熱戦譜〜2021年3月の試合から


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試合日 試合 結果
2021.03.11 8回戦  平岡アンディ  TKO3R  木村文祐
2021.03.11 6回戦  武居由樹  TKO1R  高井一憲
2021.03.11 8回戦  桑原 拓  判定  湊 義生
2021.03.13  WBA世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 京口紘人  TKO5R  アクセル・アラゴン・ベガ
2021.03.25 8回戦  李 健太  判定  石脇麻生
2021.03.25 8回戦  川端遼太郎  判定  高橋竜也
2021.03.25 8回戦  福井勝也  判定  英 洸貴
2021.03.25 6回戦  藤田健児  TKO6R  木村元祐
2021.03.28 8回戦  久保 隼  TKO3R  佐伯瑠壱斗

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                       2021年3月11日(木)    後楽園ホール
                            8回戦(65.2kg契約)
                 IBF世界S・ライト級12位    T  K  O     日本S・ライト級15位
                ○   平岡アンディ     3回2分15秒     木村文祐   ●
                              (大橋) 143 1/2 lbs                        (JM加古川) 142 lbs
                                                きむら・ふみすけ

 左の平岡,右の木村。気合い十分の平岡が右ジャブを突いてじりじりとプレスをかけ,ボディに左アッパーを打ち込む。さらに木村をロープに詰め,左アッパー,右フックを浴びせる平岡。木村は慎重に左ジャブを伸ばして間合いを取ろうとするが,プレスに負けて下がらされている。
 2回,早くも平岡のワンサイドゲーム。コーナーに詰め,左右フック,アッパーを叩きつける。木村はブロックするのが精いっぱいで守勢一方。
 3回,コーナー,ロープに木村を釘付けにして連打を浴びせる平岡。ブロックの上から隙間からと容赦ないパンチを打ち込む。最後はニュートラルコーナーで木村が防戦一方になったところで中村主審が試合をストップした。

 トップランク社と契約している平岡がラスベガスでの2連勝を受けての凱旋試合を見事なTKO勝利で飾った。両者は2018年2月に対戦して平岡が判定勝ちしており,今夜は返り討ちにした形になった。長身で長いリーチがあり,懐が深いことが特徴。その上パンチが重いので,相手にとっては非常に脅威である。右ジャブから左アッパーのボディブロー,左ストレートに威力がある。本場での2連勝によって自信を深め,スケールが大きくなった。
 木村は右ファイタータイプで左右フックを得意としている。しかし,平岡のプレスに圧倒され,手が出ないまま敗れた。被弾覚悟で思い切って懐に飛び込めば面白かったが,平岡の攻撃をブロックで防ぐのが精いっぱい。何もできないままにストップされた。

     主審:中村勝彦,副審:寺山しゅうへい&福地勇治&松原暢宏
     ○平岡:17戦17勝(12KO)        24歳     身長:182cm
     ●木村:17戦9勝(6KO)7敗1分     33歳     身長:170cm
     放送:フジテレビ     解説:川島郭志     実況:田淵裕章

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                       2021年3月11日(木)    後楽園ホール
                           6回戦(54.5kg契約)
               日本S・バンタム級(ノーランク)   T  K  O   日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   武居由樹    1回1分43秒    高井一憲   ●
                               (大橋) 120 lbs                     (中日) 120 lbs
                      たけい・よしき                    たかい・かずのり

 サウスポー同士。初回,高井は右ジャブを出しながら慎重に動いて様子見。1分過ぎ,武居が青コーナー付近で左アッパー,右フックを浴びせて攻勢。高井がロープを背負ったところに左右フックから右アッパーをアゴに突き上げれば,高井はロープ際で腰から落ちてダウン(カウント9)。武居の詰めは鋭く,高井はあっという間に守勢一方に回る。左右アッパー,左ストレートの猛攻に晒される高井。最後は連打からの左フックをアゴに打ち込まれ,つんのめるようにキャンバスに落下。ここで田中主審がノーカウントで試合をストップした。

