熱戦譜〜2018年6月の試合から


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試合日 試合 結果
2018.06.02 ノンタイトル10回戦  竹迫司登  TKO7R  チャイワット・ムアンポン
2018.06.02 8回戦  佐川 遼  判定  佐々木洵樹
2018.06.02 8回戦  石井龍誠  引き分け  スパイシー松下
2018.06.02 6回戦  高橋拓磨  TKO2R  ウィーラユット・ワナシー
2018.06.02 6回戦  南出 仁  TKO1R  アントニー・ホルト
2018.06.09 12回戦  戸部洋平  KO2R  フランシスコ・ロドリゲス
2018.06.14  日本ライト級
 タイトルマッチ10回戦
 吉野修一郎  KO9R  前田絃希

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                          2018年6月2日(土)    後楽園ホール
                               ノンタイトル10回戦
                  日本ミドル級チャンピオン   T   K  O      タイ国ミドル級1位
                ○   竹迫司登     7回2分44秒     チャイワット・ムアンポン   ●
                         (ワールドスポーツ) 160 3/4 lbs                          (タイ) 160 1/2 lbs
                           たけさこ・かずと

 右の竹迫,左のチャイワット。竹迫はじりじりと迫り,右ストレートを打ち込むチャンスを窺う。チャイワットは上体を揺すり,左ストレートを伸ばす。
 2回終了間際,竹迫の右アッパーに次ぐ左フックのボディブローが炸裂し,チャイワットはロープ際で土下座スタイルでダウン(カウント8)。立ち上がったところでゴングに救われた。
 4回,チャイワットはときおり回り込んで左ストレート,右アッパーを打つが,鼻から出血し,竹迫のボディ打ちが効いている様子。
 5回,竹迫はモーションのない右ショートストレートを立て続けに2発見舞う。これを打ち込まれたチャイワットはロープ際で腰から落ち,仰向けにダウン(カウント8)。竹迫はなおもニュートラルコーナーに詰め,左フックをボディに見舞った。
 6回,鼻血で顔を染めたチャイワットは動きが鈍い。竹迫は左アッパーのボディブロー,右アッパーでプレスを強める。ロープに詰めて上への軽いパンチからボディに左アッパーを打ち込めば,チャイワットはたまらず崩れ落ちて四つん這い。ここで葛城主審がノーカウントで試合をストップした。

 竹迫が手を焼きながらも3度のダウンを奪い,無傷の9連続KO勝利を飾った。倒すこと,パンチを当てることを過剰に意識し,序盤は思うように手が出ていなかった。ボディへの左フック,アッパーでチャイワットの動きを止めたことがフィニッシュにつながった。5回に2度目のダウンを奪った右2発は良かった。左ジャブを多用し,上下に散らすことによって自然にKOにつなげるパンチが出るのが理想的。破格の強打ゆえ敬遠されて挑戦者が名乗り出ず,仕方なく組まれた試合と伝えられている。今後も相手選びが難航することだろう。
 チャイワットはサウスポーのボクサータイプ。長身でリーチに恵まれている。足はあまり使わないが,柔軟な上体から放つ左ストレート,右アッパーを得意としている。いわゆる噛ませのタイ人とは異なり,一定の実力を備えている。

     主審:葛城明彦,副審:浅尾和信&中村勝彦&福地勇治
     ○竹迫:9戦9勝(9KO)            26歳     身長:177cm
     ●チャイワット:6戦4勝(2KO)2敗     32歳     身長:180cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:辻岡義堂

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                      2018年6月2日(土)    後楽園ホール
                             8回戦
                日本フェザー級(ノーランク)        日本フェザー級7位
                ○   佐川 遼    判 定    佐々木洵樹   ●
                              (三迫) 126 lbs                 (帝拳) 126 lbs
                                                   ささき・じゅんき

