熱戦譜〜2017年3月の試合から


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試合日 試合 結果
2017.03.01  WBA世界ミニマム級
 タイトルマッチ12回戦
 ノックアウト・CP・フレッシュマート  KO5R  大平 剛
2017.03.02  WBC世界バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 山中慎介  TKO7R  カルロス・カールソン
2017.03.02  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 尾川堅一  判定  杉田 聖
2017.03.02 8回戦  ブライアン・ビロリア  判定  ルーベン・モントーヤ
2017.03.02 8回戦  岩佐亮佑  TKO3R  グレン・メデュラ
2017.03.04  日本ライト級
 タイトルマッチ10回戦
 西谷和宏  TKO8R  土屋修平
2017.03.04 8回戦  岡田博喜  TKO7R  ロデル・ウェンセスラオ
2017.03.04 8回戦  大橋健典  TKO3R  本吉 豊
2017.03.17  東洋太平洋スーパーバンタム級
 王座決定戦12回戦
 大竹秀典  判定  ジェルビルト・ゴメラ
10 2017.03.25  WBA世界ライト級
 タイトルマッチ12回戦
 ホルヘ・リナレス  判定  アンソニー・クロラ
11 2017.03.27 10回戦  松本 亮  TKO1R  坂本英生
12 2017.03.27 8回戦  井上浩樹  TKO5R  藤田光良
13 2017.03.27 8回戦  原 隆二  TKO6R  金沢晃佑

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              2017年3月1日(水)    タイ:チョンブリ:Chonburi Provincial Ground
                       WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン       K      O  挑戦者(同級15位)
         ○   ノックアウト・CP・フレッシュマート   5回1分07秒   大平 剛   ●
                             (タイ) 105 lbs                       (花形) 104 1/4 lbs
                                                     おおだいら・ごう  WBC8位

 右のノックアウト,左の大平。大平が好調な立ち上がりを見せた。左右に軽快な動きを見せ,小刻みな右ジャブで牽制しながら出バナに左右フックを見舞う。
 しかし,大平が良かったのは初回だけ。2回に入ると,大平の非力を見て取ったノックアウトが攻勢に出る。どんどんロープに追って右ストレート,接近してボディに左右アッパーを打ち込む。3回,大平の足を止める作戦か,ノックアウトはボディにパンチを集中して攻勢に出る。動きが止まると危ない大平。
 4回,ボディを攻められた大平は動きが止まり,追撃でロープに詰まる。容赦ない攻撃に出るノックアウト。右フックがボディに当たり,大平は弾かれるようにダウン(カウント8)。
 5回,大平は防戦一方。左右アッパーのボディブローで攻勢に出るノックアウト。左アッパーからの右ストレートがアゴに決まり,腰が砕けた大平はロープ際まだ飛ばされてダウン。立ち上がれず,正座スタイルのままカウントアウトされた。

 ノックアウトは正規王者となってからこれが2度目の防衛戦。左右アッパー,右ストレートの連打を武器とする右ファイタータイプ。小柄だが,非常にパワフルで,踏み込みが鋭い。上下に間断なく打ち分ける連打は相手にとって脅威である。動かれては不利と見るや,2回からボディに的を絞って足を止めにかかった。
 大平は3度目の世界挑戦も実らず,敵地に散った。初回こそ持ち味のフットワークを使い,サウスポースタイルからの左右フックで好スタートを切った。しかし,ボディブローで動きを止められてからは一方的な展開になった。やはりパンチが非力な点を見透かされ,嵩にかかった攻撃を許した。

4回までの採点 ノックアウト 大平
主審:ジーン・ロバート・レイン(モナコ) *** ***
副審:デレク・ミルハム(豪州) 39 36
副審:フランシスコ・マルチネス(ニュージーランド) 39 36
副審:マイケル・リー(韓国) 40 35
参考:MAOMIE 39 36


     ○ノックアウト:15戦15勝(7KO)      26歳     身長:155cm
     ●大平:22戦13勝(1KO)6敗3分     32歳     身長:160cm     リーチ:164cm

     放送:youtube
     解説:なし
     実況:なし

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                        2017年3月2日(木)    両国国技館
                       WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     T   K   O    挑戦者(同級6位)
                ○   山中慎介    7回0分57秒    カルロス・カールソン   ●
                            (帝拳) 117 3/4 lbs                      (メキシコ) 117 lbs

