熱戦譜〜2018年1月の試合から


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試合日 試合 結果
2018.01.20 8回戦  チャールズ・ベラミー  TKO2R  チャイラック・トーシラチャイ
2018.01.20 8回戦  ブライアン・ロベターニャ  TKO4R  千葉 開
2018.01.20 8回戦  中谷潤人  KO1R  ジェロニル・ボレス
2018.01.20 8回戦  松永宏信  TKO3R  スチャット・チャイヤポーン
2018.01.27  WBA世界ライト級
 タイトルマッチ12回戦
 ホルヘ・リナレス  判定  メルシト・ヘスタ

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                           2018年1月20日(土)    後楽園ホール
                                   8回戦
                     日本ウェルター級9位    T   K  O     タイ国S・ライト級4位
                ○   チャールズ・ベラミー   2回1分10秒   チャイラック・トーシラチャイ   ●
                               (横浜光) 146 1/2 lbs                        (タイ) 146 1/2 lbs

 初回,チャイラックが左ジャブ,右ストレートでリードした。カウンターを狙っているのか,ベラミーは後手に回る。終盤,調子に乗ったチャイラックはベラミーをロープに詰め,ワンツー,左フックの連打で攻勢に出る。ロープを背にしたベラミーは守勢に回ってピンチ。
 2回,なかなかリズムに乗れないベラミー。しかし,チャイラックをロープに詰め,左右フックのボディブローを連打。右フックに次ぐワンツーをアゴに打ち込めば,チャイラックはロープ際に落下してうつ伏せにダウン。安部主審はカウントを途中で止めて試合をストップした。チャイラックのダメージは深く,担架で搬出された。

 昨年1月以来ちょうど1年ぶりのリングとなったベラミーが強打を爆発させた。試合勘が戻っていないためか,初回は動きが鈍く手数が出なかった。若いチャイラックに打ち込まれて危ない場面もあった。しかし,2回にボディブローから突破口を掴み,一気にスパークした。
 チャイラックは右ボクサーファイター。足はあまり使わないが,左ジャブ,ワンツーがよく伸びる。チャンスを掴んだときにまとめるワンツー,左フックの連打が武器になっている。

     主審:安部和夫,副審:杉山利夫&浅尾和信&中村勝彦
     ○ベラミー:32戦27勝(18KO)3敗2分     36歳     身長:170cm     リーチ:183cm
     ●チャイラック:12戦10勝(3KO)2敗       20歳     身長:171cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:上重 聡

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                        2018年1月20日(土)    後楽園ホール
                                 8回戦
              東洋太平洋S・バンタム級10位    T   K  O   東洋太平洋バンタム級10位
            ○   ブライアン・ロベターニャ    4回0分26秒    千葉 開   ●
                           (比国) 117 3/4 lbs                       (横浜光) 117 1/2 lbs

 初回,千葉は良く見て左ジャブを打つ。ロベターニャは変則的なスタイルから左右フックを振る。ロベターニャの右フックでバランスを崩す千葉。しかし,終盤は千葉が攻勢。ロベターニャをロープに詰め,上下への左右フックからアゴに右ストレートを打ち込む。
 2回,千葉が上下へのコンビネーションブローを回転させる。ロベターニャは大きな左右フックで迫るが,千葉は左右アッパーのボディブローから左ジャブ,ワンツー,さらに出てくるところに右アッパーを打ち込む。
 千葉の的確なコンビネーションブローが冴え,中盤での決着も期待された3回に大きな波乱が待っていた。変則的な動きから大きな左右フックを振るロベターニャ。千葉はやや合わせてしまっているが,徐々に落ち着きを取り戻し,左右アッパーのボディブロー,右ストレート,アッパーを浴びせる。しかし,終盤,ロベターニャの右フックがアゴを捉え,千葉の足元が乱れる。続く右フックでぐらついた千葉は完全に効いてしまい,ピンチ。クリンチに出ようとして縺れ,倒れ込んだところでゴングに救われた。
 4回,ロベターニャが勝負に出る。千葉は打ち返そうとするが,やはりダメージが尾を引いている。ロープを背負ったロベターニャが放った右フックのカウンターがアゴに決まり,千葉は腰から落ちてダウン。立ち上がったが,朦朧としており,マーチン主審が試合をストップした。

