熱戦譜〜2016年10月の試合から


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試合日 試合 結果
2016.10.01  日本スーパーバンタム級
 タイトルマッチ10回戦
 石本康隆  TKO10R  古橋岳也
2016.10.01 8回戦  下田昭文  KO2R  ガドウィン・トゥビゴン
2016.10.01 8回戦  中澤 奨  判定  ランディ・クリス・レオン
2016.10.01 6回戦  辰吉寿以輝  TKO5R  モンキー修平
2016.10.03 12回戦  ジョナタン・バロス  判定  細野 悟

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                     2016年10月1日(土)    後楽園ホール
                       日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン      T   K   O   挑戦者(同級8位)
                ○   石本康隆    10回2分27秒    古橋岳也   ●
                              (帝拳) 122 lbs                          (川崎新田) 122 lbs
                   WBO6位                  古橋岳也=ふるはし・がくや

 序盤から白熱した展開になった。ともに好調な動きから左ジャブを応酬する。石本がよく見て右ストレートを再三ヒット。2回,古橋は果敢に攻めるが,石本が左ジャブから右ストレートをクリーンヒット。このパンチを食った古橋は左ジャブが出にくくなる。石本の鼻から出血を見るが,優位は変わらない。
 4回,右から左の逆ワンツーを浴びせる石本。古橋も負けじと接近して左右フックのボディブローで応戦するが,石本の右ストレート,左フックが決まる。5回中盤,古橋の右ストレートが決まるが,石本も右ストレートをクリーンヒットしてお返し。小気味のいいパンチの応酬で好ファイトが続く。
 6回,果敢に攻める古橋だが,石本の右を食う場面が目立つ。終盤,石本は左右アッパーのボディブローから右ストレートを浴びせる。8回,激しい打ち合い。古橋は接近戦で左右フックを振って食い下がるが,石本は冷静に動きを見て右ストレート,左フックでダメージを与える。終了間際,右ストレートでぐらついた古橋はロープに後退し,ゴングに救われる。
 9回,食い下がって接近戦でボディブローを連打する古橋。しかし,石本は動じることなく左右のコンビネーションブローを浴びせる。ダメージの色が濃くなる古橋。
 10回,鬼の形相で襲いかかる石本。古橋も負けじと打ち返してヒートアップするが,左フックでわずかによろめいたところでマーチン主審が試合をストップした。

 壮絶な打撃戦の末に石本が2度目の防衛に成功した。果敢に攻める古橋の動きを冷静に見極めてブロックし,右ストレート,左フック,ボディへの左右アッパーで徐々にダメージを与えた。序盤から面白いほど右ストレートがヒットしており,これによって早い段階で主導権を握ったことが勝因。古橋を調子に乗せたらもっと苦戦していただろう。キャリアの差が出た一戦である。
 古橋は昨年8月に行われた8回戦で石本に判定負けを喫している。リベンジを期して挑んだ試合だが,返り討ちという結果になった。鬼気迫る闘志で迫ったが,石本のうまさに屈した。右ボクサーファイターでフットワークを使いながら左ジャブ,右ストレートがスムーズに出る。接近戦での左右フックも武器になっている。しかし,正面に立つことが多く,石本の右ストレートを受けて徐々にダメージを蓄積させたことが響いた。

9回までの採点 石本 古橋
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:染谷路朗 90 81
副審:安部和夫 88 83
副審:杉山利夫 88 83
参考:MAOMIE 90 81


     ○石本:37戦29勝(8KO)8敗        34歳     身長:172cm     リーチ:171cm
     ●古橋:27戦18勝(8KO)8敗1分     28歳     身長:165cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:安藤 翔

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                     2016年10月1日(土)    後楽園ホール
                               8回戦
                   日本フェザー級1位   K       O    比国フェザー級8位
                ○   下田昭文   2回1分58秒   ガドウィン・トゥビゴン   ●
                                (帝拳) 127 lbs                        (比国) 124 lbs

