熱戦譜〜2016年11月の試合から


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試合日 試合 結果
2016.11.05  東洋太平洋フライ級
 タイトルマッチ12回戦
 比嘉大吾  KO4R  フェリペ・カグブコブJr
2016.11.05 8回戦  江藤光喜  KO8R  ジュン・ブラゾ
2016.11.05 8回戦  正木脩也  KO2R  ティエンチャイ・ヨーングカオジム
2016.11.05 6回戦  長濱 陸  TKO3R  加瀬康司
2016.11.05  WBO世界フェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 オスカー・バルデス  TKO7R  大沢宏晋
2016.11.06  4回戦(フライ級決勝)
 2016年全日本新人王西軍代表決定戦
 矢吹政道  KO1R  那須亮祐
2016.11.06  5回戦(スーパーフライ級決勝)
 2016年全日本新人王西軍代表決定戦
 藤本耕太  TKO2R  村上勝也
2016.11.06  4回戦(ライト級決勝)
 2016年全日本新人王西軍代表決定戦
 小田翔夢  TKO1R  高橋良季
2016.11.11  東洋太平洋ライト級
 タイトルマッチ12回戦
 中谷正義  TKO7R  アラン・タナダ
10 2016.11.13  5回戦(フライ級決勝)
  第73回東日本新人王戦
 中谷潤人  TKO1R  山田大輔
11 2016.11.13  4回戦(ライト級決勝)
  第73回東日本新人王戦
 石井龍輝  KO1R  森田 陽
12 2016.11.13  5回戦(スーパーライト級決勝)
  第73回東日本新人王戦
 大野俊人  TKO5R  小林孝彦

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                     2016年11月5日(土)    後楽園ホール
                       東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     K      O    挑戦者(同級2位)
                ○   比嘉大吾   4回2分55秒   フェリペ・カグブコブJr   ●
                            (白井具志堅) 111 3/4 lbs                     (比国) 112 lbs
              WBC3位,WBO14位,IBF13位

 右の比嘉,左のカグブコブ。開始早々から比嘉がダイナミックな先制攻撃を仕掛ける。カグブコブも左ストレートをかぶせるが,2分過ぎ,ニュートラルコーナーにカグブコブを詰めた比嘉が攻勢に出る。右ストレートでカグブコブの腰が落ちる。攻勢を強める比嘉。左アッパーでボディを攻められたカグブコブは早くも浮足立つ。
 2回,上下にパンチを散らして攻め込む比嘉。カグブコブも左右フックで反撃するが,空振りしたところで体を入れ替えられ,ロープを背に比嘉の攻勢に晒される。ボディブローが効いて口が開き,足が動かず体が前にのめるカグブコブ。カグブコブは右目上をカット(比嘉の有効打による傷)。
 4回,接近戦での応酬になるが,左アッパーのボディブローを効かせた比嘉がロープ,ニュートラルコーナーにカグブコブを詰めて猛攻。カグブコブは体を預けるように耐えるが,右アッパーをボディに打ち込まれ,両グラブをついてダウン(カウント8)。再びボディブローの応酬になるが,比嘉の右ストレートがボディに刺さる。カグブコブは心が折れたようにズルズルと青コーナーに後退し,右ストレートのフォローで崩れ落ちる。辛うじて立ち上がったが,半ば戦意を喪失したようにカウントアウトされた。

 比嘉が豪快なKOで初防衛に成功した。これで11戦オールKO勝ちという快進撃となり,世界戦線の最有力候補の先頭に躍り出た。右ストレートから上下に左右アッパーを打ち分けて積極的に攻めるのが得意の攻撃パターン。待つことをせず,とにかく攻撃的な姿勢を保っているところが素晴らしい。しかし,その反面,力みがあり,攻撃が雑になる面が気になるところ。
 カグブコブはサウスポーのファイタータイプ。小柄だが,思い切った左右フックを振って攻める。接近戦になるとボディに左右アッパーを集中する。タフでしぶといが,自らが得意とするボディブローを受けて動きが鈍った。

3回までの採点 比嘉 カグブコブJr
主審:福地勇治 *** ***
副審:中村勝彦 30 27
副審:ビニー・マーチン 30 27
副審:杉山利夫 30 27
参考:MAOMIE 30 27


