熱戦譜〜2019年9月の試合から


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試合日 試合 結果
2019.09.07  日本ウェルター級
 タイトルマッチ10回戦
 永野祐樹  TKO2R  川崎真琴
2019.09.07 10回戦  ホルヘ・リナレス  判定  アル・トヨゴン
2019.09.07 8回戦  豊嶋亮太  判定  安藤暢文
2019.09.07 6回戦  峯田 光  KO1R  大場雄二
2019.09.07 6回戦  遠藤健太  TKO1R  シン・ギウォン
2019.09.07 6回戦  福井勝也  KO2R  キム・サンフン
2019.09.13 10回戦  伊藤雅雪  TKO6R  ルーベン・マナカネ

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                       2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                       日本ウェルター級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    T  K  O   挑戦者(同級9位)
                ○   永野祐樹   2回2分41秒   川崎真琴   ●
                            (帝拳) 146 3/4 lbs                 (RK蒲田) 146 3/4 lbs

 左の永野,右の川崎。初回はスロースターターの永野に対し,髪を赤く染め上げた川崎が積極的な攻撃でリードした。永野は右ジャブからの左ストレートを狙うが,中盤,川崎が右ストレート,フックで攻勢。終了間際,両者の足が交錯する中,川崎が右アッパーのボディブローから右フック,さらに右ストレート,左フックで攻勢。
 2回,川崎が左右フックで積極的に攻める。永野は硬さが目立つが,左フックのカウンター一発で川崎の足が縺れ,形勢逆転。永野は川崎をロープに詰め,これでもかと左フック,アッパーを何発も叩きつける。ここは凌いだ川崎。右フック,左アッパーのボディブローが効いた川崎をニュートラルコーナーに詰めた永野は左右フック,左ストレートで一気にラッシュ。川崎をロープに釘付けにして左右フックの猛攻。防戦一方の川崎が赤コーナーに下がったところでマーチン主審が試合をストップした。

 永野は初防衛に成功。サウスポーのファイタータイプで,左ストレート,フックに威力がある。スロースターターという面がある。今夜も初回は積極的に攻める川崎にリードを許したが,2回にカウンターの左フックから一気にスパートした。一発の破壊力ではなく,ストップに持ち込んだような怒涛のラッシュが出たことが成長の跡として出ている。けっして,器用なタイプではないが,今後が非常に楽しみになってきた。
 川崎は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。ハードパンチャーの永野に対し,一歩も引かない強気の攻めを見せた。勇敢な姿勢が非常によかった。最後はパワー負けしたが,健闘が光る。

1回の採点 永野 川崎
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:染谷路朗 10
副審:杉山利夫 10
副審:松原のぶひろ 10
参考:MAOMIE 10


     ○永野:19戦17勝(13KO)2敗       30歳     身長:175cm
     ●川崎:20戦11勝(2KO)8敗1分     35歳

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:安藤 翔

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                       2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                               10回戦
                   WBC世界ライト級10位        比国S・フェザー級5位
                ○   ホルヘ・リナレス    判 定    アル・トヨゴン   ●
                               (帝拳) 137 lbs                (比国) 135 3/4 lbs
                            WBA10位

 開始早々からリナレスがスピードでトヨゴンを圧倒した。サークリングしながら上下に左ジャブ,右ストレート,ボディにも左右アッパーを見舞う。2回には左ジャブでしっかり自分の距離を守り,トヨゴンが入ろうとするところに左右アッパーのボディブローを連打する。終盤にもトヨゴンをロープに詰め,左右アッパーのボディ連打を見舞った。
 4回序盤,右を打とうとしてガードが下がったところに左フックを受けたリナレスはニュートラルコーナーに詰まる。チャンスと見たトヨゴンは強引に左右フックで襲いかかる。しかし,トヨゴンをロープに詰め,左右アッパーのボディブローから強い右ストレートをヒットするリナレス。トヨゴンはボディが効いている。
 5回,ロープ際に下がったリナレスはスルリと体を入れ替え,打ち下ろしの右ストレートを決める。このパンチでトヨゴンの膝が落ちる。トヨゴンはヘディングで減点された。
 8回,リナレスの左ジャブ,右ストレート,上下への左右アッパーがビシビシ決まるが,タフなトヨゴンは動じない。リナレスはバッティングで右目上をカット。
 9回,リナレスのスピーディなパンチが唸る。トヨゴンは相当効いているが,とにかくタフで動じない。終盤,リナレスの強烈な左アッパーがボディに決まる。
 10回,突進するトヨゴンを足でかわし,スピーディなワンツーを浴びせるリナレス。リナレスの右アッパーがアゴに決まる。さらにアゴ,ボディに左アッパーをヒットするリナレス。

