熱戦譜〜2018年11月の試合から


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試合日 試合 結果
2018.11.03  日本ミドル級
 タイトルマッチ10回戦
 竹迫司登  TKO2R  佐々木左之介
2018.11.03 8回戦  玉山将也  判定  結城大二郎
2018.11.03 6回戦  薮ア賢人  TKO3R  赤羽根 烈
2018.11.03 6回戦  鈴木雅弘  TKO6R  アントニオ・シエスムンド
2018.11.03 6回戦  南出 仁  KO1R  コンラド・タナモール
2018.11.04  5回戦(フライ級決勝)
  第75回東日本新人王戦
 荒川竜平  TKO3R  太田憲人
2018.11.04  5回戦(フェザー級決勝)
  第75回東日本新人王戦
 峯田 光  TKO1R  中村由樹
2018.11.04  5回戦(ライト級決勝)
  第75回東日本新人王戦
 橘ジョージ  TKO5R  山本祥吾
2018.11.18  5回戦(スーパーフライ級決勝)
 2018年全日本新人王西軍代表決定戦
 大橋哲朗  判定  岡崎駿一
10 2018.11.18  4回戦(フェザー級決勝)
 2018年全日本新人王西軍代表決定戦
 竹本雄利  TKO1R  テルのび太
11 2018.11.18  5回戦(スーパーフェザー級決勝)
 2018年全日本新人王西軍代表決定戦
 太田卓矢  判定  福井貫太
12 2018.11.19 8回戦  赤穂 亮  TKO6R  水谷直人

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                      2018年11月3日(土)    後楽園ホール
                        日本ミドル級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    T   K   O   挑戦者(同級3位)
                ○   竹迫司登   2回2分11秒   佐々木左之介   ●
                         (ワールドスポーツ) 159 3/4 lbs                 (ワタナベ) 160 lbs
                          たけさこ・かずと

 開始早々から佐々木が左右フックで猛然と先制攻撃を仕掛けた。竹迫は虎視眈々と右のカウンターを狙うが,佐々木の右フックでぐらつく。しかし,その直後,逆に竹迫の左フックで佐々木がぐらつく。激しい打ち合い。再び左フックでぐらつかせた竹迫は佐々木をロープに詰める。左フック,右ストレートでのけぞらせて攻勢に出る竹迫。
 2回,佐々木が再び気迫を見せて攻める竹迫。しかし,竹迫は冷静に右ストレートを打ち込んでぐらつかせる。佐々木は反撃に出るが,竹迫はロープに詰めて左ジャブ,右ストレートを打ち込む。佐々木はなおも応戦するが,竹迫の左から右のストレートがアゴに炸裂。この一撃で佐々木はワンテンポ遅れて足を縺れさせながらロープ際に後退。竹迫がなおも追撃しようと迫ったところで福地主審がストップした。

 竹迫が冷静な試合運びでオールKO勝利を維持し,初防衛に成功した。開始早々から猛然とスパートした佐々木の右フックでぐらついたが,そこからブロックしながら冷静に反撃した。特に左ジャブを突いておいて打ち込む右ストレートでぐらつかせた。鋭くウェイトが乗ったパンチは圧巻。破壊力が群を抜いているだけに,国内では相手探しが困難というのは納得できる。今後の進路がなかなか難しいところだろうが,OPBFあるいはWBOアジアパシフィックなどを含めたあらゆる方向を模索していることだろう。
 王座奪回に燃える佐々木は力負けしたが,十分に元王者のプライドを見せた。左右フックで果敢に攻め込み,竹迫を脅かした。正面に立ってワンツーを打ち込まれ,ぐらついたところでストップされた。もう少し上体を振りながら攻めるべきだった。国内で対戦相手が名乗り出ない竹迫の強打を恐れることなく敢然と立ち向かった気迫は見事。結果的に敗れたが,一点も恥じることがない立派な戦いぶりだった。

     主審:福地勇治,副審:染谷路朗&安部和夫&葛城明彦
     ○竹迫:10戦10勝(10KO)        27歳     身長:177cm
     ●佐々木:19戦12勝(6KO)7敗     31歳     身長:180cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:上重 聡

