熱戦譜〜2016年8月の試合から


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試合日 試合 結果
2016.08.20  WBO世界ミニマム級
 王座決定戦12回戦
 高山勝成  6R負傷判定  加納 陸
2016.08.24 10回戦  大森将平  KO3R  エドガー・ヒメネス
2016.12.31  WBA世界スーパーフライ級
 王座統一戦12回戦
 ルイス・コンセプシオン  判定  河野公平
2016.08.31  WBA世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 田口良一  判定  宮崎 亮

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               2016年8月20日(土)    駒ヶ谷運動公園体育館(兵庫県三田市)
                       WBO世界ミニマム級王座決定戦12回戦
                 WBO世界ミニマム級2位    負 傷 判 定   WBO世界ミニマム級1位
                ○   高山勝成    6回0分58秒    加納 陸   ●
                               (仲里) 105 lbs                      (大成) 105 lbs

 右の高山,左の加納。例によって小刻みな動きから左右フックを放つ高山。加納は慎重に間合いを取って左ストレートを伸ばす。終盤,激しいパンチの応酬が見られた。
 加納が互角に戦ったのは初回だけ。以降はベテランの高山が自分のペースに引きずり込んだ。2回開始早々,高山はロープに押し込んで上下に左右フックを浴びせる。加納の右アッパーもヒットするが,徐々に押されていく。終盤,再び高山の左右フックが回転する。
 3回,高山はバッティングで左目上をカットし,ドクターチェックを受ける。負傷判定を意識して左右フックで攻勢に出る高山。逆に加納も左ストレートを放って積極的な姿勢を見せるが,高山の左右フックが上回る。
 4回に入ると試合は完全に高山のペースになった。ボディ攻撃が効いたか,加納は消極的。5回,高山は青コーナーに加納を押し込んで攻勢。加納は左ストレートを伸ばすが,逆に高山のワンツーが飛ぶ。上下への左右フックを主体に手数でリードする高山。
 6回,元気がない加納。高山が左右フックで積極的に攻める。ここで高山の左目上の傷が深くなり,再びドクターチェック。これが試合続行不能とされ,試合がストップされた。

 高山が空位の王座を獲得したが,世界戦というには低調な試合内容。
 高山の勝因は先に手を出して手数で上回り,キャリアの浅い加納にペースを与えなかったこと。さすがに全盛期のようなスピードはないが,ワンツーから上下に回転する左右フックの連打は相相変わらず。3回に左目上をカットしてからは,いつストップされてもいいように手数を増し,ベテランらしい老獪さを見せた。
 加納はサウスポーのボクサーファイターでフットワークに乗せた左ストレート,右フック,アッパーを得意としている。今年5月にメルリト・サビーリョ(比国)に2−1で勝って東洋太平洋ミニマム級の暫定王座を獲得している。しかし,国内の実力者との対戦は皆無で,キャリア不足は明白。高山に押し込まれると全く策がなく,自分のペースで戦えた場面はなかった。挑戦者としての積極的な姿勢が見られなかったのは残念。

採点結果 高山 加納
主審:ダンレックス・タップダソン(比国) *** ***
副審:ワレスカ・ロルダン(米国) 59 56
副審:サルベン・ラグンバイ(比国) 58 56
副審:リン・カーター(米国) 59 55
参考:MAOMIE 59 55


     ○高山:40戦31勝(12KO)8敗1無効試合     33歳     身長:158cm     リーチ:159cm
     ●加納:13戦10勝(5KO)2敗1分           18歳     身長:162cm     リーチ:167cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

※ 高山が偶然のバッティングで負った傷によって6回途中に試合続行不能となったため,当該の6回を含む採点で勝敗を決する。

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                     2016年8月24日(水)    島津アリーナ京都
                               10回戦
                   日本バンタム級2位   K      O  WBC世界バンタム級5位
                ○   大森将平   3回2分06秒   エドガー・ヒメネス   ●
                               (ウォズ) 118 lbs                        (メキシコ) 118 lbs