 初回から山中の左ストレートが切れ,優位に立った。2回序盤,山中の左ストレートがカウンターになり,カールソンがぐらつく。カールソンは左目下をカットし,早くも腫れ上がる(山中の有効打による傷)。カールソンも左フックをヒットするが,右ストレートは流れる。
 3回2分過ぎ,左ストレートをカウンターでボディにもらったカールソンは後退し,やや消極的な姿勢を見せた。
 5回序盤,左ストレートが顔面に炸裂し,カールソンは腰から落ちてダウン(カウント8)。山中は左ストレート,ワンツーをまとめ,ロープ際で2度目のダウンを奪う(カウント8)。しかし,終了間際,カールソンの左フックを食った山中はピンチに陥る。山中は追撃をクリンチで逃れた。
 6回にも右ストレートをもらって山中の足元が乱れる。しかし,すぐに山中の左ストレート2発がヒットし,カールソンは腰から落ちてダウン(カウント8)。カールソンはかなり効いているが,捨て身で食らいつく。
 7回,粘るカールソンを山中がようやく仕留めた。左ストレート,右フックを食ったカールソンはぐらついてロープ際に下がる。ここで山中がワンツーで追撃すれば,カールソンは腰から落ちてダウン(カウント8)。辛うじて立ち上がったが,左ストレート,ワンツーで腰から崩れ落ち,5度目のダウン。ここでついにルイス主審が試合をストップした。

 山中が5度のダウンを奪った末にTKOで12度目の防衛に成功した。最も得意とする左ストレートは相変わらず抜群の切れ味を示した。返しの右フックも数こそ少なかったが,非常に効果的だった。左ストレートは上下に打ち分けられており,特にボディへのカウンターはカールソンの出足を止めるのに十分な威力を見せた。ボディブローで動きを鈍らせたことにより,左ストレートが当たりやすくなった。その反面,右ジャブが少なく,足が思うように動いていないことが気になった。そのため不用意な被弾があり,不安を抱かせる試合内容である。
 カールソンは右ボクサーファイター。長いリーチから放つ右ストレート,フックを得意としており,パンチ力がある。山中の左ストレートを上下に打たれて出足が鈍り,ダメージを負った。右ストレートも流れる場面が目立った。

6回までの採点 山中 カールソン
主審:イアン・ジョン・ルイス(英国) *** ***
副審:リチャード・フラハティ(米国) 60 51
副審:クレイグ・メトカーフ(カナダ) 59 52
副審:バリー・リンデンマン(米国) 60 51
参考:MAOMIE 60 51


     ○山中:29戦27勝(19KO)2分         34歳     身長:171cm     リーチ:177cm
     ●カールソン:24戦22勝(13KO)2敗     27歳     身長:169cm     リーチ:177cm

     放送:G+&日本テレビ
     解説:飯田覚士&セレス小林     ゲスト:長谷川穂積
     実況:田中 毅

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                       2017年3月2日(木)    両国国技館
                     日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級1位)
               ○   尾川堅一     判 定   杉田 聖   ●
                           (帝拳) 129 3/4 lbs             (奈良) 129 1/2 lbs
                    WBC12位,WBO6位,IBF4位           すぎた・さとる

 初回,開始ゴングと同時にいきなり思い切った右ストレートを振って奇襲攻撃をかける尾川。杉田は早くもバランスを崩す。尾川は左ジャブで探り,終盤,右ストレートをボディに見舞う。
 2・3回は杉田が持ち味を出し,冷静かつ丹念に左ジャブを突く。尾川の攻撃の切れ目をうまく突いている。3回終盤,杉田は左ジャブ,右ストレート,左フックをヒット。尾川は左目尻をカット(杉田の有効打による傷)。
 しかし,4回以降はパンチ力の差が出た。尾川は右フックをヒットし,さらにボディに右ストレート,ワンツーが決まる。
 5回,尾川の左フック。杉田も右ストレートをヒットするが,尾川は左フック,右ストレートを上下に。
 6回,前に出ているものの逆に手数が出なくなる杉田。一方の尾川はそれに乗じて先手でパンチを出す。杉田がパンチをまとめれば,尾川もすぐに連打で反撃する。7回,尾川は余裕が出て左ジャブ,フック,ボディへの左右アッパー。9回,尾川は単発ながらも積極的に攻めるが,2度に渡ってマウスピースが落ち,試合が中断した。
 10回,尾川は右ストレート,アッパーで優位に立つ。尾川の左フックでのけぞる杉田。ここから尾川がピッチを上げる。杉田は右目上をカット(尾川の有効打による傷)し,後退。尾川が右ストレート,左フックで追い込む。

 激戦の末,尾川が地力の差を見せて4度目の防衛に成功。両者は昨年4月に対戦し,尾川が9回KOで杉田を退けており,今夜はほぼ1年ぶりの再戦。序盤は杉田の積極的な攻撃に手を焼いたが,中盤以降,落ち着いて先手で攻めた。まさにパンチ力の差が出た一戦。右ストレートを軸にボディにも散らした攻撃で押し切った。
 杉田は右ボクサーファイター。左ジャブを丹念に突いて右ストレートにつなぐ攻撃で尾川を苦しめた。第1戦と同様に健闘が光る。しかし,中盤からは前に出ている割にパンチが出ず,逆に出バナを先に打たれてジリ貧に陥った。

