熱戦譜〜2019年2月の試合から


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試合日 試合 結果
2019.02.02 10回戦  尾川堅一  判定  ロルダン・アルデア
2019.02.02  日本フライ級
 王座決定戦10回戦
 中谷潤人  TKO9R  望月直樹
2019.02.02 8回戦  江藤光喜  TKO4R  ロメル・オリベロス
2019.02.02 6回戦  中野幹士  KO1R  エカラック・ラップラコーン
2019.02.02 6回戦  李 健太  TKO1R  アピシット・ナムコー
2019.02.10 10回戦  レイムンド・ベルトラン  KO9R  岡田博喜
2019.02.14  東洋太平洋スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 勅使河原弘晶  TKO8R  入口裕貴
2019.02.18  IBF世界スーパーライト級
 挑戦者決定戦12回戦
 アピヌン・コーンソーン  KO5R  近藤明広
2019.02.26  WBO世界ミニマム級
 タイトルマッチ12回戦
 ビック・サルダール  判定  谷口将隆

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                     2019年2月2日(土)    後楽園ホール
                             10回戦
               元日本S・フェザー級チャンピオン        比国ライト級チャンピオン
                ○   尾川堅一    判 定    ロルダン・アルデア   ●
                              (帝拳) 132 lbs                  (比国) 131 1/4 lbs

 右の尾川,左のアルデア。初回,勢いよく赤コーナーから飛び出した尾川は右ストレートをボディに。さらに踏み込んで放った右ストレートでアルデアをのけぞらせる。3回,アルデアをロープに詰めた尾川は右ストレートをヒット。アルデアは前に出ながらワンツーを出す。
 4・5回,尾川は右ストレート,ボディに左フックを見舞う。
 7回,尾川が見せ場を作った。右ストレートでぐらついたアルデアをロープに詰め,右ストレート,左フックで攻勢。終了間際,再び右ストレートでぐらつかせ,ラッシュを敢行。アルデアはバッティングで左目上をカット。
 終盤は尾川の手数が減り,見ている時間が増えた。9回にはアルデアの左ストレートがヒット。
 10回,尾川は左フックをヒット。終盤,右ストレート,左フックで攻勢に出る尾川。

 2017年12月,テビン・ファーマー(米国)と空位のIBF王座を争い,2−1でタイトルを獲得した尾川。しかし,ドーピング違反で無効試合になってベルトは手を離れた。その上,JBCからも1年間のライセンス停止処分を受けた。今夜は1年2ヶ月ぶりの復帰戦となったが,スピード,切れともに申し分ない仕上がりを見せた。主武器の右ストレートも威力も十分。今後に期待が膨らむ。しかし,その反面,狙い過ぎて手数が少なくなることが目についた。
 アルデアは現役のフィリピン王者。サウスポーのボクサーファイターで,左ストレートを得意としている。目と勘の良さがあり,相手のパンチを殺すうまさがある。

採点結果 尾川 アルデア
主審:染谷路朗 *** ***
副審:杉山利夫 98 92
副審:葛城明彦 99 92
副審:安部和夫 97 93
参考:MAOMIE 99 91


     ○尾川:25戦23勝(17KO)1敗1無効試合     31歳     身長:173cm
     ●アルデア:20戦12勝(6KO)7敗1分        24歳     身長:171cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:中野謙吾

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                      2019年2月2日(土)    後楽園ホール
                       日本フライ級王座決定戦10回戦
                    日本フライ級1位   T   K  O   日本フライ級2位
                ○   中谷潤人    9回0分23秒    望月直樹   ●
                              (MT) 112 lbs                        (横浜光) 112 lbs
               WBA14位,WBC4位,WBO10位,IBF S・フライ級7位

