熱戦譜〜2015年8月の試合から


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試合日 試合 結果
2015.08.01 10回戦  木村 悠  判定  ヘスス・ファロ
2015.08.01 8回戦  清水優人  判定  切間庸裕
2015.08.01 8回戦  大野兼資  判定  元木謙太
2015.08.02  東洋太平洋バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 山本隆寛  TKO7R  川口 裕
2015.08.07  WBO世界バンタム級
 王座決定戦12回戦
 プンルアン・ソー・シンユー  KO2R  赤穂 亮
2015.08.10  東洋太平洋スーパーフェザー級
 王座決定戦12回戦
 伊藤雅雪  TKO10R  岩井 大
2015.08.10  東洋太平洋フェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 竹中 良  TKO5R  ビンビン・ルフィーノ
2015.08.21 10回戦  仲村正男  判定  金子大樹

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                    2015年8月1日(土)    後楽園ホール
                             10回戦
                WBC世界L・フライ級3位        メキシコ L・フライ級(ノーランク)
                ○   木村 悠    判 定    ヘスス・ファロ   ●
                             (帝拳) 109 lbs                  (メキシコ) 107 3/4 lbs
               WBA10位,WBO6位,IBF3位

 初回,両者ともに軽い動きから左ジャブで探り合う。木村はワンツーをヒット。さらに右ストレート,ボディに左アッパーを見舞う。
 2・3回,ファロは左右フックでボディを狙うが,木村は素早いフットワークでかわし,左フック,ワンツー。
 4回,出バナに打ちおろしの右ストレートを決める木村。5回にも右ストレートのカウンターをヒット。さらに踏み込んで放った右ストレートでバランスを崩すファロ。
 6回,木村がKOチャンスを迎えた。ロープを背負ったファロにワンツーを浴びせる。ファロも右ストレートを返すが,木村の右ストレートを受けた拍子に右足首を捻挫するハンデを負う。木村,攻勢。右足首を気にするファロ。木村はなおもワンツー,左アッパーのボディブロー。これが効いたファロは逃げる。
 7回,痛めた右足首を庇い,踏ん張りが利かないファロ。左アッパーのボディブローを打ち込まれたファロはバランスを崩してロープに詰まる。木村は赤コーナーからロープに追い,ラッシュに出る。
 9回,ファロが左フックをヒットするが,終盤には木村がファロをニュートラルコーナーに詰め,ワンツーで攻勢。10回,木村は接近戦を挑み,左右アッパーのボディブローを連打。さらにワンツーの連打で攻勢に出る。

 3度防衛した日本タイトルを返上して世界挑戦を目指す木村がメキシカン相手にフルマークの完勝。終始冷静に自分のペースを守り通し,全く危なげのない試合内容である。相手のパンチを巧みなステップバックとサークリングでかわし,得意のワンツー,ボディへの左アッパーで着実にポイントを重ねた。冷静でクレバーな試合運びが光る。ここ数試合の充実ぶりには目を見張るものがある。世界上位に名を連ね,挑戦の資格は十分。ただし,フィニッシュできなかったことには課題が残る。一気に攻め落とす荒々しさが欲しい。
 ファロは右ボクサーファイター。左右フックには力強いものがある。しかし,木村の巧みなディフェンステクニックにかわされ,パンチが届かない場面が目立った。

採点結果 木村 ファロ
主審:安部和夫 *** ***
副審:土屋末広 100 90
副審:杉山利夫 100 91
副審:葛城明彦 100 90
参考:MAOMIE 100 90


     ○木村:20戦17勝(3KO)2敗1分   31歳   身長:161cm
     ●ファロ:24戦14勝(9KO)10敗    25歳   身長:158cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:山本紘之

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                      2015年8月1日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                  日本S・ウェルター級2位       日本S・ウェルター級3位
                ○   清水優人    判 定    切間庸裕   ●
                          (木更津グリーンベイ) 153 lbs                 (折尾) 153 1/2 lbs
                                         切間庸裕=きりま・ようすけ

