熱戦譜〜2021年2月の試合から


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試合日 試合 結果
2021.02.11  日本フェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 丸田陽七太  TKO7R  佐川 遼
2021.02.11  日本ユース ライトフライ級
 王座決定戦8回戦
 重岡優大  TKO5R  堀川 龍
2021.02.21  5回戦(ライトフライ級決勝)
 第67回全日本新人王戦
 狩俣綾汰  判定  木村彪吾
2021.02.21  5回戦(スーパーフライ級決勝)
 第67回全日本新人王戦
 久保春平  TKO4R  杉本太一
2021.02.21  5回戦(スーパーフェザー級決勝)
 第67回全日本新人王戦
 奈良井 翼  TKO1R  福田星河

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                       2021年2月11日(木)    後楽園ホール
                        日本フェザー級タイトルマッチ10回戦
                    挑戦者(同級1位)   T  K  O    チャンピオン
                ○   丸田陽七太    7回2分57秒    佐川 遼   ●
                               (森岡) 125 1/2 lbs                     (三迫) 125 1/4 lbs
                      まるた・ひなた                      さがわ・りょう
                                                       WBC9位,IBF10位

 初回,ともに左ジャブで探り合う。丸田はよく伸びる左ジャブから右ストレート。さらに左フック,ワンツーを浴びせて好調な滑り出し。終盤,佐川も右ストレートをボディに打つ。
 2回,硬さが取れた佐川が左ジャブから右ストレート,ボディに左アッパーを見舞う。スムーズにパンチが出ている。丸田も左フックをヒットするが,佐川のワンツーが冴える。終了間際,両者相打ちの右ストレート。
 3回,佐川はワンツーをクリーンヒットするが,終了間際には丸田の右スットレートでぐらつき,ロープに詰まる。
 4回,佐川は左ジャブ,ワンツーをヒットするが,丸田も譲らない。終了間際,右ストレートのカウンターを浴びながらも左フック,ワンツーで佐川をロープに詰めてのけぞらせる丸田。
 5回,佐川は左ジャブ,右ストレートをヒット。さらに左ジャブから丸田をロープに追い込んでボディに右ストレートを見舞う。しかし,終盤,丸田の右フックがカウンターになり,これが効いてしまう佐川。丸田の攻勢。
 7回,丸田の強打が爆発した。よく見て冷静に攻める丸田。佐川はワンツーで反撃するが,2分過ぎ,攻め込もうとしてガードが下がったところに丸田の右ストレートがカウンターになる。佐川は青コーナーでたまらず腰から落ちてダウン(カウント8)。再開後,丸田が一気に勝負に出る。佐川はなんとか凌ごうとするが,丸田の左フック,右ストレートに次ぐ左右フックが炸裂。ニュートラルコーナーに右膝から崩れ落ちた佐川を福地主審が救い,試合がストップされた。

 丸田が劇的なTKOでタイトルを奪取した。179cmの長身であるが,それ以上に長く見えるリーチが特徴。右ボクサーファイターで左ジャブ,右ストレートがよく伸びる。フィニッシュの連打の爆発力は圧巻。佐川のワンツーを許す場面はあったが,終始相手の動きがよく見えていた。リーチが長い上にスタンスが広めなので,ロングレンジからのストレート系のパンチの伸びは相手にとって厄介である。関西大北陽高(大阪)で66戦55勝(31KO・RSC)11敗というアマ戦績がある。
 佐川は3度目の防衛に失敗。硬さが取れた2回から伸びる左ジャブ,右ストレートあるいはボディへの右ストレートでリードしたが,ラウンドの終盤に丸田のクリーンヒットを許してポイントを失う場面が目立った。冷静に戦った丸田が一枚上だった。

     主審:福地勇治,副審:染谷路朗&松原暢宏&葛城明彦
     ○丸田:13戦11勝(9KO)1敗1分     23歳     身長:179cm
     ●佐川:12戦10勝(5KO)2敗        26歳     身長:174cm
     放送:フジテレビ     解説:八重樫東     実況:木村拓也

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                      2021年2月11日(木)    後楽園ホール
                     日本ユース ライトフライ級王座決定戦8回戦
                  日本ミニマム級13位   T   K  O   日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   重岡優大    5回2分42秒    堀川 龍   ●
                           (ワタナベ) 107 1/2 lbs                      (三迫) 108 lbs
                         しげおか・ゆうだい                   ほりかわ・りゅう