採点結果 尾川 杉田
主審:杉山利夫 *** ***
副審:飯田徹也 96 94
副審:中村勝彦 95 95
副審:葛城明彦 97 93
参考:MAOMIE 98 92


     ○尾川:22戦21勝(16KO)1敗       29歳     身長:173cm
     ●杉田:17戦12勝(7KO)4敗1分     27歳     身長:172cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:上重 聡

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                        2017年3月2日(木)    両国国技館
                                8回戦
                     元2階級世界王者        メキシコ S・フライ級チャンピオン
                ○   ブライアン・ビロリア   判 定   ルーベン・モントーヤ   ●
                             (米国=帝拳) 113 3/4 lbs              (メキシコ) 113 3/4 lbs

 初回,ビロリアが積極的な攻撃に出た。モントーヤを赤コーナーに詰め,右ストレート,ボディへの左アッパーで攻める。モントーヤも負けじと左フックを返す。4回まではビロリアがポイントを重ねた。接近戦でボディブローの応酬になるが,ビロリアは上に軽く左を打っておいてすかさずボディに左アッパーを打ち込む。
 しかし,5回,モントーヤもメキシコ王者の面子にかけ,一歩も引かずに対峙する。左右フックのボディブローから右アッパーを突き上げる。
 6回はビロリアがスピーディなパンチで上回ったが,7回はニュートラルコーナーにビロリアを追って左右フックを浴びせる。
 8回,ラストとあってモントーヤが積極的に打って出る。ビロリアも要所にパンチを決めるが,ポイントはモントーヤに流れた。

 かつて2階級で世界を制したビロリアが帝拳ジムと契約し,鳴り物入りでの初見参となったが,少々期待外れの試合内容となった。2015年10月にローマン・ゴンザレス(ニカラグア=帝拳)に9回TKO負けを喫しており,これが再起戦。スピーディな右ファイタータイプで右ストレート,ボディへの左アッパーが主武器。特に左アッパーのボディブローは角度が良く,最大の売り物になっている。しかし,モントーヤのしぶとい攻撃に手を焼き,精彩を欠いた。単発になったことが目立つ。年齢的な衰えか,調整の問題かは不明だが,今後どれだけリカバーできるかが鍵になるだろう。
 モントーヤは右ファイタータイプ。左右フックのボディブロー,右アッパーでビッグネームのビロリアを苦しめた。スピードもパンチ力もあり,タフネスも備えている。

採点結果 ビロリア モントーヤ
主審:中村勝彦 *** ***
副審:安部和夫 78 75
副審:飯田徹也 78 74
副審:葛城明彦 77 75
参考:MAOMIE 77 75


     ○ビロリア:44戦37勝(22KO)5敗2無効試合     36歳     身長:163cm     リーチ:168cm
     ●モントーヤ:26戦20勝(12KO)5敗1分        31歳

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:安藤 翔

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                        2017年3月2日(木)    両国国技館
                                8回戦
                 IBF世界S・バンタム級3位  T   K  O    比国フェザー級6位
                ○   岩佐亮佑    3回2分55秒    グレン・メデュラ   ●
                            (セレス) 123 3/4 lbs                       (比国) 123 1/4 lbs

 左の岩佐,右のメデュラ。初回,岩佐は右ジャブで軽くリズムを取り,力みのない左ストレート,ボディへの左アッパー,右フックを浴びせる。メデュラも右フックのボディブロー,右ストレートのカウンターで応戦する。
 2回,岩佐の左ストレートが決まり,ぐらつくメデュラ。
 3回,岩佐の左ストレートでメデュラがバランスを崩す。さらに岩佐の右フック,左ストレートでぐらついたメデュラは必死に抱きついてピンチを逃れる。ぐらつきながらも食いつくメデュラだが,左ストレートで前に落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,ロープに詰まったところに左ストレート,右フックをまとめれば,ここで飯田主審が試合をストップした。

 岩佐が世界再挑戦をTKOで飾った。サウスポースタイルからの右ジャブでタイミングを取り,大振りせずに攻めた点が良かった。ただ,以前から指摘されていた線の細さを克服できたかどうかは未知数。世界レベルとなると混戦,乱戦も十分にあり得る。そういう場面でどのように対処するかが最大の課題だろう。
 メデュラは右ファイタータイプで右ストレート,フックに威力がある。岩佐のシャープなパンチに対し,思い切った右カウンターで応じたが,力の差は明白だった。

     主審:飯田徹也,副審:安部和夫&杉山利夫&中村勝彦
     ○岩佐:25戦23勝(15KO)2敗        27歳     身長:170cm     リーチ:179cm
     ●メデュラ:11戦8勝(5KO)2敗1分     21歳     身長:165cm
     放送:G+     解説:なし     実況:佐藤義朗

