熱戦譜〜2019年1月の試合から


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試合日 試合 結果
2019.01.19 10回戦  和氣慎吾  TKO6R  中嶋孝文
2019.01.19 8回戦  阿部麗也  判定  杉田ダイスケ
2019.01.19 8回戦  大嶋剣心  判定  定常育郎
2019.01.19 8回戦  長濱 陸  判定  金本祥平
2019.01.26  WBO世界スーパーウェルター級
 タイトルマッチ12回戦
 ハイメ・ムンギア  判定  井上岳志

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                        2019年1月19日(土)    後楽園ホール
                                10回戦
                WBC世界S・バンタム級4位   T  K  O    日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   和氣慎吾     6回2分20秒     中嶋孝文   ●
                            (FLARE山上) 122 lbs                    (竹原慎二&畑山隆則) 121 3/4 lbs
               WBA世界バンタム級4位,IBF世界S・バンタム級4位

 左の和氣,右の中嶋。左手を伸ばした中嶋がじりじりと距離を詰める。和氣は軽快なフットワークで左右に動き,左アッパー,ストレートを放つ。クリーンヒットはしていないが,和氣のペース。
 4回,和氣はよく見て出バナに左アッパーのボディブローのカウンター,左ストレートを放つ。中嶋は構わず左を伸ばしながら前に出るが,和氣はよく見てステップバック,左右への動きでかわす。
 5回開始早々,中嶋が右ストレートをヒットして飛び込む。しかし,中盤,和氣がカウンターの左ストレートをボディにヒット。中嶋はもっともっと強引に攻めて和氣を崩したい。
 6回1分過ぎ,右アッパーのボディブローから反撃に出る中嶋。しかし,勢い込んで攻めようとしたところに和氣の左アッパーがヒット。タイミングのいいカウンターをアゴに見舞われた中嶋は仰向けにダウン(カウント9)。立ち上がったが,ダメージが残る。和氣はロープに詰めて一気に攻勢。連打からのワンツーが決まり,中嶋はロープ際で腰から落ちて2度目のダウン。ここで染谷主審がノーカウントで試合をストップした。

 和氣が鮮やかな左アッパーからの攻撃で宿敵・中嶋に雪辱を果たした。中嶋には2012年5月に8回判定負けを喫しており,6年越しのリベンジとなった。2016年7月,ジョナタン・グスマン(ドミニカ)と空位のIBF世界S・フェザー級王座を争ったが,11回TKO負けに退いている。しかし,完全に復調し,今夜で6連続KO勝利。今すぐにでも世界再挑戦が期待される。強引な中嶋にやや手を焼いた面はあるが,軽快なフットワークと鋭い左ストレート,アッパーで試合の主導権は握っていた。
 中嶋は右ファイタータイプで右ストレートを得意としている。左腕を伸ばしながらじりじりと距離を詰め,右を打ち込むチャンスを窺った。ときおりその右がヒットしていたが,和氣の動きを止められず,パンチは単発に終わった。

5回までの採点 和氣 中嶋
主審:染谷路朗 *** ***
副審:飯田徹也 49 46
副審:葛城明彦 50 46
副審:杉山利夫 49 46
参考:MAOMIE 50 45


     ○和氣:33戦26勝(18KO)5敗2分      31歳     身長:175cm     リーチ:176cm
     ●中嶋:42戦29勝(13KO)12敗1分     34歳     身長:170cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:上重 聡

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                      2019年1月19日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                  日本フェザー級1位         日本フェザー級(ノーランク)
                ○   阿部麗也    判 定    杉田ダイスケ   ●
                            (KG大和) 127 1/4 lbs             (ワタナベ) 127 1/2 lbs
                       IBF4位

 左の阿部,右の杉田。ともにジャブで軽く牽制し,フェイントをかけながらチャンスを窺う。杉田の左フックに左ストレートを合わせる阿部。
 3回,阿部は小刻みな動きでフェイントをかけ,左ストレートをヒットする。杉田はじりじりと距離を詰めて右を打ち込もうとするが,鼻からの出血が多くなる。
 タイミングを掴んだ阿部。4回,距離を詰めようとするが,パンチが出せない杉田。阿部はそれを見透かしたように出バナに左ストレートをヒットする。終了間際,阿部の左ストレートで大きくバランスを崩す杉田。
 5回,阿部がKOチャンスを迎えた。杉田は距離を詰めていくが,ロープを背負った阿部が待ち構えていたかのように左ショートストレートを一閃。モーションのない鮮やかなカウンターを浴びた杉田は腰から落ちてダウン(カウント8)。杉田はなおも攻め込むが,左ストレートがボディに決まり,前に落ちて2度目のダウン(カウント8)。
 終盤も阿部がスピードとテクニックで杉田を翻弄した。6回,ロープを背負った阿部がチョコンと出した左ショートストレートが当たる。このパンチで杉田が膝からキャンバスに落ちたように見えたが,判定はスリップダウンとなった。
 7回,すっかりやりたい放題の阿部。珍しく右フックがヒット。さらに左ストレートも決まる。相打ち覚悟で右を打ち込みたい杉田だが,阿部の左ストレートがあるので,出ていけない。攻め倦んで待っているところに阿部の右ジャブ,左ストレートが飛ぶ。
 8回,捨て身で出ていきたい杉田だが,鼻からの出血が増す。阿部の左アッパーで杉田の膝が揺れる。杉田は最後まで勝負を捨てずに食い下がったが,何もさせてもらえずに終了ゴングを聞いた。

