熱戦譜〜2018年10月の試合から


MENU
MENUのbクリックすると各観戦記にジャンプします

試合日 試合 結果
2018.10.06  東洋太平洋&日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 末吉 大  引き分け  三代大訓
2018.10.06 8回戦  中谷潤人  判定  小坂 駿
2018.10.06 8回戦  豊嶋亮太  判定  尹 文鉉
2018.10.06 8回戦  波田大和  KO3R  デツリヤ・クラムールウォング
2018.10.07  WBA世界バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 井上尚弥  KO1R  ファン・カルロス・パヤノ
2018.10.07  WBC世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 拳四朗  TKO7R  ミラン・メリンド
2018.10.20  WBA世界ミドル級
 タイトルマッチ12回戦
 ロブ・ブラント  判定  村田諒太

ホームページのトップに戻る     熱戦譜のトップに戻る     ← 2018年9月に戻る     2018年11月に進む →


                      2018年10月6日(土)    後楽園ホール
                東洋太平洋&日本スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
                   日本チャンピオン         東洋太平洋チャンピオン
               ×   末吉 大   引き分け   三代大訓   ×
                           (帝拳) 129 3/4 lbs             (ワタナベ) 129 3/4 lbs
                     WBO7位
                        すえよし・まさる               みしろ・ひろのり

 末吉が初回から積極的に左ジャブを多用して流れを引き寄せた。左ジャブからの右フックがアゴにヒット。三代は思わずペロリと舌を出す。
 2・3・4回,三代はジリジリと前に出るが,末吉は左に回りながら自分の距離を保ち,三代のパンチを巧みなスウェイバックでかわして出バナに左ジャブを浴びせる。終盤に左ジャブを的確にヒットしていたが,これは非常に印象がよかった。
 5回,末吉は左ジャブ2発から右ストレートをヒット。2分過ぎにもワンツーが決まる。三代も終盤にワンツーをヒットする。
 6回,両者の動きが慌ただしくなる。末吉の左ジャブに次ぐ右フックに対し,三代も右フックで応戦する。激しいパンチの応酬になる。末吉がリードしているが,三代もエンジンが温まってきた。
 ポイントでリードされていた三代が後半になって挽回に入った。7回,末吉の左ジャブをパリーイングしながら前に出て,左ジャブでのけぞらせる。末吉は右目下,三代は左目下が腫れている。
 9回,三代の右フックがアゴにヒット。さらに三代が左ジャブを当てる。三代は真剣な表情で徐々にプレスをかける。
 10回,流れが三代に傾きかける。三代は右フック,ストレートをヒット。末吉も左右アッパーのボディブローで応戦するが,三代の左ジャブが当たる。末吉は鼻から出血している。
 11回,三代は右フックのボディブローから左フック。さらに右フックをボディに打つ。終盤には末吉も右フックを浴びせる。激しい応酬が続く。
 12回,王者の意地がぶつかる激しい打ち合い。三代の右ストレート,左ジャブ。末吉の右フックがヒットする。火を噴くような打撃戦の中で終了ゴングを聞いた。

 ファン待望の好カードは期待を裏切らない激戦の末,三者三様のドローという結果になった。末吉は日本タイトルの3度目の防衛に成功,三代はOPBF王座の初防衛に成功。
 末吉は序盤から積極的な試合運びで主導権を握った。左ジャブを多用し,巧みなスウェイバックでパンチをかわしながら右フック,ストレートをヒットした。中盤から三代の反撃に手を焼いたが,目と勘の良さ,テクニックを十分に見せた。受けに回らず,前半のように積極的に攻める姿勢が大事。
 三代は松江工高(島根)→中央大で57戦41勝(4KO)16敗というアマの実績がある。中央大では主将も務めている。中盤以降に激しく追い上げたが,前半の失点が響いた。ドローに終わったが,積極的な攻撃が前半から出ていればと悔やまれる。末吉の左ジャブと巧みなディフェンスに攻め手を封じられた。

採点結果 末吉 三代
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:飯田徹也 115 113
副審:葛城明彦 114 114
副審:中村勝彦 113 115
参考:MAOMIE 116 112