 元K-1王者の武居が鮮やかなTKO勝利でプロ転向第1戦を飾った。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,左右アッパーにスピードと威力がある。チャンスのときの詰めも鋭く,楽しみなタレントが増えた。ガードが低いので,被弾には十分な注意が必要である。
 高井はサウスポーのボクサーファイター。右ジャブ,ワンツー主体でフットワークがいい。距離を取りながら左右に動いて武居の攻撃をかわしながら,後半に持ち込む作戦だったろう。しかし,武居の鋭い出足にあっという間に守勢一方になった。デビュー戦の武居にベテランの味でプロの厳しさを教えたいところだったが,パンチ力とスピードの点で大きな開きがあった。

     主審:田中浩二,副審:寺山しゅうへい&福地勇治&松原暢宏
     ○武居:1戦1勝(1KO)           24歳     身長:170cm
     ●高井:17戦6勝(3KO)8敗3分     34歳     身長:170cm
     放送:フジテレビ     解説:川島郭志     実況:大川立樹

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                    2021年3月11日(木)    後楽園ホール
                        8回戦(スーパーフライ級)
                    日本フライ級8位        日本S・フライ級(ノーランク)
                ○   桑原 拓    判 定    湊 義生   ●
                             (大橋) 114 3/4 lbs          (JM加古川) 114 1/2 lbs
                           くわはら・たく             みなと・よしき

 桑原が好調な滑り出し。湊が出ようとするところにスピーディな左アッパー,右ストレート。
 2回,軽快に動いて左ジャブ,ボディへの左アッパーを打ち込む桑原。中盤,湊が攻勢に出て,ロープからニュートラルコーナーに桑原を追うが,有効打は奪えない。終盤,桑原は右アッパーを浴びせる。
 3回,左ジャブ,フックから左アッパーが冴える桑原。足を使いながら華麗なコンビネーションブローで湊を圧倒する。パンチが当たらない湊は終了ゴングと同時に戻った青コーナーで苦笑いを浮かべる。桑原の巧みなアウトボクシングに空転が目立つ湊。そこに桑原のコンビネーションブローが上下に飛ぶ。湊も動きが悪いわけではないが,足を絡めた桑原のスピーディな攻撃に翻弄されている。
 6回,まともには当たっていないが,湊の入り際に合わせる右ストレートのカウンターが鋭い。7回,左アッパーをボディに打ち込まれた桑原はやや苦しそうな表情。
 8回,桑原の右ストレート,ボディへの左アッパーを受けながらも食い下がる湊。最後までプロの意地を見せたが,桑原のスピードに屈した。

 桑原はプロ無傷の8連勝。興国高(大阪)→東京農大で68戦50勝18敗のアマ戦績があり,インターハイと国体での優勝経験がある。右ボクサーファイターで軽快なフットワークから左ジャブ,フック,ボディへのアッパーがどんどん出る。相手の出バナに合わせる右ストレートのカウンターは抜群のタイミングである。出入りのフットワークに乗せた多彩なコンビネーションブローで湊を圧倒した。数多い大橋ジムのホープの中でも,ピカイチの素材である。日本タイトルならすぐにでも狙えるだけの実力がある。
 湊は2018年全日本フライ級新人王。バランスのいい右ボクサーファイターで,こちらも軽快なフットワークから放つシャープなワンツーを武器としている。好素材で動きもよかったが,桑原とはスピードの点で開きがあった。桑原のスピーディな出入りに翻弄され,パンチが空を切る場面が目立った。

採点結果 桑原
主審:葛城明彦 *** ***
副審:寺山しゅうへい 80 72
副審:福地勇治 79 73
副審:松原暢宏 80 72
参考:MAOMIE 80 72


