熱戦譜〜2020年10月の試合から


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試合日 試合 結果
2020.10.02 10回戦  尾川堅一  判定  西谷和宏
2020.10.02 8回戦  梶 颯  判定  矢島大樹
2020.10.02 8回戦  波田大和  判定  竹嶋宏心
2020.10.02 8回戦  岩田翔吉  TKO7R  成塚 亮
2020.10.03  日本スーパーウェルター級
 タイトルマッチ10回戦
 松永宏信  TKO7R  清水優人
2020.10.03 8回戦  高橋竜平  判定  遠藤清平
2020.10.03 6回戦  川満俊輝  TKO4R  野田賢史
2020.10.08  東洋太平洋スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 勅使河原弘晶  TKO6R  河村真吾
2020.10.13 8回戦  阿部麗也  判定  佐々木蓮
10 2020.10.13 8回戦  遠藤勝則  TKO4R  荒谷龍人
11 2020.10.26 10回戦  比嘉大吾  引き分け  堤 聖也
12 2020.10.31  WBA・IBF世界バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 井上尚弥  KO7R  ジェイソン・マロニー
13 2020.10.31 8回戦  平岡アンディ  TKO4R  リッキー・エドワーズ

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                    2020年10月2日(金)    後楽園ホール
                            10回戦
                IBF世界S・フェザー級3位      IBF世界S・フェザー級7位
                ○   尾川堅一   判 定   西谷和宏   ●
                            (帝拳) 129 3/4 lbs            (VADY) 129 1/4 lbs
                         WBA8位,WBO9位        にしたに・かずひろ   日本3位

 開始早々,いきなり左フックを振って入る尾川。尾川は右ストレートをボディに。終了間際,尾川の鋭い右ストレートが決まる。2回,尾川は右ストレート。左ジャブからボディに左アッパー。しかし,後半は西谷も左ジャブ,フックを振って前に出る。
 3回,思わぬ波乱が起きた。左ジャブ,右ストレートでプレスをかける尾川。しかし,左にスイッチして変則的に攻め込んだ尾川をロープに詰めた西谷が得意の左アッパーを突き上げる。これをもらった尾川は脆くも右膝から落ちてダウン(カウント8)。足に来た尾川はかろうじて動き,ピンチを凌ぐ。チャンスと見た西谷は攻勢。
 4回,今度は尾川が逆転のダウンを奪った。尾川は右ストレートを飛ばすが,ロープに詰まり,西谷の左フックでぐらつく。西谷は右ストレートのカウンター,左フックをヒットして尾川をニュートラルコーナーに詰め,攻め込む。ここで右ストレートをミスした西谷がバランスを崩し,右膝をつく。尾川の左が当たっていたと見た染谷主審はノックダウンを宣告し,カウント8を数えた。しかし,これは西谷には気の毒な場面。
 接戦になったが,中盤以降は尾川がスピードの差を見せて主導権を握った。6回,尾川は右目上をカット(西谷の有効打による傷)。しかし,左ジャブから左フックを上下に放ってリズムをつかむ。7回,西谷は左ジャブ,ワンツー。さらに尾川をロープに詰めて右ストレートを浴びせる。左にスイッチした西谷は左アッパーで二匹目のどじょうを狙う。
 8回以降は左右に足を使って攻める尾川を西谷が攻めあぐむ場面が目立った。10回開始早々,尾川は右ストレートのボディブローを打つ。軽く動いて左ジャブ,右フックを浴びせる尾川。動かれると西谷は手数が減る。接近戦で左右アッパーのボディブローを応酬する両者。打ち合いの中で終了ゴングを聞いた。

 新型コロナウイルスの影響でブランクを作った両者はともに昨年12月以来の試合。世界ランカー同士の好カードはダウン応酬の白熱戦になった。
 尾川は3回に左アッパーをもらってダウンを喫したが,その後は足を使って左ジャブ,右フックでリズムを取り戻した。スピードの差と動きながら先にパンチを出したことが勝利につながった。しかし,不用意なパンチをもらうなど,再び世界を目指すためには物足りない試合内容である。
 西谷は2017年3月に土屋修平(角海老宝石)を8回TKOで破り,日本ライト級王座についている。右ボクサーファイターで変則的なリズムが特徴。左ジャブ,フック,右ストレートが武器で,曲者の雰囲気が漂っている。尾川からダウンを奪ったのは,混戦の中で左にスイッチして突き上げた左アッパー。土屋を沈めたのと同じパンチであり,西谷が得意とする攻撃パターンである。4回に逆転のダウンを奪われたが,バランスを崩したところに尾川のパンチが当たったとみられたもので,スリップダウンとするのが妥当な場面だった。

採点結果 尾川 西谷
主審:染谷路朗 *** ***
副審:飯田徹也 97 91
副審:福地勇治 97 91
副審:杉山利夫 97 91
参考:MAOMIE 97 91