 左の中谷,右の望月。圧倒的不利という予想の中,望月が開始早々から積極的に打ち合いを挑む。しかし,中谷がそれ以上の素晴らしい立ち上がりを見せた。右ジャブ,左ストレート,フックから右フック,アッパーを上下に見舞えば,望月はぐらつき,早くも顔面が紅潮する。
 2回は望月が右ストレートを浴びせ,うまく中に入ったが,3回は再び中谷が主導権を握る。望月は密着して果敢に攻めるが,中谷の右アッパーがボディに決まる。終盤,中谷の左ストレートで望月の動きが止まる。
 5回,望月は食い下がるが,中谷の右アッパーが飛ぶ。望月の左目上が腫れている。終盤,中谷が右ジャブで間合いを取り,左ストレートを浴びせる。
 6回,中谷は長いリーチをフルに生かした右ジャブを多用しながら前に出る理想の形を作った。右アッパーを突き上げられた望月はのけぞる。
 試合は一方的。7回,ワンツーを打ち込まれた望月がのけぞる。望月の主戦場であるはずの接近戦でも中谷が左右アッパーを突き上げて優位に立つ。中谷は体を右にシフトして溜めを作って右アッパーをアゴに見舞い,すっかり余裕のある展開になった。8回,敗色濃厚の望月は鼻から出血し,動きも鈍る。
 9回序盤に中谷がワンサイドゲームを終わらせた。左ストレート,ワンツーでぐらつく望月。ロープを背にした望月に左ストレートからの右アッパーがヒット。さらに同じ左ストレート,右アッパーが決まったところで中村主審が試合をストップした。

 中谷が無傷の18連勝で初のタイトルを獲得した。長身のサウスポーで,長いリーチを生かした右ジャブ,ワンツー,左右アッパーで望月を圧倒した。中盤に右ジャブが減ったが,6回には再び右ジャブが出るようになった。この右ジャブで望月を下がらせていたが,こういう展開を作ることが中谷自身の持ち味を最大限に生かすことにつながる。主武器の左パンチはストレートに加えて,オーバーハンドのフック,上下に突き上げるアッパーなどの豊富なバリエーションがある。打ち合ってよし,離れてよしのうまさを見せた。接近戦もうまく,体を右にシフトさせて見舞った右アッパーも光る。順調に成長しており,世界挑戦が十分に期待できる。
 望月は健闘したが,得意の接近戦でも左右アッパーを打たれ,離れれば右ジャブ,ワンツーで突き放されの繰り返しに終始した。最後まで勝負を捨てずに食い下がったが,力の差が大きかった。

8回までの採点 中谷 望月
主審:中村勝彦 *** ***
副審:安部和夫 80 72
副審:葛城明彦 79 73
副審:ビニー・マーチン 79 73
参考:MAOMIE 79 73


     ○中谷:18戦18勝(13KO)       21歳     身長:170cm
     ●望月:19戦15勝(8KO)4敗     25歳     身長:162cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&飯田覚士
     実況:川畑一志

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                      2019年2月2日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                 WBC世界S・フライ級6位   T  K  O   比国S・フライ級(ノーランク)
                ○   江藤光喜    4回0分29秒    ロメル・オリベロス   ●
                            (白井・具志堅) 116 lbs                       (比国) 115 lbs
                      WBA8位,WBO7位,IBF12位

 初回,オリベロスが左アッパー,右ストレートで積極的に出る。江藤の左アッパーがローブローになり,一時中断。しかし,2分過ぎ,江藤の左右フックのボディブローからのオーバーハンドの右ストレートがテンプルに決まり,オリベロスは前に落ちてダウン(カウント8)。立ち上がって反撃に出るオリベロス。しかし,左フックで仰向けに2度目のダウン(カウント9)。
 2回,2度のダウンにもめげず,オリベロスが果敢に攻める。江藤は左右アッパーのボディブローで応戦するが,バッティングで右目上をカット。
 3回,オリベロスは接近戦で左右フック,アッパーを連打するが,アゴのガードが空いている。江藤は相手のペースに合わせてしまっているが,左右アッパーのボディブロー,右ストレートで要所は締めている。
 4回,右ストレート,左フックで積極的に攻める江藤。アゴを跳ね上げるような左フックでオリベロスは四つん這いにダウン。カウントの途中でオリベロス陣営が棄権を申し入れて試合が終わった。