     ○桑原:8戦8勝(4KO)       25歳     身長:164cm
     ●湊:13戦9勝(4KO)4敗     22歳     身長:167cm

     放送:フジテレビ
     解説:川島郭志
     実況:森昭一郎

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           2021年3月13日(土)    アメリカンエアライズセンター(米国テキサス州ダラス)
                      WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    T  K  O    挑戦者(同級10位)
                ○   京口紘人   5回1分32秒   アクセル・アラゴン・ベガ   ●
                           (ワタナベ) 107 1/2 lbs                   (メキシコ) 107 1/4 lbs

 開始早々からともに左ジャブを突きながらボディブローの応酬。小柄なベガはボディ攻撃主体に積極的に手を出す。京口はよく見て左ジャブからレバーに左アッパーを打つ。
 2回,頭をつけて左右アッパーを連打するベガ。京口もこれに応じ,接近戦で左右アッパーのボディブローからアゴに右アッパーを突き上げる。終盤,ベガが右フックから攻勢に出る。
 3・4回はともに手数がやや少なかったが,5回,思わぬアクシデントが待っていた。接近戦を挑んでどんどん手数を出すベガ。京口はこれを左右アッパーで迎撃する。ベガが振った右フックが京口の頭部に当たった瞬間に激痛が走ったのか,表情を歪めたベガは突然背を向けてロープ際に下がる。すかさず襲いかかる京口。ここでカイズ主審が試合をストップした。ベガが右拳を負傷したもの。

 敵地に乗り込んだ京口は3度目の防衛に成功。しかし,挑戦者が右拳を負傷するというアクシデントによるTKO勝利であり,不完全燃焼という印象は否めない。ベガに押し込まれる場面もあり,やや不本意な試合内容だろう。打たせてブロックしてから打つのではなく,ベガがどんどん出てきたので,カウンターを狙ってもよかったのではないか。
 ベガは小柄な右ファイタータイプ。左ジャブを打ちながら接近し,密着した状態で左右フック,アッパーを連打するのが得意の攻撃パターン。小柄なので,潜り込ませるとなかなかうるさい。手数が旺盛だが,パンチ力は今ひとつである。

採点結果 京口 ベガ
主審:ラウル・カイズ・ジュニア(米国) *** ***
副審:グレゴリオ・アルバレス(米国) 38 38
副審:ローレンス・コール(米国) 38 38
副審:グロリア・マルチネス・リゾ(米国) 37 39
参考:MAOMIE 37 39


     ○京口:15戦15勝(10KO)         27歳     身長:162cm     リーチ:163cm
     ●ベガ:19戦14勝(8KO)4敗1分     20歳     身長:146cm     リーチ:146cm

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

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                   2021年3月25日(木)    後楽園ホール
                       8回戦(スーパーライト級)
                日本S・ライト級(ノーランク)        日本S・ライト級18位
                ○   李 健太    判 定    石脇麻生   ●
                             (帝拳) 140 lbs               (寝屋川石田) 140 lbs
                            り・ごんて              いしわき・あそう

 左の李,右の石脇。右ストレートを伸ばして攻める石脇に対し,李は長い右ジャブを多用し,左ストレート,ボディへの左アッパー。李は右ジャブをうまく使い,自分の距離を保つ。
 3回,李の左ストレートでボディを刺された石脇は思わず上体を丸めて動きが止まる。石脇は構わず右ストレート,左フックを振って攻めるが,李は右ジャブから左右フックをボディに。4回,石脇は右目上をカット(李の有効打による傷)。
 6回,李の手数が止まる。石脇は執拗に前進し,右ストレート,左右アッパーで迫る。李は左アッパーをボディに打つが,しっかり右ジャブ,左ストレートで石脇の前進を止めたいところ。
 7回,李の左ストレートがボディに決まり,上体が九の字に曲がる。李はさらに左アッパーのボディブロー,左ストレート。
 8回,石脇は執拗に食い下がるが,李は右フック,左ストレート,ボディに左アッパーを打ち込んで攻勢に出る。石脇は目いっぱいだが,最後までプロの意地を貫いた。

