熱戦譜〜2021年4月の試合から


MENU
MENUのbクリックすると各観戦記にジャンプします

試合日 試合 結果
2021.04.01 8回戦  日野 僚  KO7R  大保龍球
2021.04.03  WBA世界スーパー&IBF世界スーパーバンタム級
 王座統一戦12回戦
 ムロジョン・アフマダリエフ  TKO5R  岩佐亮佑
2021.04.08  日本ウェルター級
 タイトルマッチ10回戦
 小原佳太  判定  坂井祥紀
2021.04.21  日本スーパーウェルター級
 タイトルマッチ10回戦
 松永宏信  判定  中島 玲
2021.04.21 8回戦  阿部麗也  7R負傷判定  竹嶋宏心
2021.04.24  WBC世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 寺地拳四朗  判定  久田哲也
2021.04.24  WBOアジアパシフィック バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 西田凌佑  判定  比嘉大吾

ホームページのトップに戻る     熱戦譜のトップに戻る     ← 2021年3月に戻る     2021年5月に進む →


                      2021年4月1日(木)    後楽園ホール
                            8回戦(フェザー級)
                  日本フェザー級7位   K      O   日本フェザー級(ノーランク)
                ○   日野 僚    7回2分10秒    大保龍球   ●
                           (川崎新田) 125 1/2 lbs                  (神奈川渥美) 125 3/4 lbs
                            ひの・りょう                 おおほ・りゅうきゅう

 左の日野,右の大保。上背で勝る日野に対し,大保は上体を振って左右フックを強振する。日野は間合いを取り,右ジャブから左ストレートを狙う。
 2回,右ジャブで大保の接近を阻んだ日野は左アッパーのボディブロー,左ストレートをカウンター。大保の左フック,右ストレートは届かない。
 4・5回,右ジャブを突きながら巧みな位置取りで大保の攻撃をかわしながらワンツー,右フックを浴びせる日野。
 6回,大保は構わず攻め続ける。右ストレートをひとつヒットするが,日野は落ち着いている。終盤,逆に日野のワンツーがヒット。大保が強振する左右フックは空を切る。
 7回,左右フックで飛び込むようにして攻め込む大保。日野は冷静に足と右ジャブでかわし,右に回り込む。日野は出バナにワンツーを浴びせる。さらに左アッパーのボディブローが効いた大保は動きが鈍って後退。攻勢に出る日野。大保がロープを背負ったところで再び左アッパーをボディに打ち込む日野。大保はたまらずうずくまるように崩れ落ち,そのままカウントアウトされた。

 対照的なタイプの両者の対戦。長身のサウスポー日野がうまさで大保をコントロールした。前に出る大保に右ジャブを浴びせ,常に自分の間合いを保った。さらに出バナにワンツー,決め手は7回に見せたボディへの左アッパー。右に回り込み,スウェイバックで大保の攻撃をかわしながら左アッパーのボディ打ちで掴んだチャンスを確実にものにした。
 大保は右ファイタータイプ。左フック,右ストレートに伸びと威力がある。飛び込むように左右フックを強振して積極的に攻めたが,完全に読まれてしまい,パンチが空を切る場面が目立った。

     主審:葛城明彦,副審:田中浩二&福地勇治&染谷路朗
     ○日野:18戦14勝(9KO)2敗1分     30歳     身長:175cm
     ●大保:12戦7勝(4KO)5敗         25歳     身長:171cm
     放送:youtube     解説:なし     実況:なし

このページのトップに戻る


                   2021年4月3日(土)    フモ・アリーナ(ウズベキスタン:タシュケント)
                        IBF・WBA世界スーパーバンタム級王座統一戦12回戦
                    WBAスーパー&IBFチャンピオン   T  K  O   IBF暫定チャンピオン
                ○   ムロジョン・アフマダリエフ    5回1分30秒    岩佐亮佑   ●
                              (ウズベキスタン) 121 1/4 lbs                        (セレス) 121 3/4 lbs