 横浜光ジムの次代を担うと将来を嘱望されている千葉が痛恨のTKO負けを喫した。2回までは的確なコンビネーションブローを上下に散らして楽勝ムードさえ漂っていたが,3回に喫した右の一発で暗転した。勘でかわすディフェンスに優れたものがあるが,今夜はそれが裏目に出た。再起に期待するが,ディフェンスには十分な注意が必要。このまましぼんでしまうにはいかにも惜しい素材である。今夜の反省点をしっかり見直し,ぜひ立ち直って欲しい。
 ロベターニャは変則の右ファイタータイプ。スピードはないが,愚直に左右フックを振って迫る。特に大きな右フックは死角から飛んでくるので,見えにくいだろう。期待のホープ千葉を破ったことで自信につながるはず。侮れない相手である。

     主審:ビニー・マーチン,副審:杉山利夫&福地勇治&安部和夫
     ○ロベターニャ:20戦13勝(11KO)4敗3分     26歳     身長:165cm
     ●千葉:8戦7勝(6KO)1敗               24歳     身長:165cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:平松修造

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                      2018年1月20日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                    日本フライ級7位    K      O    比国フライ級10位
                ○   中谷潤人    1回1分56秒    ジェロニル・ボレス   ●
                              (M.T.) 115 lbs                        (比国) 115 1/2 lbs

 左の中谷,右のボレス。上背,リーチで勝る中谷が長いリーチから右ジャブでチャンスを窺う。ボレスは右ストレートをボディに打って接近を試みるが,中谷の左アッパーがカウンターになり,バランスを崩す。チャンスと見た中谷は右ジャブから左フックを叩きつけてボレスを青コーナーに詰める。すかさず左アッパーを鳩尾に一撃すれば,ボレスはうつ伏せにダウン。悶絶したままカウントアウトされた。

 2016年全日本フライ級新人王の中谷が見事なKOで存在をアピールした。サウスポーのボクサーファイターで上背,リーチに恵まれている。右ジャブ,左ストレートを得意としている。スピードがあってパンチも鋭い。キャリアを積めば,タイトル獲得も十分視野に入る。
 ボレスは右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。接近して打ち合いを挑もうとしていたが,中谷の長いリーチに阻まれた。カウンター気味の左アッパーをボディに打ちこまれて沈んだ。

     主審:浅尾和信,副審:安部和夫&中村勝彦&杉山利夫
     ○中谷:14戦14勝(11KO)         20歳     身長:170cm
     ●ボレス:13戦8勝(5KO)4敗1分     22歳     身長:163cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:安藤 翔

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                      2018年1月20日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                 日本S・ウェルター級6位   T   K   O    タイ国S・ウェルター級(ノーランク)
                ○   松永宏信    3回2分43秒    スチャット・チャイヤポーン   ●
                            (横浜光) 153 1/2 lbs                         (タイ) 151 1/4 lbs

 左の松永,右のスチャット。ガードを高くし,ベタ足でじりじりと前に出るスチャット。松永は右ジャブで牽制し,チャンスを窺う。
 2回,松永は左ストレートを上下に打って慎重に間合いを取る。終盤,スチャットの右ストレートでバランスを崩す松永。しかし,出バナに決めた左フックのカウンターから左ストレート,右フックで攻勢に出る。
 3回,松永は右ジャブ,左ストレートから右フックをヒット。ここでロープからニュートラルコーナーにスチャットを詰めて左ストレート,左右フックのラッシュに出る松永。スチャットは辛うじて回り込むが,再び赤コーナーを背負う。左右フックで防戦一方になったところで福地主審が試合をストップした。