     ○比嘉:11戦11勝(11KO)              21歳     身長:160cm
     ●カグブコブJr:14戦6勝(2KO)3敗5分     25歳     身長:157cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:上重 聡

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                      2016年11月5日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                 WBC世界S・フライ級8位  K      O   東洋太平洋S・フライ級11位
                ○   江藤光喜    8回1分39秒    ジュン・ブラゾ   ●
                            (白井具志堅) 114 3/4 lbs                      (比国) 113 1/2 lbs

 初回,長身の江藤は左に回りながら左ジャブから。しかし,1分過ぎ,ブラゾの大きな左フックを受け,腰から落ちて不覚のダウン(カウント8)。焦り気味に右ストレートで反撃に出るが,終盤,ブラゾの右ストレートでニュートラルコーナーに詰まる。
 3回,左フック,右ストレートの応酬。左右フックでロープに詰まる江藤。ブラゾがバッティングで左目上をカットし,ドクターチェックのために一時中断。江藤も左目尻をカットする。終盤,左フックでチャンスを掴んだ江藤が攻勢に出る右ストレートがアゴを捉え,ブラゾの腰が落ちた。
 4回,ブラゾの右ストレートがヒットするが,江藤もロープに詰めて右ストレートを返す。ブラゾのスピードが落ちた。
 5回,ここから挽回と思われたが,ブラゾが再び元気になる。江藤は鼻から出血し,右フックをもらうなど精彩を欠く。6回,江藤はどうにもリズムが悪い。ブラゾの右ストレートをカウンターでもらい,バランスを崩す江藤。
 8回,もう後がない江藤が積極的に仕掛ける。左アッパーがボディに決まり,キャンバスに崩れ落ちるブラゾ(カウント9)。左右アッパーをボディに連打すれば,ブラゾは2度目のダウン(カウント9)。何とか再開となったが,ボディを攻められて横を向いてしまう。最後は左アッパーがボディに刺さり,3度目のダウン。ブラゾには余力がなく,そのままカウントアウトされた。

 苦戦の末に江藤が土壇場でブラゾをKOに仕留めた。このクラスとしては長身でリーチに恵まれた右ボクサータイプで,右ストレートを得意としている。しかし,左ジャブがほとんど出ず,ブラゾに先に打たせてしまったことが苦戦の原因。とにかく左ジャブが出ないためにリズムが非常に悪かった。昨年11月にカルロス・クアドラス(帝拳=メキシコ)のWBC王座に挑戦して敗れており,再度世界を目指しているが,今夜の試合内容ではチャンスは当分先のことになるだろう。
 ブラゾは右ファイタータイプ。右フックあるいはボディへの左右フックを得意としている。積極的に攻めて江藤を苦しめた。しかし,疲れが出たところでボディを攻められ,意外なほどの脆さを露呈した。

7回までの採点 江藤 ブラゾ
主審:染谷路朗 *** ***
副審:ビニー・マーチン 67 66
副審:安部和夫 67 65
副審:福地勇治 67 65
参考:MAOMIE 65 67


     ○江藤:24戦19勝(14KO)4敗1分      28歳     身長:174cm     リーチ:177cm
     ●ブラゾ:10戦5勝(5KO)2敗3分       24歳     身長:163cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:田中 毅

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                     2016年11月5日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                日本S・フェザー級(ノーランク)  K      O    タイ国S・フェザー級(ノーランク)
                ○   正木脩也    2回1分58秒  ティエンチャイ・ヨーングカオジム   ●
                              (帝拳) 131 3/4 lbs                            (タイ) 131 lbs
                  まさき・しゅうや

 初回,早くも実力の差が出た。正木がスピーディな左ジャブ,右ストレートで積極的に攻める。1分過ぎ,タイミングのいい左アッパーが鮮やかにアゴを捉え,ティエンチャイは腰から落ちてダウン(カウント8)。正木は右ストレート,ボディへの左アッパーで攻勢を強める。
 2回,開始早々にティエンチャイが放ったワンツーを受けて正木が右膝を落とす場面があった。しかし,逆に右ストレートからの左フックでよろめくティエンチャイ。赤コーナーで鮮やかな左フックが決まり,腰から崩れ落ちるティエンチャイ(カウント8)。立ち上がったが,左右の連打からの右ストレートがアゴに決まり,再び腰から落ちて仰向けにダウン。カウントの途中でタオルが投入されて試合が終わった。

