熱戦譜〜2016年5月の試合から


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試合日 試合 結果
2016.05.07 10回戦  三浦隆司  KO1R  ジミー・ボルボン
2016.05.07 10回戦  五十嵐俊幸  判定  ジョエル・タドゥラン
2016.05.07 6回戦  萱沼徹平  TKO1R  本吉 豊
2016.05.08  WBO世界スーパーフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 井上尚弥  判定  ダビド・カルモナ
2016.05.08  IBF世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 八重樫 東  判定  マルティン・テクアペトラ
2016.05.08  東洋太平洋スーパーフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 井上拓真  TKO2R  アフリザル・タンボレシ
2016.05.08 8回戦  井上浩樹  TKO1R  ビモ・ジャガー
2016.05.14 10回戦  村田諒太  TKO4R  フェリペ・サントス・ペドロソ
2016.05.28 10回戦  田中恒成  KO6R  レネ・パティラノ

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                       2016年5月7日(土)    後楽園ホール
                                 10回戦
                 WBC世界S・フェザー級1位  K      O     比国S・ライト級8位
                ○   三浦隆司     1回2分41秒     ジミー・ボルボン   ●
                                (帝拳) 133 lbs                            (比国) 132 1/2 lbs
                        WBO8位

 左の三浦,右のボルボン。開始早々から三浦が剛腕を撫して迫る。重い左フックでボディを狙う三浦。パンチ力がありそうなボルボンは左ジャブ,右ストレートを狙う。三浦は左ストレートから右フックを振る。ボルボンの右ストレートをスウェイバックでかわしざまに打ち込んだワンツー。これがアゴを直撃し,後方に吹っ飛んだボルボンはロープを枕にダウン。立ち上がる気配もなく,呆気なくカウントアウトされた。

 昨年11月,壮絶な打撃戦の末にフランシスコ・バルガス(メキシコ)に9回TKO負けを喫してWBC王座を失った三浦の再起戦。4年ぶりの後楽園で豪快なワンパンチKOを披露し,再起を飾った。やや力任せになった面はあるが,”ボンバーレフト”と異名を取る左ストレートは健在。ボルボンは格下ではあるが,油断できない相手である。三浦は落ち着いて戦っており,海外での厳しい試合で揉まれた逞しさを感じさせた。
 ボルボンは上背・リーチに恵まれた右ボクサーファイター。広背筋が発達しており,リーチを生かした右ストレートに威力がある。これを繰り出して牽制していたが,やはりパワー勝負では三浦に及ばなかった。

     主審:中村勝彦,副審:染谷路朗&土屋末広&ビニー・マーチン
     ○三浦:35戦30勝(23KO)3敗2分     31歳     身長:169cm     リーチ:178cm
     ●ボルボン:9戦5勝(3KO)3敗1分      23歳     身長:170cm
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:田中 毅

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                      2016年5月7日(土)    後楽園ホール
                              10回戦
                  WBA世界S・フライ級5位        比国L・フライ級7位
                ○   五十嵐俊幸   判 定   ジョエル・タドゥラン   ●
                                (帝拳) 113 lbs                 (比国) 110 3/4 lbs
              IBF11位,WBCフライ級7位,WBOフライ級6位

 左の五十嵐,右のタドゥラン。五十嵐は序盤からサークリングしながら右ジャブで牽制し,左ストレートのカウンターをヒット。タドゥランは左ジャブから右ストレートを狙う。
 4回,タドゥランの右フックを受けてロープを背負う五十嵐。回り込もうとしたが,直後のバッティングで尻餅をつく。これはもちろんノックダウンではないが,タドゥランの頭を直撃された五十嵐の左前額部は見る見るうちに腫れ上がった。
 5・6回,五十嵐は左ストレートのカウンターを再三ヒット。申し分ないが,まとめる連打が出ない。
 7回,左ストレートから返した右フックがアゴに決まり,タドゥランは大きくぐらつく。五十嵐はロープに押し込んでラッシュするが,タドゥランのクリンチに阻まれた。五十嵐にとってこの試合で最大のKOチャンスだったが,今一歩の詰めがない。五十嵐はバッティングで左目上をカット。
 10回,タドゥランは左ジャブから右ストレート,フックで攻め込むが,スピードがない。おまけにダメージで踏ん張りが利かないのか,体が前にのめってパンチが流れる。