 左の佐々木,右の佐川。ともにジャブで牽制し,気合い十分の立ち上がりになった。
 2回,佐々木は左ストレート,右フックをヒット。回り込んでよく相手を見ている。しかし,1分過ぎ,佐々木が回り込んだところに佐川の大きな右フックが決まる。腰を落とした佐々木はロープがなければあわやダウンという場面だった。
 3回,佐々木は左右によく動いている。2分過ぎ,佐々木の右フックがヒット。佐川は前に出るが,この回は佐々木にポイントが流れた。
 4回,佐川が上下に右ストレートをヒットしてリードした。5回,佐々木の左の打ち終わりに佐川の右ストレートのカウンターがヒット。中盤,佐川の右ストレートが決まり,佐々木がロープ際でのけぞる場面があった。
 7回中盤,両者が交錯した瞬間,佐々木の左アッパーがボディに決まり,ロープ際で腰が砕けた佐川はキャンバスに右グラブをついてダウンを取られた(カウント8)。
 8回2分過ぎ,佐々木が左ストレートをミスしたところに返した佐川の右ストレートがカウンターになった。

 佐川が接戦を制し,ランクインを確実にした。アマチュア出身(青森北高→東京農大)で,84戦62勝(17KO)22敗というキャリアがある。右ボクサーファイターで左ジャブ,右ストレートを得意としている。やや広めのスタンスからよく見てカウンターの右ストレートを合わせる。目と勘の良さが光る。
 佐々木はサウスポーのファイタータイプ。右ジャブで牽制しながら左ストレート,右フックを打ち込む。こちらはアマチュア経験がなく,叩き上げである。パンチ力もある。ほぼ互角に渡り合い,ダウンも奪ったが,要所に佐川の右ストレートを受けてポイントを失ったことが響いた。

採点結果 佐川 佐々木
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:葛城明彦 76 75
副審:中村勝彦 75 76
副審:安部和夫 76 75
参考:MAOMIE 76 75


     ○佐川:5戦4勝(2KO)1敗         24歳     身長:174cm
     ●佐々木:23戦19勝(7KO)4敗     26歳     身長:170cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:山ア 誠

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                      2018年6月2日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
               日本S・フェザー級(ノーランク)           日本ライト級6位
               ×   石井龍誠    引き分け    スパイシー松下   ×
                             (伴流) 130 lbs                     (セレス) 130 lbs
                   いしい・りゅうせい

 左の石井,右の松下。初回,石井が軽いステップからフェイントをかけながら,左ストレートを伸ばす。終盤,松下は左の打ち終わりに右ストレートを返す。
 3回終了間際,石井の左ストレートがクリーンヒット。それ以外はお互いに牽制するだけで手数が出ない。
 4・5回,石井は軽くステップを踏むが,無駄な動きが多過ぎる。松下は接近して右フックを放つが,こちらも攻めが雑で長く続かない。
 6回,石井は接近して右アッパーをヒット。バッティングで松下が左目上をカットし,ドクターチェックを受ける。石井は左フックをヒット。松下は右フック,ストレートを振るが,続かない。
 8回2分過ぎ,松下の右ストレートがヒット。石井はステップを踏むが,依然として無駄な動きが多い。一向に盛り上がらないままに終了ゴングを聞いた。

 両者が噛み合わず,決め手を欠いて全く盛り上がらぬ凡戦。
 石井はサウスポーのボクサーファイター。長身でリーチに恵まれており,距離を置いたところからの左ストレートを得意としている。軽いステップに加えて,上体や頭を振ってフェイントをかけながら,左ストレートを伸ばす。顔が小さく,的が小さいのが特徴。しかし,とにかく無駄な動きが多過ぎることが目につく。スピードはあるが,遠目から左ストレートを振るのみで,もどかしさばかりが募った。
 松下は右ファイタータイプ。右ストレート,フックを得意としているが,攻めが雑でクリーンヒットは少なかった。左フックの返しが欲しいところ。

採点結果 石井 松下
主審:浅尾和信 *** ***
副審:ビニー・マーチン 76 76
副審:安部和夫 77 76
副審:葛城明彦 76 76
参考:MAOMIE 76 76


     ×石井:12戦7勝(4KO)4敗1分       22歳
     ×松下:29戦17勝(2KO)10敗2分     35歳     身長:177cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:山本紘之

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                         2018年6月2日(土)    後楽園ホール
                                 6回戦
                 日本ウェルター級(ノーランク)   T   K  O    タイ国ウェルター級(ノーランク)
                ○   高橋拓磨     2回2分30秒     ウィーラユット・ワナシー   ●
                          (ワールドスポーツ) 146 1/2 lbs                        (タイ) 147 lbs