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                 2018年11月3日(土)    後楽園ホール
                           8回戦
               日本ウェルター級15位         日本ウェルター級(ノーランク)
             ○   玉山将也    判 定    結城大二郎   ●
                       (帝拳) 146 3/4 lbs                (大鵬) 146 3/4 lbs

 初回,結城が前に出る。しかし,玉山が左右に動きながら左ジャブを出バナに浴びせれば,早くも結城の顔面が紅潮する。ワンツーで腰が落ちる結城。さらに玉山の左アッパーのボディブローが効く。結城は左目上をカット(玉山の有効打による傷)。
 滑り出しだけを見ると,早い段階で玉山のKO勝ちもあると思われたが,劣勢でありながらも結城が驚異の粘りを見せた。2回,結城は愚直に前進するが,玉山のワンツー,左アッパーのボディブローが飛ぶ。終了間際には結城も右フックをヒットした。
 4回,玉山の左フックが飛ぶ。このパンチでバランスを崩す結城。終了間際には玉山の軽いワンツーが決まる。
 ポイントでは大きくリードされている結城だが,5回,必死の形相で愚直にワンツーを連打して前に出る。相手のペースに付き合ってしまい,手を焼く玉山。終盤,結城のワンツーの連打でたじろぎ,玉山のマウスピースが落ちる。
 7回,結城の粘りに手を焼く玉山。スピードこそないが,愚直にワンツーを連打する結城。
 8回,玉山が右アッパーをヒット。なりふり構わずサウスポーにスイッチして右フック,アッパーを浴びせる結城。相手を見てしまい,攻撃を許してしまう玉山。しかし,終盤,玉山が結城をロープに詰め,右アッパー,ストレートを浴びせて攻勢に出る。さらにボディに右アッパーを打ち込む玉山。

 ランカーの玉山が結城の粘りに手を焼きながらも大差の判定勝ちで8連勝。初回に早くも左ジャブで主導権を握ったが,結城の執拗な抵抗に苦しむ場面が目立った。左ジャブ,ワンツー主体のオーソドックスな右ボクサーファイター。ボディへの左アッパー,接近戦での右アッパーあるいは中間距離での左フックもよかった。しかし,苦戦したのは相手を見て間を空けてしまったことが原因。先に手を出し,相手を入れさせないことが必要だった。
 結城は長身の右ファイタータイプ。スピードはないが,ワンツーを打ってどんどん前に出る。サウスポーにスイッチして右フック,アッパーを打つなどの変則的な面もある。破れはしたが,執拗な粘りの攻撃でよく食い下がった。

採点結果 玉山 結城
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:葛城明彦 79 74
副審:染谷路朗 79 74
副審:安部和夫 79 73
参考:MAOMIE 78 74


     ○玉山:13戦12勝(6KO)1敗       25歳     身長:177cm
     ●結城:14戦8勝(4KO)5敗1分     25歳     身長:181cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:佐藤義朗

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                      2018年11月3日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                  日本フライ級(ノーランク)  T   K   O   日本フライ級(ノーランク)
                ○   薮ア賢人    3回2分51秒    赤羽根 烈   ●
                            (セレス) 111 3/4 lbs                     (ワタナベ) 112 lbs
                     やぶさき・けんと                     あかばね・れつ

 生きのいいサウスポー同士の対戦。小気味よくキビキビとした動きの両者。赤羽根の左ストレートが先にヒットするが,薮アが上体を揺すりながら左ストレート,右フックをヒット。薮アが左ストレートを再三巧打した。赤羽根の動きは硬い。
 溌剌とした好ファイトが続いたが,3回,藪アが鮮やかに試合を決めた。左ストレートでお互いのアゴが上がる激しい展開。藪アの左ストレートで赤羽根の膝が揺れる。その赤羽根も藪アをロープに詰めてラッシュに出るが,薮アの回転力が上だった。ここで左ストレートを受けた赤羽根は完全に効いてしまい,左膝からガックリと崩れ落ちる(カウント8)。立ち上がった赤羽根は必死に打ち返すが,ガードが開いて標的になる。左ストレートで赤羽根がぐらついたところでワタナベジム陣営からタオルが投入された。