     ×末吉:20戦18勝(11KO)1敗1分     27歳     身長:174cm
     ×三代:7戦6勝(2KO)1分           23歳     身長:177cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:安藤 翔

このページのトップに戻る


                      2018年10月6日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                  WBC世界フライ級4位         日本フライ級2位
                ○   中谷潤人    判 定    小坂 駿   ●
                             (MT) 111 3/4 lbs             (真正) 111 1/2 lbs
            WBOフライ級11位,IBF S・フライ級9位,日本フライ級1位

 左の中谷,右の小坂。上背,リーチで大きく上回る中谷が右ジャブ,左ストレートで早くも主導権を握った。2回中盤には左ストレートをクリーンヒットして小坂をのけぞらせ,左右アッパーをボディに打ち込む。
 4回,中谷は左ストレートのボディブローに加え,左アッパーを打ち込む。さらに左ストレートから右フックと自在に手が出る中谷に対し,小坂は完全に後手に回った。
 6回,鼻血に顔を染めながら前に出る小坂。しかし,中谷の右ジャブ,左ストレート,フックが飛ぶ。小坂はインファイトに活路を見出そうとするが,逆に中谷が接近戦で左右ショートアッパーを見舞う。
 7回,接近戦で中谷が左右アッパーをボディ,アゴに集中。鼻血まみれの小坂はダッキングで必死に凌ぐが,ダメージの色が濃い。中盤,中谷の左ストレートが決まり,小坂はロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。中谷の攻勢を必死に凌ぐ小坂。
 8回,中谷の容赦ないパンチが浴びせられる。終盤,中谷の左ストレートが効く。小坂は粘りを見せ,倒れることだけは拒否した。

 日本フライ級王座挑戦者決定戦と銘打たれた一戦だが,実力の差が如実に表れる結果となった。中谷はこのクラスでは破格の長身と長いリーチを誇るサウスポーのボクサーファイター。右ジャブ,左ストレート,右フックあるいはボディへの左右アッパーでも圧倒した。距離を取った展開で強いのは当然だが,小坂が望む接近戦でも上下に左右アッパーを打ち込んで,うまさを見せた。日本タイトルは当然として,いずれは世界挑戦も視野に入るはず。そのためにはもっと有効に足を使えるようにして攻撃力を増すことが必要だろう。
 小坂は右ファイタータイプ。右ストレートを得意としており,接近戦を主戦場とする。中谷の長いリーチを掻い潜って潜り込みたいところだったが,どの距離においても中谷には及ばなかった。よく耐えたが,実力の差は明白。アゴもボディも効かされ,完敗となった。

採点結果 中谷 小坂
主審:染谷路朗 *** ***
副審:飯田徹也 80 71
副審:葛城明彦 79 72
副審:中村勝彦 80 71
参考:MAOMIE 80 71


     ○中谷:17戦17勝(12KO)       20歳     身長:170cm
     ●小坂:20戦15勝(4KO)5敗     23歳     身長:163cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:川畑一志

このページのトップに戻る


                      2018年10月6日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                   日本ウェルター級10位        日本ウェルター級6位
                ○   豊嶋亮太    判 定    尹 文鉉   ●
                            (帝拳) 146 1/2 lbs              (ドリーム) 146 3/4 lbs

 典型的な新鋭とベテランの対決。初回,尹は接近して右から左のフックをヒット。さらに左フックを浴びせる。3回,尹は右フックをクリーンヒットし,さらにポンポンと左ジャブを当てる。豊嶋は足を使い,ペースを変えようとして左右アッパーを見舞う。しかし,終盤に尹が左右フック,アッパーを上下に連打する。
 4回に入ると豊嶋が主導権を握った。接近すると尹のパンチが飛んでくるので,豊嶋は足を使って左右に動きながら出バナに左ジャブを当てる。動かれると急にやりにくくなる尹。
 5回,左右に動いて左ジャブを浴びせる豊嶋。尹をロープに詰めて右ストレートを浴びせる。豊嶋に動かれた尹は攻め倦み,手数が少ない。
 7回,豊嶋は左右に動いて左ジャブ,左右フック。尹も粘り強く接近して左右フック,アッパーを打つが,要所は豊嶋が締めている。
 8回,激しい打撃戦。尹はボディに左アッパーを2発。その2発目がローブローになり,一時中断。接近して左右フック,アッパーの応酬になった。尹はよく攻めているが,要所に豊嶋が的確なパンチをヒットした。