 リナレスが実に12年ぶりに後楽園ホールに登場。原点回帰を目指したリングである。スピーディな左ジャブ,右ストレート,ボディへの左右アッパーで圧倒した。スピードも切れも十分。しかし,トヨゴンの驚異的なタフネスにフィニッシュはならなかった。
 トヨゴンは右ファイタータイプ。ベタ足に近く,スピードはない。ガードを固めて頭から突っ込み,大きな右フックを振るのが独特の攻撃パターン。”The Rock”という異名をとるだけに,とにかくタフネスが売り物。終盤はさすがに動きが衰えていたが,それでも最後まで倒れることは拒んだ。

採点結果 リナレス トヨゴン
主審:福地勇治 *** ***
副審:染谷路朗 99 90
副審:松原のぶひろ 100 90
副審:飯田徹也 100 89
参考:MAOMIE 100 89


     ○リナレス:51戦46勝(28KO)5敗      34歳     身長:173cm     リーチ:175cm
     ●トヨゴン:16戦10勝(6KO)5敗1分     21歳     身長:163cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:辻岡義堂

※ 5回,トヨゴンヘディングで減点1。

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                      2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                   日本ウェルター級7位         日本ウェルター級8位
                ○   豊嶋亮太    判 定    安藤暢文   ●
                            (帝拳) 146 1/2 lbs               (高崎) 146 1/4 lbs
                                                  あんどう・まさふみ

 右の豊嶋,左の安藤。初回から豊嶋が積極的にプレスをかけ,左右フックで迫る。安藤は豊嶋が入ろうとするところに左構えから左ストレートを狙う。2回,豊嶋の出バナに安藤の左ストレートが決まる。しかし,中盤,豊嶋が左フックをヒット。さらに右ストレートを浴びせ,安藤をロープ際に後退させる。
 4回,豊嶋は接近して左右フックのボディブローから右ストレート。安藤はよく見てワンツーを伸ばすが,豊嶋の前進を止められない。豊嶋はバッティングで右目横をカットするが,終了間際,安藤を青コーナーに詰め,左右フックのボディブロー,右ストレートで攻勢。
 5回,ニュートラルコーナーに安藤を追い込んだ豊嶋は左右フックの連打を浴びせる。安藤はボディがかなり効いている。クリンチで逃れるが,口が開いて上体も起きている。安藤の右目下が腫れている。
 7回,青コーナーに安藤を詰め,左フックのボディブローから右ストレートをヒットする豊嶋。脇腹への左フックに,安藤はニュートラルコーナーで左膝をついてダウン(カウント8)。さらに再び脇腹に左フックを打たれた安藤は青コーナーにズルズルと後退し,左膝をついてダウン(カウント8)。ところが,豊嶋も2度ダウンを奪いながら,雑な攻めで詰め切れない。
 8回,かなり効いて苦しい安藤。右フックでぐらつき,追撃を受けて赤コーナーで左膝をついてダウン(カウント8)。安藤は立っているのがやっとの状態だが,豊嶋も詰めを欠いた。

 2016年全日本ウェルター級新人王の豊嶋が3度のダウンを奪い,大差の判定勝ちでランカー対決を制した。左右フックのボディブロー,アゴへの左フックでダメージを重ねた。パワーの差を見せつけた試合。しかし,終盤に相手がかなり効いていたにも関わらず,雑な攻めになって決め手を欠いた。
 安藤はサウスポーのボクサーファイター。低いガードから左ストレート,フックを打つ攻撃を身上としている。パンチ力はないが,うまく相手のパワーを殺す老獪さがある。しかし,豊嶋のボディ攻撃で徐々に動きが鈍った。

採点結果 豊嶋 安藤
主審:杉山利夫 *** ***
副審:ビニー・マーチン 80 70
副審:飯田徹也 80 69
副審:松原のぶひろ 80 70
参考:MAOMIE 80 69


     ○豊嶋:15戦12勝(8KO)2敗1分     23歳     身長:177cm
     ●安藤:17戦6勝(3KO)9敗2分      30歳     身長:173cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:平松修造

