熱戦譜〜2015年11月の試合から


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試合日 試合 結果
2015.11.03  5回戦(ミニマム級決勝)
  第72回東日本新人王戦
 小浦 翼  判定  佐宗緋月
2015.11.03  5回戦(スーパーフェザー級決勝)
  第72回東日本新人王戦
 石川元希  TKO2R  岸 文昭
2015.11.03  5回戦(スーパーライト級決勝)
  第72回東日本新人王戦
 河田神二郎  KO1R  土屋浄司
2015.11.07  WBCユース世界フライ級
 タイトルマッチ10回戦
 比嘉大吾  TKO10R  レンレン・テソリオ
2015.11.07 8回戦  高見良祐  TKO7R終了  横山雄一
2015.11.07 10回戦  村田諒太  判定  ガナー・ジャクソン
2015.11.09  東洋太平洋&日本ミドル級
 タイトルマッチ12回戦
 柴田明雄  TKO7R  前原太尊康輝
2015.11.15  5回戦(バンタム級決勝)
 2015年全日本新人王西軍代表決定戦
 清瀬天太  判定  水野拓哉
2015.11.15  5回戦(フェザー級決勝)
 2015年全日本新人王西軍代表決定戦
 仲里周磨  KO5R  永野祐人
10 2015.11.15  5回戦(ライト級決勝)
 2015年全日本新人王西軍代表決定戦
 松村智昭  KO3R  市川大樹
11 2015.11.21  WBC世界スーパーフェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 フランシスコ・バルガス  TKO9R  三浦隆司
12 2015.11.24 10回戦  五十嵐俊幸  5R負傷引き分け  ジョナサン・フランシスコ
13 2015.11.24 10回戦  岩佐亮佑  5R負傷判定  マーロン・アルシリヤ
14 2015.11.28  WBC世界スーパーフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 カルロス・クアドラス  判定  江藤光喜
15 2015.11.28  WBC世界ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 木村 悠  判定  ペドロ・ゲバラ

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                2015年11月3日(火)    後楽園ホール
                 第72回東日本新人王決勝戦(ミニマム級)
                            5回戦
                 日本ミニマム級(ノーランク)      日本ミニマム級(ノーランク)
               ○   小浦 翼    判 定    佐宗緋月   ●
                         (E&Jカシアス) 104 1/2 lbs            (コーエイ工業小田原) 105 lbs
               小浦は技能賞を受賞     佐宗緋月=さそう・ひづき

 開始早々から上体を振って左右フックで攻め込む佐宗。右フックがヒットするが,小浦はこれに動じることなく足を使って捌き,左ジャブを出バナに浴びせる。2分過ぎ,左アッパー,右ストレートで佐宗をのけぞらせて攻勢に出る。
 2回,佐宗の右フックが決まる。小浦は足と左ジャブで後続打を断ち,右アッパーをヒット。さらに小浦は左アッパーのボディブローを多用し,右ストレート,アッパーから左ボディブローを打ち込む。
 4回序盤は上体を揺すって佐宗がピッチを上げ,ぐいぐいと攻める。しかし,後半は小浦のうまさが出る。赤コーナーに佐宗を詰め,ワンツー,左右ショートフックの連打で攻勢に出る。
 5回,動きが鈍った佐宗は手数が減り,ガードを固める場面が多くなる。佐宗をロープやニュートラルコーナーに押し込み,左右アッパーをボディに打つ小浦。

 小浦は右ボクサーファイター。足があり,素早い前後左右への動きから,出バナにタイミングのいい左ジャブを浴びせる。多彩なパンチに加えて,目と勘の良さが光る。果敢に打ち合いを挑む佐宗を技能賞に相応しいテクニックで翻弄した。チャンスにまとめる連打が出れば,ランキング入りも十分に可能性がある。
 佐宗は右ファイタータイプ。上体を揺すり,強引に肉薄して左右フックを振る。よく食い下がったが,小浦のうまさに空転する場面が目立った。

採点結果 小浦 佐宗
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:浅尾和信 50 45
副審:土屋末広 49 46
副審:飯田徹也 50 46
参考:MAOMIE 50 45


     ○小浦:5戦5勝(3KO)      21歳   身長:163cm
     ●佐宗:8戦6勝(2KO)2敗   20歳   身長:163cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:山ア 誠

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                      2015年11月3日(火)    後楽園ホール
                  第72回東日本新人王決勝戦(スーパーフェザー級)
                               5回戦
                日本S・フェザー級(ノーランク)  T  K  O   日本S・フェザー級(ノーランク)
               ○   石川元希    2回1分11秒    岸 文昭   ●
                              (MT) 130 lbs                         (宮田) 129 1/2 lbs
                  石川元希=いしかわ・げんき
                石川は敢闘賞を受賞