     ○尾川:28戦25勝(18KO)1敗1分1無効試合     32歳     身長:173cm
     ●西谷:27戦21勝(12KO)5敗1分            33歳     身長:175cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:川畑一志

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                    2020年10月2日(金)    後楽園ホール
                            8回戦
                  日本S・フライ級2位      日本S・フライ級(ノーランク)
                ○   梶 颯    判 定    矢島大樹   ●
                           (帝拳) 114 1/2 lbs              (松田) 115 lbs
                           かじ・はやて             やじま・ひろき

 初回,梶は左ジャブを上下に,右ストレートをボディに。矢島も右ストレートを打つ。しかし,2分過ぎ,左腕を抱えられた梶は右フックのボディブローからすかさず右フックをアゴに。このパンチで矢島は腰から落ちてダウン(カウント8)。終盤,梶の右ストレートがカウンターになり,矢島がぐらつく場面があった。
 自信と余裕が窺える梶に対し,矢島は動きが硬い。4回終了間際,ロープに矢島を追った梶は右ストレートを浴びせる。5回には左右アッパーのボディブローから左アッパーをアゴに見舞う。さらに右ストレートをヒットする梶。
 7回中盤,矢島はロープ際に梶を追って右ストレートを打つ。しかし,ここで返した梶の右ストレートがカウンターになり,矢島は腰から落ちてダウン(カウント8)。畳みかけた梶が右アッパーをヒット。矢島はホールディングで減点された。終盤には矢島も右ストレートで反撃を見せる。
 8回,鋭い右ストレートを飛ばして攻める梶。左ジャブを受けた矢島の顔が上を向く。梶の右腕を抱え込んだ矢島は再びホールディングで減点された。

 ちょうど1年ぶりのリングとなった梶が2度のダウンを奪い,大差の判定勝ち。スピード,切れが持ち味の右ボクサーファイターだが,ブランクにも関わらずいずれも健在だった。特に7回に2度目のダウンを奪った右ショートストレートのカウンターは秀逸。ただし,矢島のペースに合わせてしまい,攻撃の手が止まる場面が目についた。タイトルに手が届く位置にいるので,克服すべき課題である。
 矢島は右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。まとまりがあるスタイルである。ときおり右ストレートをヒットしていたが,梶のカウンターを警戒して後手に回った。終盤にホールディングで2度も減点されたのはいただけない。

採点結果 矢島
主審:葛城明彦 *** ***
副審:松原暢宏 79 69
副審:福地勇治 78 70
副審:杉山利夫 78 70
参考:MAOMIE 79 69

     ○梶:15戦15勝(9KO)           23歳     身長:164cm
     ●矢島:21戦9勝(4KO)9敗3分     30歳     身長:167cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:山ア 誠
※ 7・8回,矢島はホールディングでそれぞれ減点1。

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                      2020年10月2日(金)    後楽園ホール
                              8回戦
                  日本S・フェザー級13位        日本S・フェザー級17位
                ○   波田大和    判 定    竹嶋宏心   ●
                               (帝拳) 130 lbs               (松田) 129 3/4 lbs
                            はた・やまと               たけしま・こうしん

 左の波田,右の竹嶋。ともに軽く足でリズムを取りながら,ジャブでタイミングを測り,チャンスを窺う。竹嶋は右ストレートをヒット。波田も左ストレートを振る。
 4回,積極的に左ストレート,フック,ボディへの左アッパーでプレスをかける波田。波田の左が先に出るので,竹嶋は攻めにくくなっている。
 5回中盤,波田の左ストレートでのけぞる竹嶋。チャンスと見た波田は竹嶋をロープに追い,左ストレートから右フックをアゴにヒット。このパンチで竹嶋はロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。
 6回,波田の左ストレートがクリーンヒット。さらに左ストレート2発を撃ち込む波田。果敢に攻める波田に対し,後手に回った竹嶋は手数が少ない。終盤にも波田の左ストレートが決まる。
 7回,波田の左ストレートが面白いようにヒット。竹嶋は左目上をカット(偶然のバッティングによる傷)。竹嶋はさらに後手に回り,パワーで押す波田が完全に主導権を握る。
 8回,左ストレートから接近戦で右アッパーを連発する波田。動きが鈍った竹嶋はこの右アッパーを食う。果敢に最後まで攻め続ける波田。