 右の堀川,左の重岡。堀川は右ストレートを上下に,重岡はよく見て左右フックを振る。
 3回,足を止めて激しいパンチの応酬になった。堀川の右ストレートがヒットするが,重岡がパワフルな左右フックで迫る。重岡はさらにカウンター気味に左ストレート,フックを浴びせる。
 4回1分過ぎ,タイミングのいい重岡のワンツーが出バナに決まり,腰から落ちた堀川はもんどり打ってダウン(カウント8)。堀川は左フックを決めて反撃するが,重岡の左フック,ストレートが上回る。
 5回,重岡が強打で試合を決めた。右ストレートが流れたところにカウンターの左ストレートを返された堀川は大きく体勢が崩れる。そのままロープに突っ込み,あわやダウンというピンチ。ここは踏み止まったものの,足に来ている。ガードが下がったところに重岡の左ストレートを打ち込まれた堀川は仰向けにダウン(カウント9)。かろうじて再開に応じたが,かなり効いている。重岡の左ストレートで腰が落ちた堀川がロープに詰まったところで葛城主審が試合をストップした。

 アマチュアで実績がある若手同士の一戦。パワーで勝る重岡が堀川を沈めた。
 重岡はサウスポーのファイタータイプ。開新高(熊本)→拓大(中退)で91戦81勝(21KO・RSC)10敗のアマ戦績。2018年全日本選手権のライトフライ級で優勝の実績がある。思い切り振りぬく左右フックに破壊力があり,軽量級らしからぬパワーが売り物である。堀川の右ストレートをもらう場面があったが,左ストレート,フックはスピード,切れともに十分。カウンターでも追い打ちでも倒せるパワーファイターで,打ち合いには滅法強い。実弟にWBOアジアパシフィックミニマム級王者の重岡銀仁朗(ワタナベ)がいる。
 堀川は作新学院高(栃木)で45戦37勝(6KO・RSC)8敗というアマ戦績。2018年インターハイのライトフライ級で優勝した実績がある。得意の右ストレートで重岡を苦しめたが,正面から打ち合ってはパンチ力がある重岡の思うツボ。最後はパワーの差に屈した。

     主審:葛城明彦,副審:松原暢宏&染谷路朗&福地勇治
     ○重岡:3戦3勝(2KO)          23歳     身長:160cm
     ●堀川:5戦3勝(1KO)1敗1分     20歳     身長:163cm
     放送:フジテレビ     解説:八重樫東     実況:大川立樹

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                  2021年2月21日(日)    後楽園ホール
                第67回全日本新人王決勝戦(ライトフライ級)
                         5回戦
                  東軍代表           西軍代表
            ○   狩俣綾汰   判 定   木村彪吾   ●
                        (三迫) 108 lbs             (グリーンツダ) 108 lbs
                     かりまた・りょうた           きむら・ひょうご
            狩俣は敢闘賞を受賞

 初回,パンチ力で勝る狩俣が積極的に攻める。木村をロープに詰め,右ストレート,ボディへの左右アッパーで攻勢。木村も左フック,右ストレートを返すが,狩俣の手数が上回る。
 2回,連打で狩俣の攻勢が続く。しかし,狩俣もバランスを崩す場面が見られ,逆に木村がワンツー,左フックを的確に返す。
 3回,狩俣が手数で圧倒する。しかし,木村の右フックでぐらつき,ワンツー,左フックを許す。それでも終盤は再び狩俣が右ストレート,左右アッパーで圧倒する。
 4回,狩俣の攻勢が続くが,結構バランスが崩れ,被弾が多い。しかし,終盤は狩俣の左フック,右ストレートが効いて木村がロープに詰まる。
 5回,激しいパンチの応酬。木村はよく打ち返しているが,やはり狩俣の手数,パワーが上回る。バランスを崩しながらも最後まで攻勢を通す狩俣。

 新人らしいけれんみのない打ち合いで白熱戦になった。狩俣は右ボクサーファイター。右ストレート,上下への左右アッパーの連打を身上としており,とにかく旺盛な手数が売り物。スタミナが豊富で,練習量の多さを物語っている。その反面,スピードが不足しており,力んで打つためにバランスを崩しやすい。そこに被弾する場面が目だった。
 木村は右ボクサーファイターでワンツー,左フックを得意としている。狩俣の攻勢の隙間にコンビネーションブローをうまく返していた。バランスがよく,的確なパンチが印象に残る。しかし,狩俣の打ち合いのペースに合わせてしまい,いいパンチをヒットしながらも勢いを止めることができなかった。