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                       2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                日本フェザー級(ノーランク)   K     O    日本フェザー級(ノーランク)
                ○   峯田 光     1回2分07秒     大場雄二   ●
                              (帝拳) 126 lbs                         (セレス) 124 1/4 lbs
                     みねた・ひかり

 上背,リーチで勝る大場が上体を振りながら前に出る。ガードは固めているが,右ストレートを打つと両足が揃い,アゴが前に出る。峯田は右ストレート,左フックで応戦。ロープ際に下がった峯田の狙い澄ましたような右ストレートが炸裂。ガードが甘くなったアゴにまともにもらった大場は,体を捻じるようにその場に腰から落ち,大の字。深々とキャンバスに沈んだままカウントアウトされた。

 2018年東日本フェザー級新人王でMVPに輝いた峯田がワンパンチKOで勝利を飾った。右ボクサーファイターで左フック,右ストレートに鋭いものがある。目と勘,特にカウンターのタイミングが優れている。
 大場は6年半ぶりの復帰だったが,痛烈なKO負けという結果に終わった。長身でリーチに恵まれた右ボクサーファイター。右ストレートを得意としているが,パンチを打つときに両足が揃い,アゴのガードが空く欠点がある。まさにそこを突かれてカウンターを浴びてしまった。

     主審:染谷路朗,副審:ビニー・マーチン&飯田徹也&杉山利夫
     ○峯田:8戦7勝(4KO)1敗      23歳     身長:172cm
     ●大場:11戦6勝(4KO)5敗     31歳     身長:175cm     リーチ:183cm
     放送:G+     解説:なし     実況:篠原 光

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                         2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                                 6回戦
                   日本S・ライト級15位    T  K  O    韓国ウェルター級3位
                ○   遠藤健太     1回2分47秒     シン・ギウォン   ●
                             (帝拳) 141 3/4 lbs                        (韓国) 141 3/4 lbs

 左の遠藤,右のシン。遠藤は右ジャブで牽制しながら前に出る。低いガードから右ストレートを狙うシン。遠藤の鋭い左ストレート,右フック,左ストレートの3連打が唸りを上げる。シンの右目下が腫れる。2分過ぎ,遠藤が放った左から右のフックが決まり,ぐらつくシン。遠藤はここから左右フックで一気に襲いかかる。あっという間に右目下が塞がったシンは防戦一方でクリンチに出る。しかし,遠藤の容赦ない左右フックの猛攻が続き,後退するシン。最後は左ストレートから切り返した右フックがまともに炸裂。たまらず腰からキャンバスに落下したシンは,後頭部を打ちつけて大の字に沈む。凄まじいダウンシーンに,松原主審はためらわずノーカウントで試合をストップした。

 中量級に楽しみな素材が加わった。遠藤は右利きを左構えに直したコンバーテッドサウスポーである。ボクサーファイターだが,ファイタータイプに近い。35歳とは思えぬイキの良さが光る。左ストレートもさることながら,前に出ている右フックの強さが抜群。スピードがあり,チャンスに一気にまとめられるのも強みである。その反面,体の硬さがあり,上体や頭の振りが少ないことが気になる。2018年全日本S・ライト級新人王。
 シンは右ボクサーファイター。韓国の上位ランカーであるが,パンチ力もスピードも今一つ。低いガードから右ストレートを伸ばすが,遠藤とはすべての面で格段の開きがあった。

     主審:松原のぶひろ,副審:ビニー・マーチン&福地勇治&杉山利夫
     ○遠藤:6戦5勝(4KO)1分     35歳     身長:175cm
     ●シン:9戦3勝3敗3分        27歳     身長:178cm
     放送:G+     解説:なし     実況:篠原 光

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                         2019年9月7日(土)    後楽園ホール
                                 6回戦
                 日本バンタム級(ノーランク)   T   K  O    韓国バンタム級8位
                ○   福井勝也     2回2分02秒     キム・サンフン   ●
                            (帝拳) 117 3/4 lbs                         (韓国) 116 1/4 lbs

 初回,福井が前に出て左ジャブ,フックで早くもプレスをかける。キムは前に出たいが,福井は左右アッパーのボディ打ち,右ストレートでプレスを強める。左ジャブがよく出ている福井。
 2回,キムは右フックをボディに伸ばすが,届かない。福井は相打ちの右ストレートから左フックをヒット。直後に放った右ストレートでキムのアゴが上がる。青コーナーに詰めてボディに左アッパーを打ち込めば,キムはその場に右膝から崩れてダウン。立ち上がったが,飯田主審はそのままカウントアウトした。