 左の下田,右のトゥビゴン。開始ゴングと同時に勢いよく飛び出した下田がフェイントをかけながらボディ,顔面に左ストレートを飛ばす。トゥビゴンも左フックを返す。終了間際,下田はトゥビゴンをロープに詰めて左ストレートを浴びせる。
 2回,やや力みが見られるが,フェイントをかけながら上下に左ストレート,フックを飛ばしてリードする下田。ロープに下がったトゥビゴンに対し,ボディへの左ストレートから返した小さな右フックがアゴを捉える。このカウンターでトゥビゴンは両膝からキャンバスに落ちてダウン。そのままカウントアウトされた。

 昨年12月に細野 悟(大橋)の日本フェザー級王座に挑戦して敗れた下田が見事なKOで9ヶ月ぶりに復帰した。やや力みはあったが,意欲的な飛び出しで好調なところを見せた。仕留めたのはボディに軽く打った左ストレートから返したショートの右フック。シャープでコンパクトなカウンターだった。右で倒したことは非常に大きい価値がある。
 トゥビゴンは右ボクサーファイター。よく見て右ストレート,左フックを打つ。パンチはシャープ。しかし,下田の積極的な攻撃に押されてしまった。

     主審:中村勝彦,副審:ビニー・マーチン&杉山利夫&ウクリッド・サラサス
     ○下田:38戦31勝(14KO)5敗2分         32歳     身長:171cm     リーチ:165cm
     ●トゥビゴン:28戦14勝(9KO)12敗2分     32歳     身長:166cm
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:辻岡義堂

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                      2016年10月1日(土)    後楽園ホール
                             8回戦
                 日本S・バンタム級13位          比国フェザー級5位
                ○   中澤 奨    判 定    ランディ・クリス・レオン   ●
                              (大阪帝拳) 126 lbs                  (比国) 125 lbs

 右の中澤,左のレオン。中澤は開始早々から左ジャブ,ワンツー,ボディへの左右フックで主導権を握る。レオンも潜り込んで打ち合いを挑み,強烈な右フックを引っ掛ける。2回,バッティングで一時中断するが,中澤の優位は変わらない。レオンも思い切った左右フックで迫り,侮れない。
 中盤も中澤が手数とスピードで圧倒する展開が続く。6回,接近して左右アッパーをボディに打ち込むレオン。この回はレオンが取るかと思われたが,やはりワンツー,左右フックの手数で中澤が上回る。
 7回,試合はすでにワンサイドゲームになっているが,中澤も一本調子な攻撃が目につくようになった。8回,中澤は最後まで自分のペースで攻めまくるが,青コーナーに詰めてパンチを浴びせるが,フィニッシュは逃した。

 今年3月にテイル渥美(渥美)に4回TKO負けで初黒星を喫した中澤が大差の判定勝ちで再起を果たした。左右に動きながらスピーディな左ジャブ,右ストレート,ボディへの左右アッパーと多彩なコンビネーションで圧倒した。しかし,終始同じペースで一本調子な攻撃が目立ち,相手の目が慣れてしまった面がある。
 レオンはサウスポーのファイタータイプ。左ストレートから返す右フックに威力がある。潜り込んで接近戦になると手強い相手であるが,中澤のスピードに翻弄された。

採点結果 中澤 レオン
主審:染谷路朗 *** ***
副審:安部和夫 79 73
副審:中村勝彦 80 72
副審:ウクリッド・サラサス 80 72
参考:MAOMIE 80 72


     ○中澤:10戦9勝(4KO)1敗           23歳     身長:171cm
     ●レオン:28戦10勝(4KO)14敗4分     25歳     身長:165cm

     放送:G+
     解説:セレス小林
     実況:寺島淳司

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                      2016年10月1日(土)    後楽園ホール
                                  6回戦
                 日本S・バンタム級(ノーランク)  T   K   O  日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   辰吉寿以輝    5回1分29秒    モンキー修平   ●
                              (大阪帝拳) 121 1/4 lbs                        (大星) 122 lbs