 日本ランカー同士の好カード。主導権争いが続いたが,若い豊嶋がベテランの尹を制した。
 豊嶋は2016年全日本ウェルター級新人王。右ボクサーファイターで右ストレート,左右フックにパンチ力がある。今夜は足を使い,ポジションを変えながら左右フックを浴びせるうまさを見せた。
 尹は2008年全日本ウェルター級新人王。右ボクサーファイターで接近戦での左右フックを得意としている。接近して左フック,右アッパーあるいは中間距離での右フックでしばしば豊嶋を苦しめた。ベテランの老獪な味がよく出ていたが,豊嶋に要所を締められていた。

採点結果 豊嶋
主審:杉山利夫 *** ***
副審:葛城明彦 78 75
副審:中村勝彦 77 76
副審:染谷路朗 79 73
参考:MAOMIE 78 74


     ○豊嶋:13戦10勝(7KO)2敗1分     22歳     身長:177cm
     ●尹:28戦18勝(4KO)7敗3分       34歳     身長:175cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:田中 毅

このページのトップに戻る


                       2018年10月6日(土)    後楽園ホール
                                 8回戦
                日本S・フェザー級(ノーランク)   K      O      タイ国S・フェザー級4位
                ○   波田大和     3回1分04秒     デツリヤ・クラムールウォング   ●
                              (帝拳) 130 lbs                               (タイ) 129 1/4 lbs

 左の波田,右のデツリヤ。初回,波田は小刻みに右ジャブを突いて左アッパーのボディブロー,左ストレート。デツリヤは様子見で不敵な笑みを浮かべる。
 2回,スピードがある波田。ロープや青コーナーに詰め,左ストレート,ボディへの左右アッパーの連打を浴びせる。デツリヤは下がりながらときおり左フックを振る。
 3回,ガードを固めて波田の連打に耐えるデツリヤ。しかし,右フックがヒットし,ぐらついたデツリヤはロープに詰まる。さらに右フックが効いたデツリヤをロープに釘付けにし,左右フック,左ストレートを乱打。デツリヤはその場に右膝から崩れてダウン。立ち上がったが,そのままカウントアウトされた。

 波田が2度目の8回戦を見事なKOで飾った。元小結・旭道山の甥にあたる。花咲徳栄高(埼玉)で48戦39勝9敗というアマのキャリアを残し,インターハイと国体で準優勝という実績がある。サウスポーのボクサーファイターだが,非常に好戦的でファイターに近い。左ストレートを中心に多彩な武器を持っており,パンチ力がある。まとめる力があることも強味である。いずれ近いうちに日本のランキングに名前が載るだろう。
 デツリヤは右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。タイの上位ランカーであるだけに,一定の力を備えている。下がりながらチャンスを窺い,左フックを打っていた。ガードが固くてやりにくいが,右フックが効いてしまった。

     主審:飯田徹也,副審:葛城明彦&染谷路朗&ビニー・マーチン
     ○波田:8戦7勝(7KO)1敗     21歳
     ●デツリヤ:4戦2勝2敗        19歳     身長:161cm
     放送:G+     解説:なし     実況:田中 毅

このページのトップに戻る


                        2018年10月7日(日)    横浜アリーナ
                       WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    K      O    挑戦者(同級4位)
                ○   井上尚弥   1回1分10秒   ファン・カルロス・パヤノ   ●
                              (大橋) 118 lbs                      (ドミニカ) 117 1/2 lbs