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                       2017年3月4日(土)    後楽園ホール
                         日本ライト級タイトルマッチ10回戦
                   挑戦者(同級1位)   T  K  O     チャンピオン
                ○   西谷和宏    8回2分52秒    土屋修平   ●
                           (VADY) 134 1/4 lbs                     (角海老宝石) 134 1/2 lbs

 打ち合いに持ち込みたい土屋,距離を取って戦いたい西谷。初回から激しい主導権争いが展開された。パンチ力で上回る土屋がじりじりと出てプレスをかけ,ボディに左アッパーを打つ。長身の西谷は左ジャブから。終了間際,西谷の右ストレートがひとつ。
 2回,土屋の左ボディが効いた西谷はやや動きが鈍る。西谷も左右アッパーのボディブローで応酬するが,鼻から出血する。
 3回は西谷が押さえた。土屋がバランスを崩した隙に乗じ,ニュートラルコーナー付近に詰めて右ストレート,左右アッパーで猛然と攻勢に出る。土屋は力みが目立ち,右ストレートをもらう。西谷は左右に動いて出入りを生かしてうまく戦っている。
 4回,左右に動き,ときおり左構えにスイッチしながら土屋を翻弄する西谷。左右フックを上下に見舞って攻勢に出る西谷。土屋は右目下を腫らし,鼻の右側をカット(西谷の有効打)。
 5回,苦戦する土屋が起死回生のダウンを奪った。相打ちの右ストレートがカウンターになり,西谷は左膝をついてダウン(カウント8)。
 7回,土屋は接近してボディにパンチを打ち込む。土屋のボディブローが低く入って一時中断する。西谷も密着したパンチを応酬するが,パワー比べでは土屋が一枚上。
 8回,予断を許さぬ展開から劇的な幕切れとなった。土屋は接近戦で左右フックのボディブロー。しかし,2分過ぎ,土屋がバランスを崩した隙を見逃さず,西谷が一気にスパートする。土屋をロープに詰め,左にスイッチしたところからボディに左アッパーを打ち,すかさずアゴに左アッパーを一撃。土屋はたまらずニュートラルコーナーでキャンバスに落下(カウント8)。再開後,土屋をロープに釘付けにした西谷はショート連打で一気にラッシュ。ここは辛うじてロープ際から脱した土屋だが,左にスイッチした西谷が左アッパーをアゴに見舞う。これが効いて完全に体のバランスが崩れた土屋は右フックのフォローで赤コーナー下に崩れ落ちる。仰向けに倒れ込んだところで杉山主審がノーカウントで試合をストップした。

 攻守が目まぐるしく変わる激戦の好ファイトになった。西谷は2度目の挑戦で悲願のタイトル獲得。下馬評では不利だったが,強打を誇る土屋に対して一歩も引かずに戦ったことが奏功した。左右に動いて出入りを繰り返しながら,ときおり左にスイッチする変則的なスタイルで土屋を翻弄した。リーチを生かした右ストレート,左右アッパーを得意とする長身の右ボクサーファイターでパンチ力もなかなかのもの。パンチがワンテンポずれて出るので,相手にとってはやりにくい。
 土屋は初防衛に失敗。左フック,右ストレートにKOの威力がある右ファイタータイプ。西谷の動きを止めるべくボディにパンチを打った。5回には見事な右カウンターでダウンを奪ったが,逆に西谷のボディブローで自らの動きも鈍った。変則的な西谷にうまくタイミングを取れず,いいところまで攻めながらも詰め切れなかった。

7回までの採点 西谷 土屋
主審:杉山利夫 *** ***
副審:浅尾和信 65 67
副審:福地勇治 65 67
副審:染谷路朗 65 67
参考:MAOMIE 66 66


     ○西谷:22戦17勝(9KO)4敗1分     29歳
     ●土屋:27戦22勝(18KO)5敗       30歳     身長:170cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:安藤 翔

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                      2017年3月4日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                WBC世界S・ライト級15位   T   K  O   比国ウェルター級(ノーランク)
                ○   岡田博喜    7回1分00秒    ロデル・ウェンセスラオ   ●
                          (角海老宝石) 143 1/2 lbs                      (比国) 143 1/2 lbs
                         WBO6位,IBF8位