 左の石川,右の岸。初回,長身の石川が早くも右フックを引っ掛ける。しかし,中盤,左の打ち終わりに岸が合わせた右ストレートのカウンターが決まり,大きく足を縺れさせた石川はピンチに陥り,クリンチで凌いだ。岸も狙い過ぎて手が出ず,チャンスを逃す。すると終了間際に石川が放った左から右のフックが効き,今度は岸が危ない場面を見せ,舌を出して苦笑いする場面があった。
 2回,再び形成が逆転する。リング中央でのパンチの応酬の中,岸が放った左フックから右ストレートで石川は腰から落ちてダウン(カウント8)。岸にとってはチャンスだが,ここでも肝心のパンチが出ず,立ち直りを許してしまう。岸が中途半端に出たところに石川が返した左フック。これがまともにアゴを捉え,岸は仰向けにダウン。立ち上がろうとしたが,体が言うことを全く聞かず,飯田主審はカウントの途中で試合をストップした。

 両者ともに危ない場面が続くスリリングな試合になった。
 石川は長身のサウスポー。右フック,左ストレートに威力があるボクサーファイターである。しかし,体が硬い上にガードが下がる欠点があり,危ない場面が何度もあった。体の硬さは矯正できないだろうが,ガードを上げ,上体を振るなどの工夫は必要。
 岸は右ファイタータイプ。左フック,右ストレートにパンチ力がある。しかし,チャンスに狙い過ぎて相手を見てしまう悪い癖がある。そのためKOチャンスがありながら自ら潰してしまい,相手に立ち直る余裕を与えてしまった。詰めの甘さが課題。こちらも体が硬く,ガードが下がる欠点がある。

     主審:飯田徹也,副審:中村勝彦&ビニー・マーチン&杉山利夫
     ○石川:7戦7勝(5KO)       22歳   身長:177cm
     ●岸:7戦5勝(3KO)1敗1分   27歳   身長:167cm
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:山ア 誠

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                    2015年11月3日(火)    後楽園ホール
                   第72回東日本新人王決勝戦(スーパーライト級)
                               5回戦
                 日本S・ライト級(ノーランク)  K       O  日本S・ライト級(ノーランク)
               ○   河田神二郎   1回0分28秒   土屋浄司●
                              (宮田) 140 lbs                         (フラッシュ赤羽) 140 lbs
              河田神二郎=かわだ・しんじろう        土屋浄司=つちや・じょうじ
                河田はMVPを受賞

 試合は呆気ない幕切れとなった。ともに左ジャブから立ち上がるが,河田が早くも右ストレートを浴びせる。続く右アッパーからの左フックを打ち込まれた土屋は前のめりにダウン(カウント8)。立ち上がったが,明らかに効いている。再開直後,河田が放った右・左・右のフックが3発まともにアゴに炸裂。意識が飛んだ土屋は後頭部をキャンバスに打ちつけて大の字に沈む。ここで決着がついた。

 河田がMVPに相応しい豪快なKOで土屋を沈めた。左右フックに抜群の破壊力を秘める右ファイタータイプ。KOに拘りはないという言葉とは裏腹に,凄まじいパワーである。一発だけに止まらず,強打が連打で出ることが最大の強味。よく見て急所に打ち込んでいる。勝利者インタビューでの礼儀正しい応対も好印象である。
 土屋は右ボクサーファイターでワンツーを得意としている。こちらも勝ち星がすべてKOという強打者であるが,アゴのガードが下がる欠点がある。そこをまともに打たれて沈んだ。

     主審:中村勝彦,副審:飯田徹也&浅尾和信&土屋末広
     ○河田:7戦5勝(5KO)1敗1分   25歳   身長:172cm
     ●土屋:8戦4勝(4KO)3敗1分   22歳   身長:176cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:山ア 誠

※ 新人王戦ルール = 1ラウンドに2度のダウンを喫すると自動的にKO負けとなる。

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                    2015年11月7日(土)    後楽園ホール
                      WBCユース世界フライ級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    T   K   O  挑戦者(比国L・フライ級王者)
                ○   比嘉大吾   10回2分05秒   レンレン・テソリオ   ●
                            (白井・具志堅) 112 lbs                     (比国) 112 lbs

 強気の比嘉が開始早々から意欲的な攻撃に出てワンツー,上下への左フック,アッパーを放つ。テソリオも思い切った左右フックで応戦するが,比嘉の勢いは止まらない。2回にはテソリオをロープに詰めて攻勢。ニュートラルコーナーに詰まったテソリオは右ストレートで腰が落ちる。終盤にも比嘉の右ストレートがカウンターになった。
 3回,比嘉の右アッパーがアゴに決まる。4回,比嘉は上下への左右アッパー,右ストレートで攻勢が続く。比嘉の右アッパーでテソリオのマウスピースが落ちる。
 5回以降はボディブローが効いてテソリオの動きが鈍るが,テソリオも粘りを見せ,しぶとく食い下がる。
 8回は小休止した比嘉だが,9回,ロープを背負うテソリオに左アッパーのボディブローから右ストレートを浴びせ,マウスピースを飛ばした。
 10回,容赦なく迫る比嘉。テソリオは粘りを見せるが,右フックでよろめく。ここで比嘉が一気にスパーク。右フック,左アッパー,右ストレートの3連発を浴びたテソリオが左膝から崩れ落ちそうになったところで福地主審が抱きかかえるように割って入った。