 上り調子の若手の激突で白熱し,手見応え十分の試合になった。結果的に薮アの回転力が上回った。2017年度東日本フライ級新人王。サウスポーのボクサーファイターで主武器は左ストレートだが,返しの右フックがあることが強味。左に頼らず連打が出る点がいい。赤羽根のガードが開いたところを見逃さず,得意の左ストレートを再三ヒットした。ただし,相手の左ストレートで自らもアゴが上がる場面が見られた。ディフェンスには細心の注意を払うべきだろう。
 赤羽根は2017年度東日本ミニマム級新人王。長身のサウスポーでボクサーファイターである。こちらも左ストレートを得意としており,薮アと同様にパンチ力がある。よく打ち返していたが,ガードが開いてしまう欠点があり,そこに左ストレートを打ち込まれた。

     主審:安部和夫,副審:蜂須賀ジョン&染谷路朗&福地勇治
     ○薮ア:9戦6勝(4KO)2敗1分     21歳     身長:160cm
     ●赤羽根:6戦4勝(2KO)2敗      19歳     身長:170cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:佐藤義朗

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                        2018年11月3日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                日本S・ライト級(ノーランク)   T   K   O    比国S・フェザー級13位
                ○   鈴木雅弘    6回1分55秒    アントニオ・シエスムンド   ●
                            (ワールドスポーツ) 140 lbs                        (比国) 138 lbs

 強打自慢の両者が初回から重い左ジャブ,ボディへの左アッパーを応酬した。
 2回,前に出るシエスムンドは左ジャブから右ストレート,アッパーを振って迫る。鈴木は足こそ止まっているが,出バナに左ジャブ,右ストレートを浴びせた。3回中盤,鈴木の左ボディからの左右フックでシエスムンドの出足が止まる。しかし,終了間際,シエスムンドの右アッパーをもらう鈴木。鈴木は左ボディを多用するが,相手に合わせてしまっている。
 4回,鈴木は右ストレートから左フックを浴びせる。シエスムンドもリング中央で左右フックを強振する。終盤にはシエスムンドの右ストレートが決まる。
 5回には鈴木が打ち疲れを見せたが,6回に入ってKOを狙って前に出る。歯を食いしばって強振するシエスムンドの左右フックをブロックした鈴木はボディに左アッパーを打ち込む。このパンチでシエスムンドの上体が丸くなる。さらに打ち込んだ左ボディで,シエスムンドはキャンバスに右膝をつきそうになりながら耐える。ロープを背負ったところに左ボディからアゴに左フックを受けてぐらついたところで,蜂須賀主審が試合をストップした。

 駿台学園高(東京)→東京農大で90戦64勝(21KO・RSC)26敗というキャリアを持つ鈴木がB級デビューを果たした。パワー主体の右ファイタータイプで左アッパーのボディブローを主武器としている。足はあまり使わず,左ジャブ,右ストレートから体を沈めてボディに左アッパーを打ち込む。やや苦戦したが,相手の得意な打ち合いに合わせたしまったことが敗因。もう少し左右に動きながらチャンスを作ることが望ましい。
 シエスムンドはオールKOというハードパンチャー。しかし,スピードは今ひとつ。足を使わず,左右フックを強振する。左アッパーのボディブローを再三打ち込まれてダメージを蓄積させた。

     主審:蜂須賀ジョン,副審:安部和夫&福地勇治&葛城明彦
     ○鈴木:1戦1勝(1KO)          23歳     身長:172cm
     ●シエスムンド:8戦6勝(6KO)2敗     22歳     身長:168cm
     放送:G+     解説:なし     実況:辻岡義堂

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                        2018年11月3日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                日本バンタム級(ノーランク)  K      O     比国S・フライ級14位
                ○   南出仁     1回1分32秒     コンラド・タナモール   ●
                             (セレス) 117 3/4 lbs                      (比国) 117 3/4 lbs
                          みなみで・じん

 サウスポー同士。上背で勝るタナモールに対し,南出は素早い身のこなしから右フックをボディに打ち込む。右フック,左ストレートで畳みかければ,タナモールはロープ際で膝から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,南出の詰めは鋭く,後退したタナモールは左ストレートをボディに打ち込まれ,腰から落ちて2度目のダウン。タナモールはニュートラルコーナーを背に悶絶したままカウントウトされた。