 来る5月に源大輝(ワタナベ)の日本フェザー級王座に挑戦が決まっている阿部が,リング下で見守る源の目の前でテクニックのすべてを惜しみなく披露した。小刻みでトリッキーなフットワークとフェイントを駆使し,スピードとテクニックで杉田を翻弄した。モーションのない左ストレートは非常にタイミングよくシャープなパンチ。これに右ジャブ,フック,左アッパーが加わるので,さらに攻撃のバリエーションが広がっている。いずれ世界挑戦も期待できる。
 杉田は警視庁の現役警察官という異色の右ファイタータイプ。右ストレートにパンチ力がある。相打ちになってでも右ストレートを打ち込んで流れを変えたかったが,やはり阿部の左を警戒し,思うようにパンチが出なかった。まさに手も足も出ない完敗。

採点結果 阿部 杉田
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:松原のぶひろ 80 70
副審:福地勇治 79 71
副審:飯田徹也 80 70
参考:MAOMIE 80 70


     ○阿部:21戦19勝(9KO)2敗     25歳     身長:172cm
     ●杉田:5戦4勝(3KO)1敗       30歳     身長:169cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:安藤 翔

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                      2019年1月19日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                   日本バンタム級8位         日本バンタム級4位
                ○   大嶋剣心    判 定    定常育郎   ●
                              (帝拳) 118 lbs                  (T&T) 118 lbs
                         おおしま・けんしん               さだつね・いくろう

 右の大嶋,左の定常。サウスポーの定常が上体を柔らかく揺すって左ストレート,右フックを振る。大嶋は左ガードを下げて左ジャブで牽制しながら,じりじりと下がってカウンターを狙う。終盤,定常の出バナに右ストレート,左フックを合わせる。
 2回中盤,定常が大きな左フックをミスしたところに大嶋の右ストレートがヒット。このパンチでぐらついた定常はクリンチに出る。大嶋はよく見てモーションのない右ストレートを再三ヒットする。
 3回終了間際にも大島の左フックが決まり,ぐらつく定常。
 5回は定常がポイントを取った。左ストレートのボディブロー,上下に右ジャブを放って積極的に攻める定常。終盤,定常の左ストレートがヒット。
 6回,今度は大嶋が攻勢に出る。右ストレートを浴びせ,さらに右アッパーで定常をのけぞらせる大嶋。ここから大嶋が攻勢に出る。このピンチを定常はクリンチに逃れる。終盤にも大嶋の右ストレートが再三ヒット。当て勘に優れる大嶋。定常はトリッキーな動きで接近を試みるが,思うように入り込めない。
 終盤は再び定常が猛追を見せた。7回,定常は左ストレートのボディブロー,右フックを振って積極的に攻める。2分過ぎ,左ストレートをもらった大嶋はぐらついてバランスを崩す。大嶋は鼻と口から出血し,苦しくなる。終盤,再び左ストレートでのけぞる大嶋。足を使って時間を稼いでピンチを凌ぐ。
 8回,定常は上下に左ストレートを放って激しく迫る。左ストレートが再三ヒットし,大嶋は後退。終盤,大嶋も右ストレートを振って反撃に出る。死力を振り絞った応酬の中,終了ゴングを聞いた。

 日本ランカー同士の好カード。期待どおりの白熱戦になった。
 大嶋は右ボクサーファイター。じりじりと下がりながら冷静に相手の動きを見極め,出バナにタイミングのいい右ストレートを再三ヒットした。パンチを当てる勘に優れている。終盤に定常の反撃であわやという場面まで追い込まれたが,前半の貯金がモノを言った。
 定常はサウスポーのボクサーファイター。こちらも目と勘に優れている。トリッキーな動きから,右ジャブから上下に左ストレートを放って積極的に攻める。前半は大嶋の右ストレートのカウンターで,接近を阻まれた。終盤に追い上げて上位ランカーの意地を見せたが,遅かった。

採点結果 大嶋 定常
主審:杉山利夫 *** ***
副審:松原のぶひろ 77 75
副審:染谷路朗 77 76
副審:葛城明彦 77 75
参考:MAOMIE 77 75


     ○大嶋:7戦5勝(3KO)1敗1分      24歳
     ●定常:15戦9勝(3KO)3敗3分     21歳     身長:167cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:安藤 翔

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                      2019年1月19日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                  日本S・ウェルター級3位        日本ウェルター級(ノーランク)
                ○   長濱 陸     判 定     金本祥平   ●
                          (白井・具志堅) 146 1/2 lbs             (グリーンツダ) 147 lbs
                                         かねもと・しょうへい