 初のオールKO・TKO勝利は途絶えたが,波田が同じアマ出身の竹嶋を制した。花咲徳栄高(埼玉)で48戦39勝(3KO・RSC)9敗というアマのキャリアがある。サウスポーのハードパンチャーで,左ストレートに一発があるボクサーファイター。力の籠った左ストレートを打ち込んでどんどん攻め込む。ダウンを奪った返しの右フック,あるいは8回に見せた右アッパーがよかった。右ジャブ,フック,アッパーをうまく使えるようになることが上位進出に向けた課題である。
 竹嶋は右ボクサーファイター。守山高(愛知)→拓大で101戦82勝(20KO・RSC)19敗というアマのキャリアがある。拓大ボクシング部では主将を務めている。堅実な試合運びが身上で,踏み込みと伸びのいい左ジャブから放つ右ストレートを得意としている。まとまりがあるテクニシャン。しかし,波田のパワフルな攻撃に先手を取られ,前に出られなくなった。ダメージが溜まった中盤以降は急に被弾が増えた。

採点結果 波田 竹嶋
主審:染谷路朗 *** ***
副審:飯田徹也 78 73
副審:松原暢宏 78 73
副審:杉山利夫 78 73
参考:MAOMIE 78 73


     ○波田:12戦11勝(10KO)1敗     23歳     身長:171cm
     ●竹嶋:6戦4勝(3KO)1敗1分      24歳     身長:171cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:山ア 誠

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                      2020年10月2日(金)    後楽園ホール
                                8回戦
                   日本L・フライ級13位   T  K  O   日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   岩田翔吉    7回0分38秒    成塚 亮   ●
                               (帝拳) 108 lbs                     (ワタナベ) 107 3/4 lbs
                          いわた・しょうきち                    なりづか・りょう

 初回,岩田が左フックから成塚をロープに詰めて攻勢。成塚の右ストレートもヒットするが,勢い込んで攻めようとしたところに岩田の右フックが決まり,成塚は腰から落ちてダウン(カウント8)。岩田は右ストレート,アッパーをヒットするが,ラフなところが目立つ。
 2回,岩田は飛び込んで左フックをヒット。しかし,狙い過ぎて手数が少ない。もう少し左ジャブから組み立てたい。成塚は左目上をカット(偶然のバッティングによる傷)。中盤も岩田はラフになり,単発が目立つ。
 7回,パンチの交換からすぐ揉み合いになり,いらついてエキサイトする岩田。偶然のバッティングで成塚が再び左目上をカット。岩田が左右フックをまとめたところで葛城主審が試合をストップした。

 岩田はプロ入り後5連勝。日出高(東京)→早大で71戦59勝(16KO・RSC)12敗というアマのキャリアがある。右ボクサーファイターで右ストレートにパンチ力があり,動きにもパンチにもスピードがある。フットワークも軽快で,身体能力の高さが際立っている。しかし,狙い過ぎてラフになり,単発の攻撃が目立った。
 成塚は右ボクサーファイター。右ストレートを得意としており,やや変則的なタイミングでパンチを打つ。しかし,腰高でガードが下がる欠点があり,そこに岩田の右ストレート,フックをもらう場面が多かった。

     主審:葛城明彦,副審:飯田徹也&福地勇治&松原暢宏
     ○岩田:5戦5勝(4KO)       24歳     身長:163cm
     ●成塚:20戦9勝10敗1分     29歳     身長:165cm
     放送:G+     解説:なし     実況:田中毅

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                         2020年10月3日(土)    後楽園ホール
                       日本スーパーウェルター級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン     T   K  O   挑戦者(同級1位)
                ○   松永宏信    7回2分40秒    清水優人   ●
                             (横浜光) 154 lbs                     (木更津グリーンベイ) 154 lbs
                                                         しみず・ゆうと

 左の松永,右の清水。小刻みに上体を動かし,フェイントをかけながら前に出る松永。左ストレート,ボディへの右フックで積極的に仕かける。動きがやや硬い清水。終了間際,松永の左ストレートが軽くヒット。
 3回,松永が主導権を握った。清水の左フック,松永の右フック。終盤,松永がギヤを上げ,左フックをヒット。にわかにピッチを上げる松永。4回には松永が中盤からコツコツと左ストレート,フックから右フックをヒットしてプレスを強める。
 5回,松永は鼻柱をカット(清水の有効打による傷)。しかし,左ストレート,フックをコツコツと当てて主導権は握っている。清水は回り込みたいが,同じところに立ってパンチをもらっている。2分過ぎ,松永の左ストレートのカウンターがクリーンヒット。
 6回,松永は右フックをヒット。さらに左ストレートを浴びせてプレスをかける。終盤,松永は再び左ストレートをヒットして攻勢。清水は手数が少なく,流れは完全に松永に傾いた。
 7回,松永がプレスを強める。ボディへの左右アッパーから左ストレート,右フックを当てて前に出る。清水は左目上をカット(松永の有効打による傷)。出血が多く,ドクターチェックのために一時中断。再開後,清水のダメージと疲労を見て取った松永が左右フックで激しく追い上げる。カウンター気味の右フックが決まり,清水がロープに詰まったところで吉田主審が試合をストップした。