 比嘉が見事なTKOで初防衛に成功した。宮古工高(沖縄)でアマチュアのキャリアを積み,44戦36勝(8KO)8敗という戦績を残している。非常に好戦的な右ファイタータイプで,上下に打ち分ける左フック,アッパーや右ストレートを得意としている。連打から見舞う左アッパーのボディブローが効果的。手数がどんどん出ており,何よりも常に攻める姿勢が素晴らしい。豊富な練習量を物語るように,最後まで手数が衰えなかったのは立派。力みを抑え,もう少しスムーズに手が出るようになれば,さらに上を目指すことも期待できる。
 テソリオはリーチに恵まれた右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。距離を取って比嘉の攻勢を封じたいところだったが,踏み込まれて上下に打ち分けられたことが敗因。これによって終始下がらざるを得なくなった。中盤からはボディブローが効いていたが,しぶといところを見せた。

9回までの採点 比嘉 テソリオ
主審:福地勇治 *** ***
副審:ビニー・マーチン 90 81
副審:杉山利夫 89 82
副審:岡庭 健 88 83
参考:MAOMIE 90 81


     ○比嘉:8戦8勝(8KO)            20歳
     ●テソリオ:25戦15勝(4KO)7敗3分   23歳   身長:168cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:山本紘之

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                      2015年11月7日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                  日本ライト級(ノーランク)  T K O    日本ライト級(ノーランク)
                ○   高見良祐    7回終了    横山雄一   ●
                            (18鴻巣) 134 3/4 lbs                    (帝拳) 134 3/4 lbs

 ハードパンチャー同士の対決。初回,高見はじりじりと前に出て左ジャブを突き,右ストレート,左アッパーのボディブロー。右ストレートでバランスを崩す横山。
 2回は横山が自らワンツー,左アッパー,フックで攻勢に出る。しかし,1分過ぎ,逆に横山がプレスを強め,ロープに詰めてワンツー,左右アッパーのボディブローで押し返す。
 3回,横山のワンツー,左アッパー,フック。高見は落ち着いてプレスをかけ,右ストレート,左右アッパー。終盤,横山をロープに詰めて攻勢に出る高見。4回,右ストレートからの左アッパーが効き,ここから再び高見が攻勢に出る。
 5回は劣勢の横山が唯一の見せ場を作った。左ジャブを浴びて鼻からの出血に苦しむが,2分過ぎ,左フックのカウンターで高見をぐらつかせ,逆転を狙って一気に攻め込む。
 しかし,6回には再び高見が左ジャブを多用してプレスをかけ,右ストレートを打ち込む。横山は厳しい状況に追い込まれる。さらに不意を突くように右ストレートをボディに打ち込む高見。
 7回,横山の左目下はどす黒く腫れ上がり,敗色濃厚となる。さらに苦しくなる横山。結局,7回終了後のインターバル中に帝拳ジム側が棄権を申し入れ,ここで試合がストップされた。

 強打に定評がある両者による激しい応酬となったが,うまさで勝る高見が圧倒した。花咲徳栄高(埼玉)で43戦34勝9敗というアマチュアのキャリアがある。右ファイタータイプでどんどんプレスをかけるが,丹念に左ジャブを突いているところが良い点。ここから右ストレート,左右アッパーを打ち込む、プレスのかけ方にうまさがある。上下への打ち分けを磨けば,上位への進出も十分に期待できる。
 横山は非常にKO率が高い右ボクサーファイターで,右ストレート,左フックに破壊力がある。しかし,左ジャブをもらう場面が目立ち,これで高見にペースを握られてしまったことが響いた。これは上体の振りがないことが原因。ウィービング,ダッキングを使って少しでもかわしていたら,状況は変わっていただろう。上体が立ち,ガードが下がる欠点を突かれた面も大きい。

     主審:中村勝彦,副審:ビニー・マーチン&葛城明彦&福地勇治
     ○高見:9戦8勝(7KO)1敗      22歳   身長:171cm
     ●横山:19戦15勝(13KO)4敗   25歳   身長:175cm
     放送:G+     解説:セレス小林     実況:川畑一志

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           2015年11月7日(土)    米国ラスベガス トーマス&マックセンター
                             10回戦
                  WBC世界ミドル級5位       ニュージーランド ミドル級(ノーランク)
                ○   村田諒太    判 定    ガナー・ジャクソン   ●
                              (帝拳) 161 1/4 lbs                 (ニュージーランド) 161 3/4 lbs
                    WBA14位,WBO8位,IBF5位

 序盤から村田が左ジャブ,右ストレート,ボディに左アッパーを見舞い,ゆとりを持って攻める。3回,村田は左ジャブ,右フックからボディに左アッパー。終盤には右フックのボディブローで体を丸めたジャクソンがクリンチに出た。
 ジャクソンは接近して左右フックを放つが,スピード感がない。7回,ワンサイドゲームで押す村田も冴えが見られない。終了間際,右ストレートでロープに詰まったジャクソンに右フックのボディブローを打ち込む村田。このボディ打ちでジャクソンの上体が丸くなり,思わず村田に抱きつく。
 8・9回,村田は右ストレートからボディへの左アッパーで押すが,今一つ冴えない。
 10回,ジャクソンはボディが効いているが,のらりくらりとクリンチで逃れる。最後までピリッとしたところを見せられない村田。