 負傷によるブランクから1年3ヶ月ぶりに復帰した松永が見事なTKOで勝利を飾った。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フックを武器としている。鋭い右ジャブを使い,非常にスピードがある。連打の回転力に優れていることも長所である。このクラスとしてはスピーディなボクシングをするので,それを生かせば上位進出からタイトル挑戦のチャンスが十分にある。
 スチャットは200戦以上というムエタイのキャリアを持つ右ファイタータイプ。ベタ足でじりじりと前に出て,右ストレートを伸ばす。スピードがなく,ベルトラインの弛みも目立った。

     主審:福地勇治,副審:ビニー・マーチン&中村勝彦&浅尾和信
     ○松永:13戦12勝(6KO)1敗       30歳     身長:173cm
     ●スチャット:11戦8勝(3KO)3敗     32歳
     放送:G+     解説:なし     実況:安藤 翔

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         2018年1月27日(土)    フォーラム(米国カリフォルニア州イングルウッド)
                      WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン        挑戦者(同級15位)
               ○   ホルヘ・リナレス   判 定   メルシト・ヘスタ   ●
                               (帝拳) 135 lbs              (比国) 134 3/4 lbs
                         WBC名誉チャンピオン

 右のリナレス,左のヘスタ。ヘスタが速い右フック,左ストレートで先制する。リナレスは右フックのダブルで応じるが,終了間際にはヘスタの左ストレートがヒット。2回,リナレスは右フックのボディブロー。ヘスタはリナレスの打ち終わりに右フックを返す。ヘスタの踏み込みが鋭い。
 序盤は戸惑ったリナレスだが,3回に入ると速いワンツーを上下に多用して主導権を握った。こうなるとヘスタは中に入りにくくなる。リナレスは終了間際にも右ストレート,左フックを浴びせる。
 5回2分過ぎ,リナレスの右ストレートがクリーンヒット。さらにワンツーからボディに左右アッパーを連打するリナレス。終盤,ヘスタも左ストレート,右フックで攻勢に出て白熱した。
 7回,リナレスの左アッパーがアゴにヒット。さらにボディからアゴに左フック,アッパーが飛ぶ。さらに抜群のハンドスピードを生かした左右フックの連打が唸る。ヘスタも応戦するが,リナレスのスピードについていけない。
 8回,リナレスは右目上をカット(ヘスタの有効打による傷)。9回にはヘスタの連打があったが,リナレスはすぐに速いワンツー,左右フックでリードを奪う。
 10回はヘスタが速い左右で先に仕掛ける。リナレスは鼻柱をカット(ヘスタの有効打による傷)。11回,リナレスは右ストレート,ワンツーをヒット。ヘスタは前に出て左右フックを振るが,リナレスの素早い変わり身に空を切る。
 12回,ヘスタは左ストレートのカウンターをヒット。これは危ないタイミングだった。リナレスの手数が減る。ヘスタは最後まで闘志が衰えなかった。

 リナレスがスピードの差を生かして3度目の防衛に成功。楽な相手ではなかったが,中盤からワンツー,ボディへの左右アッパーでリードを広げた。ときおりヘスタの右フックを受ける場面があったが,円熟味を増した試合運びが光る。
 ヘスタはサウスポーのファイタータイプ。体のバネを利かせて打ちこむ左ストレート,右フックを得意としており,特に右フックの強さが目立つ。鋭い踏み込みと回転力がある連打はパッキャオ2世と異名を取るだけのことはある。

採点結果 リナレス ヘスタ
主審:ジャック・レイス(米国) *** ***
副審:マキシモ・デ・ルカ(米国) 118 110
副審:エドワード・ヘルナンデス(米国) 117 111
副審:エスター・ロペス(米国) 118 110
参考:MAOMIE 116 112


     ○リナレス:47戦44勝(27KO)3敗      32歳     身長:173cm     リーチ:175cm
     ●ヘスタ:35戦31勝(17KO)2敗2分     30歳     身長:170cm     リーチ:173cm

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&西岡利晃
     実況:高柳謙一     進行:吉年愛梨

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