 サウスポー同士。右ジャブを突いて岩佐は慎重な滑り出し。アフマダリエフはじりじりと前に出て右ジャブから左ストレートを狙う。終盤,体を寄せた岩佐は右アッパーをボディに。
 2回に入るとアフマダリエフがプレスを強める。小刻みな右ジャブの連打から左右フックのボディブロー,左ストレートを放ってどんどん攻める。
 4回,アフマダリエフは右ジャブ,フック。岩佐のいい左ストレートがヒットするが,終了間際,アフマダリエフの左右フックでニュートラルコーナーに詰まる岩佐。
 5回開始早々から右ジャブでチャンスを掴んだアフマダリエフが左アッパー,右フックで攻勢に出る。守勢に回る岩佐。一時は左アッパー,ストレートで反撃するが,アゴに左アッパーをカウンターされてぐらつく。一気にスパートするアフマダリエフ。左右フック,左ストレートの連打で岩佐がロープに詰まったところでコプテフ主審が試合をストップした。

 2団体のベルトを狙って敵地ウズベキスタンに乗り込んだ岩佐だが,アフマダリエフのパワーに完敗。上下への力強い右ジャブで崩され,回転力のある連打に押し込まれた。もう少し強い右ジャブ,左ストレートで前進を止められれば勝機があっただろうが,アマダリエフの鋭い踏み込みに屈した。
 アフマダリエフはサウスポーのファイタータイプ。リオ五輪でバンタム級の銅メダリストになっている。踏み込みよく上下に打つ右ジャブから左ストレート,アッパー,右フックを打ってどんどん攻め込む。特にボディに打つ右ジャブに思いのほか威力があり,岩佐を後手に回す効果があった。手数もさることながら,パンチ力も十分。連打の回転力も目立った。

4回までの採点 アフマダリエフ 岩佐
主審:ユリー・コプテフ(ロシア) *** ***
副審:ヴァンサン・デュパ(フランス) 39 37
副審:マテオ・モンテリャ(イタリア) 39 37
副審:ホルガー・ヴィーマン(ドイツ) 39 37
参考:MAOMIE 39 37


     ○アフマダリエフ:9戦9勝(7KO)     26歳     身長:166cm     リーチ:173cm
     ●岩佐:31戦27勝(17KO)4敗      31歳     身長:172cm     リーチ:181cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:安藤 翔

このページのトップに戻る


                     2021年4月8日(木)    後楽園ホール
                      日本ウェルター級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級4位)
               ○   小原佳太    判 定    坂井祥紀   ●
                            (三迫) 146 1/4 lbs            (横浜光) 146 1/4 lbs
                            IBF6位                 さかい・しょうき

 初回,顔面をグラブでカバーした坂井が積極的に前に出て,左ジャブから右フック,ストレート,左フックで小原をロープに追う。小原は左ジャブから右ストレートをもらう。
 2回は小原が左ジャブから上下に右ストレートを多用。終盤,ワンツーからすかさず右ストレートをねじ込む小原。3回,今度は坂井の左フックで小原のアゴが上がる。坂井はスピードこそ今ひとつだが,技術がしっかりしていてパワーも十分。
 5回,小原は作戦を変え,自ら前に出て,左ジャブからボディへの右ストレートを多用する。坂井の左ストレートでアゴが上がる場面はあったが,自ら前に出る姿勢がいい。6回,小原は手数を増やして前に出る。左ジャブ,ワンツーからボディへの右フック。それでも接近すると坂井の左右フックが飛んでくる。
 7回,うなり声を発しながらウェイトが乗った左ジャブ,ストレートを打って前に出る坂井。小原は右アッパーで応戦するが,自ら前に出た方がいい。
 8回,小原は左ジャブから右ストレートのボディブロー,右アッパーに次ぐワンツーで攻勢。ここが勝負どころと見た小原が前に出る。坂井も負けじと左フック,右ストレートを返す。
 9回,小原が積極的に攻めるが,坂井の重い左ジャブが再三ヒット。終盤,坂井の強烈な右から左のフックがボディに決まる。坂井も勝負どころと見て攻勢を強める。
 10回,坂井の右ストレート。重い左ジャブを打って前に出る坂井。小原も応戦するが,坂井の攻めの姿勢が上回った。