 ラスベガス初登場となった村田。しかし,切れ味を欠き,山場を作れないまま終了ゴングを聞いた。左ジャブ,右ストレートからボディに右フック,左アッパーを打ち込み,ポイントの上では文句ない勝利だが,冴えない試合内容。相手のクリンチに後続打を封じられ,フィニッシュに持ち込めなかったことは大きな反省点である。振りほどいてでも打って仕留めるくらいの貪欲さが欲しい。ラスベガスのリングは世界挑戦に向けてアピールする絶好の場だったが,それを生かせなかったことは会場のまばらな拍手が物語っている。
 ジャクソンは右ファイタータイプ。左右フック,右アッパーの連打を得意としているが,スピード,パンチ力ともに2級品以下のレベル。クリンチワークに老獪な面を見せたが,村田としてはしっかり倒しておくべき相手だった。

採点結果 村田 ジャクソン
主審:ケニー・ベイレス(米国) *** ***
副審:エリック・チーク(米国) 99 91
副審:リチャード・オカシオ(米国) 98 92
副審:ロバート・ホイル(米国) 97 93
参考:MAOMIE 99 91


     ○村田:8戦8勝(5KO)             29歳   身長:182cm
     ●ジャクソン:31戦21勝(8KO)7敗3分   29歳   身長:175cm   リーチ:175cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&西岡利晃
     実況:立本信吾

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                      2015年11月9日(月)    後楽園ホール
                     東洋太平洋&日本ミドル級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     T   K  O   挑戦者(同級1位)
                ○   柴田明雄   7回1分31秒   前原太尊康輝   ●
                         (ワタナベ) 160 lbs                        (六島) 159 lbs
                       IBF10位                    日本ミドル級5位

 右の柴田,左の前原。お互いにジャブで牽制しながらチャンスを窺う。
 3回,サークリングしながら左ジャブで間合いを取る柴田。タイミングのいい右ストレートがカウンターになり,前原は腰から落ちてダウン(カウント8)。4回,柴田の右ストレートで前原がのけぞる場面が見られた。前原の左ストレートは空を切る。
 前原にとって唯一の見せ場は5回。じりじりと前に出て左ストレート,フックからボディに左アッパーを見舞い,柴田の動きを止めにかかる。
 しかし,6回には柴田が再び自分の間合いを取り,出バナに右ストレートを浴びせる。終盤,コーナーからロープに下がって棒立ちの前原。柴田が右フック,ストレートで攻勢に出たところで,福地主審がダウンを宣告した(カウント8)。
 7回,上体が立つ前原に対し,動きながら右ストレートを浴びせる柴田。右ストレートでぐらついて後退したところで,福地主審が試合をストップした。

 柴田がOPBF王座の5度目の防衛,日本タイトルの4度目の防衛に成功した。若さと強打で売る前原に苦戦も予想されたが,圧勝に近い試合内容となった。テクニック,キャリアの差が出た試合と言える。持ち味のフットワークで回り込み,出バナに右ストレートを浴びせた。緩急をつけて攻めるなど,うまさが光った一戦。
 前原はサウスポーのファイタータイプ。左ストレートに破壊力があり,一発で試合の流れを変えられる強味がある。しかし,単調な攻撃を柴田に読まれ,手を封じられたことが響いた。上体を振ってサイドから攻めて揺さぶるなどの工夫が欲しかった。それをさせてもらえなかったのはキャリアの浅さである。

6回までの採点 柴田 前原
主審:福地勇治 *** ***
副審:染谷路朗 59 53
副審:葛城明彦 59 53
副審:浅尾和信 59 53
参考:MAOMIE (49) (45)


     ○柴田:36戦27勝(13KO)8敗1分   33歳   身長:183cm
     ●前原:12戦9勝(9KO)2敗1分     22歳   身長:190cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

※ 第2ラウンドをカットして公開(MAOMIEの採点は公開されたラウンドのみの集計結果です)。

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              2015年11月15日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                2015年全日本新人王西軍代表決定戦(バンタム級)
                              5回戦
                    西日本新人王       中日本・西部日本対抗戦勝者
                ○   清瀬天太    判 定   水野拓哉   ●
                            (姫路木下) 117 3/4 lbs              (松田) 117 1/2 lbs
                    清瀬天太=きよせ・てんた
                清瀬は敢闘賞を受賞