 帝拳の若きホープ正木が見事なKO劇を見せた。今夜は江藤伸悟(白井・具志堅)との好カードが組まれていたが,江藤の負傷で急遽対戦相手が変更されたもの。代役ティエンチャイのワンツーでひやりとさせる場面はあったが,終始スピーディなコンビネーションブローで圧倒した。左ジャブからの右ストレート,左フック,ボディへの左アッパーなど鋭く多彩なパンチが出る右ボクサーファイター。興国高(大阪)→関西大(中退)で62戦54勝8敗というアマチュアのキャリアを積んでいるだけに,基本がしっかりできている。アゴのガードが空く欠点がある。
 ティエンチャイはあどけなさが残る18歳。ムエタイの経験がある。右ストレートにパンチ力があるが,動きはぎこちなく,アゴのガードも甘い。

     主審:中村勝彦,副審:杉山利夫&福地勇治&ビニー・マーチン
     ○正木:6戦6勝(3KO)              22歳     身長:173cm
     ●ティエンチャイ:14戦8勝(1KO)6敗     18歳
     放送:G+     解説:なし     実況:安藤 翔

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                     2016年11月5日(土)    後楽園ホール
                               6回戦
                   日本ミドル級7位    T   K  O   日本ミドル級(ノーランク)
                ○   長濱 陸    3回2分48秒    加瀬康司   ●
                            (白井具志堅) 153 3/4 lbs                   (レイスポーツ) 151 3/4 lbs

 初回,長濱の重厚なプレスに早くも守勢に回る加瀬。ロープを背負ったところに長濱のワンツーが飛ぶ。さらにボディを左右アッパーで抉られた加瀬は防戦一方で顔面が紅潮する。
 2回,長濱の左アッパーがローブローになって一時中断。再開後,今度は加瀬の右フックが決まり,長濱のマウスピースが落ちる場面があった。形勢逆転とばかりに左右フックで攻勢に出る加瀬。
 しかし,加瀬が良かったのはそこまで。3回,加瀬は気を良くして積極的に攻めるが,長濱に右ストレートを打ち込まれて後退。右ストレート,ボディへの左右フックで容赦ない攻撃に出る長濱。加瀬はロープからニュートラルコーナーに逃れるのが精いっぱい。左右フックのボディ攻撃で左グラブをついてダウンを取られる(カウント8)。なおも長濱の追撃が続き,加瀬は防戦一方。左アッパーのボディブローで赤コーナーに後退したところでマーチン主審が試合をストップした。このとき青コーナーからもタオルが投入された。

 2015年全日本ミドル級新人王の長濱が強打で加瀬を圧倒した。2回に右フックを受ける場面はあったが,終始冷静に攻めていた点が良かった。右ストレートからボディに左アッパーを打ち込むのが得意の攻撃パターン。スピードはないが,パンチは強烈。ロープに押し込んでからはボディに左右アッパーを集めて加瀬を追い詰めた。上下にしっかり打ち分けている点がいい。今後は一階級下げてスーパーウェルター級で上位を狙う模様。スピードがある相手にどう対応するかが課題だろう。
 加瀬は長身で長いリーチを有する右ボクサータイプ。初回から長濱にプレスをかけられて後退する場面が続いた。2回に見せ場を作ったが,ボディブローが効いて腰が引けたのは残念。ガードが下がったところに打ち込まれた右ストレートも響いた。

     主審:ビニー・マーチン,副審:安部和夫&染谷路朗&中村勝彦
     ○長濱:7戦6勝(2KO)1分      25歳     身長:178cm
     ●加瀬:12戦6勝(3KO)6敗     29歳
     放送:G+     解説:なし     実況:平松修造

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          2016年11月5日(土)    トーマス&マックセンター(米国ネバダ州ラスベガス)
                       WBO世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン      T   K   O  挑戦者(同級2位)
              ○   オスカー・バルデス   7回1分50秒   大沢宏晋   ●
                            (メキシコ) 125 1/4 lbs                     (ロマンサ雅) 125 1/4 lbs
                                               おおさわ・ひろしげ