 南出がプロ第2戦を豪快なKOで飾った。和歌山高(和歌山)→東京農大で65戦43勝(15KO・RSC)22敗というアマのキャリアがある。サウスポーのファイタータイプで,右フック,左ストレートにパンチ力がある。スピード,瞬発力に非凡なものがあり,目と勘の良さが光る。力みをなくすことが大事。
 タナモールはサウスポーのボクサーファイターで,左ストレートを得意としている。立ち上がりこそ右ジャブで前に出ていたが,南出のプレスですぐに押され始めた。南出のパンチ力はあるものの,打たれ脆さが目立った。

     主審:染谷路朗,副審:蜂須賀ジョン&福地勇治&松原のぶひろ
     ○南出:2戦2勝(2KO)             23歳
     ●タナモール:13戦10勝(4KO)3敗     28歳     身長:168cm
     放送:G+     解説:なし     実況:伊藤大海

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                      2018年11月4日(日)    後楽園ホール
                     第75回東日本新人王決勝戦(フライ級)
                               5回戦
                 日本フライ級(ノーランク)   T  K  O   日本フライ級(ノーランク)
               ○   荒川竜平    3回0分16秒    太田憲人   ●
                           (中野サイトウ) 112 lbs                     (ワタナベ) 112 lbs
                       あらかわ・りょうへい                     おおた・けんと
               荒川は技能賞を受賞


 サウスポー同士の対戦。初回,動きに硬さがある太田に対し,荒川は小刻みに足を使ってリズムを取り,右ジャブ,フック。1分過ぎ,動きを止めた太田のアゴに荒川のワンツーが決まり,太田は腰から落ちてダウン(カウント8)。太田にダメージはないが,のびのびと戦っている荒川が完全に主導権を握った。
 2回,荒川は軽快な動きで右に回り,上下に右ジャブを突く。右ジャブから打ち下ろした左フックがアゴを捉えれば,足が縺れた太田はそのままキャンバスに落下(カウント8)。立ち上がった太田は足元がふらつき,今度はダメージの色が濃い。赤コーナーでセコンドの井上孝志マネジャーがタオルを握りしめ,リングサイドに陣取った渡部会長とアイコンタクトで投入のタイミングを計っていた。太田はストップされまいと必死に打ち返すが,膝が硬直してパンチにならない。
 3回,ダメージを引きずった太田は依然として動きが鈍い。一方の荒川は軽快に動いて,シャープなところを見せる。荒川の左ストレートが見事なカウンターになり,太田はそのまま腰から落ちてダウン。染谷主審が試合をストップするのと,井上マネジャーがタオルを投げ込んでリング内に飛び込んだのがほぼ同時だった。

 初回から軽快な動きで主導権を握った荒川が3度のダウンを奪って圧勝。今年4月に太田と対戦して2回TKO負けを喫しており,見事に借りを返した。太田をよく研究した痕跡が見られた。軽いフットワークから上下に右ジャブを刺し,3度倒したのはすべて鋭い左だった。サウスポーのボクサーファイターで打ち下ろしの左と真っすぐの左という2種類を持っており,相手にとっては読みにくい。
 太田はサウスポーのボクサーファイターで,こちらも左ストレートを武器としている。しかし,荒川に研究されて動きを読まれたことが敗因。序盤に主導権を握られ,ますます動きが硬くなった。

     主審:染谷路朗,副審:松原のぶひろ&福地勇治&安部和夫
     ○荒川:9戦6勝(3KO)2敗1分     29歳     身長:163cm
     ●太田:5戦4勝(1KO)1敗        29歳
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:伊藤大海

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                      2018年11月4日(日)    後楽園ホール
                    第75回東日本新人王決勝戦(フェザー級)
                               5回戦
                日本フェザー級(ノーランク)   T  K  O   日本フェザー級(ノーランク)
               ○   峯田 光     1回3分03秒     中村由樹   ●
                            (帝拳) 126 lbs                       (輪島功一スポーツ) 126 lbs
                   みねた・ひかり                        なかむら・よしき
              峯田はMVPを受賞