 同型のボクサーファイター同士の顔合わせ。初回,ともに左ジャブ,右ストレート,左フックの交換から立ち上がる。前に出る水野に対し,清瀬は回り込みながら戦う。終了間際にもパンチの応酬が見られた。
 2回,水野が積極的に仕掛け,小刻みな左ジャブから右ストレートをクリーンヒット。負けじと清瀬も左フックを返す。水野は左目上をカット(清瀬の有効打による傷)。
 4回,互角の打ち合いが続くが,終盤,水野が左アッパーをボディに。これが効いて清瀬の動きが鈍る。
 5回,水野は左アッパーのボディブロー,右ストレート。清瀬も左右アッパーで応戦。お互いに譲らぬ打ち合いが続く中で終了ゴングを聞いた。

 実力伯仲の両者による互角の打ち合いが続いた好ファイト。ジャッジ泣かせの僅差で判定決着となった。
 清瀬は右ボクサーファイターでワンツー,左右アッパーを得意としている。パンチ力がある水野に対し,左右に回り込んで右ストレート,左フックを返していた。
 水野も右ボクサーファイターで右ストレート,左右アッパーを得意としている。高いKO率が物語るようにパンチ力がある。左ジャブを小刻みに打ちながら,積極的に前に出て攻めていたが,僅差に泣いた。

採点結果 清瀬 水野
主審:池原信遂 *** ***
副審:北村信行 48 48
副審:宮崎久利 48 47
副審:近藤謙二 48 47
参考:MAOMIE 48 48


     ○清瀬:9戦7勝(1KO)1敗1分   19歳
     ●水野:9戦7勝(7KO)1敗1分   20歳

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:川畑一志

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                    2015年11月15日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                     2015年全日本新人王西軍代表決定戦(フェザー級)
                                 5回戦
              中日本・西部日本対抗戦勝者  K      O   西日本新人王
                ○   仲里周磨     5回1分50秒    永野祐人   ●
                              (ナカザト) 126 lbs                         (グリーンツダ) 125 lbs
                仲里は技能賞を受賞             永野祐人=ながの・ゆうと

 初回,上背,リーチで上回る仲里が積極的に攻める。軽快な動きでリズムを取り,左ジャブからのワンツーを放つ。一方の永野は慎重に見ながら打ち終わりに右フックを狙う。
 2回終了間際,仲里の右ストレートがヒット。
 4回,やや攻め倦む仲里に対し,もう一歩踏み込みたい永野だが,それでも前に出ながら低いガードから変則的な右ストレート,左フックを振る。
 5回1分過ぎ,右ストレートのヒットから仲里が攻勢に出る。永野をロープ際に追い,ワンツーを浴びせる。なおも攻勢に出る仲里。これに永野も応戦するが,右ストレートにフォローされた左フックをアゴに受け,仰向けにダウン。立ち上がったが朦朧としており,そのままカウントアウトされた。

 元OPBF王者で所属ジムの会長でもある仲里繁の子息として話題の仲里が鮮やかなKOで全日本新人王戦の決勝に駒を進めた。右ストレートに威力がある右ボクサーファイターで,上背,リーチに恵まれている。狙い過ぎて攻め倦む場面が見られたが,常に前に出ているのがいいところ。ガードが下がるので,そこを突かれないように注意が必要。
 永野は右ボクサーファイター。低いガードから打ち終わりに右ストレート,左フックを返す。相手のパンチを巧みなウィービング,ダッキングでかわううまさがある。

     主審:野田昌宏,副審:近藤謙二&宮崎久利&原田武夫
     ○仲里:5戦5勝(4KO)      19歳
     ●永野:6戦5勝(2KO)1敗   21歳
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:川畑一志

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              2015年11月15日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                  2015年全日本新人王西軍代表決定戦(ライト級)
                               5回戦
                    西日本新人王   K      O  中日本・西部日本対抗戦勝者
                ○   松村智昭   3回0分15秒    市川大樹   ●
                           (グリーンツダ) 134 1/2 lbs                     (駿河男児) 134 1/2 lbs
                松村はMVPを受賞

 初回,軽く足を使い,左ジャブで距離を測る松村はときおり飛び込んで右フック,ストレートを放つ。市川は左ジャブを出しながら前に出る。
 2回,市川はワンツーを浴びせるが,右ストレートから返した松村の左フックで腰が落ちる。ともにスピードがあり,予断を許さぬ展開が続く。
 3回開始早々,軽く出したフェイント気味の左ジャブから松村が踏み込んで放った右ストレート。これがまともにアゴに炸裂。大きくバランスを崩した市川はゆっくりと後方に倒れ,背中から落ちて仰向けにダウン。上体を起こしかけるのがやっとの状態で,カウントの途中にタオルが投入された。

 松村が鮮やかなKOでMVPの称号を手にした。右ボクサーファイター。体型的にはファイタータイプだが,軽く足を使ってリズムを取り,飛び込んで右ストレート,フックを打ち込む。当てる勘とパンチの伸びがいい。
 市川は右ボクサーファイター。前に出つつも一定の距離を保ったところから左ジャブ,ワンツーを伸ばす。アゴのガードが低く,そこに被弾して敗れた。

     主審:池原信遂,副審:近藤謙二&北村信行&野田昌宏
     ○松村:6戦6勝(4KO)      21歳
     ●市川:7戦6勝(4KO)1敗   20歳
     放送:G+     解説:飯田覚士     実況:川畑一志

