熱戦譜〜2018年2月の試合から


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試合日 試合 結果
2018.02.03  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 末吉 大  TKO8R  大里 拳
2018.02.03 8回戦  永野祐樹  KO2R  ナジレック・ソーブーンリャング
2018.02.04  WBC世界フライ級
 タイトルマッチ12回戦
 比嘉大吾  KO1R  モイセス・フェンテス
2018.02.08  日本ライト級
 タイトルマッチ10回戦
 吉野修一郎  TKO1R  斉藤正樹
2018.02.08  WBOアジアパシフィック バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 勅使河原弘晶  判定  ジェイソン・カノイ
2018.02.28  WBA世界スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 ダニエル・ローマン  判定  松本 亮

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                 2018年2月3日(土)    後楽園ホール
                日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                チャンピオン   T   K   O  挑戦者(同級1位)
           ○   末吉 大   8回2分25秒   大里 拳   ●
                     (帝拳) 130 lbs                    (大鵬) 130 lbs
               すえよし・まさる                 おおさと・けん
                    WBO9位

 初回,大里が左ジャブを出しながら積極的に前に出る。2分過ぎ,末吉のタイミングのいい右ストレートが浅いが,アゴにヒットする。2回,末吉はロングの左ジャブで牽制し,大里の出バナに右ストレート,フックのカウンターを合わせた。
 3回,順調な滑り出しを見せた末吉が不覚をとる。左に回り込もうとしたところに大里の右ストレートが決まり,末吉はロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。
 しかし,4回以降は末吉が左ジャブを多用して自分のリズムを保った。5回,末吉は左に回りながら左ジャブを再三ヒット。さらに左アッパーのボディブローから右フックをヒット。大里の左目上が腫れている。
 7回,大里のパンチをスウェイバックでかわし,左ジャブ,ストレートをヒットする末吉。中盤,大里が左フックから攻勢に出るが,終盤は再び末吉が主導権を握った。
 8回,大里の左目上の腫れがひどくなり,開始早々にドクターチェックのために一時中断。再開後,大里は必死に前に出るが,パンチは空しく空を切る。末吉は左ジャブから右ストレート,さらに叩きつけるような右フックを浴びせる。2分過ぎ,末吉の右ストレートがヒット瞬間,腫れ上がった大里の左目上が切れ,鮮血が落ちた。ここで2度目のドクターチェック。結局試合続行不能とされ,試合がストップされた。パンチによるカットとの判定により,この時点で末吉のTKO勝利が決まった。

 ダウンを奪われた末吉だが,それ以外はロングレンジの左ジャブでコントロールし,試合全般を通じて主導権を握っていた。大里のパンチをスウェイバックでかわし,カウンターの右ストレート,フックを再三ヒットした。ボディにもパンチを散らしており,不覚のダウン以外はスピード,切れともに上出来の試合内容である。ただし,気を抜くことは禁物。
 大里は右ボクサーファイター。興国高(大阪)で30戦23勝7敗というアマのキャリアを積んでいる。右ストレートを武器としているが,末吉に動きを読まれ,出バナに被弾を繰り返した。ときおり攻め込んだが,スウェイバックにかわされた。

7回までの採点 末吉 大里
主審:杉山利夫 *** ***
副審:中村勝彦 67 65
副審:飯田徹也 68 64
副審:ビニー・マーチン 68 64
参考:MAOMIE 68 64


     ○末吉:18戦17勝(11KO)1敗       27歳
     ●大里:16戦13勝(4KO)2敗1分     23歳     身長:176cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:安藤 翔

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                    2018年2月3日(土)    後楽園ホール
                            8回戦
               日本ウェルター級6位   K      O     タイ国S・ライト級5位
            ○   永野祐樹    2回3分00秒   ナジレック・ソーブーンリャング   ●
                        (帝拳) 146 3/4 lbs                        (タイ) 146 lbs

 初回,低い姿勢で潜り込んで右ストレート,フックでボディを狙うナジレック。永野は落ち着いて右フック,左ストレート。終盤,ニュートラルコーナーにナジレックを詰め,左アッパーをボディに打ち込む。
 2回,小刻みに右ジャブを伸ばしてプレスをかける永野。狙い過ぎてやや間延びするが,終盤,左アッパーのボディブローが効いたナジレックはロープを背負う。顔面への左ストレートでがら空きになったレバーに左フックを一撃すれば,ナジレックはロープ際でうつ伏せに沈み,そのままカウントアウトされた。

 帝拳のホープ永野がボディへの一発でタイのランカーを沈めた。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,アッパーに強打を秘めている。一発で倒すパンチ力があるが,狙い過ぎて手が止まる欠点がある。カウンターのうまい相手にはやや不安が残る。細かく左右のパンチを出し,その中で決め手を打ち込むようにしたい。
 ナジレックは右ファイタータイプ。ベタ足でスピードはない。低い姿勢で潜り込み,左右フックを打つ。ボディのガードに甘さがあり,そこを突かれた。