 右のヒメネス,左の大森。初回,ヒメネスが左ジャブを突きながら前に出るが,逆に大森の左ストレートがヒット。さらに左フックからのボディ打ちで前に出てワンツーでプレスをかける。
 2回,大森はしっかりガードを上げて落ち着いている。ヒメネスは構わず攻めるが,大森が左ストレートのカウンターを浴びせてニュートラルコーナーで攻勢に出る。さらに左フックをボディに打ち込む大森。青コーナーに詰めて強打を浴びせれば,ヒメネスは防戦一方のままゴングに救われた。
 3回,打ち合いを避けるように足を使って左に回るヒメネス。右ジャブ,左ストレート,フックでプレスをかけ続ける大森。左ストレートのカウンターでぐらついたヒメネスはロープに詰まる。左ストレート,右フックを浴び,大きくのけぞり,前に落ちてダウン。朦朧として虚ろな目でカウントアウトされた。

 昨年12月にマーロン・タパレス(比国)に痛恨の2回TKO負けを喫した大森が再起第2戦を鮮やかなKO勝利で飾った。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フック,ボディへの左アッパーで思い切った攻撃を見せ,パンチ力もある。タパレス戦の教訓を生かし,ガードを高く上げてアゴをカバーしながら冷静に落ち着いて戦っていたことが良かった。フィニッシュの詰めも見事。
 ヒメネスは右ボクサーファイター。軽快なフットワークがあり,右ストレート,左右フックを得意としている。果敢に攻めたが,大森のパンチ力を警戒してか,しだいに打ち合いを避けて足を使う場面が多くなった。

     主審:川上 淳,副審:原田武夫&野田昌宏&北村信行
     ○大森:18戦17勝(12KO)1敗           23歳     身長:173cm
     ●ヒメネス:36戦22勝(16KO)12敗2分     24歳
     放送:TBS     解説:飯田覚士     実況:赤荻 歩

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                 2016年8月31日(水)    大田区総合体育館
                    WBA世界スーパーフライ級王座統一戦12回戦
                     暫定チャンピオン          正規チャンピオン
              ○   ルイス・コンセプシオン   判 定   河野公平   ●
                             (パナマ) 114 3/4 lbs                  (ワタナベ) 115 lbs

 開始早々からコンセプシオンが攻勢に出た。左ジャブから右ストレート,さらに左右アッパーのボディブローでどんどんプレスをかける。ガードを固めた河野はサークリングしながら慎重な滑り出し。
 2回,左フックから河野を青コーナーに詰め,思い切った右ストレートを打ち込んでくるコンセプシオン。できるだけロープを背負いたくない河野。コンセプシオンは右ストレート,ボディへの左右アッパーでプレスを増す。
 4回2分過ぎ,赤コーナーを背にした河野の右ストレートがカウンターになる。この回はコンセプシオンにポイントが流れたが,6回,再び河野の右カウンターが決まる。芯は外れたが,タイミングはバッチリのパンチだった。
 攻勢を続けるコンセプシオンも中盤は打ち疲れの様相を見せた。7回,河野は右ストレート,ボディへの左右アッパーで反撃に出た。ボディを打たれたコンセプシオンは思わずクリンチに出る。河野は左目上をカット(コンセプシオンの有効打による傷)するが,ここからが正念場だ。
 しかし,8回開始早々,コンセプシオンの左アッパーがアゴに決まり,河野はぐらついて後退。チャンスと見たコンセプシオンは一気に攻勢。河野も接近戦で右ストレートを連発し,よく打ち返している。コンセプシオンは疲れが出て,思うように攻められない。
 10回,コンセプシオンの左アッパーがアゴに決まり,河野がのけぞる。接近戦での応酬になるが,コンセプシオンの左右アッパーが上回る。11回,バッティングで左目上をカットしたコンセプシオンはドクターチェックを受ける。打ち合いになるが,ここは河野が右ストレート,左フック,アッパーで優位に立った。
 12回開始早々,コンセプシオンの左アッパーがローブローになり,一時中断。ここが正念場とばかりに攻めるコンセプシオン。河野も応戦するが,疲れが出て思うように攻められない。