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               2015年11月21日(土)    米国ラスベガス マンダレイベイ・ホテル
                      WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
                     挑戦者(同級1位)    T   K  O    チャンピオン
                ○   フランシスコ・バルガス  9回1分31秒   三浦隆司   ●
                                  (メキシコ) 129 lbs                          (帝拳) 130 lbs

 左の三浦,右のバルガス。初回,バルガスが左ジャブ,右ストレートを放って積極的に攻める。1分過ぎ,右フックを打ち込まれた三浦はガクンと膝を折ってダウン寸前のピンチ。クリンチで凌ぐが,さらにバルガスの右ストレートが飛ぶ。
 2・3回,動きが硬い三浦は右ストレートを食う場面が見られる。左ストレート,ボディへの左右フックで迫るが,中途半端な距離にいるとバルガスの右が飛んでくる。
 4回,三浦がようやくプレスを強めて反撃の構えを見せた。逆に浮足立つバルガス。終盤,三浦のワンツーが炸裂し,ロープ際に吹っ飛んだバルガスは腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がりの劣勢を跳ね返す起死回生の強打だった。腫れていたバルガスの右目下から出血。
 5回,逆転のダウンで自信を取り戻したか,三浦の動きが良くなる。左右フックのボディブロー,左ストレートで迫る。バルガスの右目下の腫れが酷くなった。
 7回,三浦が右ジャブを多用し,さらに左ストレートをヒットする。バルガスは左目上もカット。
 8回,バルガスの右ストレートが飛ぶ中,三浦がプレスをかける。終盤,左ストレートでぐらついたバルガスはニュートラルコーナーに後退。三浦が連打をまとめたところでバルガスはゴングに救われた。
 三浦の逆転KOというムードが高まったが,9回,思わぬ落とし穴が待っていた。開始早々からバルガスのダメージを見て取った三浦が勝負に出る。しかし,一瞬の隙を突くようにバルガスの左アッパー,フックが飛ぶ。棒立ちになったところに右ストレートを打ち込まれた三浦はガクンと腰が落ちて体のバランスを失い,ダウン寸前のピンチ。踏み止まろうとするが,右アッパーからの左フックをフォローされ,もんどり打ってダウン(カウント8)。体の制御が利かない中,辛うじて再開に応じたが,襲い掛かるバルガスの攻勢に晒される。右ストレートで泳いだところでウィークス主審が試合をストップした。

 三浦は5度目の防衛に失敗。序盤の劣勢から立ち直り,4回には逆転のダウンを奪うなど,流れを自らに引き寄せていたが,まさに痛恨のTKO負けとなった。上体が十分に振れておらず,バルガスの右ストレートをもらう場面が目立った。7回に見せたような右ジャブが序盤から出ていれば,もう少し違った展開になっていたはず。けっして勝てない相手ではなかっただけに,悔やまれる敗戦と言える。
 バルガスは右ボクサーファイター。スリムな体型から放つワンツーが良く伸び,威力がある。三浦のボディブローで手数が減る場面があったが,タフでしぶといのが特徴で,勝負強さを感じさせる。右ストレートだけでなく,左右フックあるいは下からのアッパーもあり,多彩な攻撃パターンを持っていることが強味。

8回までの採点 バルガス 三浦
主審:トニー・ウィークス(米国) *** ***
副審:アデライド・バード(米国) 74 77
副審:グレン・フェルドマン(米国) 75 76
副審:パトリシア・モース・ジャーマン(米国) 75 75
参考:MAOMIE 75 75


     ○バルガス:24戦23勝(17KO)1分   30歳   身長:173cm   リーチ:178cm
     ●三浦:34戦29勝(22KO)3敗2分   31歳   身長:169cm   リーチ:178cm

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&西岡利晃
     実況:高柳謙一

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                          2015年11月24日(火)    後楽園ホール
                                  10回戦
                  WBC世界S・フライ級4位   負傷引き分け       比国フライ級7位
               ×   五十嵐俊幸     5回1分52秒     ジョナサン・フランシスコ   ×
                               (帝拳) 115 lbs                                 (比国) 114 1/2 lbs
                     WBA5位,IBF12位

 初回,ゴングと同時に元気良く出る五十嵐。早くも右ジャブ,左ストレートが回転する。フランシスコは慎重に立ち上がるが,意表を突くような左アッパーをアゴに放つ。
 2回,フランシスコが右ストレート,フックで五十嵐をロープに詰めていく。五十嵐も負けじと左ストレート,左右フックの連打をまとめるが,左アッパー,右ストレートを食う。五十嵐は下唇と右目上をカット(いずれもフランシスコの有効打による傷)。
 3・4回,苦戦の様相を呈する五十嵐だが,左アッパーのボディブロー,ワンツー,左右フックをまとめて攻勢。
 5回,五十嵐は左アッパーをボディに。フランシスコも左右フックで五十嵐をロープに詰めて攻め込むが,ここでバッティングが発生し,五十嵐の額から激しい出血を見る。フランシスコもキャンバスにしゃがみ込んで中断。ドクターチェックの結果,五十嵐の額の傷が続行不能とされ,試合がストップされた。

