熱戦譜〜2017年2月の試合から


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試合日 試合 結果
2017.02.04  日本スーパーバンタム級
 タイトルマッチ10回戦
 久我勇作  TKO2R  石本康隆
2017.02.04 10回戦  比嘉大吾  TKO4R  ディオネル・ディオコス
2017.02.04 10回戦  末吉 大  TKO3R  アラン・バレスピン
2017.02.09  東洋太平洋フェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 竹中 良  KO4R  荒谷龍人
2017.02.09  日本スーパーライト級
 王座決定戦10回戦
 麻生興一  TKO8R  松山和樹
2017.02.26  WBO世界ミニマム級
 暫定王座決定戦12回戦
 福原辰弥  判定  モイセス・カジェロス
2017.02.28  日本フライ級
 暫定王座決定戦10回戦
 黒田雅之  判定  ユータ松尾
2017.02.28  東洋太平洋ミニマム級
 王座決定戦12回戦
 京口紘人  KO3R  アルマンド・デラクルス

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                     2017年2月4日(土)    後楽園ホール
                       日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦
                   挑戦者(同級1位)  T   K  O     チャンピオン
                ○   久我勇作    2回2分49秒    石本康隆   ●
                            (ワタナベ) 121 3/4 lbs                   (帝拳) 121 3/4 lbs
                                             WBC11位,WBO6位

 初回,いきなり左右フックを浴びせて意欲的に攻める久我。戸惑う石本。1分過ぎ,両者が交錯し,左アッパーをミスした石本がバランスを崩してキャンバスに落下する。このとき久我の右フックが当たっていたと見たマーチン主審はノックダウンを宣告し,カウント8を数えた。積極的な攻撃が早くも主導権を握った。
 2回,左右フックで攻勢に出る久我。石本も右ストレートで形勢逆転を図るが,鼻から出血して苦しい展開になる。久我が放った左アッパーのボディブローから左フックで腰が落ちる石本。チャンスと見た久我は一気にスパート。ボディ,顔面に左右フックを見舞って猛攻に出る久我に石本はロープに詰まる。ここで帝拳サイドからタオルが投入された。

 久我が思い切った攻撃でベテラン王者・石本を攻め落とし,念願のタイトル奪取を果たした。2015年12月に空位の王座を石本と争って3−0の判定負けを喫しており,今夜はリベンジと王座奪取を賭けた一戦。意欲的な先制攻撃で一気に主導権を握ってしまったことが勝因。長引けば豊富なキャリアを持つ石本の術中に嵌っていた可能性があり,作戦が的中したと言える。思い切って放つ左右フックに威力がある右ファイタータイプ。上下に休まず打ち分け,石本に反撃を許さなかったことが勝因である。
 石本は3度目の防衛に失敗。一度勝っているということもあって油断があったか,パンチ力がある久我を調子に乗せてしまったことが惜しまれる。初回に不運なダウンはあったが,左ジャブ,右ストレートを出バナに浴びせ,落ち着いて態勢を立て直すことが必要だった。

     主審:ビニー・マーチン,副審:染谷路朗&杉山利夫&葛城明彦
     ○久我:17戦14勝(10KO)2敗1分     26歳
     ●石本:38戦29勝(8KO)9敗         35歳     身長:172cm     リーチ:171cm
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:寺島淳司

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                        2017年2月4日(土)    後楽園ホール
                                 10回戦
               WBC世界フライ級3位  T   K   O    比国S・フライ級8位
              ○   比嘉大吾    4回2分29秒     ディオネル・ディオコス   ●
                           (白井・具志堅) 114 3/4 lbs                   (比国) 113 1/2 lbs
               WBO12位,IBF7位,東洋太平洋チャンピオン 

 開始早々から意欲的に飛び出す比嘉。ディオコスをロープに詰め,ボディからアゴに左アッパー,フック,さらに顔面に右フックを浴びせる。
 2回,左フックの相打ちでディオコスがロープに詰まる。比嘉はやや強引に出て右ストレートからボディに左アッパー,フックを見舞う。右アッパーに合わせた相打ちの右ストレートでディオコスの右膝が落ちる。3回,効いているディオコス。よく粘るが,比嘉はクリンチを許さず,ニュートラルコーナーに詰めて上下に左右アッパーを浴びせる。
 4回,前に出て執拗に左右アッパーを上下に打ち分ける比嘉。足が動かなくなったディオコスはスピードもなくなり,立っているのが精いっぱい。ボディに左アッパーを打ち込まれたディオコスはがっくりと崩れ落ちて四つん這い。ここで中村主審がノーカウントで試合をストップした。