 河野は4度目の防衛に失敗。強敵コンセプシオンに堂々と対抗したが,パワーと手数に屈した。序盤に勢いがあるコンセプシオンを調子に乗せてしまったことが響いた。中盤から右ストレート,フック,ボディへの左アッパーで弱らせたが,もう少し早い段階からそれをやっていればと悔やまれる。
 コンセプシオンは小柄だが,パワフルな連打を得意とする右ファイタータイプ。体のバネと腰の回転を利かせた右ストレートを打ち込む。パワーだけが目につきやすいが,接近戦で上下に打ち分ける左右アッパーにうまさがある。しかし,河野の右カウンターを再三受けていたように,ディフェンスには穴が多い。序盤から飛ばすので,後半のスローダウンもマイナス要因である。調子に乗せると手強い相手だが,攻略はそれほど難しくないはず。

採点結果 コンセプシオン 河野
主審:ルイス・パボン(プエルトリコ) *** ***
副審:スタンレー・クリストドーロー(南アフリカ) 116 112
副審:メルバ・サントス(プエルトリコ) 115 113
副審:フィリップ・ベルベケ(ベルギー) 116 112
参考:MAOMIE 116 112


     ○コンセプシオン:39戦35勝(24KO)4敗     30歳     身長:157cm     リーチ:160cm
     ●河野:42戦32勝(13KO)9敗1分          35歳     身長:167cm     リーチ:171cm

     放送:テレビ東京
     解説:佐藤洋太     ゲスト:内山高志
     実況:斉藤一也

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                2016年8月31日(水)    大田区総合体育館
                    WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン         挑戦者(同級1位)
                ○   田口良一   判 定   宮崎 亮   ●
                              (ワタナベ) 108 lbs               (井岡) 108 lbs

 ともにスピード十分で好調なスタート。田口は左ジャブ,ストレートを鋭く突き,前に出ながら左フックをヒット。宮崎はフェイントをかけながら左右に動いてチャンスを窺う。
 2・3・4回,田口が積極的に攻め,宮崎が誘うようにロープ際に下がってカウンターのチャンスを狙う展開が続く。しかし,先手で攻める田口に対して,宮崎はカウンター狙いのためか受けに回って手数が少ない。田口の左ジャブ,ストレートがうるさく,思うように出られない宮崎。
 8回,宮崎をロープ際に詰めた田口は右ストレート,左右フックを浴びせる。宮崎はL字ブロック,スウェイバックで応じるが,突破口は見出せない。宮崎は接近して左フック,右アッパーを連打するが,田口も右アッパーでお返し。
 11回,田口が右ストレート,左右フックで攻める。左フックで宮崎が一瞬ぐらつく場面があった。12回,激しく動いて応酬する両者。ここは田口が手数で上回る。宮崎は最後まで自分のペースで戦えないまま終了ゴングを聞いた。

 田口は4度目の防衛に成功。フットワークに乗せ,スピーディな左ジャブ,ストレートを多用して宮崎を大差の判定で退けた。右ストレートに次ぎ,ボディへの左右フックでどんどん先手で攻め,終始リードした。よく手数が出ており,甘いフェイスに似合わぬ気の強さが前面に出ている。防衛を重ねるごとに実力と自信をつけており,大きく成長した姿を見せた。
 2階級制覇を目指した宮崎だが,カウンター狙いで後手に回って手数が少なかったことが敗因。入り際に右ストレート,フックのカウンターを合わせようとしていたが,田口の左ジャブ,ストレートに攻撃の芽を潰された。やはり自ら先にパンチを出して,ペースを自分のものにする必要があった。

採点結果 田口 宮崎
主審:メルバ・サントス(プエルトリコ) *** ***
副審:スタンレー・クリストドーロー(南アフリカ) 119 109
副審:ルイス・パボン(プエルトリコ) 116 112
副審:フィリップ・ベルベケ(ベルギー) 117 111
参考:MAOMIE 119 109


     ○田口:28戦25勝(11KO)2敗1分     29歳     身長:168cm     リーチ:173cm
     ●宮崎:29戦24勝(15KO)2敗3分     28歳     身長:156cm     リーチ:159cm

     放送:テレビ東京
     ゲスト:内山高志&井岡一翔
     実況:島田弘久

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