 開始早々から中村がトリッキーな動きからフェイントをかけて突破口を探る。一方の峯田はガードを高くし,虎視眈々とチャンスを窺う。2分過ぎ,中村の左フックに対し,すぐに峯田も右フックでお返し。このパンチでバランスを崩す中村。ガードが下がった瞬間を見逃さず,峯田が狙い澄ましたような右ストレートを一閃。アゴに打ち込まれた中村は,糸が切れた操り人形の如く,右膝からその場に落ちた(カウント9)。立ち上がったが,中村は完全に足に来ている。左にスイッチした峯田の左ストレートで腰が落ちてロープにもたれる中村。すかさず見舞った右ストレートがアゴに決まり,右腕を上体の下敷きにする形で倒れた。安部主審はカウントの途中で試合をストップした。

 峯田が鮮やかなTKOでMVPを手にした。右ボクサーファイターで右ストレートに切れがある。目と勘の良さが光る。相手の動きを冷静に見極め,踏み込んでもカウンターでも右一発で決める力がある。フェイントを使えるようになるとさらに幅が出るだろう。
 中村は右ボクサーファイター。スピードがあり,右ストレート,左フックにパンチ力がある。ガードを低くしたトリッキーなスタイルからフェイントをかけながら攻める。ガードが下がったところを峯田にうまく突かれてしまった。

     主審:安部和夫,副審:染谷路朗&山岸善明&ビニー・マーチン
     ○峯田:5戦5勝(3KO)        22歳     身長:172cm
     ●中村:6戦4勝(3KO)2敗     20歳     身長:173cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:寺島淳司

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                      2018年11月4日(日)    後楽園ホール
                     第75回東日本新人王決勝戦(ライト級)
                               5回戦
                 日本ライト級(ノーランク)   T  K  O   日本ライト級(ノーランク)
               ○   橘ジョージ    5回1分38秒    山本祥吾   ●
                          (協栄) 134 3/4 lbs                    (ワタナベ) 134 3/4 lbs
               橘は敢闘賞を受賞

 開始早々に波乱があった。相打ちの右ストレートは橘の方が一瞬早く着弾。アゴにもらった山本は右膝をついて早くもダウン(カウント8)。橘は前に出て左右フックのボディブローで迫る。
 2回序盤,再び橘の右が炸裂する。タイミングのいいワンツーをアゴに打ち込まれた山本は腰から落ちてダウン(カウント8)。『しまった』という表情で舌を出しながら立ち上がる山本。橘は右ストレート,ボディへの左右アッパーで押すが,打ち疲れの色も見せた。
 2度のダウンを奪われて大きくリードされた山本だが,ロープを背にしながらも果敢に右ストレート,左フックを返す。4回には山本の右ストレートで橘がのけぞる場面があった。山本も目いっぱいだが,捨て身の攻撃で沸かせた。
 5回,激しい応酬に決着がついた。逆転を狙い,捨て身で手を出す山本。しかし,橘の左フックでのけぞり,さらに右アッパーのボディブローが効いてしまう。山本はその場に崩れ落ちるが,橘が左グラブで首を抑え込んでいたと見たマーチン主審はノックダウンとは認めなかった。山本は自らの頬をグラブで叩いて気合いを入れながら立ち上がる。しかし,余力を残していた橘がここで一気に勝負に出た。右ストレートを浴びせたところでマーチン主審が試合をストップ。山本はそれと同時に力尽きたようにキャンバスに崩れ落ちた。

 激戦の末,最後に余力を残していた橘がTKO勝ち。右ボクサーファイターで右ストレート,ボディへの左右フックを武器としている。やや柔軟さに欠ける面はあるが,パンチには威力がある。カウンターのタイミングもいい。序盤から飛ばしたためか,打ち疲れを見せたが,今後はペース配分も重要になる。
 山本は長身の右ボクサーファイター。右ストレート,左フックを得意としている。ガードの甘さと腰高が響いた。よく反撃したものの,序盤に喫した2度のダウンによるダメージが抜けなかったことが敗因。敗れたが,3・4回に見せた捨て身の反撃は称賛に値する。

     主審:ビニー・マーチン,副審:杉山利夫&福地勇治&安部和夫
     ○橘:9戦6勝(2KO)3敗       23歳     身長:173cm
     ●山本:7戦4勝(1KO)3敗     26歳     身長:180cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:寺島淳司