 右の井上,左のパヤノ。ともに前に出たグラブで牽制し,緊迫した滑り出し。パヤノは右ジャブから左ストレートでボディを狙う。左ジャブを当て,そこから思い切って踏み込んだ井上が右ストレートを一閃。カウンター気味の一発をアゴに打ち込まれたパヤノは体を硬直させ,両足を揃えたまま背中から叩きつけるように仰向けに沈む。上体を起こしかけたが,体が言うことを聞かず,そのままカウントアウトされた。

 井上が電光石火のワンツーを打ち込み,圧巻の初防衛。WBSS(World Boxing Super Series)の準々決勝を衝撃的なKOで突破した。非常に落ち着いており,相手の動きを見極め,一瞬の隙を突いて試合を決めた。どこまで強くなるのか,天井知らずの強さである。恐いのは慢心だけだが,井上に限っては無用な心配だろう。実力者のパヤノを文句なしに沈めたことにより,世界的な評価はさらに上がるだろう。
 パヤノは元WBA世界バンタム級のスーパー王者。アテネ,北京の2大会で五輪出場を果たしている。サウスポーのボクサーファイターで左ストレートを得意としている。右ジャブ,左ストレートで自分の間合いを保ち,中盤以降に持ち込みたかったところだが,強烈な右一発で野望を打ち砕かれた。

     主審:ピニット・プラヤドサブ(タイ),副審:ルイジ・ボスカレラ(イタリア)&パウエル・カルディニ(ポーランド)&グスタボ・ハルキン(ニカラグア)
     ○井上:17戦17勝(15KO)       25歳     身長:165cm     リーチ:171cm
     ●パヤノ:22戦20勝(9KO)2敗    34歳     身長:165cm     リーチ:164cm
     放送:フジテレビ     解説:長谷川穂積&山中慎介     実況:鈴木芳彦


このページのトップに戻る


                      2018年10月7日(日)    横浜アリーナ
                     WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                    チャンピオン    T   K  O  挑戦者(同級5位)
                ○   拳四朗   7回2分47秒   ミラン・メリンド   ●
                          (BMB) 107 3/4 lbs                  (比国) 107 1/2 lbs

 初回,拳四朗はガードを低くし,小刻みな動きから左ジャブを連打して流れを作る。メリンドはジリジリと下がりながら様子見。
 2回,メリンドの大きな右クロスが決まる。浅かったが,要注意だ。拳四朗は慎重に距離を取って,ロングの左ジャブを多用する。拳四朗も右ストレートのカウンターをヒットするが,これも浅い。
 ここまでは予断を許さない展開だったが,以降は拳四朗が左ジャブでコントロールし,主導権を握った。3回,メリンドが右を振って入るところに,ワンツーがカウンターになる。拳四朗は小刻みなステップと巧みな左ジャブで自分の間合いを保ち,主導権を握る。
 4・5回,拳四朗は左に回りながら左ジャブを浴びせ,メリンドが打ち気に出ると,ステップバックで中に入れさせない。巧みな出入りでメリンドを翻弄する拳四朗。
 6回,絶好調の拳四朗。左ジャブからワンツー,右アッパーを浴びせて攻勢。メリンドは左目上をカット(拳四朗の有効打による傷)。終盤,さらに手数を増してメリンドを追い込む。左ジャブが冴え,ワンツー,ボディへの左アッパー。拳四朗のパンチが面白いようにヒットする。
 7回,拳四朗の左ジャブ,ワンツーが冴え,メリンドは手も足も出ない。中盤,ワンツーでメリンドをぐらつかせて攻勢。ロープを背負ったメリンドのボディに右ストレートを打ち込む。さらにワンツー,右アッパー,フックを浴びせる拳四朗。左目上からの出血が増し,ドクターチェック。結局,左目上の傷が続行不能とされ,試合がストップされた。

 拳四朗,盤石のTKOで4度目の防衛。元IBF王者のメリンドを完璧にコントロールした見事な試合内容で,一段と成長した姿を見せた。左ジャブを多用してメリンドの出足を封じ,右ストレートを浴びせるうまいボクシング。自分の間合いを保って出バナを叩き,相手が打ち気に出ると素早くステップバックでかわす巧みな試合運びが光った。26歳にしてこの円熟味。今後がさらに楽しみになってきた。
 メリンドは右ストレートに一発がある右ボクサーファイター。ジリジリと迫ったが,拳四朗の出入りについていけず,手も足も出ないまま敗れた。カットしやすい目の上の古傷が心配されたが,あれだけ被弾すればカットも当然だろう。