 世界再挑戦を狙う江藤が4回TKO勝利。接近戦での左右アッパーあるいは中間距離での右ストレート,左フックでリードした。ただし,接近戦を狙うオリベロスのペースに合わせてしまったことが気になった。こういう隙を作らないことが必要。リーチ差,身長差を生かして突き放すべきだった。被弾もあったので,今後世界を目指すには要注意。
 オリベロスは右ファイタータイプ。左右フック,アッパーで積極的に手を出すが,攻めることに気を取られ,アゴのガードががら空きになる欠点が目についた。

     主審:杉山利夫,副審:ビニー・マーチン&染谷路朗&葛城明彦
     ○江藤:29戦24勝(19KO)4敗1分       30歳     身長:174cm     リーチ:177cm
     ●オリベロス:15戦9勝(4KO)5敗1分     23歳     身長:163cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:伊藤大海

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                       2019年2月2日(土)    後楽園ホール
                                 6回戦
                 日本フェザー級(ノーランク)   K      O      タイ国フェザー級8位
                ○   中野幹士     1回1分39秒     エカラック・ラップラコーン   ●
                               (帝拳) 126 lbs                              (タイ) 124 3/4 lbs
                     なかの・みきと

 左の中野に対し,右のエカラックはムエタイ特有のガードを高く上げたスタイルを見せるが,繰り出すワンツーはぎこちない。中野は右ジャブ,フックからじりじりと前に出る。ロープ際に下がるエカラック。右ジャブで上に注意を引きつけた中野は,踏み込んで左ストレートをレバーに一撃。ワンテンポ遅れて苦悶の表情を浮かべたエカラックはロープ際に沈む。うめき声を発し,リングサイドの嘲笑を浴びながらカウントアウトされた。

 中野が豪快なKOでプロ第2戦を飾った。サウスポーのボクサーファイターで,左ストレートに威力がある。実力差があり過ぎて物足りない相手だったが,落ち着いて右ジャブ,フックを出しながら攻めていた。今後を占うには今夜の相手では不十分。強打ゆえにマッチメイクは難しいだろうが,もう少し骨のある相手との手合わせを見たい。
 エカラックはムエタイで40戦というキャリアを持つ右ボクサーファイター。タイのランカーという触れ込みだったが,ベタ足でスピードがなく,ときおり出すワンツーはぎこちない。

     主審:安部和夫,副審:ビニー・マーチン&染谷路朗&中村勝彦
     ○中野:2戦2勝(2KO)      23歳
     ●エカラック:3戦1勝2敗     27歳
     放送:G+     解説:なし     実況:田中 毅

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                      2019年2月2日(土)    後楽園ホール
                               6回戦
                日本S・ライト級(ノーランク)   T  K  O     タイ国ライト級8位
                ○   李 健太    1回3分08秒    アピシット・ナムコー   ●
                              (帝拳) 140 lbs                       (タイ) 138 3/4 lbs
                      り・こんて

 左の李,右のアピシット。上背で勝る李がセコンドの指示とおりにリーチを生かした右ジャブを多用し,早くも主導権を握った。終盤に入り,右フックをヒットし,ボディにも右ジャブを伸ばす李。終了間際,鮮やかなワンツーがアゴに炸裂。アピシットは呆気なくロープ際に沈む。上体を起こしかけるのがやっとで,中村主審はそのままカウントアウトした。

 李がデビュー戦を初回TKOで飾った。大阪朝鮮高(大阪)→日大でアマ112戦102戦10敗という戦績を残し,高校6冠を達成している。長身のサウスポーで,シャープな左ストレートを武器とするボクサーファイターである。セコンドの指示があったとのことで,それを忠実に守っていた。リーチを生かした右ジャブを多用していた。フィニッシュのワンツーは力みを排した切れのいいパンチで,タイミングもスピードも申し分ない。楽しみな素材。
 アピシットは右ボクサーファイター。タイのランカーという触れ込みだったが,李の右ジャブで先手を取られ,これというパンチも出せないうちに沈んだ。