採点結果 狩俣 木村
主審:飯田徹也 *** ***
副審:山岸善明 48 48
副審:福地勇治 48 47
副審:葛城明彦 48 47
参考:MAOMIE 49 46


     ○狩俣:6戦6勝(3KO)          25歳     身長:162cm
     ●木村:9戦6勝(1KO)2敗1分     20歳     身長:160cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史
     実況:大町怜央

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                   2021年2月11日(木)    後楽園ホール
                第67回全日本新人王決勝戦(スーパーフライ級)
                           5回戦
                  東軍代表    T  K  O    西軍代表
            ○   久保春平   4回2分29秒   杉本太一   ●
                         (宮田) 115 lbs                  (勝輝) 113 3/4 lbs
              久保は技能賞を受賞

 初回,久保が左ジャブ,右ストレートで積極的に攻める。2分過ぎ,久保が右ストレートからプレスを強める。終盤にも右ストレートで杉本がぐらつく。さらに右ストレートのフォローで杉本は上体が泳ぎ,クリンチに逃れる。
 2回終盤,タイミングのいいワンツーをもらった杉本は腰が落ちて後退。
 3回,ピッチを上げる久保。杉本も左フック,右ストレートで応戦するが,パワーに押される。終了間際,ロープを背負わせてワンツーを浴びせる久保。
 4回,久保は左ジャブ,ワンツーを細かく出して攻勢。消耗した杉本は後退一方で防戦に回る。クリンチに逃れようとするが,久保の攻勢で守勢一方になったところで中村主審が試合をストップした。杉本はそれと同時に力尽きたように腰からキャンバスに崩れ落ちた。

 パンチ力と手数で終始攻勢を維持した久保が杉本を圧倒した。右ファイタータイプで左ジャブを多用しながら,得意の右ストレートを放ってどんどん攻め込む。豊富なスタミナに裏打ちされた連打を身上としている。杉本につけ入る隙を与えないように,手数と先手の攻撃に徹したことが勝因。
 杉本は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。ときおりいいパンチを返していたが,久保の先手の攻撃で後手に回ってしまった。

     主審:中村勝彦,副審:寺山しゅうへい&葛城明彦&杉山利夫
     ○久保:9戦7勝(5KO)1敗1分     23歳     身長:164cm
     ●杉本:8戦6勝(1KO)1敗1分     22歳     身長:161cm
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:篠原 光

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                   2021年2月11日(木)    後楽園ホール
                第67回全日本新人王決勝戦(スーパーフェザー級)
                           5回戦
                  東軍代表     T  K  O     西軍代表
            ○   奈良井 翼   1回2分05秒   福田星河   ●
                        (RK蒲田) 130 lbs               (エディタウンゼント) 129 1/2 lbs
                      ならい・つばさ                   ふくだ・せいか
            奈良井はMVPを受賞


 開始早々,先制攻撃に出たのは福田。しかし,福田のガードが下がったところに奈良井の左フックがヒット。福田は構わず攻めるが,ガードが下がり,アゴが出る。奈良井の右フックが決まる。奈良井がボディへの左アッパーからアゴに左フックを返せば,福田は腰が落ちて後退。左右の追撃を受けた福田はロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,効いている。奈良井の小さい左フックがアゴを捉えれば,福田はロープ際で腰から落ちて2度目のダウン。ここで中村主審がノーカウントで試合をストップした。

 奈良井が得意の左フックで福田を沈め,MVPを手にした。右ボクサーファイターだが,特に最大の武器はカウンター気味に打つ左フック。相手をよく見て打っている。チャンスを掴んだのも倒したのも,決め手はすべて左フック。最も自信を持っているパンチだろう。この左フックを右から返したり,下を打って上に左フックを返すことができているのが強味。
 福田は右ボクサーファイター。やや変速的な動きから右ストレート,左フックを振って積極的に攻めるが,ガードが開いてアゴが出る欠点がある。そこを見事に突かれてしまった。少し距離を取って奈良井の攻撃を避けながら戦っていれば,展開が少し変わっていたかも知れない。パンチがある奈良井と真正面から打ち合ってしまったことが敗因。

     主審:中村勝彦,副審:山岸善明&葛城明彦&福地勇治
     ○奈良井:7戦7勝(6KO)      21歳     身長:164cm
     ●福田:6戦5勝(1KO)1敗     21歳     身長:173cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:中野謙吾

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