 世界挑戦を目指す比嘉が見事なTKOで前哨戦を飾った。パワーを前面に出し,左右アッパー,右ストレートを上下に打ち分けた。攻め続ける姿勢が光り,このクラスとしてはパンチ力もかなりのもの。相手のクリンチを許さず,休ませないアグレッシブな連打が目立った。世界に十分通用する。
 ディオコスは右ボクサーファイター。やや手打ちだが,スピードがある左右フックを得意としている。しかし,それも初回だけ。ボディにパンチを集められ,足が止まってからは立っているのがやっとという状態。耐えに耐えていたものの,最後は左アッパーでレバーを抉られて沈んだ。

     主審:中村勝彦,副審:吉田和敏&ビニー・マーチン&葛城明彦
     ○比嘉:12戦12勝(12KO)            21歳     身長:161cm     リーチ:165cm
     ●ディオコス:14戦9勝(3KO)2敗3分      23歳     身長:164cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:辻岡義堂

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                      2017年2月4日(土)    後楽園ホール
                               10回戦
                  日本S・フェザー級5位   T   K  O  比国S・フェザー級チャンピオン
                ○   末吉 大    3回0分50秒    アラン・バレスピン   ●
                              (帝拳) 130 lbs                    (比国) 128 3/4 lbs
                         すえよし・まさる

 初回,ベレスピンはオーバーハンドの右フックを振っていきなり攻め込む。ベレスピンの左フック,右ストレートでロープに詰まる末吉。左右フックの追撃で末吉は後手に回る。
 2回,末吉はようやく思い出したように左ジャブを多用し,動きながら左ジャブを突いてワンツー,左フックを浴びせる。終了間際,末吉はボディに左右フックを打つ。
 3回,再び強引に出て左右フックを振るバレスピン。末吉はこの攻撃を避けてニュートラルコーナーに下がる。バレスピンが右から左のフックを振って入ろうとしてがら空きになったアゴに末吉の右フック一閃。強烈なカウンターを浴びたバレスピンはニュートラルコーナー下で大の字。染谷主審はノーカウントで試合をストップした。

 若手のホープ末吉が鮮やかなカウンター一発でフィルピンのチャンピオンを沈めた。強引に迫られて戸惑ったが,2回に左ジャブを多用して本来のリズムを取り戻した。フットワークと左ジャブを生命線とする右ボクサーファイター。左ジャブからのワンツー,左フックに威力があり,カウンターのタイミングにもいいものがある。いずれはタイトル挑戦のチャンスがあるはず。とにかく足と左ジャブを忘れないことが肝心である。
 バレスピンは右ファイタータイプで左右フックに破壊力がある。強引な仕掛けで末吉を苦しめたが,ミスブローで体が前にのめってアゴのガードが空く欠点がある。フィニッシュはその欠点を突かれたもの。

     主審:染谷路朗,副審:葛城明彦&吉田和敏&中村勝彦
     ○末吉:15戦14勝(9KO)1敗        26歳
     ●バレスピン:10戦9勝(8KO)1敗     22歳     身長:165cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:田中 毅

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                         2017年2月9日(木)    後楽園ホール
                       東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    K      O   挑戦者(同級11位)
                ○   竹中 良    4回1分40秒    荒谷龍人   ●
                              (三迫) 126 lbs                         (KG大和) 125 1/2 lbs
                           WBC8位                       あらや・りゅうと

