熱戦譜〜2015年7月の試合から


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試合日 試合 結果
2015.07.04 8回戦  坂本大輔  判定  田中亮治
2015.07.04 8回戦  中川勇太  TKO5R  岡畑良治
2015.07.04 8回戦  土屋修平  判定  相馬一哉
2015.07.04 8回戦  藤原陽介  判定  久永志則
2015.07.06  東洋太平洋スーパーフライ級
 王座決定戦12回戦
 井上拓真  判定  マーク・アンソニー・ヘラルド
2015.07.20 4回戦  辰吉寿以輝  KO2R  岡村直樹

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                      2015年7月4日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                   日本ウェルター級6位         日本ウェルター級9位
                ○   坂本大輔    判 定    田中亮治   ●
                               (角海老宝石) 147 lbs               (ヨネクラ) 147 lbs

 初回,左右フック,アッパーをボディに打ち込んで積極的に攻める坂本。田中は後手に回る。坂本は意表を突くような右アッパーを突き上げる。2・3回も粘っこく攻める坂本を捌き切れない田中。
 6回,田中はようやく右ストレート,左フックで攻めるが,決定打に欠けた。坂本も一本調子で盛り上がりに欠ける展開が続く。
 7回,左右アッパーで強引に攻める坂本の勢いに押された田中はますます手が出なくなった。
 8回,田中はようやく積極的に打って出るが,時すでに遅し。坂本も疲れの色を隠せず,ともに決定打を出せぬままに終了ゴングを聞いた。

 予定されていた日本S・ライト級タイトルマッチ,岡田博喜(角海老宝石)vs.小竹雅元(三迫)戦が岡田の右拳負傷によって中止になったため,急遽メインイベントに昇格した一戦。しかし,期待を裏切る凡戦となった。
 坂本は右ファイタータイプ。習志野高(千葉)→拓大というコースを歩んだアマチュア出身者。高校時代にはインターハイ3位,国体2位という実績を残している。スピードに欠けるが,粘っこく前に出て左右フック,アッパーを連打する。序盤からボディを攻め,田中の動きを封じた。その反面,攻撃に変化が乏しいことが難点。ギヤチェンジが欲しいところ。念願のタイトル挑戦に向けては,物足りない試合内容である。
 田中は右ボクサーファイター。2013年の全日本ウェルター級新人王で,右ストレート,左フックを得意としている。スピード不足で,パンチに威力がない。坂本のラフな攻撃に押され,消極的な姿勢が目立った。

採点結果 坂本 田中
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ウクリッド・サラサス 78 75
副審:福地勇治 79 74
副審:染谷路朗 77 75
参考:MAOMIE 78 75


     ○坂本:20戦10勝(5KO)8敗2分   33歳   身長:173cm
     ●田中:13戦8勝(2KO)4敗1分    28歳   身長:178cm

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:中野謙吾

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                       2015年7月4日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                   日本S・フライ級8位   T   K  O   日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   中川勇太    5回2分05秒    岡畑良治   ●
                            (角海老宝石) 121 1/2 lbs                     (セレス) 121 1/4 lbs
                                              岡畑良治=おかはた・りょうじ

 右の中川,左の岡畑。ガードを下げ,トリッキーな動きで前に出る中川。岡畑は左ストレートのカウンターを決めるが,左目上をカット(中川の有効打による傷)。
 3回,中川は右アッパーをボディに。歩くような足の運びで距離を詰め,右ストレートを上下に放つ。左目上からの出血が増した岡畑はドクターチェックを受ける。
 5回,中川が鮮やかなカウンターで試合を決めた。ゆったりと前に出てプレッシャーをかける。カウンターの右ストレートが決まり,のけぞってロープを背負う岡畑。一気に攻勢に出た中川の右ストレートで再三ぐらついた岡畑は顔面を血で染めながら回り込み,ピンチを逃れようとする。2分ちょうど,前に出ようとした岡畑のアゴに合わせた右ショートストレート。これが見事なカウンターになり,岡畑は力尽きたように腰から落ち,仰向けに沈む。安部主審がノーカウントで試合をストップし,同時にタオルが投入された。岡畑は立ち上がれず,担架で搬出された。

 2011年5月に6回戦でグラブを交えている両者。3−0の判定で岡畑を破っている中川が痛烈なワンパンチで返り討ちにした。右ボクサーファイターで,右ストレートを武器としている。ガードを下げ,変則的でトリッキーな動きでプレスをかける。サウスポーの岡畑に対し,定石の右ストレートをうまく使い,入り込む隙を与えなかった。フィニッシュの右ストレートは出バナに小さく合わせたパンチであり,見事なカウンターである。
 4年前のリベンジに挑んだ岡畑だが,厳しい結果になった。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,フックを得意としている。左右に動きながら,ときおり接近して左右フックのボディブローを連打する。揺さぶって潜り込みたいところだったが,中川にプレスをかけられ,後手に回った。