6回までの採点 拳四朗 メリンド
主審:ローレンス・コール(米国) *** ***
副審:ネイサン・パーマー(米国) 59 55
副審:デビッド・サザーランド(米国) 59 55
副審:ケビン・スコット(米国) 59 55
参考:MAOMIE 59 55


     ○拳四朗:14戦14勝(8KO)         26歳     身長:165cm     リーチ:163cm
     ●メリンド:41戦37勝(13KO)4敗     30歳     身長:158cm     リーチ:166cm

     放送:フジテレビ
     解説:川島郭志&八重樫東
     実況:立本信吾

このページのトップに戻る


          2018年10月20日(土)    パークシアター(米国ネバダ州ラスベガス)
                    WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦
                   挑戦者(同級3位)           チャンピオン
                ○   ロブ・ブラント   判 定   村田諒太   ●
                            (米国) 158 1/4 lbs            (帝拳) 159 1/4 lbs
                                        WBC3位

 初回,グラブで顔面をカバーし,ブラントの左ジャブをパリーしながら前に出る村田。しかし,ブラントは左ジャブを多用し,右アッパー,ストレートを放つ。村田は早くも鼻から出血。
 不敵な笑みを浮かべながらプレスをかける村田だが,ブラントが左ジャブから左アッパー,右ストレート,ワンツーをまとめる展開が続いた。
 5回中盤,村田が左からの右ストレートを2発ヒットし,さらに右ストレートからボディへの左アッパーで攻勢。7回,村田は強引にブラントをニュートラルコーナーに詰め,右ストレートからボディへの左アッパーで攻勢に出る。
 9回中盤,ブラントの左ジャブでのけぞる村田。ブラントのパンチは軽いが,手数はよく出ている。終盤,村田が右ストレートをヒットして攻勢に出る。
 10回,ブラントは村田の攻撃の切れ目にワンツーの連打から左アッパーをボディに打ち込む。終盤,ブラントの左ジャブでのけぞる。終了間際,ブラントのワンツーが飛ぶ。
 11回,村田は右ストレートを振って攻めるが,その打ち終わりにブラントがワンツー,左右フックをまとめる。どうにも流れがよくない村田。両目の周囲が腫れ,さらに敗色濃厚となった。
 12回,村田はスピードが落ち,終盤にはブラントの右ストレートでのけぞった。最後まで捕まえられないまま終了ゴングを聞いた。

 村田は完敗で2度目の防衛に失敗。前に出て終始プレスはかけていたが,肝心のパンチが思うように出ず,そこに攻め倦んでパンチを返される場面の連続。これでは場所がどこであろうと勝ちは望めない。以前から指摘されていた欠点ではあるが,この欠点を矯正しないと前途は厳しい。
 ブラントは右ボクサーファイター。パンチ力はないが,よくフットワークを使って左に回り,左ジャブを多用した。これで村田の出足を止めて,打ち終わりに右ストレートをまとめるうまさを見せた。一発の破壊力はないが,ポイントの取り方を知っているテクニシャンである。

採点結果 ブラント 村田
主審:ビック・ドラクリッチ(米国) *** ***
副審:ティム・チータム(米国) 118 110
副審:エリック・チーク(米国) 119 109
副審:バート・クレメンツ(米国) 119 109
参考:MAOMIE 117 111


     ○ブラント:25戦24勝(16KO)1敗     28歳     身長:184cm     リーチ:179cm
     ●村田:16戦14勝(11KO)2敗       32歳     身長:183cm     リーチ:184cm

     放送:フジテレビ
     解説:長谷川穂積
     実況:木村拓也

このページのトップに戻る


熱戦譜のトップに戻る     ← 2018年9月に戻る     2018年11月に進む →

ホームページのトップに戻る