 五十嵐,大差の判定勝ち。スピード,タイミング,切れともに十分だが,物足りなさを禁じ得ない。主武器の左ストレートが冴えてKOチャンスもあったが,一気にまとめる連打がないことが見ている者のフラストレーションを増す原因になっている。実力・実績は折り紙付きだが,再び世界を目指すためのアピールが不可欠だろう。後は突き抜けるほどの激しさを表現できるか否かにかかっている。
 タドゥランは右ファイタータイプ。右ストレート,フックを振って変則的に攻め込んでくる。しかし,スピードがなく,五十嵐には通じなかった。

採点結果 五十嵐 タドゥラン
主審:杉山利夫 *** ***
副審:染谷路朗 100 90
副審:安部和夫 99 92
副審:中村勝彦 99 91
参考:MAOMIE 100 90


     ○五十嵐:26戦22勝(11KO)2敗2分      32歳     身長:166cm     リーチ:169cm
     ●タドゥラン:11戦7勝(1KO)3敗1分      22歳     身長:163cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:山本紘之

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                      2016年5月7日(土)    後楽園ホール
                                6回戦
                   日本フェザー級15位   T   K  O  日本フェザー級(ノーランク)
                ○   萱沼徹平    1回0分43秒    本吉 豊   ●
                              (帝拳) 125 3/4 lbs                        (reason) 125 lbs

 開始早々,萱沼が左ジャブ,フックから左アッパーでプレスをかける。青コーナー付近のロープ際に詰まった本吉のアゴに左フック一閃。このパンチで本吉は崩れるようにダウン。ダメージの大きさを見たマーチン主審はカウントの途中で試合をストップした。

 萱沼は昨年の全日本フェザー級新人王。右ボクサーファイターで,発達した上体から放つ左フック,右ストレートを主武器としている。パンチ力には絶対の自信を持っているようであり,しっかりプレスをかけている。守りに回ったときの動きは未知数だが,上位進出の可能性は十分にある。パンチ力を過信せず,左ジャブ,フックを多用しながら攻めることが大事だろう。
 本吉は右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。3連勝の勢いを駆ってランキング入りを狙ったが,萱沼のプレスに押されてしまった。

     主審:ビニー・マーチン,副審:安部和夫&土屋末広&杉山利夫
     ○萱沼:8戦7勝(5KO)1分      21歳     身長:168cm
     ●本吉:15戦6勝(4KO)9敗     28歳
     放送:G+     解説:なし     実況:辻岡義堂

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                   2016年5月8日(日)    有明コロシアム
                     WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                      チャンピオン           挑戦者(同級1位)
                ○   井上尚弥   判 定   ダビド・カルモナ   ●
                                (大橋) 115 lbs                (メキシコ) 114 lbs

 初回,井上が左ジャブ,右フックでプレスをかける。その迫力に場内から大きなどよめきが起こった。右ストレート,オーバーハンドの右フック,打ち下ろしの右フックを使い分け,早くも圧倒する井上。終了間際,右ストレートでカルモナの足が縺れる場面があった。
 4回,鋭い左ジャブ,フックでプレスをかけ続ける井上。カルモナも右アッパーをヒットして打ち合いに出るが,井上はここからピッチを上げて攻勢に出る。5回,カルモナは果敢に戦うが,逆に井上がロープに詰めてスピーディな連打で仕留めにかかった。
 6回,接近戦でボディへの左右アッパーの応酬。終盤,井上が攻勢に出るが,この回はカルモナの手数が上回った。
 圧倒的な優勢を保つ井上だが,9回,右拳を痛めたのか,左だけでカルモナをコントロールする場面が目立った。それでも10回,足を使いながら左ジャブ,右フックのボディブロー,左右フック,右ストレートをまとめてカルモナを圧倒する。
 12回,接近戦で交互に左右アッパーのボディ連打を応酬する両者。意地の激突のような打ち合いだが,ダメージを負ったのはカルモナ。井上は左右フック,ワンツーをまとめて一気にラッシュ。カルモナは必死に耐えるが,連打からの右ストレートを浴びてロープ際で両手両足をついてついにダウン(カウント8)。井上の攻勢にフラフラのカルモナは辛うじて終了ゴングを聞いた。