     主審:安部和夫,副審:ビニー・マーチン&中村勝彦&染谷路朗
     ○永野:15戦13勝(10KO)2敗          28歳     身長:175cm
     ●ナジレック:21戦12勝(2KO)8敗1分     30歳
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:田中 毅

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                       2018年2月4日(日)    沖縄県立武道館
                       WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    K      O   挑戦者(同級9位)
                ○   比嘉大吾   1回2分32秒   モイセス・フェンテス   ●
                            (白井具志堅) 112 lbs                  (メキシコ) 111 3/4 lbs

 開始早々から長身のフェンテスが積極的に攻め,比嘉が軽い右フックをもらう場面があった。さらに左右アッパーのボディブローで攻勢に出るフェンテス。しかし,ここから比嘉が左フックをヒットして反撃に転じた。中盤,右ストレートのカウンターで左膝を落としたフェンテスは青コーナーでピンチ。ロープにフェンテスを詰め,右ストレート,左フック,アッパーを浴びせる比嘉。フェンテスの反撃を一歩下がってかわす比嘉。ここから左アッパー,フックをボディに打っておいて,右ストレートをボディに一撃。不意を突かれたフェンテスはニュートラルコーナーに下がり,両膝をついてダウン。立ち上がったが,そのままカウントアウトされた。

 比嘉が電光石火のKOで2度目の防衛に成功した。これで15連続KO勝利となり,浜田剛史の日本記録に並んだ。滑り出しはフェンテスの積極的な攻撃を許したが,すぐに左フックから攻勢に出た。フィニッシュは左アッパー,フックを上下に散らして鳩尾に打ち込んだ右ストレート。鮮やかなコンビネーションブローが光った。
 フェンテスは2階級を制した元世界王者。長身でリーチに恵まれた右ボクサーファイター。左右アッパーのボディブローで迫ったが,スピードに欠けた。

     主審:レン・コイビスト(カナダ),副審:イム・ジュンバエ(韓国)&グレン・リック・クロッカー(米国)&ノパラット・スリチャロン(タイ)
     ○比嘉:15戦15勝(15KO)             22歳     身長:161cm     リーチ:166cm
     ●フェンテス:31戦25勝(14KO)5敗1分     30歳     身長:169cm     リーチ:173cm
     放送:フジテレビ     解説:浜田剛史     ゲスト:村田諒太     実況:竹下陽平

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                     2018年2月8日(木)    後楽園ホール
                       日本ライト級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    T   K   O  挑戦者(同級1位)
               ○   吉野修一郎   1回2分36秒   斉藤正樹   ●
                              (三迫) 135 lbs                   (TEAM 10COUNT) 134 3/4 lbs

 開始早々,長身の挑戦者が左ジャブから右ストレートを伸ばして積極的に攻める。しかし,吉野の右ストレートがクロス気味にアゴを捉え,斉藤は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,吉野の右ストレートからの左フックが決まり,斉藤は足が縺れてピンチ。必死に抱きついて凌ごうとするが,吉野は左アッパーのボディブロー,左フック,右ストレートでプレスをかける。足に来ている斉藤。ロープに詰まった斉藤に襲いかかる吉野。右ストレートでのけぞったところで福地主審が試合をストップした。

 吉野が鮮やかな速攻を決め,見事なTKOで初防衛に成功した。作新学院高(栃木)→東京農大で124戦104勝(55KO・RSC)20敗というアマチュアのキャリアがある。右ボクサーファイターで右ストレート,左フックに威力があり,パンチを当てる勘に優れている。まだ7戦目だが,層が厚い中量級にまた駒が一枚加わった。
 斉藤は長身の右ボクサーファイター。左ジャブを出して積極的に攻めたが,ガードが下がる欠点を突かれた。攻め込むときに体が前にのめる欠点も目についた。そこに吉野の右ストレート,左フックを打ち込まれた。

     主審:福地勇治,副審:浅尾和信&杉山利夫&岡庭 健
     ○吉野:7戦7勝(5KO)             26歳     身長:175cm
     ●斉藤:33戦14勝(5KO)13敗6分     32歳     身長:180cm
     放送:フジテレビ     解説:具志堅用高&川島郭志     実況:田中大貴

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                       2018年2月8日(木)    後楽園ホール
                   WBOアジアパシフィック バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン           挑戦者(同級7位)
              ○   勅使河原弘晶   判 定   ジェイソン・カノイ   ●
                       (輪島功一スポーツ) 117 3/4 lbs              (比国) 118 lbs
                     WBO10位