 松永は2度目の防衛。会心の試合内容に近い見事なTKO勝利である。これで11連勝。著しい急成長である。サウスポーのファイタータイプ。左右フックを得意としており,接近戦に長けている。上背に恵まれていないが,小刻みな動きでフェイントをかけながら接近し,左ストレート,右フックを巧打する。スピードがあって,上下への打ち分けもうまい。長身の清水に対し,距離を取らせず,接近戦で崩したことが勝因。パワー,テクニック,戦術のすべての面で一枚上だった。安定政権が期待できる。
 清水は長身の右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。しかし,リーチ,上背のアドバンテージを生かせず,松永の得意とする接近戦を許してしまったことが敗因。回り込んで松永の攻めをかわしたいところだったが,同じ位置に留まったことで被弾が多くなった。

6回までの採点 松永 清水
主審:吉田和敏 *** ***
副審:福地勇治 60 54
副審:ビニー・マーチン 59 55
副審:岡庭 健 58 56
参考:MAOMIE 59 55


     ○松永:18戦17勝(11KO)1敗       33歳     身長:173cm
     ●清水:21戦14勝(5KO)5敗2分     32歳     身長:184cm

     放送:G+
     解説:山中慎介
     実況:辻岡義堂

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                      2020年10月3日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                  日本S・バンタム級7位        日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   高橋竜平    判 定    遠藤清平   ●
                              (横浜光) 122 lbs              (RK蒲田) 121 3/4 lbs
                    たかはし・りょうへい             えんどう・きよへい

 右の高橋,左の遠藤。高橋は動きながら左フック,ボディに右フックを。遠藤は左ストレート,ボディへの左アッパーから立ち上がる。
 3回,左フックを引っかけられてバランスを崩した遠藤は赤コーナーで腰から落ちてダウンを取られた(カウント8)。首の後ろに引っかけただけなので,スリップダウンとしてもよかった場面。高橋はよく見て左右フックのボディブロー,右ストレートで先手を取る。終盤,遠藤も左ストレートで反撃するが,高橋は遠藤の腕を巧みに抱え込んで攻撃の芽を摘み,老獪なところを見せた。
 主導権は完全に高橋のものになった。5回,高橋は動きを止めず,上下に右ストレートを浴びせる。遠藤は左ストレートをヒットするが,高橋の動きに後続打を封じられた。
 6回,遠藤が攻め込んだところでバランスを崩した高橋はキャンバスに落ちる。中村主審はノックダウンを宣告してカウント8を数えたが,すぐにスリップダウンと訂正された。ここは遠藤が勢いに乗って攻勢を仕かける。
 しかし,終盤は再び高橋のペース。左右に動いて左フック,上下への右ストレートで出バナを叩く高橋。遠藤は鼻から出血。攻め倦んでいる遠藤の心の内を見透かしたかのようにフットワークと先手の攻撃で翻弄する高橋。
 8回,遠藤は前に出るが,高橋の動きに惑わされ,決め手に欠ける。逆に終盤,高橋の右ストレート2発で顔が上を向く場面があった。

 キャリア,テクニックの差が明白に出た試合。高橋は右ボクサーファイターで軽快なフットワークから先手でパンチを浴びせ,遠藤を翻弄した。前に出たい遠藤のボディに右ストレート,さらに左フック,右ストレートで要所を締めた。ベテランの味が光る。
 遠藤はサウスポーのボクサーファイター。左ストレートを武器として積極的に攻める。今夜もどんどん前に出たが,高橋の足に翻弄された。先に打たれて攻め倦み,最後まで流れを変えられないままに終わった。

採点結果 高橋 遠藤
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ビニー・マーチン 78 73
副審:福地勇治 77 74
副審:染谷路朗 77 74
参考:MAOMIE 79 72


     ○高橋:24戦19勝(8KO)4敗1分     30歳     身長:164cm
     ●遠藤:7戦3勝(3KO)4敗          25歳     身長:168cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:伊藤大海

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                       2020年10月3日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                日本L・フライ級(ノーランク)   T   K  O   日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   川満俊輝    4回2分16秒    野田賢史   ●
                            (三迫) 107 1/4 lbs                     (帝拳) 107 1/4 lbs
                          かわみつ・としき                      のだ・けんし