 小原が難敵・坂井を僅差で退け,初防衛に成功。ともに持ち味を十分に出し,駆け引きの妙を存分に見せた好ファイトである。小原の苦戦よりも坂井の善戦を称えるべき白熱戦になった。
 小原は序盤,坂井の積極的な攻撃にリードを許した。中盤からは僅差の決着を覚悟してか,細かく手数を出してポイントを押さえる戦法に変えた。このようなギヤチェンジこそがまさに豊富なキャリアの賜物であり,これが勝利につながったと言える。特に多用していた右フック,ストレートのボディブローが坂井の出足を止める効果を生んだ。34歳,経験・気力・体力が充実し,まだまだ先が楽しみなベテランである。
 坂井は右ファイタータイプ。デビューから10年間メキシコでキャリアを積んだ異色の右ボクサーファイターである。名伯楽ナチョ・ベリスタイン氏のロマンサジムで指導を受け,2019年に帰国した。スピードは今一つだが,パンチが重く,打ち合いに滅法強い。左右フックに加え,ウェイトが乗った左ジャブ,ストレートに威力がある。顔面をグラブでカバーしたり,エルボーブロックも巧みで,ディフェンスにも長けている。僅差で敗れたが,いずれ必ずタイトル再挑戦のチャンスがあるはず。こちらも楽しみな素材である。

採点結果 小原 坂井
主審:松原暢宏 *** ***
副審:染谷路朗 96 94
副審:福地勇治 96 94
副審:葛城明彦 96 94
参考:MAOMIE 94 96


     ○小原:29戦24勝(21KO)4敗1分      34歳     身長:180cm     リーチ:184cm
     ●坂井:39戦25勝(13KO)12敗2分     30歳     身長:178cm     リーチ:171cm

     放送:フジテレビ
     解説:八重樫東
     実況:立本信吾

このページのトップに戻る


                     2021年4月21日(水)    後楽園ホール
                    日本スーパーウェルター級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン        挑戦者(同級5位)
               ○   松永宏信   判 定   中島 玲   ●
                           (横浜光) 153 3/4 lbs         (寝屋川石田) 153 3/4 lbs
                                                               
なかじま・れい

 左の松永,右の中島。松永は右ジャブでじりじりと距離を詰める。中島は軽快に動いて右フック,ボディへの左フックを多用する。松永の左右フックを巧みなウィービング,ダッキングでかわす中島。
 2回は右ジャブの数を増やした松永が右フック,左ストレートをコツコツと当てた。3回,中島はウィービングしながらボディに左アッパーやカウンターの右アッパーを打ち,動きがいいところを見せる。しかし,松永の左ストレートがクリーンヒットした。
 5回,再び右ジャブの数を増した松永が左ストレートを当てる。右フックのヒットから攻勢に出る松永。左ストレート,右フックの攻勢に晒された中島は足を使ってピンチを凌いだ。
 6回,足を止め,頭を突き合わせて左右フック,アッパーの応酬。離れては不利と見た中島はフットワークを止めて打ち合いに出るが,松永のショートブローが上回る。
 7回,足を止めた密着戦が続く。ここでも松永が打ち勝った。右フックのヒットから攻勢に出た松永が左ストレート,右フックで中島を追い込む。棒立ちになった中島は左フックをもらい,苦しくなってクリンチ。中島のスピードが落ちる。
 それでも中島のパンチは死んでいない。9回1分過ぎ,モーションのない右ストレートがタイミングよく決まり,松永がのけぞる。息を吹き返した中島は左フックのボディブローから右ストレートをヒット。
 10回,松永は丹念に右ジャブを当て,左ストレートをヒット。中島はよく攻め,左アッパーをボディに打つ。松永は手数が今ひとつだが,ポイントはものにしている。