 井上は大差の判定勝ちで2度目の防衛に成功。驚異的なタフネスぶりを見せたカルモナをフィニッシュできなかったが,圧倒的なスピード,パンチの切れ,多彩なコンビネーションブローを存分に披露した。右拳を痛めた影響で,中盤以降に右が減ったのは残念。それでも粘るカルモナを土壇場でKO寸前まで追い込んだのは見事だった。まさに天井知らず,まだまだ強くなる。唯一の心配は拳を痛めやすいことだろう。
 カルモナは右ファイタータイプ。スピードはないが,左ジャブ,右ストレート,左右アッパーなど手数が多く,とにかく執拗な攻撃が身上。井上のパンチをかなりまとめられていたが,最後までフィニッシュを拒否したタフネスは尋常ではない。

採点結果 井上 カルモナ
主審:エディ・クラウディオ(米国) *** ***
副審:エドワード・リガス(比国) 118 109
副審:ラモン・セルダン(アルゼンチン) 116 111
副審:サワエン・タウィクーン(タイ) 118 109
参考:MAOMIE 119 108


     ○井上:10戦10勝(8KO)             23歳     身長:164cm     リーチ:173cm
     ●カルモナ:23戦17勝(6KO)2敗4分     25歳     身長:163cm     リーチ:168cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高     ゲスト:村田諒太
     実況:森 昭一郎

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                    2016年5月8日(日)    有明コロシアム
                      IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                      チャンピオン           挑戦者(同級10位)
                ○   八重樫 東   判 定   マルティン・テクアペトラ   ●
                              (大橋) 107 1/2 lbs                  (メキシコ) 107 3/4 lbs

 初回,テクアペトラは積極的に左右フックのボディ攻撃に出る。八重樫は足を使いながら左ジャブ,さらに下から上に左フック,アッパー。
 2回,左右ストレートをもらう八重樫。テクアペトラは右ストレート,ボディへの左アッパー。八重樫は足を止めると相手のパンチを食う。3回,八重樫は足が動かず,左右アッパーのボディブローを許す。しかし,終盤には打ち合いに応じ,連打を浴びせた。
 先に手を出す方が主導権を握る一進一退の展開が続く。7回,八重樫は軽く足を使ってリズムを取り,タイミングの良い左ジャブ,ボディへのワンツーを決める。終盤,八重樫の右フックのカウンターがヒット。
 8・9・10回はテクアペトラがリード。足が止まった八重樫は正面に立ち,危ないタイミングで右ストレートをもらう場面が見られた。
 11・12回は八重樫が渾身の打ち合いを見せる。テクアペトラの右ストレートを食いながらも左右フック,アッパーを浴びせて一歩も譲らず終了ゴングを聞いた。

 我慢比べのような壮絶な打撃戦を制した八重樫が初防衛に成功。”激闘王”という異名を地で行く戦いぶりだ。足を止めての打ち合いは勇敢だが,八重樫の持ち味は鋭い出入り。フットワークを使いながらパンチを打つことによって被弾も少なくなるだろう。今夜のような戦い方は消耗が激し過ぎる。
 テクアペトラは長いリーチを持つ右ファイタータイプ。スピードはないが,右ストレート,左右アッパーを上下に打ち,執拗な連打で迫る。被弾も多いが,非常にタフでしぶとい。

採点結果 八重樫 テクアペトラ
主審:ジェラルド・ホワイト(米国) *** ***
副審:ダニエル・サンドバル(米国) 115 113
副審:ブルース・マクタビッシュ(ニュージーランド) 116 113
副審:中村勝彦 113 115
参考:MAOMIE 115 113


     ○八重樫:29戦24勝(12KO)5敗           33歳     身長:161cm     リーチ:165cm
     ●テクアペトラ:23戦13勝(10KO)7敗3分     26歳     身長:163cm     リーチ:168cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:竹下陽平