 開始早々から小気味よく力が籠ったパンチの応酬になった。川満は右ストレートのカウンターをヒット。野田も右アッパー,ストレートを返す。上背で劣る川満が左アッパーのボディ打ち,左フックで思い切った攻めを見せる。
 2回は上背とリーチで勝る野田が積極的に左ジャブ,ボディへの左アッパーで攻める。川満は前に出たいが,野田が左フック,右ストレートで攻勢。しかし,終盤には川満も左フック,右ストレートで反撃に出た。
 3回,野田有利という試合前の予想だったが,急に雲行きが怪しくなった。カウンター気味の左フックでバランスを崩す川満。野田が左右フックで一気に襲いかかる。しかし,ここから川満が左右フック,左アッパーのボディ打ちで猛然と反撃に転じた。効いたのか,急に動きが鈍くなった野田は縺れるように倒れ込むこと数度。左右フックでロープ際に崩れたところで,吉田主審はダウンを宣告し,カウント8を数えた。
 4回,ダメージが尾を引く野田。川満は開始ゴングと同時に激しく追い上げる。上体が突っ立った野田は口が開いて呼吸が苦しそう。縺れるように体を預けて辛うじて打ち返すが,立っているのがやっとの状態。気迫に満ちた川満の追撃で赤コーナーに詰まったところで,吉田主審が試合をストップした。

 川満は右ファイタータイプで左右フック,ボディへの左アッパーを得意としている。野田有利の予想だったが,気迫十分の攻撃で跳ね返した見事な勝利である。野田に距離を取らせず,潜り込んだことが勝因。多用していた左アッパーのボディ打ちは野田の動きを止める効果十分だった。何よりも勝ちたいという意欲が前面に出たことが好結果につながった。
 野田は右ボクサーファイター。インターハイ3位というアマの実績があり,期待されていたが,プロの厳しさを思い知らされる結果となった。序盤こそリードしていたが,腰高の弱点を突かれ,川満の激しい攻撃に接近を許してしまった。精神的な脆さを露呈したと言える。

     主審:吉田和敏,副審:染谷路朗&ビニー・マーチン&岡庭 健
     ○川満:5戦5勝(2KO)        25歳     身長:163cm
     ●野田:3戦2勝(2KO)1敗     25歳     身長:166cm
     放送:G+     解説:なし     実況:弘竜太郎

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                         2020年10月8日(木)    後楽園ホール
                      東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン      T   K  O   挑戦者(同級15位)
              ○   勅使河原弘晶    6回1分40秒    河村真吾   ●
                             (三迫) 122 lbs                           (ミツキ) 122 lbs
                        WBC7位,IBF3位

 右の勅使河原,左の河村。開始早々から勅使河原が積極的に仕かけた。アップライトスタイルから小刻みにリズムを取りながら右ストレートをボディ,アゴに放ってプレスをかける。
 3回,勅使河原は右ストレートのボディブロー,さらにアゴにも右ストレート。河村は左ストレートで勅使河原にロープを背負わせるが,強いプレスに負けている。終了間際に河村も右フックをヒット。
 4回,勅使河原の優位は変わらない。右ストレートを上下に見舞ってリード。プレスに負けている河村は思うように前に出られない。
 5回,試合はワンサイドゲームの様相を呈した。勅使河原はトリッキーな動きから左ジャブ,フック,右ストレートを出してどんどん攻める。河村は手を出そうとするが,どうにもならず,勅使河原のやりたい放題。
 6回,スピードと手数で圧倒する勅使河原だが,バッティングで右目上をカット。一時中断するが,ここはドクターチェックなしですぐに再開。右ストレートでチャンスを掴む勅使河原。一気に右ストレートからスパートし,右フックをボディに見舞う。この連打でロープ際に腰から崩れ落ちる河村(カウント8)。立ち上がったが,勅使河原の右ストレートでぐらついたところで福地主審が試合をストップした。同時に青コーナーからタオルが投入された。

 勅使河原は4度目の防衛。アップライトスタイルから独特の小刻みなリズムでフェイントをかけ,右ストレートを再三ヒットした。終始プレスをかけ続け,試合前の「何もさせずに倒す」という言葉どおりのワンサイドゲームを展開した。スピード,パンチ力,特に瞬発力に優れたものがある。ユニークな存在である。世界となると簡単ではないが,自分のペースに持ち込んで嵌れば,期待は十分。
 河村はサウスポーのボクサーファイター。伸びのいい左ストレートを得意としている。念願のタイトル獲得のチャンスだったが,勅使河原のプレスの強さに負けた。前に出て優位に立ちたかったところだが,じりじりと下がらされる場面が目立った。これでは勝機は見出せない。

5回までの採点 勅使河原 河村
主審:福地勇治 *** ***
副審:染谷路朗 50 45
副審:飯田徹也 50 45
副審:松原暢宏 50 45
参考:MAOMIE 50 45


     ○勅使河原:26戦22勝(15KO)2敗2分     30歳     身長:170cm
     ●河村:26戦15勝(8KO)7敗4分         30歳     身長:172cm

     放送:フジテレビ
     解説:八重樫 東
     実況:田淵裕章

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                      2020年10月13日(火)    後楽園ホール
                              8回戦
                 IBF世界フェザー級11位        日本フェザー級7位
                ○   阿部麗也    判 定    佐々木蓮   ●
                             (KG大和) 127 lbs              (ワタナベ) 126 1/2 lbs
                      あべ・れいや   日本2位              ささき・れん