 序盤から岡田が得意の左ジャブを多用し,ワンツーを浴びせる。さらに右ストレートをヒットすれば,ウェンセスラオはわずかにぐらつく。
 2回以降,ウェンセスラオは猛然と左右フック,アッパーで迫る。岡田は冷静にブロッキングや巧みな足さばきでかわし,小気味の良い左ジャブ,カウンターの右ストレートを浴びせた。
 5回,岡田の左ジャブ,フック,右ストレートが冴える。さらに右アッパーのカウンターがボディに決まり,ウェンセスラオの動きが鈍る。
 6回,岡田をロープに押し込んで左フックを打ち込むウェンセスラオ。さらに猛然と襲いかかるが,岡田は冷静に対応した。前に出るウェンセスラオのボディに岡田の左アッパーが決まる。これが効いたウェンセスラオは体を預けて窮地を誤魔化すが,それを見抜いた岡田は左右アッパー,ワンツーで攻勢に出る。
 7回,ダメージのせいで動きが鈍いウェンセスラオ。岡田は左ジャブ,ワンツーで畳みかけ,ボディに左アッパーを打ち込む。耐えていたウェンセスラオだが,たまらずロープ際で右膝をついてダウン(カウント8)。辛うじて再開に応じたが,岡田の詰めは鋭い。左右アッパーのボディブローにウェンセスラオは再びロープ際で右膝をついて2度目のダウン。中村主審はノーカウントで試合をストップした。

 日本タイトルを返上して世界挑戦を目指す岡田が手強いウェンセスラオをTKOで破った。相手の動きを良く見て力みのない左ジャブ,ワンツーを多用してチャンスを待った。中盤からはボディにもパンチを散らしてダメージを蓄積させた。ウェンセスラオのようなタフでしぶとい相手にはボディから崩すのはいい作戦である。ただ,6回に見られたように不用意かつ無造作な攻撃を許すことは,このクラスで世界を目指す上では致命的になることもある。
 ウェンセスラオは2014年12月に来日し,小原佳太(三迫)に4回TKO負けを喫している。発達した広背筋が印象的な右ファイタータイプ。がっしりとした上体から思い切った左右フック,アッパーを振って攻める。KO率はあまり高くないが,当たれば倒せるだけのパンチ力がある。岡田の左ジャブに次ぐ鋭いワンツーがあるため,思うように出られなかった。

     主審:中村勝彦,副審:染谷路朗&浅尾和信&ウクリッド・サラサス
     ○岡田:15戦15勝(11KO)                27歳     身長:175cm
     ●ウェンセスラオ:26戦11勝(4KO)14敗1分     23歳     身長:175cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:辻岡義堂

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                      2017年3月4日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                   日本フェザー級10位   T   K   O  日本フェザー級(ノーランク)
                ○   大橋健典    3回0分58秒    本吉 豊   ●
                             (角海老宝石) 126 lbs                  (reason) 125 3/4 lbs

 初回,大橋がじりじりと距離を詰め,飛び込むようにして左フック,右アッパーを振る。本吉は左右に動いて打ち合いを避け,ときおり左フックを返すが,やや気圧されている。
 2回,大橋の豪腕が唸る。本吉は左右に動きながら右ストレート,ボディへの左アッパー。しかし,クリンチからの離れ際に回り込もうとしてガードが下がったところに大橋の左フックが炸裂。この一発で本吉は赤コーナーでもんどりうってダウン(カウント8)。本吉は鼻から出血。
 3回,挽回を狙う本吉は相打ち覚悟の右ストレートで攻め込む。ここで大橋が左フックを振れば,本吉はキャンバスに落ちる。これは首を引っかけただけだが,パンチがヒットしたと見た福地主審はノックダウンを宣告(カウント9)。これは再開となったが,大橋の右アッパーからの左フックを浴びた本吉は再びもんどりうってダウン。ここで福地主審が試合をストップした。

 強打を誇る大橋が破壊力の差を見せつけた。がっしりと逞しい上体から放つ右アッパー,左フックに一発で倒す威力がある右のパワーファイター。ベタ足に近くてスピードはないが,じりじりと距離を詰めて強打を振る。ただし,上へのパンチに偏っていることが難。もう少しボディにも散らして攻めればチャンスが拡大するはず。
 本吉は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを武器としている。こちらもパンチ力がある。大橋とは違ってフットワークがあり,左右に動いて打ち合いを避けながら鋭いパンチを放っていた。この動きを続け,相手の隙を突いてカウンターを決められれば勝機もあったが,パワーで圧倒された。パンチ力の差が明白に出た一戦。

     主審:福地勇治,副審:杉山利夫&浅尾和信&中村勝彦
     ○大橋:20戦14勝(9KO)4敗2分     28歳     身長:169cm
     ●本吉:17戦7勝(5KO)10敗        29歳
     放送:G+     解説:なし     実況:辻岡義堂

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                      2017年3月17日(金)    後楽園ホール
                   東洋太平洋S・バンタム級王座決定戦12回戦
               東洋太平洋S・バンタム級1位      東洋太平洋S・バンタム級2位
                ○   大竹秀典   判 定   ジェルビルト・ゴメラ   ●
                            (金子) 121 3/4 lbs              (比国) 120 3/4 lbs
                  IBF世界フェザー級11位