 松永,判定で3度目の防衛。中島のスピードに手を焼いた面はあるが,最後はプロとしてのキャリア,経験でうまくまとめた。中島の接近戦を許した原因は,右ジャブ,フックが足りなかったこと。右ジャブ,フックをもっと多く使っていれば,楽な展開が作れたはず。現に右ジャブがよく出ている場面では,中島も効果的なパンチが出にくくなっていた。これが次回に向けての課題だろう。
 中島は興国高(大阪)→東京農大で39戦26勝13敗のアマ戦績を残している。右ファイタータイプで右ストレートあるいはボディへの左フック,右アッパーを得意としている。プロ5戦目でKO勝利がないが,パンチ力はある。小柄ではあるが,潜り込んでも足を使っても戦える器用な面がある。非常にスピードがあり,ウィービング,ダッキングを中心にディフェンスも巧み。サウスポーの松永の右腕の外側に体を振って打ち込む左フックのボディブローで松永を苦しめた。キャリアを積めば,タイトル再挑戦のチャンスがあるだろう。

採点結果 松永 中島
主審:杉山利夫 *** ***
副審:岡庭 健 97 93
副審:中村勝彦 97 93
副審:福地勇治 96 94
参考:MAOMIE 96 94


     ○松永:19戦18勝(11KO)1敗     33歳     身長:173cm
     ●中島:5戦4勝1敗             22歳     身長:167cm

     放送:G+
     解説:山中慎介
     実況:辻岡義堂

このページのトップに戻る


                       2021年4月21日(水)    後楽園ホール
                           8回戦(58.0kg契約)
                 IBF世界フェザー級11位   負 傷 判 定    日本フェザー級18位
                ○   阿部麗也    7回2分42秒    竹嶋宏心   ●
                           (KG大和) 127 3/4 lbs                         (緑) 128 lbs
                          日本フェザー級3位                     たけしま・こうしん

 左の阿部,右の竹嶋。立ち上がりはともに小刻みな動きでフェイントをかけながら右ジャブ,左ストレートから。
 2回,竹嶋は右ストレートをヒットするが,バッティングで右眉下をカットしてドクターチェックを受ける。
 3回,フェイントをかけて左ストレートを決める阿部。竹嶋は左目上もカット(偶然のバッティグによる傷)。終盤,右ストレートをミスした竹嶋のアゴに,阿部が左ストレートをヒット。この鮮やかなカウンターで竹嶋は右膝をついてダウン(カウント9)。竹嶋にはダメージが残っている。阿部が攻勢に出たところでゴングが鳴った。
 4回は竹嶋がいいところを見せた。右フックがクリーンヒットして,阿部のアゴが上がる。
 5回,阿部は小刻みな動きでフェイントをかけながら上下に左ストレートを。阿部の動きに幻惑されている竹嶋。終盤,阿部は左ストレート,ボディへの左アッパーを決める。
 6回,竹嶋をロープに詰めた阿部はボディに左アッパーを打ち込む。さらにフェイントから左ストレートを巧打。阿部の動きに翻弄され,攻め倦む竹嶋。
 7回,竹嶋が右ストレートで攻め込む。ここで潜り込んだ阿部の首を後ろ向きになった竹嶋が左腕で抱える形になり,和田主審はホールディングで竹嶋に減点1を課した。しかし,これは一連の流れの中で起きたことなので,いきなり減点は気の毒な処置だった。阿部は左ストレート,ボディへの左アッパー。竹嶋の両目上の傷が深くなり,ドクターチェック。この傷が続行不能とされ,ここで試合がストップされた。