 初回,長濱がじりじりと前に出て,右ストレートのボディブローを多用。ミドル級から下げ,スピードが増している。
 2回,右ストレートをボディに打つ長濱。金本も右アッパーをヒットするが,ロープ際で左に回り込もうとしたところに肩越しの右ショートストレートを打ち込まれ,腰から落ちてダウン(カウント8)。
 長濱がボディへの右ストレート,アッパーでプレスをかける展開が続く。5回,長濱は密着して左右アッパーのボディに打ち込む。しかし,結構金本の細かいパンチをもらっており,眉間の周囲が腫れている。終盤,右ストレートを浴びせて攻勢に出る長濱。
 ワンサイドで攻め立てる長濱も,6回に入ると疲労が出てスピードが落ちた。しかし,2分過ぎ,金本の右ストレートを受けながらも,すぐに右ストレートをすぐに返して金本をぐらつかせる。左アッパーのボディブロー,左フックで攻勢に出る長濱。
 7・8回,両者ともに打ち疲れてパンチが流れ,クリンチになる。

 長濱がランカーの意地を見せ,大差の判定勝ち。かつてのミドル級から2階級下げたためか,序盤はパンチにスピードと切れを感じさせた。特に右ストレートのボディブローを多用し,2回にはタイミングのいい右ショートストレートを決めてダウンを奪った。しかし,その後は打ち疲れが出て,動きが鈍り,終盤は被弾も目立った。タイトル再挑戦を目指すためにはスタミナの強化が急務である。
 金本は右ボクサーファイター。左ジャブ,右ストレートを得意としている。細かいパンチをコツコツと当てていたが,長濱の右ストレートのボディブローに阻まれ,思うように前に出られなかったことが響いた。

採点結果 長濱 金本
主審:福地勇治 *** ***
副審:飯田徹也 78 74
副審:ビニー・マーチン 80 71
副審:葛城明彦 79 73
参考:MAOMIE 80 71


     ○長濱:12戦9勝(4KO)2敗1分       27歳     身長:178cm
     ●金本:27戦12勝(4KO)14敗1分     30歳     身長:181cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:伊藤大海

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                 2019年1月26日(土)    トヨタセンター(米国テキサス州ヒューストン)
                      WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ12回戦
                      チャンピオン           挑戦者(同級3位)
                ○   ハイメ・ムンギア   判 定   井上岳志   ●
                              (メキシコ) 153 1/4 lbs          (ワールドスポーツ) 153 1/2 lbs
                                        いのうえ・たけし

 初回,井上はムンギアをロープに押し込み,大きな右フック,ボディへの左右フックを連打。上背で上回るムンギアは足を使い,左右に動いて左ジャブ,右ストレートを放つ。
 2回以降も井上は積極的に距離を潰しにかかるが,ムンギアの左ジャブ,上下への左アッパー,右ストレートが飛ぶ。井上は構わずガードを固めて前に出るが,ムンギアのうるさい左ジャブ,右ストレートを掻い潜りたい。
 6回,ムンギアの手数が増す。左ジャブ,ボディからアゴに左アッパー,フック。井上はガードを固めて前に出るが,ムンギアを崩せない。
 8回,ムンギアをロープ際に押し込んで果敢に左右フックを連打する井上。しかし,長身のムンギアは巧みなディフェンスで井上の攻撃を殺した。終了間際,ムンギアの左アッパー,フックが飛ぶ。
 10回,井上は愚直に出るが,ムンギアは右から左のフックを浴びせる。終了間際,ムンギアの左フックで井上の膝が揺れる。チャンスと見たムンギアは左フック,右ストレートで一気に攻勢。ここは井上がゴングに救われた。
 11回,ムンギアの手数が増す。叩きつけるような右ストレート,左フック,ボディへの左アッパー。12回,井上は変わらず前に出るが,ムンギアは足を使い,右ストレート,左アッパーのボディブローから左フックを浴びせて圧倒。井上は動きのあるムンギアを最後まで掴まえられないまま終了ゴングを聞いた。

 敵地での初挑戦となった井上だが,得意の接近戦を封じられて完敗。ダメージはそれほどではないように見えるが,1ラウンドずつの積み重ねが大差の判定負けという結果につながった。終始果敢に攻めたが,ガードを固めて真っすぐ入るだけなので,動きを読まれていた。ロープに押し込んでときおり右フックをヒットしていたが,単発に終わった。もう少し上体を振って入るとか,左右に動いて揺さぶるなどの変化が欲しかった。
 ムンギアは3度目の防衛に成功。長身の右ボクサータイプ。足を使って左右に動き,終始左ジャブ,右ストレート,ボディへの左アッパーなどで圧倒した。ロープを背にした巧みなロープワーク,ボディワークで井上の攻撃をかわしていた。

採点結果 ムンギア 井上
主審:マーク・カーロイ(米国) *** ***
副審:レビ・マルチネス(米国) 119 109
副審:ハビアル・アルバレス(米国) 120 108
副審:セサール・ラモス(プエルトリコ) 120 108
参考:MAOMIE 120 108


     ○ムンギア:32戦32勝(26KO)       22歳     身長:183cm
     ●井上:15戦13勝(7KO)1敗1分     29歳     身長:173cm

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

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