 左のゴメラ,右の大竹。接近戦を挑んでやや空転気味の大竹に対し,序盤はゴメラが動きながら機を見て左右フック,左ストレートを返す。2回,大竹の右フックがローブローになり,一時中断。大竹はゴメラをロープに詰めていくが,逆にゴメラがよく見て左ストレートを見舞う。
 ゴメラが主導権を握って進むかと思われた3回,大竹が流れを引き寄せた。ゴメラの左ストレートが先にヒットするが,逆に大竹の右ストレートでゴメラがのけぞる。ガードが下がったところに右ストレートを打ち込まれたゴメラはロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。
 これを境に試合の主導権は大竹の手に移った。4回,大竹はゴメラをロープに詰め,左フックのボディブローから右フックを返す。
 5回,大竹はボディに左アッパーを連発。これが完全に効いたゴメラは動きが鈍り,ダウン寸前。大竹の攻勢に晒されたゴメラは抱きついてピンチを凌ぐ。
 6回にもボディに右アッパーを打ち込まれたゴメラは横を向いてニュートラルコーナーに詰まり,ロープの間から上半身を出して苦しそうな表情。大竹は左右アッパーのボディブロー,右ストレートで攻勢に出る。
 8回以降,再びゴメラの足が動き始めるが,大竹が手数で上回った。11回,疲れが見えるゴメラ。大竹は執拗に左右アッパー,右ストレートを浴びせる。
 12回,今度は大竹に疲れが見えた。激しいパンチの応酬になるが,ゴメラの左ストレートがカウンターになる。大竹は攻勢に出るが,ゴメラの左アッパーがアゴに決まり,ぐらつく場面が見られた。

 大竹が東洋太平洋の王座を獲得。激しい応酬になったが,手数と攻勢で上回った。序盤はリードを許したが,3回にダウンを奪ってから流れが変わった。ボディブローを集中して主導権を握り,ゴメラの動きを鈍らせた。その反面,相手の正面に立って被弾する場面が見られた。上体や頭を振って横から揺さぶる攻撃が必要。直線的で正直な攻撃が目立った。
 ゴメラはサウスポーのボクサーファイター。動きながら左ストレート,アッパーを打ち込む。一発の威力はないが,カウンターの左もある。ボディを攻められ,中盤からダウン寸前に追い込まれる場面があった。

採点結果 大竹 ゴメラ
主審:浅尾和信 *** ***
副審:ピニット・プラヤドサブ(タイ) 116 111
副審:福地勇治 115 112
副審:フェルディナンド・エストレーリャ(比国) 115 112
参考:MAOMIE 117 110


     ○大竹:33戦28勝(12KO)2敗3分     35歳     身長:172cm
     ●ゴメラ:14戦12勝(6KO)2敗        24歳     身長:168cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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             2017年3月25日(土)    マンチェスター・アリーナ(英国マンチェスター)
                      WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦
                   WBA・WBCチャンピオン       挑戦者(前WBA王者)
                ○   ホルヘ・リナレス   判 定   アンソニー・クロラ   ●
                             (帝拳) 134 1/2 lbs              (英国) 134 1/2 lbs

 初回,リナレスは左ジャブを上下に放って慎重な立ち上がり。クロラは軽くリズムを取り,左ジャブから左アッパーのボディブロー。
 2回,接近戦を挑んで前に出るクロラに対し,リナレスは動きながらフェイントをかけ,左ジャブをボディに,そこからワンツーを浴びせる。3回には意表を突く右アッパーを決めてクロラを脅かす。
 4回,リナレスはスピーディな左ジャブ,右ストレート,ボディへの左アッパーを見舞って好調。さらに右アッパーのカウンターをヒット。6回,左右に動いてクロラの出バナにパンチを浴びせるリナレス。一方のクロラはリナレスの高速のコンビネーションをブローをブロックするのに忙しく,思うように接近できない。
 7回,リナレスがKOチャンスを掴んだ。中盤,ニュートラルコーナーに下がったリナレスは芸術的な左アッパーを一閃。前に出ようとしてガードが下がったところを打ち込まれたクロラはよろめいて右膝をついてダウン(カウント8)。朦朧と立ち上がったクロラをロープに詰めたリナレスはワンツー,左右アッパーを高速回転させて攻勢に出る。
 9回,右ストレートのヒットからリナレスをロープに詰めて攻勢に出るクロラ。しかし,逆にリナレスの右フックがカウンターになり,ぐらついたクロラがロープ際に後退。
 11回,リナレスは余裕を持って上下に左ジャブ,ワンツーを浴びせ,出バナに右アッパーをカウンターする。クロラは打ち合いに持ち込みたいが,接近する前に先に打たれている。
 12回,クロラは前に出たいが,出られない。リナレスの左アッパーがローブローになって一時中断するが,スピーディなコンビネーションブローで最後まで主導権を譲らなかった。