 中量級のテクニシャン同士の対戦。プロのキャリアで上回る阿部が竹嶋を制した。
 阿部はサウスポーのボクサーファイターで,左ストレートを中心に多彩なコンビネーションブローがある。小刻みな動きでフェイントをかけながら,タイミングのいいパンチでポイントを重ねる。竹嶋の焦りを読んだかのように焦らしやフェイントを絡め,冷静な試合運びを通した。
 竹嶋は拓殖大で主将を務め,101戦82勝(20KO・RSC)19敗というアマのキャリアがある。昨年12月に松田ジムから緑ジムに移籍したばかり。右ストレートを得意とする右ボクサーファイターで,積極的に自分から攻撃を仕掛ける。激しく肉薄して崩そうとしていたが,阿部に読まれてかわされていた。

7回までの採点 阿部 竹嶋
主審:和田こうじ *** ***
副審:中村勝彦 68 63
副審:田中浩二 68 64
副審:福地勇治 67 64
参考:MAOMIE 68 63


     ○阿部:25戦21勝(9KO)3敗1分     28歳     身長:172cm
     ●竹嶋:7戦4勝(3KO)2敗1分       25歳     身長:171cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:川畑一志

※ 7回,竹嶋ホールディングで減点1。

このページのトップに戻る


                 2021年4月24日(土)    大阪府立体育会館第1競技場
                     WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級1位)
               ○   寺地拳四朗   判 定   久田哲也   ●
                            (BMB) 107 1/4 lbs              (ハラダ) 108 lbs
                    てらじ・けんしろう

 初回,軽快に左に回り込んで左ジャブを伸ばす寺地。久田は左ジャブをボディに。終盤,久田が左フック,右ストレートで仕掛ける。
 2回,久田が左右フックで攻勢に出る。しかし,寺地の左ジャブからの右クロスが鮮やかにアゴを捉え,久田は腰から落ちてダウン(カウント9)。寺地はよく伸びる左ジャブ,右ストレートでプレスをかける。
 中盤,久田は右ストレート,ボディへの左アッパーで迫るが,寺地はよく見て左ジャブ,左アッパーのボディブロー,ワンツーで追い上げる。
 8回終了間際,久田は右ストレートでニュートラルコーナーに寺地を追い込むが,攻め切れない。9回,久田は左右フックのボディ連打で寺地をロープ際に追い込む。しかし,寺地は冷静に左ジャブ,右アッパー,ストレート。久田は先に打たれている。さらには左目上をカットするハンデを負った(寺地の有効打による傷)。
 11回,寺地のワンツーがヒット。久田はよく食い下がるが,寺地の左ジャブを浴び,リング中央で右ストレートをもらう。久田の動きは鈍っている。
 12回,久田は必死の形相で攻めるが,足がついていかず,寺地の左ジャブ,右ストレートをもらう。寺地は久田の攻撃を足でかわし,最後まで冷静さを保った。

 1年4ヶ月ぶりのリング復帰となった寺地が大差の判定勝ちで8度目の防衛に成功。器物損壊事件を起こして3ヶ月間のライセンス停止処分を受け,昨年12月に予定されていた久田との防衛戦も4ヶ月延期された。しかし,ブランクを感じさせない動きで圧倒した。伸びのいい左ジャブを出バナに当てて久田の前進を阻み,右ストレート,アッパーを浴びせた。相手のパンチも良く見えていた。2回にダウンを奪ったのはクロス気味の右フック。タイミング抜群の見事なパンチだった。もう少しボディ打ちが多く出ていれば,KO決着もあっただろう。
 久田は2度目の世界挑戦に失敗。右ストレート,左右フックに威力がある右ボクサーファイター。右ストレート,ボディへの左アッパーを主体に果敢な攻撃を展開したが,寺地に読まれ,出バナに左ジャブ,右ストレートを浴びた。