     主審:葛城明彦,副審:杉山利夫&中村勝彦&安部和夫
     ○李:1戦1勝(1KO)            22歳     身長:180cm
     ●アピシット:3戦1勝(1KO)2敗     20歳
     放送:G+     解説:なし     実況:伊藤大海

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                 2019年2月10日(日)    セーブマートアリーナ(米国カリフォルニア州フレズノ)
                                    10回戦
                  元WBO世界ライト級チャンピオン   K      O   WBO世界S・ライト級2位
               ○   レイムンド・ベルトラン      9回2分09秒     岡田博喜   ●
                                 (メキシコ) 139 lbs                            (角海老宝石) 139 1/2 lbs
                                                               WBA3位,WBC9位,IBF5位

 初回,パワー自慢のベルトランがじりじりとプレスをかける。岡田はよく見て下がりながらタイミングのいい左ジャブを当てる。ベルトランの左フックもヒット。
 2回,岡田の左ジャブがよく決まるが,中盤,左に回り込んだところにタイミングのいいベルトランの左フックが決まり,岡田は思わず尻餅をつく(カウント8)。しかし,終盤には岡田の鋭いワンツーで一気に形勢逆転。ガクンと腰が落ちたベルトランはロープを背負う。チャンスと見た岡田は右ストレート,ワンツー,左フックの猛攻を仕掛ける。
 3回,岡田は左ジャブ,右ストレートを巧打するが,ベルトランは岡田をロープに詰めて左右フック,アッパーを見舞う。終盤,ロープに詰まった岡田は左右フックを打ち込まれる。岡田は左目上をカット(ベルトランの有効打による傷)。
 4回序盤,左ジャブでのけぞり,右ストレートを打たれて膝が落ちる岡田。岡田はリング中央で戦いたいが,ロープを背負って左右フック,アッパーで追い込まれる。
 6回,ベルトランは足を使って小休止。逆に岡田が前に出て左ジャブで追う。2分過ぎから再びベルトランが前に出るが,岡田は出バナに左ジャブ,ワンツーを浴びせる。
 7回,再びベルトランがプレスをかけるが,岡田はよく見て左ジャブ,右ストレート,ボディに左アッパー。足がよく動いている岡田。
 8回は再びベルトラン。岡田はよく見て左ジャブ,ワンツー,左フックをまとめるが,ベルトランはロープに詰めて左右フックを見舞う。
 善戦した岡田だが,9回に破局を迎えた。岡田はリング中央でワンツーをまとめるが,攻撃の切れ目を待ち構えていたようにベルトランが左からの右フックを一撃。アゴにもらった岡田はたまらず横転。カウント9で続行となったが,ベルトランの攻勢に力なくロープに詰まる。左フック,アッパーでロープに腰を落とす岡田。さらに追撃でニュートラルコーナーによろめく岡田。最後は右フックを浴び,膝から倒れ込んで万事休す。

 敵地に乗り込んで世界挑戦の足掛かりを求めた岡田だが,善戦空しくキャンバスに沈んだ。足がよく動き,鋭く伸びる左ジャブ,ワンツーを多用してベルトランを苦しめた。スピード,切れがあり,敗れたものの世界に通用する手ごたえが十分に得られたはず。惜しまれるのはロープを背負ってベルトランの攻撃をかわそうとする場面が多かったこと。これは調子に乗せてしまうだけである。あくまで足と左ジャブで突き放していれば,全く異なる結果になっていただろう。
 ベルトランは右ファイタータイプ。パンチ力があり,勝負どころをわきまえている点は豊富なキャリアによるものだろう。岡田の左ジャブに手を焼いたが,6回に小休止し,7回に再びギヤを入れるなどのチェンジ・オブ・ペースがよくできていた。上下への左右フック,左アッパーが武器であり,老獪さが光る。

8回までの採点 ベルトラン 岡田
主審:ジャック・レイス(米国) *** ***
副審:クリス・ミグリオレ(米国) 76 76
副審:ルー・モレット(米国) 78 74
副審:スティーブ・モロー(米国) 76 76
参考:MAOMIE 76 76