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                      2016年5月8日(日)    有明コロシアム
                      東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    T   K   O    挑戦者(同級5位)
                ○   井上拓真   2回1分46秒   アフリザル・タンボレシ   ●
                             (大橋) 114 3/4 lbs                     (インドネシア) 114 1/4 lbs
                WBA7位,WBC4位,WBO11位,IBF14位

 初回,じりじりとプレスをかける井上。左ジャブから右ストレート,フックはやや力が入っているが,さらに右ストレート,左フックを浴びせて優位に立つ。タンボレシも左右フックを狙うが,スピードで劣る。
 2回,井上がプレスを強める。右をミスしたところに井上の左フックがカウンターになり,タンボレシは腰から落ちてダウン(カウント8)。辛うじて立ち上がったが,井上の攻勢で防戦一方に陥る。右フックのカウンターに次ぐ右ストレートが決まり,タンボレシはうつ伏せにダウン。ここで福地主審が試合をストップした。

 井上が鮮やかなTKOで2度目の防衛に成功。積極的にプレスをかけ,パワーで圧倒した。左フック,右ストレートに加え,カウンターの右フックが武器になっている。その反面,力に頼る傾向が見られることが欠点。左ジャブが出ず,総じてパンチのつながりがあまり良くないことが目につく。
 タンボレシは右ボクサーファイター。左右フック,右ストレートにパンチ力があるが,アゴのガードが空く欠点がある。

     主審:福地勇治,副審:ビニーマーチン&ジェロルド・トメルダン(比国)&安部和夫
     ○井上:7戦7勝(2KO)             20歳     身長:160cm
     ●タンボレシ:17戦12勝(6KO)5敗     30歳     身長:160cm     リーチ:165cm
     放送:フジテレビ     解説:川島郭志     実況:鈴木芳彦

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                    2016年5月8日(日)    有明コロシアム
                                8回戦
                 日本S・ライト級(ノーランク)  T   K   O  インドネシア S・ライト級(ノーランク)
                ○   井上浩樹    1回2分59秒   ビモ・ジャガー   ●
                             (大橋) 142 1/4 lbs                      (インドネシア) 139 1/4 lbs
                  井上浩樹=いのうえ・こうき

 左の井上,右のジャガー。井上は右ジャブ,フック,左ストレートでプレスをかける。ジャガーはワンツー,左右フックで応戦するが,手打ちで威力が半減している。井上の右フックがアゴに決まる。さらに右フック,左アッパーをボディに散らす井上。ロープ際に下がったところに左ストレートからの右フック2発を脇腹に打ち込まれたジャガーは仰向けにダウン(カウント8)。立ち上がったが,同じ脇腹への右フックで2度目のダウン。ここでマーチン主審が試合をストップした。

 井上はデビューから3連続KO・TKO勝利。相手を呑んでかかり,手数とパワーで圧倒した。上ばかりでなく,上下にパンチを散らし,最後はボディで倒した点が良かった。ただ,ここまで3戦すべてが格下の外国人。もう一段上の相手との手合わせがなければ,今後を占うには不十分だろう。
 ジャガーは右ボクサーファイター。右ストレート,左右フックで応戦したが,井上の踏み込みに浮足立ち,上体が立ってしまい,パンチが手打ちになっていた。

     主審:ビニー・マーチン,副審:1名不明&安部和夫&浅尾和信
     ○井上:3戦3勝(3KO)            23歳     身長:177cm
     ●ジャガー:8戦5勝(1KO)2敗1分    25歳
     放送:フジテレビ     解説:川島郭志     実況:田中大貴

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            2016年5月14日(土)    香港コンベンション&エキジビションセンター
                                10回戦
                  WBC世界ミドル級6位   T   K  O    ブラジル ミドル級(ノーランク)
                ○   村田諒太    4回2分50秒    フェリペ・サントス・ペドロソ   ●
                               (帝拳) 161 lbs                             (ブラジル) 158 3/4 lbs
                    WBA9位,WBO8位,IBF3位