 李が執拗に攻める石脇を圧倒し,プロ4戦目を飾った。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,ボディへの左アッパーに威力がある。長身でリーチに恵まれており,右ジャブをうまく多用してリズムを掴む。大阪朝鮮高(大阪)→日大というコースを歩み,アマで112戦102勝10敗。高校時代には62連勝をマークしている。スピード,パンチ力があり,間合いを取ったときに持ち味を発揮する。ただ,単発になる傾向があるので,コンビネーションでまとめることを心がけるべきだろう。
 石脇は右ファイタータイプで右ストレート,左フックを武器に前進し,執拗な攻撃を展開する。今夜もアマチュアエリートの李に対し,最後まで後退せずに攻め抜いた。しかし,左ストレート,アッパーのボディ打ちで上体を丸めるなど,ボディブローで攻撃の芽を摘まれた。

採点結果 石脇
主審:葛城明彦 *** ***
副審:飯田徹也 78 74
副審:染谷路朗 79 73
副審:杉山利夫 78 74
参考:MAOMIE 79 73


     ○李:4戦3勝(1KO)1分          25歳     身長:180cm
     ●石脇:13戦8勝(6KO)4敗1分     21歳     身長:173cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:川畑一志

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                      2021年3月25日(木)    後楽園ホール
                         8回戦(スーパーバンタム級)
                 日本S・バンタム級(ノーランク)        日本バンタム級7位
                ○   川端遼太郎    判 定    高橋竜也   ●
                              (真正) 121 1/2 lbs              (ヤマグチ土浦) 121 3/4 lbs
                          かわばた・りょうたろう            たかはし・たつや

 初回,長身の高橋は左ジャブを突きながら左に回る。川端は左ジャブから積極的に左右フックで攻め込む。川端は右クロス,接近戦で左右フックから右アッパーをアゴに見舞う。
 2回,両者が足を止めて打ち合うが,打ち勝っているのは川端。高橋は上体が立ったまま左右フック。川端は潜り込んで左右フックから右クロスを決める。終了間際,川端の左右フックが回転する。高橋は鼻から出血。
 中盤以降も接近戦で激しいパンチの応酬が続いた。両者が相次いで右目上をカットして流血するが,3・4回は連打の回転力で川端が上回る。
 しかし,5回から高橋の粘りが目立った。6回,高橋が徐々に盛り返した。川端にはやや打ち疲れが見える。
 7回,右目上に傷を負った両者が相次いでドクターチェックを受ける。川端は打ち疲れがあるものの,見栄えのいい攻撃で上回る。終了間際,川端が左右のショート連打に次ぐ右ストレートから左フックをヒット。
 8回,激しい打ち合い。高橋は左アッパーから右アッパーをいずれもボディに打ち込む。川端は前に出るが,高橋の右ストレートをもらう。

 お互いに流血する激戦の末,川端がランカーの高橋に打ち勝った。これで念願のランキング入りが濃厚。左右フックの連打を身上とする右ファイタータイプ。連打からの右アッパーあるいは左フックが武器になっている。序盤から積極的に攻め,回転力を利かせた連打で高橋を追い込んだ。打ち疲れが出た終盤は逆に追い込まれる場面もあったが,前半の大きなリードを守り抜いた。
 高橋は48戦目という大ベテラン。バンタム級としてはかなりの長身であるが,右ファイタータイプに近い。序盤は左ジャブを突きながら左に回っていたが,川端に潜り込まれた。終盤にかなり追い上げたが,前半に左ジャブで高橋の前進を止められなかったことが敗因。

採点結果 川端 高橋
主審:田中浩二 *** ***
副審:飯田徹也 77 75
副審:杉山利夫 77 75
副審:福地勇治 78 74
参考:MAOMIE 78 74