 初回,勅使河原は小刻みな足の動きでリズムを取り,ガードを低くした姿勢から左ジャブ,右ストレートを出して積極的に攻める。しかし,左ジャブの打ち終わりにカノイの右フック,ストレートを受ける勅使河原。これが効いてピンチ。
 2回,再び左ジャブで立て直す勅使河原。終盤には右ストレートが伸びる。さらにロープからニュートラルコーナーにカノイを詰め,右ストレート,左フックを浴びせる。
 3回はカノイが反撃に出てボディに右フック,アッパーを連発し,どんどん攻め込む。カノイの右アッパーのカウンターが決まる。後手に回った勅使河原はロープを背負い,カノイの左右フックを受ける。
 5回は勅使河原が攻勢。左フックのカウンターでぐらつかせ,チャンスと見た勅使河原がカノイをロープに詰めて攻勢。しかし,カノイも右アッパー,左右フックを振って反撃に出る。
 6回は完全に勅使河原が支配した。終盤,左アッパーがボディに決まり,カノイは苦悶の表情で後退。勅使河原は一気に攻勢に出る。カノイは辛うじてゴングに救われた。
 終盤はカノイのしぶとさが目立った。10回,カノイは右アッパー,左右フックを振って攻める。カノイの勢いに押され,後手に回る勅使河原。終盤には勅使河原の右フックもヒットするが,この回はカノイが押さえた。
 11回,カノイの左右フック,右アッパー。終盤にもカノイの右アッパーがカウンターになり,勅使河原がたじろぐ場面が見られた。
 12回,バッティングで一時中断。カノイは左右フックで迫るが,終盤は勅使河原が死力を振り絞り,積極的な攻撃で主導権を握った。

 勅使河原が接戦を制して初防衛に成功。しぶといカノイに苦戦したが,小刻みな足の動きでリズムを取り,左ジャブ,右ストレートで積極的に攻めた。これがポイントにつながった。右ファイタータイプで左ジャブ,右ストレートを得意としている。一発のパンチ力は今一つだが,積極的な攻撃を身上としている。ただし,不用意な被弾でしばしばピンチに陥った。低いガードで戦うだけに,ディフェンスは要注意。
 カノイはタフでしぶとい右ファイタータイプ。左右フックあるいは意表を突く右アッパーを武器として,果敢に攻める。変則的で出どころが読めないパンチで勅使河原を苦しめた。

採点結果 勅使河原 カノイ
主審:染谷路朗 *** ***
副審:スラット・ソイクラチャン(タイ) 116 112
副審:飯田徹也 115 113
副審:メキン・スモン(タイ) 115 113
参考:MAOMIE (86) (85)


     ○勅使河原:20戦16勝(9KO)2敗2分     27歳     身長:170cm
     ●カノイ:37戦27勝(19KO)8敗2分       27歳     身長:163cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:木村拓也

※ 第7・8・9ラウンドをカットして放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドのみの集計結果です)。

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                      2018年2月28日(水)    後楽園ホール
                   WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン         挑戦者(同級11位)
              ○   ダニエル・ローマン   判 定   松本 亮   ●
                           (米国) 121 1/4 lbs             (大橋) 122 lbs

 初回,松本は左ジャブから右ストレートを伸ばす。ローマンの左フック,右ストレートは浅いが,的確に松本を捉えている。松本の顔面が早くも紅潮する。2回,ローマンは上下に左フック,アッパーを放ち,右フックを被せて優位に立つ。松本も応戦するが,中に入り込まれている。
 5回,ローマンのボディ攻撃が目立つ。終盤,ローマンの左右アッパーで赤コーナーに詰まる松本。6回終了間際にはローマンの右フックが決まる。
 7回,松本は左アッパーのボディブロー,ワンツーで挽回。しかし,終了間際にローマンも左右フック,アッパーで攻勢に出る。
 8回,ローマンが開始早々から激しく攻勢に出て左右フック,アッパーを浴びせる。自分から攻めてローマンを下がらせたい松本だが,思うようにできない。ローマンの右フックがクリーンヒット。
 10回,もはや自分から攻めないと勝ち目がなくなった松本。しかし,ローマンに踏み込まれて後手に回る。右フックをボディに受けて松本が右膝を折る。ローマンの攻勢が続く。
 12回,疲労が出て足が止まった松本はクリンチに出る。ローマンも疲れを隠せないが,積極的な攻撃で上回った。

 初挑戦の松本は自分のペースを作れず,完敗。敗因はローマンの出足を止めるだけの威力ある攻撃ができなかったこと。そのため,簡単に入らせてしまい,上下への連打を許してしまった。何が何でも世界を獲るという意思が見ている側に伝わらなかったことは残念。挑戦者らしく積極的な仕掛けが必要だった。キャリア不足を露呈した一戦。
 ローマンは初防衛に成功。右ファイタータイプ。積極的に前に出て上下に左右フック,アッパーを打ち分けて攻め込み,若い松本を翻弄した。序盤から先手に回ったことが勝因。驚くようなスピードはないが,矢継ぎ早に出るコンビネーションブローあるいは左右のボディ攻撃が効果的だった。

採点結果 ローマン 松本
主審:ルイス・パボン(プエルトリコ) *** ***
副審:ミカエル・フック(スウェーデン) 119 109
副審:グレン・フェルドマン(米国) 119 109
副審:チャラーム・プラヤドサブ(タイ) 118 110
参考:MAOMIE 119 109


     ○ローマン:27戦24勝(9KO)2敗1分     27歳     身長:166cm     リーチ:172cm
     ●松本:23戦21勝(19KO)2敗         24歳     身長:176cm     リーチ:174cm

     放送:BSフジ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:鈴木芳彦

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