47
副審:飯田徹也 48 47
参考:MAOMIE 48 47


     ○吉野:14戦14勝(11KO)         30歳     身長:175cm
     ●仲里:15戦10勝(7KO)2敗3分     24歳     身長:173cm

     放送:フジテレビ
     解説:八重樫東
     実況:木村拓也

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                      2021年8月12日(木)    後楽園ホール
                        6回戦(スーパーフライ級)
                 日本S・フライ級(ノーランク)       日本S・フライ級(ノーランク)
                ○   馬場龍成    判 定    岡田兼弥   ●
                             (三迫) 114 1/4 lbs               (江見) 115 lbs
                           ばば・りゅうせい              おかだ・けんや

 初回,馬場は左ジャブを伸ばしながら前に出て,右ストレートを打ち込んで岡田をぐらつかせる。岡田は左右フックを打つが,的確な左ジャブをもらう。
 2回以降も突き刺すような馬場の左ジャブがよく決まる。その左ジャブから鋭い右ストレートを再三ヒットする馬場。4回2分過ぎ,馬場の右ストレートで岡田がバランスを崩す場面があった。
 5回,岡田もよく応戦するが,馬場の方が左ジャブが鋭いため,下がらされている。右ストレートでのけぞる岡田。馬場はさらに右アッパーを浴びせる。終盤,右ストレート,左右フック,ボディへの左アッパーで攻勢に出る馬場。岡田はボディが効いている。
 6回,岡田はかなり被弾しているが,よく動いて左右フックで反撃の構えを見せる。しかし,威力がある馬場の左ジャブ,右フック,ストレートが上。激しい応酬の中で終了ゴングを聞いた。

 アマチュア2冠の馬場が大差の判定勝ちでデビュー戦を飾った。王子工高(奈良)→東京農大→自衛隊体育学校というコースを歩み,71戦45勝(2KO・RSC)26敗。全日本選手権(2017年),国体(2019年)で優勝している。右ボクサーファイターで右ストレートが最大の武器。多用した左ジャブは重く鋭いパンチで非常に威力がある。この左ジャブからクロス気味に打ち込む右ストレートで岡田を再三ぐらつかせた。左アッパーのボディブローも打っていたが,次回以降はもっと打ち分けをやりたい。デビュー戦としては高評価であるが,やや攻撃の単調さが見られた。
 岡田は右ボクサーファイターで右ストレート,左右フックを得意としている。被弾が多くなりながらも最後までよく動けていたことは高評価。しかし,馬場の威力がある左ジャブを再三もらった。常に下がらされて後手に回り,右ストレートで再三ぐらついた。粘りを見せたが,馬場にもう少しまとめる連打があれば,ストップされていただろう。

採点結果 馬場 岡田
主審:田中浩二 *** ***
副審:葛城明彦 60 54
副審:蜂須賀ジョン 60 54
副審:飯田徹也 60 54
参考:MAOMIE 60 54


     ○馬場:1戦1勝                25歳     身長:167cm
     ●岡田:10戦5勝(3KO)4敗1分     25歳     身長:165cm

     放送:フジテレビ
     解説:八重樫東
     実況:鈴木芳彦

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