 初回,ともに左に回りながら左ジャブで探り合う。清水は右ストレートをボディに。切間は左ジャブを打って前に出る。終了間際,清水のワンツーが浅くヒット。2回,右ストレートを浴びせて切間にロープを背負わせる清水。
 3回,清水は左フックをヒットし,さらにボディに左アッパーを。さらに肩越しの右ストレートを打ち込む。そこからロープに詰め,ボディに左アッパーを見舞う清水。4回,切間は足を使ってリズムを取り戻そうとするが,清水の右ストレートが決まる。さらに左フックもヒット。終了間際にも再び清水の左フックが決まる。
 6回,後手に回る切間に対し,清水は左フックを打ち込んで積極的にリード。清水は左フックのヒットからロープに詰め,左右フック,アッパーで攻勢。さらに右ストレートが決まり,ロープに詰まる切間。効いている。清水,攻勢。終了ゴングと同時に放った右アッパーがアゴに決まる。
 7回,後手に回っていた切間がようやく積極的な姿勢を見せる。左ジャブから右フックで清水をロープ際に後退させる切間。
 8回,切間は右ストレート。さらに積極的に出て右ストレート,左フックをヒットする。清水も左フックのカウンターから右ストレート,左右アッパーで反撃に出た。

 上位ランカー対決を制した清水は右ボクサーファイター。手数は多くないが,的確な左フック,右ストレートで先手を取った。KO率以上にパンチには切れがある。今夜の勝利でタイトル挑戦に向けて視界が開けただろう。左ジャブが少ないこと,一発ヒットしたときのラッシュがやや物足りないことが気になる点。その点を矯正すればタイトル獲得も十分に可能。距離感の巧みなところが強味である。
 切間は右ボクサーファイター。右ストレート,左フックにパンチ力がある。打ち合いに持ち込みたいところだったが,清水にうまくかわされ,逆に先手を取られたことが敗因。終盤にようやく攻勢に出たが,これをもっと早くやるべきだった。

採点結果 清水 切間
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:中村勝彦 78 75
副審:杉山利夫 79 74
副審:葛城明彦 79 74
参考:MAOMIE 78 74


     ○清水:14戦10勝(3KO)2敗2分    27歳   身長:183cm
     ●切間:28戦21勝(14KO)5敗2分   30歳   身長:180cm

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:安藤 翔

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                     2015年8月1日(土)    後楽園ホール
                             8回戦
                   日本L・フライ級15位      日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   大野兼資   判 定   元木謙太   ●
                            (帝拳) 107 3/4 lbs              (レパード玉熊) 107 1/2 lbs
                  大野兼資=おおの・けんじ

 左の大野,右の元木。初回,右にサークリングしながら右ジャブ,フックを浴びせる大野。元木は上体を振って潜り込もうとするが,大野のワンツー,ボディへの左アッパーが飛ぶ。
 2回,大野は目まぐるしく動きながら旺盛な手数で元木の出バナを叩く。元木も果敢に前進して左右フックでボディを連打するが,手が止まると大野のコンビネーションブローが飛んでくる。
 3回,元木も負けてはいない。上体を振り,パンチをブロックしながら右ストレート,ボディへの左フックで迫る。大野も足を使って右ジャブ,フック,ボディへの左アッパーで反撃するが,この回は元木が押さえた。
 4回,激しい打ち合い。ともに良く手が出る。元木の右フックで大野の顔が上を向く。しかし,大野も足を止めて左右フックを浴びせ,気が強いところを見せた。元木は上体を低くして潜り込むが,大野の手数が上回る。元木は右目上をカット(大野の有効打による傷)。
 5回も激しい左右フックの応酬が続く。大野の左アッパーがアゴに決まり,元木がぐらつく。ニュートラルコーナー付近のロープ際に下がった元木に対し,大野が一気にラッシュ。今度は大野がバッティングで左目上をカットし,両者が相次いでドクターチェックを受けた。
 6・7回は元木の攻勢が光った。大野の左目上からの出血が増す。執拗に前に出て左右フックを振る元木に対し,やや大野に疲れが見える。
 8回,両者ともに疲労の色が濃いが,死力を振り絞って手を出す。右ストレートから一気に攻勢に出る元木。しかし,すぐに大野も左フックを返して攻勢。両者が死力を尽くした好ファイトに,ホールは終了ゴングと同時に拍手の渦に包まれた。