採点結果 寺地 久田
主審:福地勇治 *** ***
副審:古田厳一 118 109
副審:野田昌宏 119 108
副審:宮崎久利 118 109
参考:MAOMIE 119 108


     ○寺地:18戦18勝(10KO)           29歳     身長:165cm     リーチ:164cm
     ●久田:47戦34勝(20KO)11敗2分     36歳     身長:163cm     リーチ:163cm

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

このページのトップに戻る


                  2021年4月24日(土)    沖縄コンベンションセンター
                  WBOアジアパシフィック バンタム級タイトルマッチ12回戦
                   挑戦者(同級5位)           チャンピオン
                ○   西田凌佑    判 定    比嘉大吾   ●
                               (六島) 118 lbs                (Ambition) 118 lbs
                          にしだ・りょうすけ        WBA12位,WBC13位,WBO7位,IBF7位

 右の比嘉,左の西田。初回,西田はロングレンジからの右ジャブ,ワンツー,右アッパーのボディブロー。終盤には西田の左アッパーで比嘉がのけぞる。
 2回,比嘉は右ストレートでロープに西田を追っていく。しかし,西田は落ち着いてロングレンジからの右ジャブ,ワンツー,さらにボディへの左右アッパーが回転させる。
 3回,比嘉は強引に西田をロープに押し込み,左右フックのボディブローから右アッパーをアゴに突き上げる。西田も負けじとワンツーからボディに左右アッパーを返す。
 5回,強引に距離を潰して攻める比嘉。左右フックから右ストレートが唸る。中盤,比嘉は右ストレート2発で西田をのけぞらせ,後退させる。
 6回以降は西田がほぼ一方的に試合を進めた。接近して強打を打ち込みたい比嘉に対し,西田の左ストレート,ボディへの左右アッパーが回転する。比嘉は思うようにパンチが出ず,苦しい展開。8回終了間際,比嘉をロープに詰めた西田はワンツーを浴びせる。9回,ボディブローが効いたのか,比嘉は動きが鈍り,手数も出ない。
 10回,比嘉は攻勢に出るが,逆に西田の左フックをカウンターされる。得意の接近戦でも逆に西田の左右アッパーの連打が上回る。2分過ぎ,西田の左ストレートがクリーンヒット。
 11回,手数を出さなければならない比嘉。しかし,逆にワンツーから左右アッパーをまとめられて動きが止まる。
 12回,比嘉は消耗して手数が出ず,西田の左右アッパー,ワンツーに防戦一方。西田は最後まで冷静な試合運びを通した。

 比嘉は完敗で初防衛に失敗。単調な攻め口を読まれ,伸びのいいコンビネーションブローで圧倒された。スピード,切れともに不十分で,昨年12月のストロング小林佑樹(六島)戦とは雲泥の差である。復帰以来,好不調の波が激しいことが気になる点。何か相当なチェンジをやらない限り,以前の迫力は戻らないだろう。終盤はボディブローが効いたのか,動きが鈍り,手が出なくなった。
 西田はサウスポーのボクサータイプ。長身で長いリーチから右ジャブを多用し,ワンツー,さらにボディへの左右アッパーなどの多彩なコンビネーションブローを得意としている。比嘉の土俵である接近戦でも左右アッパーのボディブローで打ち勝っていた。

採点結果 西田 比嘉
主審:染谷路朗 *** ***
副審:岩崎国浩 117 111
副審:友利勝次 118 110
副審:とやま・さとし 117 111
参考:MAOMIE 118 110


     ○西田:4戦4勝(1KO)             24歳     身長:170cm
     ●比嘉:20戦17勝(17KO)2敗1分     25歳     身長:161cm     リーチ:163cm

     放送:TBS
     解説:内藤大助
     実況:赤荻 歩

このページのトップに戻る


熱戦譜のトップに戻る     ← 2021年3月に戻る     2021年5月に進む →

ホームページのトップに戻る