 同型のサウスポー同士。ともに右ジャブで牽制しながら左ストレートを伸ばす。
 2回,青コーナーで攻め込もうとしたところに左ストレートのカウンターをもらった佐々木は思わずキャンバスに右膝をつく。しかし,死角に入ったのか,飯田主審はカウントを取らず,曖昧な動きをした。リングサイドのタイムキーパーも「カウントしないの?」と怪訝な表情。気まずい雰囲気の中でそのまま再開したが,問題があるレフェリングだった。
 3回,リズムを掴んだ阿部は相手の動きがよく見えている。フェイントをかけながら右ジャブで出バナを叩く。しかし,2分過ぎ,相打ちの左ストレートのカウンターが決まり,阿部の右膝が落ちてあわやダウンという場面。佐々木は俄かに攻勢に出る。
 これ以降は両者ともに決め手に欠けたが,より自分のリズムに近いのは阿部。5回には佐々木の右ジャブで阿部の顔が上を向くが,6回には阿部が左ストレートで佐々木にロープを背負わせた。
 7・8回はともに決め手につながるパンチが出ないが,阿部がフェイントをかけながら積極的に攻めて主導権を守った。

 同型同士にありがちでかみ合わない展開が続いた。盛り上がりに欠ける試合内容。
 阿部はクリーンヒットこそ少ないが,終始積極的に攻めてポイントを重ねた。広いスタンスで小刻みな動きからフェイントをかけ.右ジャブ,左ストレートを伸ばした。スピードとうまさには定評がある。3回あたりからは佐々木の動きが良く見えており,自分のリズムで戦っていた。
 佐々木はサウスポーのボクサーファイター。左ストレートに伸びがある。よく粘ったが,阿部に動きを読まれ,思いどおりの攻撃ができなかった。

採点結果 阿部 佐々木
主審:飯田徹也 *** ***
副審:岡庭 健 78 74
副審:吉田和敏 77 75
副審:杉山利夫 78 74
参考:MAOMIE 78 74


     ○阿部:24戦20勝(9KO)3敗1分     27歳     身長:172cm
     ●佐々木:11戦10勝(6KO)1敗      25歳

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

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                       2020年10月13日(火)    後楽園ホール
                                 8回戦
                日本S・フェザー級(ノーランク)   T   K  O    日本S・フェザー級14位
                ○   遠藤勝則     4回2分19秒     荒谷龍人   ●
                          (角海老宝石) 129 1/2 lbs                      (KG大和) 129 1/2 lbs
                                                            あらや・りゅうと

 初回,上背,リーチで勝る荒谷がやや距離を取り,遠藤が入ろうとするところに右アッパー,ストレートを合わせる。遠藤は接近して打ち合いに持ち込もうとする。遠藤の右ストレートがヒット。
 2回,荒谷は左右フック,右ストレートで攻勢に出るが,脇が開き,アゴが前に出る。打ち合いの中で遠藤の右から左のフックがアゴをかすめ,一瞬棒立ちになる場面があった。
 3回序盤,打ち合いの中,荒谷の右フックで右グラブをキャンバスについた遠藤はダウンを取られた(カウント8)。荒谷は左右フックで攻め立てるが,アゴのガードが空いている。遠藤は右目尻をカット(荒谷の有効打による傷)。
 4回,接近を試みる遠藤を左ジャブで突き放す荒谷。しかし,ガードが下がってアゴが出るので危なっかしい。縺れながらのパンチの交換の中,遠藤の右フックが炸裂。ガラ空きのアゴにまともにもらった荒谷はバッタリと前に落ち,うつ伏せに沈む。中村主審は即座に試合をストップした。

 ダウンを喫してポイントではリードされていた遠藤が一発の右フックで試合をひっくり返した。右ファイタータイプで右フックを武器にしている。上背がある荒谷に対して常に接近を試みていたが,荒谷のガードが下がったところにうまく得意の右フックを打ち込んで沈めた。
 荒谷は長身の右ボクサーファイター。右ストレートを得意としている。距離を取って右ストレート,アッパー,左フックを浴びせるが,バランスを崩す場面が目立つ。さらにアゴが上がり,攻めも雑になることが多々見受けられた。

     主審:中村勝彦,副審:岡庭 健&吉田和敏&杉山利夫
     ○遠藤:10戦7勝(4KO)3敗         29歳     身長:169cm
     ●荒谷:23戦13勝(4KO)9敗1分     32歳     身長:175cm
     放送:youtube     解説:なし     実況:なし

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                      2020年10月26日(月)    後楽園ホール
                             10回戦
                 WBC世界バンタム級8位        日本バンタム級13位
                ×   比嘉大吾   引き分け   堤 聖也   ×
                           (Ambition) 117 3/4 lbs           (角海老宝石) 117 1/2 lbs
                            WBA9位                 つつみ・せいや