 福井がプロデビュー戦と自らの誕生日を見事なKOで飾った。駿台学園高(東京)→東京農大でアマ73戦57勝(10KO・RSC)16敗という戦績を残し,高校時代にはインターハイの優勝経験がある。右ボクサーファイターで左フック,右ストレートにパンチ力がある。左ジャブ,フックがよく出ており,プレスのかけ方を知っている。じっくりキャリアを積めば,タイトルも視野に入るだろう。
 キムは韓国ランカー。童顔の右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。しかし,福井の厳しいプレスに終始後退を強いられた。ときおり放った右フックのボディブローも届かなかった。

     主審:飯田徹也,副審:染谷路朗&福地勇治&松原のぶひろ
     ○福井:1戦1勝(1KO)          23歳     身長:168cm
     ●キム:8戦4勝(3KO)2敗2分     19歳     身長:163cm
     放送:G+     解説:なし     実況:弘竜太郎

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                          2019年9月13日(金)    後楽園ホール
                                  10回戦
                WBO世界S・フェザー級10位    T   K  O    インドネシア S・フェザー級チャンピオン
                ○   伊藤雅雪      6回1分08秒      ルーベン・マナカネ   ●
                            (横浜光) 134 1/2 lbs                           (インドネシア) 131 1/2 lbs
                          WBC12位

 初回,伊藤が軽快な動きから左ジャブ,右ストレートを飛ばして好調なところを見せた。マナカネは上体を振って対応しようとするが,終盤,右ストレートのボディブローでマナカネが腰を落とす場面があった。ところがバッティングが発生し,伊藤が右目上を腫らすアクシデントがあった。
 2回,伊藤の右目上の腫れをドクターがチェックするために中断。マナカネは大きな左右フック,右アッパーで応戦。伊藤はよく見ているが,これは要注意だ。
 4回,伊藤のマウスピースが落ちる。右ストレートがマナカネの後頭部に当たる。これらのハプニングで2度の中断があった。しかし,終盤,伊藤がワンツーの連打で攻勢に出る。右フックがボディに当たり,マナカネは左膝をついてダウン(カウント8)。
 5回,体を密着させた伊藤が右ストレート,左フック,ボディへの右アッパーを浴びせる。終盤,伊藤がワンツーから攻勢。マナカネは低いダッキング,ウィービングでこれを凌ぐ。
 6回,伊藤が右アッパーから右ストレートを浴びせれば,マナカネはロープ際で横転(カウント8)。かなり効いているが,よく立ち上がる。しかし,アゴへの右アッパーから立て続けにボディに右アッパーを打ち込めば,マナカネは正座スタイルでダウン(カウント8)。手負いのマナカネは大きい左右フックで抵抗を試みるが,伊藤の右ストレート,左フック,右ストレートの3連打が鮮やかに決まり,マナカネはうつ伏せにダウン。ここで杉山主審が試合をストップした。

 今年5月にジャメル・ヘリング(米国)にWBO王座を明け渡した伊藤の再起第1戦。スピーディでシャープなパンチを決め,TKO勝利につなげた。初回にバッティングで右目上を腫らすアクシデントがあったが,マナカネの大きいパンチをかわしながら的確にヒットを重ねた。途中からボディにも左右アッパーを打ち,結果的にマナカネの動きを鈍らせることになった。ロングレンジや中間距離からだけでなく,密着した状態でアゴに右ストレートを打てることが強味。
 マナカネはインドネシアの国内王者。右ファイタータイプで左右フックを得意としている。小柄な体から伸び上がるように思い切り振る左右フックを武器としている。タフなファイターだが,ボディを打たれて動きが鈍った。

5回までの採点 伊藤 マナカネ
主審:杉山利夫 *** ***
副審:中村勝彦 50 44
副審:飯田徹也 50 44
副審:葛城明彦 50 44
参考:MAOMIE 50 44


     ○伊藤:29戦26勝(14KO)2敗1分         28歳     身長:174cm     リーチ:173cm
     ●マナカネ:45戦25勝(14KO)19敗1分     26歳     身長:164cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:立本信吾

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