     ○ベルトラン:46戦36勝(22KO)8敗1分1無効試合     37歳     身長:173cm     リーチ:170cm
     ●岡田:20戦19勝(13KO)1敗                  29歳     身長:175cm

     放送:WOWOW
     解説:浜田剛史&西岡利晃
     実況:鈴木 健     アシスタント:増田美香

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                           2019年2月14日(木)    後楽園ホール
                       東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                       チャンピオン      T   K  O   挑戦者(同級7位)
                ○   勅使河原弘晶    8回1分56秒    入口裕貴   ●
                             (輪島功一スポーツ) 122 lbs                     (エスペランサ) 122 lbs
        WBC世界S・バンタム級14位,IBF世界S・バンタム級11位,WBO世界バンタム級2位             いりぐち・ゆうき

 初回,勅使河原は低いガードから積極的に攻め,右ストレート,左フックをヒット。動きが硬い入口だが,中盤からほぐれ,よく見て左ジャブ,右ストレート,左フックをヒット。
 しかし,2回に入ると勅使河原が持ち味の果敢な攻撃で主導権を握った。入口は右ストレート,左ジャブをヒット。しかし,勅使河原の強烈なワンツーがクリーンヒット。終了間際,再びワンツーでぐらついた入口をニュートラルコーナーに詰めて攻勢に出る勅使河原。3回,勅使河原は左に回り込みながら左ジャブ,アッパーを多用し,入口の出バナを叩く。さらに右ストレート,フックを叩きつける勅使河原。鼻から出血した入口はややスピードが落ちる。
 5回,鋭い左ジャブを浴びせて入口を下がらせる勅使河原。さらに右ストレートのボディブローを打ち込み,攻撃的な姿勢を保つ。
 6・7回,右拳を痛めた勅使河原は左ジャブ,フックで攻め上げる。さらに怯んだ入口に左右フックで襲いかかり,王者の気迫を見せた。
 8回,左フックで入口をぐらつかせた勅使河原は,ボディ,顔面に左右フックを乱打。ここは耐えた入口だが,中盤,左ジャブ,右ストレートで力なくロープ際に後退。勅使河原が左右フックを追撃したところで福地主審が試合をストップした。

 勅使河原は初防衛に成功。鬼気迫る王者の執念,気迫を存分に見せた。右拳を痛めたとのことで左ジャブ,フック,アッパーを多用していた。これが奏功したと言える。元々が好戦的な右ファイタータイプだが,いつにも増して攻撃的な姿勢が目立った。多少の被弾はあるものの,今夜のように左を多用してどんどん攻める展開を作れば面白い選手だ。いずれは世界挑戦を見てみたい。
 入口は右ボクサーファイター。左ジャブ,右ストレートあるいはカウンターの左フックを武器としている。ときおりこのパンチで勅使河原を苦しめたが,左ジャブを多くもらい,ダメージを蓄積させた。

7回までの採点 勅使河原 入口
主審:福地勇治 *** ***
副審:吉田和敏 69 64
副審:浅尾和信 69 64
副審:松原のぶひろ 69 64
参考:MAOMIE 69 64


     ○勅使河原:23戦19勝(12KO)2敗2分     28歳     身長:170cm
     ●入口:14戦10勝(4KO)3敗1分         21歳

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:竹下陽平

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                             2019年2月18日(月)    後楽園ホール
                         IBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦12回戦
                    IBF世界S・ライト級6位    K      O   IBF世界S・ライト級4位
                ○   アピヌン・コーンソーン    5回1分47秒    近藤明広   ●
                                   (タイ) 139 lbs                          (一力) 139 3/4 lbs

 初回,長身のアピヌンが左ジャブから思い切って右ストレートを振る。近藤は接近して右ストレートを狙う。
 2回,近藤は前に出て右ストレートを打ち込むチャンスを狙う。アピヌンは下がりながら左ジャブで間合いを取り,右ストレートを放つ。近藤の入り際に右アッパーのカウンターを狙っているアピヌン。
 4回,アピヌンが右ストレートを振ろうとするところに先手を打って左ジャブを突く近藤。これによってアピヌンの右ストレートが流れた。
 5回,近藤は左ジャブを突いて攻める。アピヌンはクリンチ。その再開直後に近藤が左ジャブを伸ばして入ろうとした瞬間に合わせたアピヌンの右アッパーが炸裂。これをアゴにまともにもらった近藤は背中からキャンバスに叩きつけられる痛烈なダウン。立ち上がったが朦朧としており,中村主審はそのままカウントアウトした。