 初回,高橋はじりじりと前に出て左ジャブ,ワンツーを打つ。ロープを背負ったウィーラユットは右ストレートで早くも腰が落ちる。ウィーラユットの右ストレートもヒット。
 2回,高橋はプレスをかけるが,スピードが今一つ感じられない。右アッパーからボディへの左アッパー3発でウィーラユットは腰から落ちてダウン(カウント9)。クリンチ,ホールドで凌ごうとするが,高橋も狙い過ぎて相手を見てしまう。ロープに下がったウィーラユットは右ストレートで腰から落ちて2度目のダウン。ここで福地主審が試合をストップした。

 アマチュア(京都南高→東洋大)で101戦77勝(68KO)24敗というキャリアを持つ高橋がプロデビュー戦をTKO勝利で飾った。右ボクサーファイターで,右ストレート,ボディへの左アッパーを得意としている。上下への冷静な打ち分けが良かった。その反面,スピード不足が目立つ。武器の右ストレートを打ち込もうとする意識が強く,相手を見てしまうのも欠点である。案の定,スピードのないウィーラユットの右ストレートを食う場面があった。パンチのある相手と対戦した場合は非常に危険である。
 ウィーラユットは元ムエタイの王者で180戦以上のキャリアを持つ。右ファイタータイプで右ストレートを得意としている。ベタ足で動きは鈍重である。

     主審:福地勇治,副審:中村勝彦&安部和夫&浅尾和信
     ○高橋:1戦1勝(1KO)             24歳
     ●ウィーラユット:3戦1勝(1KO)2敗     29歳
     放送:G+     解説:なし     実況:山本紘之

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                       2018年6月2日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                日本バンタム級(ノーランク)   T   K   O   インドネシア バンタム級7位
                ○   南出 仁     1回1分29秒     アントニー・ホルト   ●
                            (セレス) 117 1/2 lbs                       (インドネシア) 117 1/4 lbs
                    みなみで・じん

 右のホルト,左の南出。上背で勝るホルトは左右に動きながら左ジャブ,右ストレートを打つ。南出は積極的に攻め,左ストレート,アッパーを放つ。踏み込んで放った南出の左アッパーがボディに決まり,ホルトは前に落ちてダウン(カウント8)。ニュートラルコーナーに下がったところに左ストレートを打ち込めば,ホルトは前に落ちて2度目のダウン(カウント8)。最後は青コーナーに詰めて左右フックを浴びせれば,ホルトはその場に腰から崩れ落ちて3度目のダウン。葛城主審はノーカウントで試合をストップした。

 セレスジム期待の南出がデビュー戦を初回TKOで飾った。サウスポーのファイタータイプで,左ストレート,右フックにパンチ力がある。アマチュア(和歌山高→駒沢大)で65戦43勝(15KO)22敗というキャリアを持つ。デビュー戦とあって力が入っていたが,上下に打ち分けていた点は良かった。積極的な姿勢は好印象である。
 ホルトは長身の右ボクサータイプ。フットワークを使い,低いガードから打つ左ジャブ,右ストレートを得意としている。南出の前進を左ジャブと足でかわしてカウンターを打ちたいところだったが,踏み込まれて脆さを露呈した。

     主審:葛城明彦,副審:中村勝彦&福地勇治&ビニー・マーチン
     ○南出:1戦1勝(1KO)            23歳
     ●ホルト:9戦5勝(3KO)3敗1分      24歳
     放送:G+     解説:なし     実況:伊藤大海

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                   2018年6月9日(土)     Gimnasio Nuevo Leon(メキシコ:モンテレイ)
                                     12回戦
                     WBC世界S・フライ級11位   K      O   日本S・フライ級3位
                ○   フランシスコ・ロドリゲス    2回2分33秒    戸部洋平   ●
                                 (メキシコ) 112 1/2 lbs                          (三迫) 115 lbs