 村田が序盤から左ジャブ,ワンツーで主導権を握った。右フック,ストレートで早くもよろめいてロープに詰まるペドロソ。打ち返そうとするが,村田は動じることなくプレスを強める。
 2・3回,村田の右が冴え,試合はワンサイドゲームの様相を呈した。前に出たいペドロソだが,村田のプレスが強くて全くそれができない。
 4回,村田が一気に試合を決めた。終盤,右ストレートでぐらついたペドロソはよろめいて後退。ここで村田が一気に襲いかかる。大きく上体が揺らいでバランスを崩したペドロソはガードが取れなくなり,ロープに詰まる。右ストレートでのけぞったところでソイクラチャン主審が試合をストップした。

 村田がスピード,パワーの差を見せつけ,節目の10戦目を圧勝で飾った。左ジャブが良く出ている上に右の切れ味があった。伸びのある右ストレート,打ち下ろしの右フック,さらに右アッパーまで多彩な右強打の使い分けが光る。ただし,対戦相手のレベルには依然として不満が残る。世界に打って出るためには,そろそろもう少しハイレベルな相手とのテストマッチが必要だろう。持っている能力に比べて余裕があり過ぎる試合が続いていることが気になる点。
 ペドロソは右ボクサーファイター。右ストレート,左フックを得意としていて,KO率も高いが,スピードは今一つ。村田のパワーに押され,かわすのが精いっぱいという感じだった。

3回までの採点 村田 ペドロソ
主審:スラット・ソイクラチャン(タイ) *** ***
副審:サルベン・ラグンバイ(比国) 30 27
副審:エドワード・リガス(比国) 30 27
副審:ダンレックス・タップダソン(比国) 30 27
参考:MAOMIE 30 27


     ○村田:10戦10勝(7KO)           30歳     身長:182cm     リーチ:183cm
     ●ペドロソ:15戦13勝(11KO)2敗     28歳

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&西岡利晃
     実況:鈴木芳彦

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                      2016年5月28日(土)    名古屋国際会議場
                                10回戦
                 WBO世界L・フライ級2位   K      O   IBF世界L・フライ級10位
                ○   田中恒成    6回2分23秒    レネ・パティラノ   ●
                             (畑中) 110 1/4 lbs                        (比国) 108 1/2 lbs
                        WBC12位

 初回,田中は足を使いながら良く見て左ジャブ,ワンツーで追う。パティラノは左ジャブで応じるが,田中はさらにワンツーでボディを狙う。相手のパンチが良く見えている田中。
 3回,パティラノは右ストレート,左右フックで迫るが,田中は巧みなディフェンスを見せた。フットワークと左ジャブ,ワンツーが絶妙に絡み,田中が試合をコントロールしている。4・5回,打ち合いを仕掛けるパティラノに対し,田中は接近戦を挑み,右フック,左アッパーをボディに。
 6回,田中がプレスを強め,右ストレート,左アッパー。ボディが効いて後退するパティラノ。田中は一気にロープに詰め,ワンツーの攻勢に出る。左フック,右ストレートでパティラノは崩れるようにダウンし,そのままカウントアウトされた。

 2階級制覇を目指す田中が見事なKO勝利。フットワークを駆使し,上下への左ジャブで相手を完全にコントロールした。途中からは接近戦を挑み,ステップバック,ウィービング,ダッキングなどでパンチをかわしながらボディを攻める余裕を見せた。力んだところがなく,上下にパンチを散らしていた点も良かった。チャンスにおける集中打も光る。まだ20歳という若さであり,無限の可能性を感じさせる。
 パティラノは右ボクサーファイター。左フック,ワンツーを得意として積極的な攻撃を仕掛ける。しかし,目と勘に優れる田中にかわされ,ボディを打たれてからは勢いを失った。

5回までの採点 田中 パティラノ
主審:福地勇治 *** ***
副審:石川和徳 50 45
副審:坂本相悟 50 45
副審:村瀬正一 50 45
参考:MAOMIE 50 45


     ○田中:7戦7勝(4KO)               20歳     身長:164cm     リーチ:163cm
     ●パティラノ:19戦15勝(7KO)2敗2分     24歳     身長:160cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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