 初回,大沢が積極的に左ジャブ,ストレートを突いて好調な滑り出しを見せる。しかし,バルデスの力の籠った左右フックが上回る。
 2回,バルデスが鋭い左ジャブからの左右フックで主導権を握った。気圧されているのか,大沢は手数が少ない。終盤,左フックで腰が落ちた大沢をロープに詰め,バルデスが左右で攻勢に出る。3回にも左フックでぐらつく大沢。バルデスはさらに右ストレートを打ち込む。
 4回,左フックをアゴにもらった大沢は腰から落ちてダウン(カウント8)。苦笑しながら立ち上がった大沢をロープに釘付けにして猛攻に出るバルデス。
 6回,バルデスは左右に動きながらサウスポーにスイッチして左ストレートを再三ヒット。大沢は前に出るが,完全に攻め倦み,左右フックをもらう場面が目立つ。
 7回,健闘する大沢がついに捕まった。前に出る大沢の動きを良く見ているバルデスは左アッパーのボディブローからアゴに左フックを切り返す。リング中央で左フックを食った大沢は足が縺れて後退し,ロープに詰まる。バルデスはこのチャンスを逃さず,一気にスパート。大沢をロープに釘付けにしてエンジン全開の猛攻。左右フック,ワンツーのラッシュで大沢が棒立ちになったところでドラクリッチ主審が試合をストップした。

 ラスベガスに乗り込んで念願の世界挑戦となった大沢だが,健闘空しく完敗となった。バルデスの思い切った左右フックに圧倒され,手数が出なかったことが惜しまれる。正面に立って標的になってしまい,左フックを再三もらっていた。動きに乏しいので,来るとわかっていても食ってしまったのだろう。左ジャブが出ていいところを見せたのは初回だけ。もっともっと左ジャブを出し,左右に動いたり,ボディに散らしたりという変化が欲しかった。それができていればここまで一方的な試合にはならなかっただろう。
 バルデスは初防衛に成功。右ボクサーファイターで主武器は左フック。鋭い左ジャブから踏み込んで左フック,さらに右ストレート,フックを打ち込む。手数が多く,思い切った攻撃を身上としている。

6回までの採点 バルデス 大沢
主審:ビック・ドラクリッチ(米国) *** ***
副審:マキシモ・デルカ(米国) 60 53
副審:パトリシア・モース・ジャーマン(米国) 60 53
副審:ジョン・マッケイ(米国) 60 53
参考:MAOMIE 60 53


     ○バルデス:21戦21勝(19KO)        25歳     身長:166cm     リーチ:168cm
     ●大沢:38戦30勝(19KO)4敗4分     31歳     身長:170cm     リーチ:178cm

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&浜田剛史     ゲスト:長谷川穂積
     実況:高柳謙一     アシスタント:吉年愛梨

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              2016年11月6日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                 2016年全日本新人王西軍代表決定戦(フライ級)
                                4回戦
             中日本・西部日本対抗戦勝者  K      O    西日本新人王
               ○   矢吹政道    1回1分40秒    那須亮祐   ●
                            (薬師寺) 112 lbs                       (グリーンツダ) 112 lbs
                矢吹はMVPを受賞

 初回,ともに左ジャブから様子を見て立ち上がる。那須の右に合わせた矢吹の右ストレートが見事なカウンターになる。このパンチで那須は右膝から落ちてダウン(カウント8)。那須は距離を取って立て直そうとするが,右を伸ばそうとしたところに再び矢吹の右ストレートがカウンターになる。その場に崩れ落ちた那須は仰向けに沈み,ここで試合が終わった。

 矢吹が鮮やかなKOで那須を破り,西軍代表の座を手にした。右ボクサーファイターで右ストレートのカウンターに威力がある。相手のパンチに合わせる勘に優れている。打たれた時の対応力は未知数であるが,カウンターの魅力にそれをカバーして余りあるものがある。
 那須も右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。思い切って右ストレートで攻めたが,矢吹の勝負勘の方が数段上だった。

     主審:不明,副審:3名不明
     ○矢吹:3戦3勝(3KO)           24歳     身長:165cm
     ●那須:10戦6勝(1KO)2敗2分     21歳
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:山ア 誠