 初回,荒谷がリーチを生かした左ジャブ,右ストレートで積極的に攻める。竹中もワンツーをヒットするが,荒谷は竹中をロープに詰めてワンツー,ボディへの左右フックを連打する。
 2回にも荒谷が左ジャブで積極的に出る。一方の竹中も冷静に見ながら左ジャブを突いてプレスをかける。軽い左フックからの鮮やかな右ストレートがアゴにヒットし,荒谷は腰から落ちてダウン(カウント8)。効いている荒谷。竹中は左アッパーのボディブロー,右ストレートでプレスを強める。荒谷の左目下が腫れている。
 3回,徐々に追い込まれる荒谷。竹中は左ジャブをパリーしながら冷静に左ジャブでプレスをかける。終了間際に荒谷もワンツーで反撃を見せるが,地力の差が出ている。
 4回,荒谷は果敢に応戦するが,読まれている。荒谷の左ジャブをグラブでカバーしながらプレスをかける竹下。ダメージでスピードが落ちている荒谷だが,右ストレート,左右フックで反撃に出る。しかし,右ストレートでぐらりと体勢が揺らいだところに左フック,右ストレートを浴び,荒谷は前に崩れ落ちる。カウントの途中で青コーナーからタオルが投入された。

 竹中が会心のKOで3度目の防衛に成功。冷静に動きを見て顔面をグラブでカバーしながら左ジャブでプレスをかけた。主武器の右ストレートはスピード,切れともに十分。ボディに散らすなど,攻撃パターンも多彩だった。チャンスのまとめた一気の詰めも見事だった。
 荒谷は長身でリーチに恵まれた右ボクサーファイター。左ジャブ,右ストレートを得意としている。挑戦者らしく積極的に攻めたが,先に手を出してリードできたのは初回だけ。2回以降は竹中の冷静なプレスで委縮したかのように後退する場面が目立った。健闘したが,やはりキャリアの差が大きかった。

3回までの採点 竹中 荒谷
主審:杉山利夫 *** ***
副審:吉田和敏 30 27
副審:葛城明彦 29 27
副審:浅尾和信 29 27
参考:MAOMIE 29 27


     ○竹中:20戦16勝(9KO)3敗1分     31歳     身長:172cm
     ●荒谷:17戦11勝(3KO)5敗1分     29歳

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:立本信吾

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                      2017年2月9日(木)    後楽園ホール
                      日本スーパーライト級王座決定戦10回戦
                   日本S・ライト級1位   T   K   O   日本S・ライト級2位
                ○   麻生興一    8回1分35秒    松山和樹   ●
                              (三迫) 140 lbs                     (FLARE山上) 140 lbs

 ファイタータイプの麻生とボクサータイプの松山という対照的な顔合わせ。初回,上背とリーチで勝る松山が左に回りながら左ジャブを突いて右フックを浴びせる。積極的に前半をリードするが,中盤,麻生の右フックがアゴに決まり,松山の動きが止まる。麻生はグラブで顔面をカバーしてプレスをかける。
 2回にも松山のアウトボクシングが見られたが,ここでも麻生の右フックでぐらつく場面があった。麻生は左アッパーのボディブローから右フックを浴びせて追い込む。早くも松山の足が止まりかける。
 3回以降,麻生のプレスが強さを増した。距離を詰めて左右アッパーのボディブローから右フックを浴びせて迫る麻生。長身の松山も応戦するが,顔面が紅潮して足が止まり,ガードが下がったところに被弾する。麻生は上下にパンチを散らしてさらにプレスを強める。6回,松山は麻生の出バナをに左右フック,右アッパーを返すが,見せ場はここまで。
 7回,麻生は接近し,グラブを顔面でカバーして角度を変えながら上下に左アッパー,右フックを打ち込む。
 8回,耐えていた松山だが,疲労に乗じて麻生が勝負に出る。接近してよく見ながら左右フック,アッパー。松山もこれに応じ,体を密着させてパンチの応酬になる。細かいパンチでこれに打ち勝った麻生が左フックからの右ストレートをクリーンヒットすれば,完全に効いてしまった松山は力なくロープに詰まる。麻生がワンツーの連打で一気に襲いかかったところで中村主審が試合をストップ。同時に青コーナーからタオルが投入された。