 昨年9月に判定勝ちでクロラのWBA王座を吸収したリナレスの初防衛戦。因縁のリマッチとなったが,前回以上の明白な差でリナレスが快勝した。左ジャブを上下に放ってコントロールし,ワンツー,左右アッパーの多彩なパンチで寄せつけなかった。特に今回は右アッパーのカウンターが目についた。これがクロラに思い切った前進を躊躇わせる結果になった。強さにうまさが加わり,さらに円熟味を増した試合内容である。
 リベンジに失敗したクロラは右ファイタータイプ。地元の熱狂的な声援に後押しされて常に前に出たが,上下に打ち分けるリナレスのパンチで前進を阻まれた。ボディブローで動きを止めようとしていたが,先手を取られていた。

採点結果 リナレス クロラ
主審:ハワード・ジョン・フォスター(英国) *** ***
副審:アレハンドロ・ロチン(メキシコ) 118 109
副審:デビッド・サザーランド(米国) 118 109
副審:フィリップ・ベルベケ(ベルギー) 118 109
参考:MAOMIE 119 108


     ○リナレス:45戦42勝(27KO)3敗      31歳     身長:173cm     リーチ:175cm
     ●クロラ:40戦31勝(13KO)6敗3分     30歳     身長:174cm     リーチ:170cm

     放送:WOWOW
     解説:飯田覚士&西岡利晃     ゲスト:三浦隆司
     実況:高柳謙一     アシスタント:吉年愛梨

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                       2017年3月27日(月)    後楽園ホール
                                10回戦
               WBO世界S・バンタム級14位   T   K   O   日本バンタム級11位
                ○   松本 亮     1回1分57秒     坂本英生   ●
                           (大橋) 123 1/2 lbs                       (フジタ) 123 1/2 lbs
                         日本バンタム級4位

 細身の坂本が左ジャブを突いて出る。松本は自信を持って打ち下ろしの左フックで応じる。リング中央で松本が右ストレートの空打から返した左フックがアゴに決まり,坂本は左膝から落ちてダウン(カウント8)。坂本はかなり効いているが,辛うじて立ち上がる。松本は右ストレート,ボディへの左アッパーから上に左フックを打って攻勢。右ストレートがアゴに決まり,坂本はロープ際で腰から落ちて2度目のダウン。ここで染谷主審がノーカウントで試合をストップした。

 隠れた好カードとして期待されたが,ランカー対決は松本の圧勝に終わった。パンチ力の差が出た一戦。左ジャブ,ワンツーがいい坂本に対し,体格差を生かして打ち下ろしの右ストレートあるいは返しの左フック,アッパーで対抗した。しっかり踏み込んで打っており,パンチ力の差は歴然としていた。狙い過ぎと力みが出ることが欠点であるが,それが課題。アゴのガードが下がることも気になる点。
 坂本は右ボクサーファイター。フットワークに乗せて放つ左ジャブ,右ストレートに伸びと切れがある。積極的に攻めたが,松本のパワーに押し返された。2014年10月に当時の世界ランカー椎野大輝(三迫)を5回TKOで破って注目された。左ジャブ主体のスマートな試合運びが特徴。

     主審:染谷路朗,副審:浅尾和信&吉田和敏&ウクリッド・サラサス
     ○松本:20戦19勝(17KO)1敗       23歳     身長:173cm
     ●坂本:24戦17勝(5KO)4敗3分     31歳     身長:171cm
     放送:フジテレビ     解説:具志堅用高&川島郭志     実況:森 昭一郎

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                      2017年3月27日(月)    後楽園ホール
                                8回戦
                  日本S・ライト級12位   T   K   O   日本S・ライト級14位
                ○   井上浩樹    5回2分25秒    藤田光良   ●
                              (大橋) 140 lbs                        (鹿児島) 140 lbs
                     いのうえ・こうき

 左の同型同士の顔合わせ。藤田が左ストレート,右フックで積極的に攻める。しかし,井上は冷静に見ながら中盤から右ジャブ,フックで前に出る。
 2・3回は藤田が右に回りながら自分の距離を保ち,機を見て右アッパー,左フックを浴びせ,左右フックをまとめる。井上は右フックを打って前に出るが,攻め倦んでいる。
 しかし,4回に入るとパンチ力の差が出始め,中盤から井上が攻勢を強めた。右アッパーを連発し,左右フックで攻勢に出れば,ぐらついた藤田は鼻から出血してピンチに陥る。嵩にかかって右アッパー,左フックで攻める井上。ここで明白に流れが変わった。
 5回,井上が一気に勝負に出る。ワンツーの連打で追い,左右アッパー,左ストレートで攻め立てる井上。藤田は粘りを見せて左右フックを返すが,ダメージの蓄積でかなり厳しい状態。鼻血と顔面の腫れに耐える藤田。しかし,井上の左右アッパーが入ったところで福地主審が割って入り,ダメージを考慮して試合をストップした。