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                2016年11月6日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                2016年全日本新人王西軍代表決定戦(スーパーフライ級)
                               5回戦
                    西日本新人王    T   K  O   中日本・西部日本対抗戦勝者
               ○   藤本耕太    2回1分44秒    村上勝也   ●
                             (江見) 114 3/4 lbs                      (薬師寺) 114 1/4 lbs
                藤本は敢闘賞を受賞

 初回,ともに力が入った右ストレート,左フックを振って積極的に攻める。しかし,両者ともに振りが大きく,ミスブローの連発。終盤,村上の左アッパーがローブローになり,一時中断。
 2回に入っても力んだ両者の応酬が続く。思い切り振っているので,先に当たった者勝ちという展開。藤本は左アッパーをボディに見舞う。リング中央での左右フックの交換。ここで左に回り込もうとして村上のガードが下がったところに藤本の右ストレートが炸裂。この試合初めてのクリーンヒットで腰からキャンバスに落ちた村上は後頭部を打ちつけて大の字に沈む。カウントを途中でやめた主審が試合をストップした。

 激しいパンチの応酬になったが,ともに力んで正確さに欠けたのは残念。
 藤本は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。村上が回り込んだところにうまくヒットした右ストレートで試合を決めた。
 村上も同型の右ボクサーファイター。こちらも右ストレート,左フックを得意としている。アゴのガードが空いた一瞬の隙を突かれた。

     主審:不明,副審:3名不明
     ○藤本:6戦6勝(2KO)          18歳     身長:167cm
     ●村上:6戦4勝(1KO)1敗1分     22歳     身長:173cm
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:山ア 誠

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               2016年11月6日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                  2016年全日本新人王西軍代表決定戦(ライト級)
                               4回戦
             中日本・西部日本対抗戦勝者  T   K   O   西日本新人王
               ○   小田翔夢    1回2分07秒    高橋良季   ●
                              (琉球) 135 lbs                      (ロマンサジャパン) 134 1/2 lbs
                       おだ・しょうん                  たかはし・よしき
                小田は技能賞を受賞

 積極的に手を出す両者。ともに激しく右ストレート,左フックを振って攻めるが,小田の回転力が勝り,早くも実力の差が出る。小田の左アッパーがボディに決まり,一瞬苦悶の表情を浮かべた高橋は上体が丸くなる。密着したところからの離れ際に放った小田の右ストレートがアゴに決まり,高橋はワンテンポ遅れて腰が落ちてロープに詰まる。体のバランスが崩れ,ロープがなければ倒れていた場面だった。チャンスと見て襲いかかった小田が左右ストレートを浴びせたところで池原主審が体ごと飛び込むようにして試合をストップした。

 小田は米国人の父と日本人の母との間に生まれた黒人ハーフ。南部農林高(沖縄)の3年に在学中という現役高校生である。体に独特のバネがあるのが特徴。このバネを生かした右ストレートにパンチ力がある右ボクサーファイター。粗削りだが,勢いがあって楽しみな素材である。
 高橋は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。小田のパンチ力と勢いに呑まれた感がある。

     主審:池原信遂,副審:3名不明
     ○小田:4戦4勝(4KO)        18歳     身長:172cm
     ●高橋:2戦1勝(1KO)1敗     20歳
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:山ア 誠

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                    2016年11月11日(金)    神戸市立中央体育館
                       東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     T   K  O  挑戦者(同級15位)
                ○   中谷正義   7回1分35秒   アラン・タナダ   ●
                              (井岡) 134 3/4 lbs                   (比国) 134 1/2 lbs
                  WBA15位,WBC6位,IBF13位