 麻生が終盤に松山を仕留め,3度目の挑戦で悲願のタイトルを獲得した。右ファイタータイプで接近戦で放つ左右フック,アッパー,中間距離からの右ストレートを武器としている。アウトボクシングを身上とする松山に対し,ラウンドの後半にパンチを集めるうまさを見せた。左アッパーのボディブローからの右フック,ストレートが効果的だった。グラブで顔面をカバーしながら密着し,角度を変えながら上下に打ち分けるうまさを見せた。引き出しの多さが光った一戦。
 松山は長身の右ボクサータイプ。足を使いながら麻生の出バナに左ジャブ,上下への左右フックを浴びせた。せっかくいい攻撃を見せながら,後半に麻生の巧打を許して各ラウンドともにポイントを取られてしまった。徹頭徹尾距離を取って戦っていれば勝機もあったが,左ジャブを忘れて接近を許してしまい,麻生のペースに引きずり込まれたことが敗因。

7回までの採点 麻生 松山
主審:中村勝彦 *** ***
副審:葛城明彦 68 66
副審:安部和夫 68 65
副審:浅尾和信 67 66
参考:MAOMIE 69 64


     ○麻生:29戦21勝(14KO)7敗1分     30歳     身長:173cm
     ●松山:22戦13勝(7KO)8敗1分      30歳     身長:177cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:田中大貴

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                  2017年2月26日(日)    上天草市松島総合運動公園アロマ(熊本県)
                      WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦
                  WBO世界ミニマム級2位         WBO世界ミニマム級1位
                ○   福原辰弥    判 定    モイセス・カジェロス   ●
                           (本田フィットネス) 104 3/4 lbs             (メキシコ) 104 3/4 lbs

 右のカジェロス,左の福原。福原は上下に打ち分ける左ストレートから返しの右フックでリード。これがカジェロスの出バナによくヒットする。カジェロスも左右フックのボディブローで反撃するが,福原は冷静に対処している。
 しかし,以降はカジェロスが主導権を握った。2回,左右フックからの右ストレートが決まり,がくんと腰が落ちた福原はあわやダウンというピンチ。中盤から激しい応酬の中,福原も左ストレート,右フックで反撃。5回まではカジェロス優勢。執拗に前に出てボディへの連打で迫る。5回,ロープに詰まった福原はカジェロスの左フックでアゴが上がる。
 このままカジェロスのペースで進むかと思われた6回,福原が自ら流れを変えた。バッティングで左目下をカットしてドクターチェックを受けるが,先手で攻めてリズムを掴んだ。
 7回,福原はもっと動きが欲しいが,出バナに左ストレート,フックを顔面,ボディに決める。8回,福原はようやく回り込んで打つようになった。こうなるとカジェロスのパンチが当たらなくなる。終了間際,福原は右回り込んで左ストレートをクリーンヒット。
 終盤は勝負所と見たカジェロスが再び攻勢に出て,混沌とした展開になった。福原も左ストレート,アッパーで応戦するが,ここは後手に回る。終盤には疲れが見えるカジェロスに乗じ,ボディに左右アッパーを見舞う福原。10・11回もカジェロスの手数が上回る。12回は激しい打ち合いの中,福原が左ストレート,左右フックの有効打でリードした。

 福原が2−1の僅差ながら暫定王座を獲得した。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フックを得意としている。カジェロスの前進を止められず,後手に回る場面が目立った。足が動かず,相手が得意とする距離で打ち合いに付き合ってしまった。回り込んで左ストレートを巧打しているときはいい展開になっていたが,それが続かなかった。スピードも足りず,前途は厳しい。
 カジェロスは右ファイタータイプで左右フック,右ストレートを得意としている。執拗な連打が身上。この連打で福原を後手に回した。攻撃が直線的で相手の変化には弱い。

採点結果 福原 カジェロス
主審:ダンレックス・タップダソン(比国) *** ***
副審:サワエン・タウィクーン(タイ) 116 112
副審:エドワード・リガス(比国) 116 112
副審:スラット・ソイクラチャン(タイ) 113 115
参考:MAOMIE 113 115


     ○福原:29戦19勝(7KO)4敗6分          27歳     身長:164cm     リーチ:160cm
     ●カジェロス:33戦25勝(14KO)7敗1分     27歳     身長:162cm     リーチ:169cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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                     2017年2月28日(火)    後楽園ホール
                      日本フライ級暫定王座決定戦10回戦
                    日本フライ級2位          日本フライ級1位
                ○   黒田雅之    判 定    ユータ松尾   ●
                             (川崎新田) 112 lbs           (ワールドスポーツ) 112 lbs