 白熱戦を制した大野がランカーの面目を保った。サウスポーのボクサーファイター。軽快なフットワークから右ジャブ,フックを多用し,ワンツー,ボディへの左アッパーなどの多彩なコンビネーションブローを繰り出す。手数の多さが長所である。クリーンヒットを決めると,一気にラッシュする瞬発力もある。元木の執拗な前進に手を焼いたが,的確なパンチで上回った。
 元木は右ファイタータイプ。上体を振りつつ相手のパンチをブロックしながら,どんどん前に出る攻撃型の試合スタイルが特徴。主武器は右ストレート,左右フック。こちらも旺盛な手数が強味で,豊富な練習量を物語っている。敗れたが,健闘が光った。

採点結果 大野 元木
主審:土屋末広 *** ***
副審:中村勝彦 78 74
副審:安部和夫 77 75
副審:ビニー・マーチン 78 75
参考:MAOMIE 77 75


     ○大野:10戦9勝(4KO)1敗      27歳   身長:163cm
     ●元木:15戦6勝(1KO)8敗1分   31歳

     放送:G+
     解説:なし
     実況:川畑一志

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                2015年8月2日(日)    大阪府立体育会館第2競技場
                      東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦
                   挑戦者(同級14位)  T   K   O     チャンピオン
                ○   山本隆寛    7回0分50秒    川口 裕   ●
                                (井岡) 118 lbs                        (グリーンツダ) 118 lbs

 初回,慎重な川口に対し,サークリングしながら山本が積極的に左ジャブ,右ストレート,左アッパー。クリーンヒットはないが,山本が手数でリード。
 2回,川口の動きが硬い。上下に左フック,アッパーを打つが,山本のスピードが上回る。川口は右目上をカット(山本の有効打による傷)。終盤,タイミングのいい山本の右アッパーがアゴに決まり,川口は尻餅(カウント8)。山本の攻勢に晒された川口は抱きついてゴングに救われる。
 3回,川口は右目上の傷でドクターチェックを受ける。再開直後,右ストレートからの相打ちの左フックがアゴに決まり,今度は山本が腰から落ちて逆転のダウン(カウント8)。チャンスと見た川口は左右フックの連打で迫る。
 4回,ようやくリズムを取り戻した川口は前に出て右ストレート,左フック,アッパーを捻じ込む。山本は一転して消極的な姿勢が見られるようになり,主導権は川口に移った。
 しかし,6回,右目上からの出血が多くなった川口はこの回だけで2度のドクターチェックを受ける。これで息を吹き返した山本が再び積極的に前に出て,手数を増す。今度は川口が後手に回り,流れは山本に。
 7回,出血が増した川口はストップを警戒し,激しく攻める。勝負所と見た山本がこれに応じ,激しい応酬となった。左アッパーが軽くボディに当たり,バランスを崩した川口がキャンバスに落ちる。ダメージはなかったが,川口の右目上の傷の深さを考慮した野田主審が試合をストップした。