 善戦した藤田だが,最後はパンチ力の差に屈した。
 井上はサウスポーのボクサーファイター。右フック,左ストレートにKOの威力がある。足を止めて打ち合うと滅法強い。しかし,今夜は藤田にうまく距離を置かれて先手を取られた。右ジャブでも出ていれば状況が変わっただろうが,前に出ている割に攻め倦んだ印象が強い。パンチが顔面に集中していることも気になる。ボディにも散らして動きを止める工夫が必要であり,攻撃が正直過ぎた。
 藤田はサウスポーのボクサーファイター。まともに打ち合っては不利と見て距離を置き,右に回り込んで戦ったのは作戦的に成功である。井上の手が出ないのを見透かしたように左右フックをまとめ打ちするクレバーなボクシングを見せた。熊本県立天草工高の現役教員という異色の選手。地方の弱小ジムというハンデを背負って健闘を見せた。

     主審:福地勇治,副審:浅尾和信&吉田和敏&染谷路朗
     ○井上:7戦7勝(6KO)          24歳     身長:177cm
     ●藤田:13戦10勝(3KO)3敗     26歳     身長:174cm
     放送:フジテレビ     解説:具志堅用高&川島郭志     実況:青嶋達也

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                      2017年3月27日(月)    後楽園ホール
                               8回戦
                WBO世界L・フライ級2位   T   K   O  日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   原 隆二    6回1分52秒    金沢晃佑   ●
                            (大橋) 107 3/4 lbs                    (大鵬) 107 3/4 lbs
             WBAミニマム級11位,WBCミニマム級6位,IBFミニマム級4位          かなざわ・あきよし

 初回,原がキビキビとした動きから左フック,ボディに左アッパー。さらに左ジャブからボディに右ストレートを打ち込んで意欲的な攻撃で流れを作った。上背で勝る金沢も左アッパーをアゴにヒットするが,原が完全に主導権を握り,中盤までのKOも予感させる立ち上がりを見せた。
 2回も原の攻勢が止まらない。左ジャブから右クロス,さらにロープに詰めて左右フック,右ストレートで攻勢に出る。しかし,振りが大きく,ミスも多い。
 しかし,4回,原の足が止まり,試合の様相が変わる。金沢は左ジャブ,右ストレートを出して先手で攻める。原は流れを取り戻そうと攻勢に出るが,振りが大きく,逆に金沢が左ジャブ,アッパー,右ストレートで的確にヒットを奪う。原は鼻から出血。
 5回,原は効いているのか,動きが止まり,表情から生気が失せる。正面に立って金沢の左ジャブをことごとく食う原。金沢は左ジャブ,アッパー,右ストレートをコツコツと当てて優位に立った。
 KOどころか勝利も怪しくなった原だが,6回,爆発力を見せて一気に試合を決めた。動き,反応が鈍い原に対し,金沢は左ジャブ,アッパー,ワンツーでロープに詰めて攻勢。原は辛うじてクリンチに逃れるが,金沢は再び原をロープに詰め,左右アッパーのボディブロー,ワンツーで勝負に出る。しかし,ここで原の右フックがアゴを捉え,金沢がぐらつく。まさに起死回生の一発だった。ここで劣勢の原が一気にスパート。左フックで腰が落ちた金沢はダウン寸前のピンチ。原も目一杯の状態だが,右から左のフックがアゴに決まり,金沢がぐらついて再びダウン寸前。ここで吉田主審が試合をストップした。

 世界ランカーの原が危ない面を見せたが,最後は持ち前の爆発力で金沢を仕留めた。序盤はスピーディかつダイナミックな攻撃でリードし,KOも時間の問題という印象だったが,4回に入ると不可解な失速の兆候を見せて急に被弾が増えた。6回に逆転して辛うじて面目を保ったが,世界ランカーとしてはお粗末な試合内容である。大振りの欠点を矯正することが必要。
 金沢は右ボクサーファイター。基本に忠実なスタイルで,左ジャブ,アッパー,右ストレートをコツコツと当てて攻める。派手さはないが,手数がよく出る。最後は打ち合いに出てパワー負けで金星を逃したが,善戦が光る。

     主審:吉田和敏,副審:葛城明彦&ウクリッド・サラサス&福地勇治
     ○原:24戦22勝(13KO)2敗        26歳     身長:156cm     リーチ:154cm
     ●金沢:25戦14勝(7KO)7敗4分     24歳     身長:165cm
     放送:フジテレビ     解説:具志堅用高&川島郭志     実況:酒主義久

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