 初回,左ジャブの刺し合いから立ち上がる。軽く足でリズムを取りながら左ジャブを突くモンキー。中盤,辰吉の右ストレートでぐらつくモンキー。辰吉は勢いづいて攻め込む。左フックでモンキーの腰が落ちるが,逆に右ストレートのカウンターで辰吉が右膝を折るようにダウン(カウント8)。
 不覚のダウンを喫した辰吉が2回,じりじりと迫る。終盤打ち合いの中で放った左フックでモンキーがわずかにぐらつく。一方のモンキーは攻めが雑になり,アゴが前に出る。
 3回,辰吉が逆転のダウンを奪った。スタミナ切れか,モンキーは口が開いて足の動きが鈍る。終盤,右ストレート,左フックから攻勢に出る辰吉。ロープに詰まったところに右ストレート,左フックの連打を浴びせれば,モンキーは腰から崩れ落ちてダウン(カウント8)。
 5回,上も下も効いて完全に動きが鈍ったモンキーを辰吉が仕留める。辰吉の右ストレートで右目上をカットするモンキー。辰吉は左アッパーのボディブローから追撃。左フックからの右ストレートが決まり,ゆっくりとロープ際で崩れ落ちたところで杉山主審がノーカウントで試合をストップした。

 ダウンの応酬という激しい試合になったが,辰吉ジュニアが無傷の6連勝で後楽園初登場を飾った。モンキーの左ジャブとカウンターに手を焼いたが,パンチ力の差が出た。しかし,力みが目立つので,うまい相手にかかれば今夜のようにカウンターを喫してダウンということも考えられる。左ジャブが欲しいところ。上体や頭を振るなどの工夫が必要。
 モンキーは右ボクサーファイター。アップライトスタイルから左ガードを低くして構え,相手の出方を見ながら左ジャブを放つ。カウンターの右ストレート,左フックを得意としている。しかし,3回には早くもスタミナ切れの兆候を見せ,アゴが前に出ていた。

     主審:杉山利夫,副審:安部和夫&ビニー・マーチン&染谷路朗
     ○辰吉:6戦6勝(4KO)              20歳     身長:167cm
     ●モンキー:15戦5勝(2KO)9敗1分     25歳     身長:167cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:山本紘之

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                       2016年10月3日(月)    後楽園ホール
                                12回戦
                    IBF世界フェザー級3位       IBF世界フェザー級4位
                ○   ジョナタン・バロス   判 定   細野 悟   ●
                                 (アルゼンチン) 126 lbs              (大橋) 126 lbs
                                           WBA4位,WBC9位

 初回,細野が左ジャブ,ワンツーからボディに左右フックを見舞って積極的に攻撃を仕掛ける。バロスは長いリーチから左ジャブ,右ストレートを繰り出す。
 しかし,2回に入るとバロスが右アッパー,ストレート,左フックで細野を後退させる。3・4回にはバロスが接近戦での左右のボディブローあるいは肩でリズムを取って低いガードから左ジャブを多用し,右フックを浴びせる。
 中盤の細野は単調な攻撃が目立ち,逆に老獪なバロスに出バナを叩かれる。9回にはニュートラルコーナーにバロスを詰めて左右フックを浴びせるが,長く続かない。
 10・11回,バロスは足を使って左ジャブで細野を突き放し,右ストレートを浴びせる。12回,細野はひたすら前に出て攻撃を仕掛け,ボディに左右フック,アッパーを浴びせる。バロスも左右フックを返すが,疲労が見える。

 IBF王者リー・セルビー(英国)への挑戦者決定戦と銘打って行われた一戦。細野は終始積極的に攻めたが,老獪なバロスに屈した。前に出ている割に動きが変化がなく,バロスに読まれてしまったことが響いた。接近するまでのパンチが出なかった。接近戦ではいいところを見せたが,距離を取られては無策な面が目立った。
 バロスは元WBA王者。右ボクサーファイターで長いリーチから放つ左ジャブ,右ストレート,フックを武器としている。巧みなフットワークで距離を取り,出バナにパンチを浴びせる老獪さがある。

採点結果 バロス 細野
主審:ロバート・バード(米国) *** ***
副審:ファブリシオ・ロペス(メキシコ) 117 111
副審:ジョナタン・デービス(比国) 116 112
副審:グレグ・オルテガ(比国) 113 115
参考:MAOMIE 116 112


     ○バロス:46戦41勝(22KO)4敗1分      32歳     身長:168cm
     ●細野:36戦32勝(21KO)3敗1分       32歳     身長:170cm     リーチ:168cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:鈴木芳彦

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