 今年4月の王座決定戦から4ヶ月を経て行われたダイレクトリターンマッチ。ダウンの応酬の末,山本が雪辱を果たすと同時に悲願のタイトルを獲得した。序盤から積極的に攻めたことが勝因。右ストレートから左アッパーで先手を取り,早々に主導権を握った。右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。3回に逆転のダウンを喫してから消極的になったのは反省点。
 川口は初防衛に失敗。第1戦同様に序盤を先行され,中盤から反撃するという展開になった。いずれにしても山本に先手を取られ,傷を負ったことが響いた。右ファイタータイプで左右フック,右ストレートの連打を得意としているが,相手を見てしまい,正面に立って手が止まる欠点がある。スロースターター気味のところがある。

採点結果 山本 川口
主審:野田昌宏 *** ***
副審:宮崎久利 56 56
副審:原田武夫 56 56
副審:土屋末広 56 56
参考:MAOMIE 56 56


     ○山本:20戦16勝(13KO)4敗   24歳   身長:171cm
     ●川口:30戦23勝(10KO)7敗   28歳   身長:165cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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                    2015年8月7日(金)    タイ国ラチャブリ県 ラチャブリ体育館
                          WBO世界バンタム級王座決定戦12回戦
                     WBO世界バンタム級2位    K     O   WBO世界バンタム級1位
                ○   プンルアン・ソー・シンユー    2回1分08秒    赤穂 亮   ●
                                     (タイ) 118 lbs                             (横浜光) 117 3/4 lbs
                                                            IBF4位

 赤穂が開始早々から右フック,ストレート,ボディへの左アッパーで積極的に攻めた。プンルアンは左ジャブを返す。両者が縺れ,プンルアンが首に巻きつけた左腕で赤穂を投げ飛ばしてしまう場面が見られた。早くも荒々しいところを見せるプンルアン。
 2回,今度はプンルアンが積極的に左右フックで攻める。腕で振り飛ばされた赤穂は思わず頭からニュートラルコーナーに突っ込む。完全にオフガードになったところに右ストレート2発を打ち込まれた赤穂はロープ際で崩れるように沈み,うずくまったままカウントアウトされた。

 赤穂は2度目の世界挑戦に失敗。敵地に乗り込んで積極的に攻めたが,ラフなプンルアンの術中に嵌る結果となった。ニュートラルコーナーに突っ込んでバランスを崩し,ガードが取れなくなったところにパンチをもらうという不運な負け方である。上下に波状攻撃を仕掛けて崩したいところだったが,悔やみきれない結果だろう。
 プンルアンは右ボクサーファイターで右ストレート,フックにパンチ力がある。赤穂を腕で振り飛ばすなどのラフな一面を見せた。一瞬の隙を突いて見舞ったパンチでKOにつなげたあたりは老獪そのもの。やはり50戦を超えるキャリアは侮れない。

1回までの採点 プンルアン 赤穂
主審:ロバート・バード(米国) *** ***
副審:アデライド・バード(米国) 10
副審:クリス・フローレス(米国) 10
副審:パトリック・モーリー(米国) 10
参考:MAOMIE 10


     ○プンルアン:54戦51勝(35KO)3敗   27歳   身長:164cm   リーチ:170cm
     ●赤穂:30戦26勝(18KO)2敗2分     29歳   身長:168cm   リーチ:170cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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                       2015年8月10日(月)    後楽園ホール
                     東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦12回戦
               東洋太平洋S・フェザー級2位   T    K   O   東洋太平洋S・フェザー級1位
                ○   伊藤雅雪     10回2分27秒     岩井 大   ●
                             (伴流) 129 3/4 lbs                             (三迫) 130 lbs