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              2018年11月18日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
             2018年全日本新人王西軍代表決定戦(スーパーフライ級)
                           5回戦
                  西日本新人王         中日本・西部日本対抗戦勝者
             ○   大橋哲朗    判 定    岡ア駿一   ●
                        (真正) 114 3/4 lbs              (中日) 114 1/4 lbs
             大橋は技能賞を受賞

 左の大橋,右の岡崎。初回,大橋は右ジャブから小刻みな動きで迫り,左ストレートで攻める。上背で勝る岡アは左ジャブで応戦するが,大橋が積極的な攻撃でリード。
 2回,お互いにジャブで牽制し,フェイトをかけてチャンスを窺う展開。大橋の右フックが再三ヒットする。岡アは大橋のパンチを警戒して思うように攻められない。
 3・4回,大橋が岡アのパンチをかわしながら,左ストレートを巧打する場面が目立つ。4回終盤,大橋が岡アをニュートラルコーナーに詰め,左ストレート,右フックで攻勢。左ストレートで岡アがぐらつく場面があった。
 5回,パンチをかわされた岡アは攻め倦む。大橋は左右に動き,巧みなディフェンスで岡アのパンチをかわし,左アッパーのボディブロー,左ストレート,右ジャブを巧打する。

 サウスポーのテクニシャン大橋が技能賞に相応しいうまさで西軍代表の座を射止めた。サウスポーのボクサーファイター。軽いフットワークからウィービング,ダッキング,ヘッドスリップを駆使して相手のパンチをかわし,左ストレートを巧打する。右ジャブがよく出て,右に回り込んで見舞う右フックも見事だった。
 岡アは長身の右ボクサーファイター。リーチを生かした右ストレートを得意としている。よく攻めたが,大橋の巧みなディフェンスに空を切る場面が目立った。攻め倦み,そこを打たれてポイントを失った。

採点結果 大橋 岡ア
主審:近藤謙二 *** ***
副審:古田厳一 50 45
副審:宮崎久利 50 45
副審:加藤たかお 50 45
参考:MAOMIE 50 45


     ○大橋:6戦5勝(1KO)1分        19歳     身長:170cm
     ●岡ア:6戦4勝(1KO)1敗1分     21歳     身長:176cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:伊藤大海

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                2018年11月18日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                 2018年全日本新人王西軍代表決定戦(フェザー級)
                               4回戦
                    西日本新人王   T  K  O   中日本・西部日本対抗戦勝者
                ○   竹本雄利   1回2分43秒    テルのび太   ●
                              (クラトキ) 126 lbs                     (緑) 124 1/2 lbs
                          たけもと・ゆうり
                竹本はMVPを受賞

 左の竹本,右のテル。テルは左右フック,右アッパーで竹本をロープに押し込む。竹本は右フック,左ストレートで応戦。テルはなおも強引に攻め込むが,右フックに次ぐワンツーを打ち込まれ,もんどりうってダウン(カウント8)。ふらつきながらも立ち上がってファイティングポーズを取るが,右フックで腰から落ちて2度目のダウン。ここで試合がストップされた。

 サウスポーの強打者・竹本が鮮やかな初回TKOでMVPに輝いた。右フック,左ストレートに切れがある。立ち上がりこそテルの突進に押し込まれたが,冷静さを失わなかったことがよかった。相手のペースに付き合わず,右フックを打ちながら回り込むことを心掛けるべき。
 テルは右ファイタータイプ。開始早々から先制攻撃に出たが,中盤から竹本に間合いを取られた。見せ場は作ったものの,決め手の有無が明暗を分けた。

     主審:蜂須賀ジョン,副審:近藤謙二&加藤たかお&野田昌弘
     ○竹本:6戦4勝(3KO)1敗1分     22歳     身長:171cm
     ●テル:5戦3勝(2KO)1敗1分      21歳     身長:166cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:伊藤大海

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                 2018年11月18日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
               2018年全日本新人王西軍代表決定戦(スーパーフェザー級)
                              5回戦
             中日本・西部日本対抗戦勝者            西日本新人王
               ○   太田卓矢     判 定     福井貫太   ●
                          (とよはし) 129 1/4 lbs                (寝屋川石田) 130 lbs
               太田は敢闘賞を受賞