 2013年4月に八重樫東(大橋)にWBC世界フライ級王座を追われた五十嵐にとって,これが再起第5戦。しかし,またしてもバッティングによる負傷でのストップという不完全燃焼に終わった。同じ階級のWBO王者・井上尚弥(大橋)が内外から高い評価を受ける中,いかに存在感を示すかが問われているが,それができずに喘いでいる印象が強い。右ジャブが出ず,思い切った攻撃で迫るフランシスコのペースに合わせてしまったことが苦戦の原因。
 フランシスコは右ファイタータイプ。ラフな面があるが,右ストレート,左右フックで思い切った攻撃を見せる。意表を突くような左アッパーでアゴを狙ううまさもある。顔面のガードが堅いので,崩すためには上下に散らして攻めることが必要。

採点結果 五十嵐 フランシスコ
主審:中村勝彦 *** ***
副審:染谷路朗 48 48
副審:葛城明彦 48 48
副審:杉山利夫 49 47
参考:MAOMIE 48 48


     ×五十嵐:25戦21勝(11KO)2敗2分    31歳   身長:166cm   リーチ:169cm
     ×フランシスコ:13戦8勝(2KO)4敗1分   22歳   身長:163cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:川畑一志

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                        2015年11月24日(火)    後楽園ホール
                                 10回戦
                  IBF世界バンタム級6位  負 傷 判 定     比国バンタム級13位
                ○   岩佐亮佑    5回0分15秒    マーロン・アルシリヤ   ●
                                (セレス) 121 3/4 lbs                        (比国) 120 1/2 lbs

 初回,岩佐が右ジャブで牽制しながらプレスをかけ,左ストレートを見舞う。
 2回,アルシリヤも上下に右フック,ストレートを放つが,岩佐のワンツーで腰が落ちる。岩佐はなおも右アッパーをアゴにヒット。3回,岩佐のワンツーが決まる。バッティングで左目上をカットしたアルシリヤはドクターチェックを受ける。岩佐は左ストレート,ボディへの左アッパーでリード。
 4回,岩佐はワンツー。さらにフェイントからの左アッパーをヒット。左目上からの出血を気にするアルシリヤ。岩佐は右ストレートをもらうが,冷静。
 5回開始早々,岩佐が左ボディのカウンターを打ち込もうとした瞬間,バッティングが発生し,アルシリヤが右目上をカットして中断。ドクターチェックの結果,続行不能とされ,ここで試合がストップされた。

 今年6月にリー・ハスキンス(英国)ととIBF世界バンタム級の暫定王座を争って6回TKO負けを喫した岩佐の再起戦。負傷判定という結果ではあったが,スピードと切れがあり,まずまずの試合内容だろう。右ジャブで牽制しながら上下に左ストレート,アッパーを散らした。左右への揺さぶりが欲しいところ。
 アルシリヤは右ファイタータイプ。右フック,ストレートを得意としており,これを相手の出バナに打ってくる。パンチ力は今一つ。

採点結果 岩佐 アルシリヤ
主審:土屋末広 *** ***
副審:染谷路朗 50 46
副審:葛城明彦 50 46
副審:中村勝彦 50 46
参考:MAOMIE 50 46


     ○岩佐:22戦20勝(12KO)2敗     25歳   身長:170cm   リーチ:179cm
     ●アルシリヤ:11戦8勝(1KO)3敗   21歳   身長:170cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:安藤 翔

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                2015年11月28日(土)    ゼビオ・アリーナ仙台
                    WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級2位)
             ○   カルロス・クアドラス   判 定   江藤光喜   ●
                         (帝拳=メキシコ) 114 1/2 lbs             (白井・具志堅) 114 1/2 lbs
                                      WBO10位,IBF世界フライ級3位

 初回,積極的に仕掛ける江藤。クアドラスは左右に動いて左右フック,左アッパーをボディに。2回,ロープを背負ったクアドラスはクルリと体を入れ替えて江藤をコーナーに詰め,連打をまとめる。早くもうまさを見せるクアドラスに対し,江藤は動きが硬い。
 4・5回,江藤はボディを中心に攻めるが,クアドラスはリズミカルに動いて多彩なパンチを浴びせる。
 6回はプレスを強めた江藤が左右アッパーのボディ攻撃に出る。クアドラスの足を止めたい江藤。8回,江藤は右ストレート,左アッパーでプレスをかけるが,クアドラスは目まぐるしく動いて左右フックをまとめる。
 9回,江藤がチャンスを掴んだ。右ストレートのヒットから一気にラッシュ。クアドラスは動いてかわし,逆に江藤を青コーナーに詰めて左右フックを浴びせる。
 10回,江藤は右ストレート,ボディへの左右アッパーで攻勢。クアドラスはボディが効いたか,とにかく足でかわす。江藤はさらに右フック,ストレートのカウンターを決める。11回,クアドラスの右フックが決まるが,江藤は執拗にプレスをかける。2分過ぎ,江藤の左アッパーがボディに決まり,これが効いたクアドラスは後退。
 12回,逃げ切りを狙って露骨に足を使うクアドラス。バッティングが発生し,ここでも時間を稼ぐ場面が見られた。江藤はひたすら前に出るが,パンチは当たらない。終盤,クアドラスは右フックのカウンターから左ジャブをヒットする。