 初回,戸部は左ジャブから上下にワンツーを放って積極的に攻める。ロドリゲスも負けじと左フックで戸部をニュートラルコーナーに詰め,左右フックで攻勢に出る。逆に戸部もロドリゲスをロープに詰めて反撃に出た。
 2回,ロドリゲスは左右フックで戸部をニュートラルコーナーに詰める。戸部はよく反撃に転じ,逆に右ストレート,左フックでロドリゲスをロープからニュートラルコーナーに追い込んだ。しかし,ニュートラルコーナーを背負ったロドリゲスが右ストレート,左フックで逆襲。左フックでよろめいたところに右ストレートをフォローされた戸部は崩れるように横転(カウント8)。立ち上がって反撃に出るが,左右フックの嵐に晒され,最後は左フックを脇腹に打ち込まれ,再びキャンバスに崩れ落ちる。戸部はそのままカウントアウトされた。

 敵地メキシコに遠征した戸部だが,ロドリゲスの強打を浴びて沈んだ。左ジャブ,ワンツーで積極的に攻めた点は非常に良かった。ピンチに追い込まれても再三反撃に出て,ロドリゲスをロープに詰めていた。健闘が光るが,パンチ力と回転力の差に屈した。
 ロドリゲスは右ファイタータイプ。左右フック,左アッパーのボディブローにパンチ力があり,とにかく連打がよく出る。倒し方を心得ている面を見せた。

     主審:セルヒオ・エルナンデス(メキシコ),副審:エレアサール・ルナ(メキシコ)&アレハンドロ・カマチョ(メキシコ)&ハビエル・カマチョ(メキシコ)
     ○ロドリゲス:33戦28勝(20KO)4敗1分     24歳     身長:163cm     リーチ:165cm
     ●戸部:17戦13勝(9KO)3敗1分          31歳     身長:170cm     リーチ:173cm
     放送:youtube     解説:なし     実況:なし

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                       2018年6月14日(木)    後楽園ホール
                         日本ライト級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    K      O  挑戦者(同級7位)
               ○   吉野修一郎   9回2分49秒   前田絃希   ●
                             (三迫) 135 lbs                    (グリーンツダ) 134 3/4 lbs
                                                      まえだ・げんき

 序盤から吉野が左ジャブ,右クロス,ボディへの左アッパーで主導権を握った。3回,左フックでのけぞる前田。終了間際,ロープに詰まった前田は右ストレートでのけぞり,前に落ちてダウン(カウント8)。
 4・5回,吉野は自信を持って組み立てている。前田は左右のショートブローで応戦するが,吉野はグラブでカバーし,ガードが開くのを待って左右アッパーのボディブロー,左フック,右ストレートをヒット。動きを読まれた前田は後手に回っている。
 6・7回は前田が左右アッパー,右ストレートで盛り返した。吉野は小休止か。
 8回,重心を低くした吉野が左右アッパーのボディブロー,左フック,右ストレートで再び流れを引き戻した。ボディブローが効いたのか,前田は動きが鈍る。
 9回中盤,右ストレートで右膝が落ちた前田はピンチ。攻勢に出る吉野。軽い右ストレートから踏み込んで放った左ストレートが顔面に決まり,ロープ際に飛ばされた前田は腰からキャンバスに落ちる。朦朧と立ち上がったが,浅尾主審はそのままカウントアウトした。

 吉野は2度目の防衛に成功。ボディ攻撃から崩し,上への左フック,右ストレートにつなげた。インサイドから突き上げていた右アッパーも効果的。上下への打ち分けが光る。前田のパンチをグラブでしっかりカバーし,攻撃が途切れたり,ガードが開いたところに的確なヒットを繰り返した。6・7回に前田の立ち直りを許した場面があったが,相手をよく研究し,攻撃の組み立てをしっかり考えていたことが窺える試合内容だった。
 前田はアマチュア(神戸第一高→大阪商大)で56戦38勝(12KO)18敗というキャリアを持つ。長身でリーチに恵まれており,左右アッパー,右ストレートを細かく打って応戦した。しかし,自信に満ちた吉野のボクシングに屈した。

8回までの採点 吉野 前田
主審:浅尾和信 *** ***
副審:飯田徹也 78 73
副審:杉山利夫 77 74
副審:ウクリッド・サラサス 79 74
参考:MAOMIE 78 73


     ○吉野:8戦8勝(6KO)           26歳     身長:180cm
     ●前田:10戦6勝(2KO)3敗1分     25歳

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:竹下陽平

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