 序盤,タナダは前に出て打ち合いを挑む。中谷は自分の距離を保ち,左ジャブを多用し,出バナへのワンツーからボディに左アッパーを打つ。
 3回,両者の手数が増し,中谷のピッチが上がった。左ジャブからタナダの出バナに右アッパーを見舞う。さらに右ストレートから左右アッパーを浴びせれば,タナダは前に出られなくなる。それ以降も中谷のアウトボクシングが冴え,5回終盤には右ストレートでタナダをぐらつかせ,ロープに詰めて攻勢に出る。
 6回,中谷の右ストレートが面白いようにヒット。さらに左アッパーのボディブロー。さすがのタナダも出足が鈍る。中谷は赤コーナーから青コーナーに詰めて攻勢。かなり効いているタナダ。
 7回,中谷は左ジャブを多用し,右アッパーのボディブロー,右ストレートを浴びせる。タナダは動きが鈍く,右ストレートで力なくのけぞる。一気に勝負に出た中谷はロープに詰めて攻勢。ここで新井主審が試合をストップした。タナダは不満そうな表情で続行を主張したが,これは妥当なジャッジだった。

 中谷は6度目の防衛に成功。持ち味のアウトボクシングを存分に生かしてタナダを完封し,まさに圧勝である。左ジャブとフットワークが冴えてパンチにもスピードがあり,上下に打ち分けるコンビネーションブローも多彩。ただし,層が厚いこのクラスで上を目指すには,もう一歩アピールする攻撃力が欲しいところ。
 タナダは右ファイタータイプ。左右フックを得意として積極的に打ち合いを挑んでくる。しかし,中谷のスピードと変化についていけず,空転を続けた。左ジャブと足で突き放され,出バナに右ストレートをことごとく受け,ダメージを蓄積させた。

     主審:新井久雄,副審:福地勇治&2名不明
     ○中谷:13戦13勝(8KO)           27歳     身長:182cm     リーチ:180cm
     ●タナダ:23戦14勝(6KO)6敗3分     25歳     身長:165cm
     放送:YOUTUBE     解説:なし     実況:なし

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                   2016年11月13日(日)    後楽園ホール
                     第73回東日本新人王決勝戦(フライ級)
                               5回戦
                  日本フライ級(ノーランク)  T   K   O   日本フライ級(ノーランク)
               ○   中谷潤人    1回1分40秒    山田大輔   ●
                            (MT) 111 3/4 lbs                        (REBOOT) 111 1/4 lbs
                中谷はMVPを受賞
                    なかたに・じゅんと

 サウスポー同士の顔合わせ。山田が積極的に前に出て攻める。上背で勝る中谷は距離を取って慎重に左ストレートを狙う。さらに左アッパーのボディブローをカウンター気味に合わせる中谷。中盤,左ストレートを出そうとした山田のガードが下がった瞬間,中谷の左ストレートがアゴに決まる。鮮やかなカウンターを浴びた山田はたまらず左膝から落ち,四つん這いにダウン。立ち上がりかけたが,体の制御が利かず,再び腰から落ちる。朦朧としている山田を見た吉田主審がカウントの途中で試合をストップした。

 18歳の中谷が見事なワンパンチで東日本新人王とMVPの称号を手にした。長身のサウスポーでリーチを生かした左ストレートを得意としている。相手の入り際にカウンターとなる左アッパーのボディブローもいい。若さに似合わぬ冷静な試合運びが光る。
 山田はサウスポーのボクサーファイター。若い中谷を攪乱すべく積極的に攻めたが,アゴのガードが空いた瞬間を突かれ,一発に泣いた。

     主審:吉田和敏,副審:杉山利夫&安部和夫&飯田徹也
     ○中谷:8戦8勝(7KO)        18歳     身長:170cm
     ●山田:8戦5勝(1KO)3敗     31歳     身長:165cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:中野謙吾

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                   2016年11月13日(日)    後楽園ホール
                     第73回東日本新人王決勝戦(ライト級)
                               4回戦
                  日本ライト級(ノーランク)  K      O  日本ライト級(ノーランク)
               ○   石井龍輝    1回3分07秒    森田 陽   ●
                             (船橋ドラゴン) 134 lbs                     (MT) 134 3/4 lbs
                       いしい・りゅうき                 もりた・あきら
                石井は技能賞を受賞

 サウスポー同士の一戦。ともにアップライトスタイルから右ジャブを放つ。じりじりと前に出る森田に対し,石井は足で軽くリズムを取りながら左右に動いてカウンターのチャンスを窺う。石井の右ジャブで鼻から出血する森田。2分過ぎ,鮮やかなワンツーがアゴに決まり,森田は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がった森田に襲いかかる石井。森田は右ジャブでのけぞる。ロープを背負った森田に対し,左ストレート,右フックで攻め込む石井。左ストレートがテンプルに決まり,森田はロープ際で腰から落ちてダウン。吉田主審のカウントの途中で赤コーナーからタオルが投入された。