     ○川端:19戦13勝(6KO)4敗2分       30歳     身長:162cm
     ●高橋:48戦32勝(21KO)10敗6分     32歳     身長:173cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:平松修造

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                      2021年3月25日(木)    後楽園ホール
                        8回戦(スーパーバンタム級)
                 日本S・バンタム級(ノーランク)      日本S・バンタム級19位
                ○   福井勝也    判 定    英 洸貴   ●
                            (帝拳) 121 3/4 lbs                (カシミ) 122 lbs
                                                  はなぶさ・ひろき

 序盤から福井がテクニシャンの片鱗を見せた。初回,左ジャブの刺し合いになる。英は左ジャブを打って積極的に出る。浅いものの,右ストレートがヒット。一方の福井は終盤に小さい左フックのカウンターを決めた。
 3回,福井は左に回り込みながら左アッパーのボディブローから左フック,さらに右アッパーを見舞う。英は鼻から出血。終了間際,福井の右ストレートがカウンターになる。浅いためにダメージはなかったが,まともに当たっていれば一発で倒れるパンチだった。
 4回,福井は左に回り込んで左ジャブ,フック。ボディへの左アッパーからアゴに右アッパーを見舞う福井。英も動きは悪くないが,福井のうまさが目立つ。
 5回,英が出るところに左アッパーのボディ打ちを併せる福井。福井はさらに左フック,右ストレートをヒットし,右アッパーをアゴに突き上げる。
 6・7回,相変わらず福井のうまさが光る。右アッパー,左フックを打っては左に回り込み,巧みに自分のポジションをキープした。
 8回,福井の右ストレート。英も13戦目の意地を見せるが,福井は巧みな位置取りから巧打を決めた。終盤,福井の右ストレートがカウンターになり,英の腰が落ちる。

 福井が冷静な試合運びを披露し,プロ3戦目を飾った。駿台学園高(東京)→東洋大でアマ75戦59勝16敗。右ボクサーファイターで左ジャブ,右ストレートだけでなく,上下への左アッパー,フック,さらには意表を突くような右アッパーもある。カウンターの右ストレートにも切れがある。ガードを固めながらパンチを見舞っては左に回り込む位置取りのうまさが光る。無駄打ちせず,要所に打ち分けるうまさが目立った。安定感抜群のテクニシャンである。
 英は2018年全日本スーパーバンタム級新人王で,27戦19勝8敗のアマ戦績がある。右ボクサーファイターで左フック,右ストレートを得意としている。プロの意地を見せ,右ストレートを中心に積極的な攻撃を見せたが,福井の巧みな攻防の組立に及ばなかった。よく食い下がって闘志を見せたが,福井のうまさに屈した。

採点結果 福井
主審:葛城明彦 *** ***
副審:飯田徹也 80 72
副審:福地勇治 79 73
副審:染谷路朗 80 72
参考:MAOMIE 79 73


     ○福井:3戦3勝(2KO)          24歳     身長:168cm
     ●英:13戦8勝(3KO)2敗3分     22歳     身長:170cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:大町怜央

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                      2021年3月25日(木)    後楽園ホール
                           6回戦(フェザー級)
                日本フェザー級(ノーランク)   T  K  O   日本フェザー級(ノーランク)
                ○   藤田健児    6回2分38秒    木村元祐   ●
                            (帝拳) 125 3/4 lbs                   (JM加古川) 125 1/4 lbs
                                                         きむら・もとすけ