 世界挑戦者決定戦と銘打って行われた世界ランカー同士の一戦。近藤はワンパンチで沈み,痛恨のKO負けという結果になった。左ジャブで先手を打ち,感触としてはいい展開を作っていたが,一瞬の隙を突かれた。アピヌンの右ストレート,アッパーはパンチがあるだけに,要注意だった。
 アピヌンは長身の右ボクサーファイター。アップライトスタイルからの左ジャブ,右ストレートを武器としている。右の強打はバリエーションこそ乏しいが,威力十分。2回あたりから右アッパーを狙っている意図が見え隠れしていたが,その右一発で近藤を沈めた。

4回までの採点 アピヌン 近藤
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ナ・ソンハ・ヨンサク(タイ) 38 38
副審:染谷路朗 39 37
副審:アーニー・ナジェラ(比国) 38 38
参考:MAOMIE 38 38


     ○アピヌン:15戦15勝(12KO)        22歳     身長:178cm
     ●近藤:40戦31勝(18KO)8敗1分     33歳     身長:173cm

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

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                      2019年2月26日(火)    後楽園ホール
                     WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン           挑戦者(同級6位)
              ○   ビック・サルダール   判 定   谷口将隆   ●
                              (比国) 105 lbs                (ワタナベ) 105 lbs

 右のサルダール,左の谷口。初回,谷口は右ジャブで牽制し,2分過ぎ,ボディに左アッパーを2発ヒット。2回にも右ジャブで牽制しながら,落ち着いたスタートを見せる。サルダールも左ジャブで牽制しながら右のカウンターを狙う。
 しかし,4回,サルダールは目が慣れてきたのか,右ストレートを狙いながらじりじりと前に出る。終了間際,サルダールの右ストレートがヒット。5回,谷口の入り際に右アッパーを狙うサルダール。谷口はうかつには入れないが,もう少し手数が欲しい。
 6回,サルダールは左右に動きながらモーションのない右ストレートをクリーンヒット。谷口も左ストレートを当てるが,主導権はサルダールの掌中にある。
 谷口は7・8回に左ストレート,アッパーでいい流れを作りかけたが,終盤は再びサルダールが主導権を握った。9・10回,サルダールは谷口の出バナに右ストレートを当てる。さらに回り込みながら右ストレート,左右アッパーを当てる。
 11回,谷口は攻めなければ勝てないが,手数が少ない。サルダールは左右に動いて右ストレートを浴びせる。
 12回,谷口は前に出るが,パンチが出ない。逃げ切り態勢のサルダールは左右に動いて谷口の攻撃をかわし,右ストレートを軽く当てる。

 サルダールは初防衛。右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。右のカウンター,動きながらジャブのように当ててポイントを取る右ストレートを使い分けるうまさがある。
 谷口はサウスポーのボクサーファイター。左ストレートやボディへの左アッパーで好調なスタートだったが,サルダールが動きながら右ストレートを狙うと手数が減った。攻撃が単調で,老獪なサルダールに読まれてしまい,キャリア不足を露呈する結果になった。

採点結果 サルダール 谷口
主審:ケニー・ベイレス(米国) *** ***
副審:ルイス・ルイス(プエルトリコ) 118 110
副審:クリス・テレス(米国) 117 111
副審:スラット・ソイクラチャン(タイ) 117 111
参考:MAOMIE 116 112


     ○サルダール:22戦19勝(10KO)3敗     28歳     身長:160cm     リーチ:170cm
     ●谷口:14戦11勝(7KO)3敗          25歳     身長:162cm     リーチ:164cm

     放送:TBS
     解説:内山高志     ゲスト:京口紘人
     実況:土井敏之

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