 同型のサウスポー同士の対戦となったが,上体を柔らかく使い,足の動きも絡めた石井がKOで東日本新人王のタイトルを獲得した。石井はサウスポーのボクサーファイターで,左ストレートにKOの威力を秘めている。動きが硬い森田に対して右ジャブをうまく当ててリズムを掴んだ。上体を振って軽い動きで攻めていた点が良かった。
 森田はサウスポーのボクサーファイター。こちらも左ストレートを得意としている。しかし,緊張のせいか動きに乏しく,石井の右ジャブで早々に鼻から出血するなど,主導権を握られてしまった。

     主審:吉田和敏,副審:中村勝彦&浅尾和信&飯田徹也
     ○石井:5戦4勝(3KO)1敗      19歳     身長:172cm
     ●森田:11戦6勝(2KO)5敗     25歳     身長:177cm
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:田中 毅

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                  2016年11月13日(日)    後楽園ホール
                   第73回東日本新人王決勝戦(スーパーライト級)
                               5回戦
                 日本S・ライト級(ノーランク)  T   K  O  日本S・ライト級(ノーランク)
               ○   大野俊人    5回0分30秒    小林孝彦   ●
                          (石川ジム立川) 139 3/4 lbs                   (TEAM 10COUNT) 140 lbs
                   おおの・はやと
                大野は敢闘賞を受賞

 初回,大野の左フックでバランスを崩す小林。大野は前に出て攻撃を仕掛けるが,逆に上背で勝る小林が左に回りながら長いリーチから左ジャブを的確にヒットする。小林の右ストレートが決まる。攻め倦む大野に変則的な動きから出バナにパンチを浴びせる小林。
 2回,小林が左に回りながら右ストレート,左アッパーを狙い打ちする。大野は飛び込んで左フックを打つが,逆に小林の右アッパー,ストレートからワンツーの連打でぐらつき,ピンチに陥る。しかし,反撃に出た大野の右ストレートがカウンターになり,腰が落ちた小林はロープ際でダウン(カウント8)。試合はここから流れが変った。
 3回に入ると小林の動きが急激に衰えた。パンチは流れ,口が開いてアゴが上がる。4回,小林は動きが鈍るが,再び左に回りながら左ジャブ,右ストレート,左アッパーを見舞う。左目上をカットして激しく出血した大野はドクターチェックを受ける(小林の有効打による傷)。しかし,小林の消耗は激しく,終盤は大野に押し込まれる。
 5回,上体を揺すって前に出る大野。小林は左に回って左ジャブを突くが,もはや力がない。上体を左に振りながら溜めを作って放った大野の左フックがアゴに炸裂し,ロープに飛んだ小林は後頭部を打ちつけて大の字に沈む。飯田主審はためらわずにノーカウントで試合をストップした。

 スリリングな展開の末,オールKO勝ちの大野がワンパンチで豪快に小林を沈め,東日本新人王に輝いた。長身の右ファイタータイプで上体を振りながら前に出て,右ストレート,左フックを放つ。カウンターのタイミングもいい。しかし,動きのある小林を攻め倦み,出バナに左ジャブを打たれた。右クロスをかぶせるなどの揺さぶりをかけていれば,小林の左ジャブを封じることができたはず。粘り強く攻めたことが勝因。
 小林は長身の右ボクサータイプ。左に回りながらリーチを生かした左ジャブで出バナを叩く。そこから右ストレート,さらには意表を突くような左アッパーをアゴ,顔面に放つ。上体を低くして迫る大野に対して,この左アッパーは非常に効果的だった。変則的な動きが加わり,若さに似合わぬ老獪な面を見せた。しかし,3回にはすっかり消耗し,大野に押し込まれた。

     主審:飯田徹也,副審:中村勝彦&安部和夫&杉山利夫
     ○大野:5戦5勝(5KO)        20歳     身長:179cm
     ●小林:7戦5勝(5KO)2敗     20歳     身長:183cm
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:田中 毅

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