 開始早々から目が離せない展開になった。伊藤が左ジャブでフェイントをかけながらワンツーで先手を取る。岩井はガードを高く上げて前に出るが,動きが硬い。
 2回,伊藤はよく見て右ストレート,さらに右アッパー。岩井も右ストレートを返すが,終了間際,伊藤の右ストレートがカウンターになる。
 3回はガードを高く上げた岩井が積極的に出て,右アッパー,ストレート。4回,伊藤は素早く左右に動きながら右ストレート,左右フック。岩井は右目上をカット(伊藤の有効打による傷)。後手に回る岩井に対し,波に乗る伊藤。
 8回,伊藤は相手の出方を冷静に見て左アッパーをボディに。さらに右アッパーから飛び込んでボディに左アッパーを打ち込む。ここでも後手に回る岩井。伊藤は右ストレート,左フック,アッパーでさらにリードを広げた。
 10回,手数が出ない岩井。それを見透かしたように先手で攻める伊藤。左ジャブで距離を測り,右アッパー,ストレートを浴びせる。右フックのカウンターで岩井の右膝が落ちたところで中村主審が試合をストップした。

 伊藤は今年2月に内藤律樹(E&Jカシアス)の日本タイトルに挑んで敗れており,2度目の挑戦で悲願のタイトル獲得となった。硬くなって手が出ない岩井に対し,左ジャブでうまく距離を取り,右ストレート,ボディへの左アッパーで常に先手を取った。岩井の出方を冷静に見て,スピーディで的確なパンチを浴びせた。序盤から主導権を握ったことが勝因。右ストレートのカウンターに切れがある右ボクサーファイター。フットワークをうまく絡め,スピーディな左ジャブ,右ストレートを放つ。
 岩井は右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。考え過ぎて手数が出ず,常に伊藤に先手を取られた。ガードを高く上げて前に出たが,肝心のパンチが出ず,そこに伊藤のスピーディな攻撃を許した。

9回までの採点 伊藤 岩井
主審:中村勝彦 *** ***
副審:杉山利夫 89 82
副審:福地勇治 89 82
副審:安部和夫 89 83
参考:MAOMIE (59) (55)


     ○伊藤:19戦17勝(8KO)1敗1分   24歳   身長:174cm
     ●岩井:22戦17勝(6KO)4敗1分   26歳   身長:172cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:森 昭一郎

※ 第1・2・3・4・8・9・10ラウンドのみを放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドのみの集計結果です)。

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                     2015年8月10日(月)    後楽園ホール
                      東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦
                  挑戦者(同級9位)  T   K  O      チャンピオン
                ○   竹中 良    5回0分58秒    ビンビン・ルフィーノ   ●
                             (三迫) 125 3/4 lbs                       (比国) 125 3/4 lbs

 2回,竹中は軽快に動きながら左ジャブ,ワンツーを伸ばす。ルフィーノは左右フックを返すが,タイミングのいい右ストレートのカウンターがアゴに決まる。これをアゴに受けたルフィーノはロープ際で腰から落ちてダウン(カウント8)。竹中は力まずにワンツーを浴びせ,いい動きを見せた。
 3回,焦り気味に放つルフィーノの左フックは空を切る。ルフィーノをロープに詰めた竹中はワンツー,ボディへの右ストレート。右アッパーのボディブローが効いたルフィーノは急速に動きが鈍った。
 4回,右ストレートのカウンターがヒットし,大きくバランスを崩したルフィーノはニュートラルコーナーに詰まる。ルフィーノは左右アッパーのボディブローが効いてロープを背負う。
 5回,ルフィーノの左フックは空を切る。ロープ際で竹中が打ち込んだワンツーがアゴを捉え,たまらず大の字に沈むルフィーノ。土屋主審は躊躇わずにノーカウントで試合をストップした。

 竹中が2度目の挑戦で見事な王座奪取。シャープな右ストレートを武器とする右ボクサーファイターである。力みがなく,左ジャブを軽く出して軽快に動きながら右ストレートをスムーズに打った。ボディへの左右アッパーが効き,これでルフィーノの動きを鈍らせた。今夜のように足を絡めた試合運びができれば,安定王者になる可能性がある。
 ルフィーノは初防衛に失敗。サウスポーのファイタータイプで左ストレート,フックを得意とする。フィリピン人特有の柔軟な上体から放つこの左パンチを軸に攻める。しかし,ウェイトコントロールの失敗が伝えられているように,スピードが今ひとつだった。さらにボディを打たれたことにより,動きが鈍った。得意の左ストレート,フックを振ったが,竹中の冷静な試合運びにより,パンチが空を切る場面が目立った。