 両者ともによく手を出し,初回から主導権争いになった。終盤,太田の左アッパーのボディブロー,左フック,右ストレートがヒットする。
 2・3回と一進一退の応酬が続く。4回,太田が左アッパーのボディブローから右フックで積極的に攻める。福井も左アッパーをアゴに打って応戦。手数でリードしている太田も終盤にはさすがに打ち疲れが出る。太田の右目下が腫れている。
 5回,福井の右ストレートでぐらついてロープに詰まる太田。両者死力を振り絞って手を出す。太田はよく巻き返し,気迫を見せてパンチを出すが,打ち疲れが出て力が入らない。

 激しい打ち合いになったが,手数で上回った太田に軍配が上がった。右ボクサーファイターで左アッパーのボディブロー,右フックを得意としている。後半は打ち疲れが目立ったが,よく手が出ていて気迫で上回ったことが勝因。
 福井はよく応戦したが,手数で譲ったことが響いた。寝屋川石田ジムのプロ第1号として期待されたが,惜敗。右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。

採点結果 福井 太田
主審:池原信遂 *** ***
副審:古田厳一 48 47
副審:加藤たかお 48 47
副審:北村信行 48 48
参考:MAOMIE 48 47


     ○太田:8戦6勝(4KO)1敗1分     26歳     身長:178cm
     ●福井:7戦5勝(4KO)2敗        24歳     身長:175cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:伊藤大海

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                      2018年11月19日(月)    後楽園ホール
                                8回戦
                 IBF世界バンタム級6位   T   K   O   日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   赤穂 亮     6回2分45秒     水谷直人   ●
                             (横浜光) 122 lbs                      (KG大和) 121 1/2 lbs
                      WBO7位

 右の赤穂,左の水谷。初回,赤穂はじっくり様子を見ながらチャンスを窺う。水谷は低めのガードからワンツーをボディに。さらに右に回り込んで赤穂の出バナに右フックをヒットする。
 2回,前に出ようとする赤穂の動きをよく見ている水谷。左ストレートから右に回り込んで右フックをヒットする。赤穂も左フックのカウンターを狙う。3回,赤穂が右ストレートで赤コーナーに詰めて水谷をのけぞらせる。しかし,水谷も左ストレート,右フックで応戦。エキサイトした赤穂は攻めが雑になる。
 4回,バッティングで水谷が右目上をカットし,ドクターチェック。赤穂は単発ながらも左フックのボディブロー,右ストレートで水谷を徐々に追い詰める。
 5回は水谷が間合いを取って右フック,左ストレートをヒット。この回はリードするかに見えたが,後半は力に任せた赤穂が押していく。ニュートラルコーナーで見舞った右ストレートで水谷をのけぞらせ,右アッパー,左フックのボディブローを打ち込む。単発だが,ラフファイトに巻き込んで徐々に追い込む赤穂。
 6階,赤穂がついに水谷を捉えた。ガードが下がったところに合わせた右ショートストレートがアゴに決まり,水谷は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,右ストレートを浴びてニュートラルコーナーで腰から落ち,2度目のダウン(カウント8)。動きが鈍った水谷をロープに詰めて右フックを浴びせたところで青コーナーからタオルが投入された。

 赤穂がパワーの差でアマ出身の水谷をストップした。KOを狙い過ぎ,ラフで雑な攻撃に終始した。エキサイトしやすい欠点は相変わらずである。右ストレート,ボディへの左フック,右アッパーでプレスをかけたが,いずれも単発。もう少し工夫が欲しいところ。最後は力ずくでねじ伏せたが,褒められる試合内容ではない。
 水谷はサウスポーのボクサーファイター。立教大ボクシング部で主将を務め,43戦33勝(12KO・RSC)10敗というアマチュアのキャリアがある。左ストレート,右フックを得意としており,赤穂の焦りに乗じて序盤はリードした。左ストレートから巧みに右に回り込んで右フックを巧打するなど善戦した。最後は力負けしたが,健闘が光る。

     主審:飯田徹也,副審:ウクリッド・サラサス&葛城明彦&浅尾和信
     ○赤穂:37戦33勝(22KO)2敗2分     32歳     身長:168cm     リーチ:170cm
     ●水谷:11戦5勝(2KO)5敗1分       29歳     身長:170cm
     放送:youtube     解説:なし     実況:なし

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