 堤が開始早々から積極的な攻撃を見せた。左ジャブ,フックを出しながら,先手で流れを作る。様子見の比嘉はガードを固めながら前に出る。堤は足を使ってよく左右に動く。
 2回,堤の左ジャブ,フックに対し,比嘉は相打ちの右ストレートをカウンターで決める。堤がバッティングで右目上をカットし,ドクターチェックを受ける。終盤,比嘉は右アッパーからの左フックをヒット。
 3回,堤の出血が多くなる。再びバッティングで比嘉は左目上,堤は左側頭部をカット。比嘉は左アッパーをボディに打ち込む。
 5回,比嘉は右アッパーからの左フックという得意のコンビネーションブローを多用。さらに左ジャブをヒットし,右ストレートにつなげる。この回,比嘉は相手の動きをよく見て攻めている。
 7回は堤。距離を詰める比嘉に対し,堤は左右に動いて左ジャブから右フックを浴びせる。比嘉は前に出ている割に手数が少ない。堤は鼻柱をカット(比嘉の有効打による傷)。
 8回は逆に比嘉のラウンド。足を止めて右フックを強振する比嘉。さらに左ジャブ,ワンツーから右フック。動きを忘れている堤。こうなると分が悪い。
 終盤は一進一退の展開が続く。9回,堤がぐいぐいと右ストレート,左フックで攻め込む。なりふり構わず,堤が押し込む。今度は比嘉が後手に回っている。
 10回,堤もなりふり構わず変則的に攻め込むが,さすがにスピードが落ちている。比嘉は左アッパーのボディブロー,右フック。

 比嘉は閉鎖された白井・具志堅スポーツジムからAmbitionジムへの移籍第1戦。しかし,体の切れ,スピードを欠き,マジョリティドローという苦い結果に終わった。減量に苦しんだフライ級時代のスピード,圧倒的なパワー,爆発的な攻勢がすっかり消えているのは非常に残念。バンタム級に上げて体が重くなっていることが原因なのかは不明だが,手数が少なく,迫力が半減。まずはバンタム級で動ける体を作ることが課題。
 堤は九州学院高(熊本)→平成国際大で101戦84勝(40KO・RSC)17敗というアマ戦績を残している。2018年2月にB級プロテストに合格し,翌3月にプロデビューを果たしている。右ボクサーファイターで,左右フックを得意としている。左右によく動いて打ち合いを避けながら変則的なボクシングで比嘉を苦しめた。終盤はスピードが落ちたが,元世界王者を相手に大善戦である。

採点結果 比嘉
主審:松原暢宏 *** ***
副審:葛城明彦 95 95
副審:福地勇治 96 94
副審:杉山利夫 95 95
参考:MAOMIE 95 95


     ×比嘉:18戦16勝(16KO)1敗1分     25歳     身長:161cm     リーチ:163cm
     ×堤:7戦5勝(4KO)2分            24歳     身長:166cm

     放送:TBS
     解説:内藤大助
     実況:赤荻 歩

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                2020年10月31日(土)    MGMグランド(米国ネバダ州ラスベガス)
                       WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    K     O    挑戦者(WBA2位)
                ○   井上尚弥   7回2分59秒   ジェイソン・マロニー   ●
                            (大橋) 117 3/4 lbs                      (豪州) 118 lbs
                                                          IBF2位

 開始早々から井上が相手を呑んでかかったように攻勢に出た。左ジャブを上下に飛ばし,右アッパー,クロスを被せる。左ジャブで早くもマロニーの鼻柱が赤くなった。
 速く鋭い左ジャブで攻め立てる井上。左ジャブからワンツー,右アッパー,ボディへの左アッパー。マロニーも動きながら接近して左右フックのボディブローで応戦。井上は落ち着いているが,左ボディブローにマロニーの左フックを合わされる。
 4回1分過ぎ,井上が左アッパーをレバーに打ち込めば,マロニーの上体が一瞬丸くなる。調子の波に乗った井上は左右アッパーのボディブロー,ワンツーで容赦ないプレスをかける。
 5回,マロニーが左右フックで井上をロープ際に押し込む。しかし,井上は落ち着いてワンツーから左のダブルフック。終盤,井上のフェイントからのタイミングのいい右ショートストレートでマロニーがぐらつく。
 6回序盤,左ジャブに合わせた井上の左フックがカウンターになり,マロニーは尻餅をついてダウンを取られた(カウント8)。左右に動いてかわすのが精いっぱいのマロニー。井上はなおも左ジャブ,ワンツーで無慈悲に追い込んでいく。
 7回,左ジャブを上下に打ち,上体を振って揺さぶりをかけながらプレスを強める井上。終盤,ロープ際に下がったところ,アゴに井上の右ストレートがまともにカウンターになり,右膝を折るように腰から崩れ落ちるマロニー。朦朧とした中で立ち上がろうとするが,再び崩れ落ちる。カウント8まで数えたベイレス主審は途中で試合をストップした。