 同型のボクサーファイター同士の一戦。黒田は小刻みな左ジャブから左フック。松尾はワンツーを打つ。先手で攻める黒田がややリードするが,2回には逆に松尾が右ストレート,ボディへの左アッパーで先に手を出して攻める。
 3回,黒田が左ジャブ,フックから接近して主導権を握った。松尾も同じパンチで応戦するが,黒田が積極的な攻めで流れを作る。4回,体を密着させてパンチを応酬する両者。ここは黒田が左右アッパーで押し込んで優位に立つ。
 5回終了時点における公開採点は48−48,49−46,48−47で黒田がリードしていた。流れを変えたい松尾は思い切った攻撃が欲しいところ。
 一進一退の展開が続くが,終盤は黒田が追いすがる松尾を突き放した。お互いに体を預けるように押し合いながらの応酬になるが,黒田は左アッパーのボディブローを打ち込む。8回,黒田は右目上をカット(松尾の有効打による傷)するが,回り込んで左アッパーをボディに決めた。
 10回,最後まで死力を尽くした激しい応酬が続く。疲れが見える松尾に対し,黒田が左右アッパーでリードする。

 正規王者・粉川拓也(宮田)の負傷による長期離脱を受けてセットされた暫定王座決定戦。激しい打ち合いの末,積極的な攻撃で上回った黒田が試合を制した。右ボクサーファイターで,フットワークを使いながら放つ右ストレート,左フックを得意としている。元日本ライトフライ級王者で,フライ級でWBA世界タイトルに挑戦した経験がある。回り込んでパンチを決めるなど,今夜はまさにキャリアの差が出た試合内容である。
 松尾は右ボクサーファイター。左ジャブからの左右フックを得意としており,中間距離からのコンビネーションブローで打ち合う。手数も多く健闘したが,やはりうまさでは黒田が一枚上。接戦に見えたが,個々のラウンドを黒田に押さえられており,終わってみれば見た目以上にポイント差が開いていた。

採点結果 黒田 松尾
主審:吉田和敏 *** ***
副審:安部和夫 96 94
副審:飯田徹也 97 93
副審:葛城明彦 97 94
参考:MAOMIE 97 93


     ○黒田:36戦26勝(15KO)7敗3分     30歳     身長:167cm     リーチ:171cm
     ●松尾:16戦12勝(6KO)3敗1分      27歳     身長:162cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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                        2017年2月28日(火)    後楽園ホール
                       東洋太平洋ミニマム級王座決定戦12回戦
                東洋太平洋ミニマム級1位  K      O   東洋太平洋ミニマム級2位
                ○   京口紘人    3回2分02秒    アルマンド・デラクルス   ●
                             (ワタナベ) 105 lbs                         (比国) 105 lbs

 右の京口,左のデラクルス。初回,京口は右ストレート,左アッパーで攻勢を仕かけるが,左ジャブが出ない。終了間際,デラクルスはワンツーを放つ。
 2回,京口は左アッパーからの右ストレートでデラクルスをぐらつかせる。すかさずワンツーで畳みかければ,デラクルスは青コーナーで腰から崩れ落ちる(カウント8)。
 3回,嵩にかかって攻め,左アッパー,右ストレートを浴びせる京口。ロープに詰め,左アッパーをボディに2発。この攻撃でデラクルスは膝から落ち,そのままカウントアウトされた。

 京口がKOで初めてのタイトルを獲得した。右のボクサーファイターで攻撃的なスタイルが売り物。わずか6戦目での戴冠は見事だが,単調な試合運びが気になる。アゴに見舞う左アッパーには自信を持っているようで,これを多用しているが,左アッパーと右ストレートだけが頼り。左ジャブが全く出ず,接近するまでの詰め方に工夫が乏しい。これではうまい相手には通用しない。
 デラクルスはサウスポーのボクサーファイター。ワンツーを得意としているが,京口のプレスに押されて守勢に回る場面が目立った。

2回までの採点 京口 デラクルス
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ダン・ニエテス(比国) 20 17
副審:キム・チャンス(韓国) 20 17
副審:ウクリッド・サラサス 20 17
参考:MAOMIE 20 17


     ○京口:6戦6勝(6KO)                  23歳     身長:161cm
     ●デラクルス:43戦25勝(11KO)15敗3分     32歳     身長:157cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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