 敗れはしたが,江藤の善戦・健闘が光った一戦。長身の右ボクサーファイターで,右ストレート,ボディへの左アッパーが強い。クアドラスのフットワークに苦しみ,前に出ていた割りには思惑通りにパンチが出なかった。終盤はボディが効いたクアドラスに失速の兆候が見られただけに,序盤からボディに的を絞って動きを止めにかかっていればと悔やまれる。気持の強さが光る。
 クアドラスは5度目の防衛に成功。小柄な右ボクサーファイター。軽快なフットワークから放つ左ジャブ,左右フックはスピーディで,連打をまとめる力も侮れない。打ち合いたい江藤を徹頭徹尾足で突き放したうまさが光る。その反面,終盤はボディを打たれて動きが鈍るなど,弱点も窺わせた。

採点結果 クアドラス 江藤
主審:エクトル・アフー(パナマ) *** ***
副審:ノパラット・スリチャロン(タイ) 117 111
副審:バリー・リーダーマン(米国) 117 111
副審:リム・ジュンバエ(韓国) 116 112
参考:MAOMIE 116 112


     ○クアドラス:35戦34勝(26KO)1分   27歳   身長:163cm,   リーチ:168cm
     ●江藤:22戦17勝(13KO)4敗1分    27歳   身長:174cm,   リーチ:177cm

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&西岡利晃     ゲスト:山中慎介&村田諒太
     実況:高柳謙一

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              2015年11月28日(土)    ゼビオ・アリーナ仙台
                   WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                挑戦者(同級3位)           チャンピオン
              ○   木村 悠   判 定   ペドロ・ゲバラ   ●
                           (帝拳) 107 1/2 lbs              (メキシコ) 108 lbs
                 WBA9位,WBO8位,IBF3位

 序盤はゲバラのペースで進んだ。軽い動きから左ジャブ,右ストレートを放つゲバラ。この右が良く伸び,ボディへの左アッパーにつながる。2回,木村は入り際に右ストレートのカウンターを決めるが,ゲバラの積極的な攻撃が上回る。
 5回1分過ぎ,右クロスをアゴにもらって木村がぐらつく。チャンスと見たゲバラは右ストレート,左右アッパーで攻勢。後退した木村はクリンチで凌ぐ。
 しかし,6回,劣勢の木村がギヤチェンジを敢行した。前に出て左ジャブを打ち,さらに右ストレート,ボディへの左右アッパーで自ら流れを作る。リードしていたゲバラが足を使って打ち合いを避ける。
 7回,木村の右ストレートがカウンターになる。さらに左アッパーのボディブロー,左フック,右ストレートで押していく木村。9回,木村の左ボディブローでゲバラの口が開く。ボディブローを嫌っている様子を見せるゲバラ。
 10回,完全に主導権を掌握している木村。ゲバラをロープに詰め,左アッパーをボディに。さらに右クロス,ストレートを浴びせて自分のペースで押す。
 11回,ゲバラは苦しい展開。木村の右ストレート,左フックが決まる。クリンチが増えるが,流れは完全に木村に傾いた。
 12回,ゲバラの右ストレートが飛んでくるが,ここが正念場と見た木村が前に出て左右フックのボディブロー,右ストレートを見舞う。

 木村が僅差ながらも悲願の世界タイトルを奪取した。前半はゲバラの手数にリードされて後手に回ったが,6回に自ら流れを変えた。ボディを意識して攻めたことにより,ゲバラの出足を止めたことが奏効した。パンチ力があるゲバラに対し,リスクを承知で敢えて前に出たことが勝因。八重樫東(大橋)をボディで沈めたゲバラを敢えてボディブローで下がらせた勇気ある戦いぶりが勝利を呼び込んだと言える。
 ゲバラは3度目の防衛に失敗。ボディに打ち込む左アッパーが強く,それに加えて右ストレートが鋭かった。序盤は攻勢で完全にペースを掴んでいたが,6回以降に木村が先手で攻めたことは誤算だったはず。ボディが効き,後半は口が開く場面が目立った。

採点結果 木村 ゲバラ
主審:イアン・ジョン・ルイス(英国) *** ***
副審:リム・ジュンバエ(韓国) 115 113
副審:バリー・リーダーマン(米国) 111 117
副審:ノパラット・スリチャロン(タイ) 115 113
参考:MAOMIE 115 113


     ○木村:21戦18勝(3KO)2敗1分     32歳   身長:162cm,   リーチ:163cm
     ●ゲバラ:29戦26勝(17KO)2敗1分   26歳   身長:163cm,   リーチ:170cm

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&西岡利晃     ゲスト:山中慎介&村田諒太
     実況:高柳謙一

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