 サウスポー同士の対戦。初回,ともに低いガードから右ジャブで牽制する。藤田は右ジャブをヒット。さらにオーバーハンドの左フックが軽く決まる。
 2回,木村は右にスイッチし,左腕を伸ばしながら広いスタンスで右ストレートを狙う。3回,藤田はじりじりと迫り,フェイントをかけながら左アッパーのボディブロー,左ストレートを浴びせる。クリーンヒットではないが,確実にプレスを増している。
 4回,木村の左目下が青黒く貼れている。2分過ぎ,ニュートラルコーナーで右フックを脇腹に打ち込まれる木村。上体を丸めて耐えるが,ボディへの左右フックで腰から落ちてダウン(カウント9)。防戦一方の木村に襲いかかる藤田。木村は辛うじてゴングに救われた。
 5回,ボディを狙ってプレスを強める藤田。左アッパー,右フックをボディに打たれた木村は打たれまいとするのが精いっぱい。
 6回,青コーナーで左ストレートを受けた木村は動きが鈍る。木村の左目下が塞がり,ドクターチェック。再開後,藤田がプレスを増す。ニュートラルコーナーで右アッパーがヒットしたところで,田中主審が試合をストップした。

 藤田がTKOでプロデビュー戦を飾った。元東洋太平洋スーパーフェザー級暫定王者・藤田和典(倉敷守安)の弟。倉敷高(岡山)→拓大→自衛隊体育学校というコースを進み,アマ174戦153勝21敗。サウスポーのボクサーファイターで右フック,左ストレートにパンチ力がある。一番やりにくい相手をデビュー戦に選んだという感じがする。序盤はプレスこそかけているが,なかなかパンチが出なかった。3回あたりから左アッパーのボディブローで冷静に突破口を開いた。思うようにかみ合わず,実力のすべてを披露するには至らなかったが,2戦目以降に注目したい。
 木村は左右にスイッチする変速的なサウスポー。つかみどころがないファイタータイプである。パンチ力がある藤田の右フック,左ストレートを警戒し,間合いを十分に取り,変速的なスタイルで藤田を苦しめた。よく粘って藤田をてこずらせたが,ボディブローで動きを止められた。

     主審:田中浩二,副審:染谷路朗&杉山利夫&福地勇治
     ○藤田:1戦1勝(1KO)           27歳     身長:168cm
     ●木村:11戦3勝(1KO)6敗2分     34歳     身長:167cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:辻岡義堂

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                   2021年3月28日(火)    神戸市立中央体育館
                          8回戦(58.5kg契約)
                  日本フェザー級3位   T   K  O   日本S・フェザー級(ノーランク)
                ○   久保 隼    3回2分59秒    佐伯瑠壱斗   ●
                            (真正) 128 3/4 lbs                    (岐阜ヨコゼキ) 129 lbs

 左の久保,右の佐伯。ともにジャブで牽制しながらチャンスを窺う。久保はボディへの左ストレートを多用。佐伯はヘッドスリップしながら右ストレートを狙う。
 2回,久保は右ジャブを出しながら左ストレートを打ち込むチャンスを狙う。しかし,ロープを背負った佐伯が右アッパーを連発し,久保がわずかにのけぞる場面があった。
 3回序盤,右ジャブから放った久保の鮮やかな左ストレートがアゴに決まり,佐伯は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がった佐伯は右ストレートをヒットするが,久保の左ストレートで腰が落ちたところで新井主審が試合をストップした。

 久保が主武器の左ストレートで佐伯を仕留め,鮮やかなTKO勝利を飾った。初回は右ジャブからボディに左ストレートを集め,3回に入ると一気に左ストレートをアゴに持って行った。この辺はキャリアの差というべきだろう。ただし,2回に右アッパーを連発されて危ない場面が見られるなど不安定なボクシングは相変わらずである。
 佐伯は右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。ヘッドスリップしながら右ストレートを狙ったが,正面に立ったところに左ストレートをボディに打たれ,出足が鈍った。ボディに注意を払っているところにアゴにもらってしまった。

     主審:新井久雄,副審:近藤謙二&池原信遂&川上 淳
     ○久保:17戦15勝(10KO)2敗     30歳     身長:176cm     リーチ:180cm
     ●佐伯:13戦7勝(1KO)5敗1分     22歳     身長:172cm
     放送:youtube(関西テレビ)     解説:奥本貴之&川端遼太郎     実況:大橋雄介

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