 井上がまたまた圧巻のKO勝利。序盤から鋭く威力十分の左ジャブでプレスをかけ続けた。そこからワンツー,左アッパーのボディブロー,左フック,右アッパーという多彩なパンチで圧倒した。ときおりマロニーの左フックを合わされる場面があったが,落ち着いていたことがよかった。ますます脂が乗り,本場・米国でのさらなるビッグマッチの実現に期待がかかる。
 マロニーは右ボクサーファイター。接近戦での左右フックを身上としているが,足も使える器用なタイプ。前に出たかったところだが,井上に終始プレスをかけられた。左ジャブ,右ストレートあるいは接近戦でのボディブローで応戦していたが,井上とはスピードの差が大きかった。まさに完敗。

6回までの採点 井上 マロニー
主審:ケニー・ベイレス(米国) *** ***
副審:ティム・チータム(米国) 60 53
副審:マキシモ・デ・ルカ(米国) 59 54
副審:パトリシア・モース・ジャーマン(米国) 59 54
参考:MAOMIE 60 53


     ○井上:20戦20勝(17KO)          27歳     身長:165cm     リーチ:171cm
     ●マロニー:23戦21勝(18KO)2敗     29歳     身長:165cm     リーチ:165cm

     放送:WOWOW
     解説:西岡利晃     ゲスト:村田諒太
     実況:鈴木 健     アシスタント:増田美香

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                   2020年10月31日(土)    MGMグランド(米国ネバダ州ラスベガス)
                                 8回戦
                  IBF世界S・ライト級15位   T  K  O     米国S・ライト級(ノーランク)
                ○   平岡アンディ    4回2分20秒     リッキー・エドワーズ   ●
                              (大橋) 140 3/4 lbs                        (米国) 140 3/4 lbs
                           日本S・ライト級1位

 左の平岡,右のエドワーズ。長身でリーチに恵まれた両者がともにジャブで牽制しながらの滑り出し。平岡はじりじりと前に出て,左ストレートをひとつヒット。エドワーズは唸り声をあげながら左ジャブ,右ストレート。平岡がサウスポースタイルからの左アッパーをボディに決める。
 2回,離れ際に右フックをもらった平岡がのけぞる場面があった。エドワーズは慎重に下がりながら,右ストレートのカウンターを狙う。クリンチからの離れ際にエドワーズの右アッパーがヒット。
 3回序盤,左アッパーをアゴに突き上げた平岡はすかさず引っかけるような右フック。これで両グラブをついたエドワーズはダウンを取られた(カウント8)。プレスを強めた平岡は鋭い右ジャブを伸ばし,エドワーズをニュートラルコーナーに詰めて左ストレート,右フックで攻勢。
 4回,ロープを背負ったエドワーズは左ジャブで平岡の前進を止めようとするが,右フックのカウンターをもらい,ロープ際で右膝をついてダウン(カウント8)。攻勢に出た平岡の左右フックで再び右膝をついたエドワーズは2度目のダウン(カウント9)。これも続行となったが,ロープに詰めて平岡が左右フック,左アッパーをまとめたところでルイス主審が試合をストップした。

 トップランク社と契約している平岡が昨年11月に続く米国第2戦もTKOで勝利を飾った。サウスポーのボクサーファイター。長身で長いリーチから繰り出す右ジャブ,左ストレートを武器としている。今回は返しの右フックも冴えており,このパンチで倒す場面が見られたことは大きな収穫である。よく伸びて鋭い右ジャブによるプレスのかけ方が非常にいい。恐いもの知らずの面があり,若く伸び盛りなので楽しみな素材である。トップランク社のマネジメントを受け,米国でどこまでやれるか,非常に楽しみである。
 エドワーズはこちらも長身で長いリーチがある。右ボクサーファイターで,右ストレートを得意としている。平岡の伸びる左ストレートを警戒して慎重になり過ぎた印象が強い。

3回までの採点 平岡 エドワーズ
主審:セレスティノ・ルイス(米国) *** ***
副審:リサ・ジアンパ(米国) 29 27
副審:デーブ・モレッティ(米国) 30 26
副審:スティーブ・ワイズフェルド(米国) 30 26
参考:MAOMIE 29 27


     ○平岡:16戦16勝(11KO)          24歳     身長:180cm     リーチ:188cm
     ●エドワーズ:17戦12勝(3KO)5敗     30歳     身長:178cm     リーチ:182cm

     放送:WOWOW
     解説:西岡利晃     ゲスト:村田諒太
     実況:鈴木 健      アシスタント:増田美香

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