4回までの採点 竹中 ルフィーノ
主審:土屋末広 *** ***
副審:吉田和敏 40 35
副審:福地勇治 40 35
副審:安部和夫 40 35
参考:MAOMIE (30) (26)


     ○竹中:17戦13勝(7KO)3敗1分        30歳   身長:172cm
     ●ルフィーノ:57戦37勝(16KO)17敗3分   33歳   身長:168cm

     放送:フジテレビ
     解説:具志堅用高&川島郭志
     実況:竹中陽平

※ 第2・3・4・5ラウンドのみを放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドのみの集計結果です)。

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                      2015年8月21日(金)    後楽園ホール
                              10回戦
                IBF世界S・フェザー級15位       日本S・フェザー級2位
                ○   仲村正男    判 定    金子大樹   ●
                                (渥美) 130 lbs                   (横浜光) 130 lbs

 開始早々から仲村が長い左ジャブを多用し,積極的に流れを作った。後半は金子も右ストレート,左フックでプレスをかけるが,仲村がいいリズムで立ち上がった。
 2回後半,金子は左アッパーのボディブロー,右ストレートでロープに追い込んでプレスをかける。3回,仲村は足が良く動き,コンスタントに左ジャブが出る。良いリズムで戦っている仲村に対し,動きが硬い金子は見てしまって攻め倦む場面が目立った。
 5回2分過ぎ,ロープ際に仲村を押し込んで攻め込む金子。右ストレートがアゴに決まり,ロープを背にのけぞる仲村。
 予断を許さぬ展開が続いたが,後半に入って仲村が徐々にリードを広げた。7回,軽快に動いてリズムを取り,左ジャブから右ストレート,アッパー,左フックを見舞う仲村。
 8回,仲村は左ジャブを多用し,ワンツー,左右フックを細かくまとめる。金子は依然として動きが硬く,思うように手が出ない。
 9回,仲村は左ジャブ,右アッパー。2分過ぎ,動きが止まってロープを背負う金子。チャンスと見た仲村は左ジャブ,ワンツーを浴びせて攻勢。10回,激しい打ち合いが続く。疲労がピークに達しているのは金子。仲村は相変わらず足が動いて左ジャブ,ワンツーが出る。激しい応酬の中で終了ゴングを聞いた。

 中量級屈指の好カードは期待に違わぬ激しい打撃戦となった。2−1の僅差ではあるが,仲村の勝因は冷静な試合運びに徹したことに尽きる。勝ち星がすべてKOというハードパンチャーだが,金子との正面衝突を避け,軽快なフットワークから左ジャブを多用した。この左ジャブで金子の出足を止め,右ストレート,アッパーを見舞ってリードを保った。右ストレートに必殺の切れ味がある右ボクサーファイター。伸び悩んでいた印象があるが,金子を破ったことによって一皮剥ければ,十分に再浮上が期待できる。
 金子は今年1月のジョムトーン・チューワッタナ(タイ)戦に続く連敗。実績や対戦相手の濃さでは上回っているが,動きの硬さが目立った。中盤からプレスを強めたが,思うように手数が出なかったことが敗因。

採点結果 仲村 金子
主審:中村勝彦 *** ***
副審:杉山利夫 97 93
副審:ウクリッド・サラサス 96 94
副審:浅尾和信 95 96
参考:MAOMIE 96 94


     ○仲村:23戦20勝(19KO)3敗      27歳   身長:171cm
     ●金子:29戦21勝(14KO)5敗3分   27歳   身長:174cm   リーチ:185cm

     放送:YOUTUBE
     解説:なし
     実況:なし

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