     主審:安部和夫,副審:ウクリッド・サラサス&福地勇治&浅尾和信
     ○中川:20戦15勝(9KO)4敗1分   26歳
     ●岡畑:25戦9勝(1KO)11敗5分   29歳   身長:167cm
     放送:G+     解説:なし     実況:山本紘之

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                      2015年7月4日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                    日本ライト級10位        日本ライト級(ノーランク)
                ○   土屋修平    判 定    相馬一哉   ●
                              (角海老宝石) 138 lbs             (一力) 137 3/4 lbs

 初回,土屋は左に回りながら左ジャブを多用する。強打に定評がある土屋が相手とあって,さすがの相馬も慎重になるが,左ジャブを食う。
 2回,左ジャブを数多く出す土屋はそこから左アッパーでボディを叩く。相馬も負けじと接近し,得意の左フック,アッパーで迫るが,土屋は力まずに手数を出してリードした。
 3・4・5回はいずれも終盤に相馬が左右フックの猛攻で迫り,見せ場を作る。土屋も左ジャブを多用して丹念に攻めるが,簡単に攻めさせてしまう場面も見られた。
 6回以降は再び土屋のペースになった。7回,頭を突き合わせて我慢比べのようなパンチの応酬が続くが,ここは土屋が打ち勝つ。終了間際,青コーナーで土屋が放った右フックでぐらつく相馬。フォローの右フックで相馬のマウスピースが落ちた。
 8回,体を密着させて激しく応酬する両者。相馬は持ち味の粘りを見せるが,ここでも土屋が左右フックで打ち勝った。

 激しい打撃戦となったが,ランカーの土屋が貫禄を見せた。現役屈指のハードパンチャーで高いKO率を誇るが,これまでは強打に頼る傾向が強かった。しかし,今夜は左に回りながら左ジャブを多用し,力みのないパンチを上下に散らした。強振せず,丹念に攻めていたことが特筆すべき点である。今までにないうまさが加わり,一皮むけた印象がある。終盤は打ち合いに出たが,うるさい相馬をパワーで制した。KOこそできなかったが,新しいスタイルを見せたと言える。
 相馬は右ファイタータイプ。ベタ足でどんどん前に出て,左右フック,アッパーをまとめ打ちする。一発ヒットしてからの怒涛の攻めが強味である。後半から終盤にかけて攻勢に出るなど,ヤマ場を作った。

採点結果 土屋 相馬
主審:染谷路朗 *** ***
副審:浅尾和信 78 74
副審:中村勝彦 77 75
副審:安部和夫 77 76
参考:MAOMIE 77 75


     ○土屋:22戦18勝(15KO)4敗    28歳   身長:170cm
     ●相馬:17戦7勝(6KO)8敗2分   35歳

     放送:G+
     解説:なし
     実況:山本紘之

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                      2015年7月4日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
               日本S・バンタム級(ノーランク)        日本S・バンタム級13位
                ○   藤原陽介    判 定    久永志則   ●
                           (角海老宝石) 121 3/4 lbs               (角海老宝石) 122 lbs
                   藤原陽介=ふじはら・ようすけ      久永志則=ひさなが・ゆきのり

 初回,慎重に探り合う両者。藤原の左ジャブがよく決まる。ワンツーのヒットから久永を赤コーナーに詰めた藤原は右ストレート,左右アッパーの連打で攻勢に出る。2回にも藤原がワンツーで久永をニュートラルコーナーに詰める。さらに右ストレートのカウンターがヒット。
 3回は久永が強引にくっついて左フック,アッパーをボディに。
 しかし,それ以降は再び藤原が主導権を握った。4回,藤原はバッティングで左前頭部をカットするが,揉み合いの中で放った右ストレートのカウンターが決まる。ガードが下がったところにもらった久永は大きくぐらついた。チャンスとみた藤原は一気に攻勢。
 5回,久永は左右フックの連打で食い下がるが,藤原もボディに左右アッパーを返し,右ストレートを決める。ダメージがあるのか,久永の足元が怪しい。6回,藤原が右ストレート,左右アッパーをまとめて攻勢。終盤にも藤原の右ストレートのカウンターがヒット。
 7回,ダメージが残る久永の足元が乱れる。8回,激しい打ち合い。くっついて左右フックを打つ久永に対し,藤原の右ストレート,左右アッパーが決まる。

 藤原は右ボクサーファイター。右ストレート,ボディへの左アッパーを得意としている。左ジャブをうまく決めて久永の前進を止めるとともに,自分の流れを作った。要所でパンチをまとめることにより,ヤマ場を作ったことが奏功したと言える。ランカーの久永を破ったことにより,自らのランクインが有望になった。
 久永は右ボクサーファイター。接近して左フック,アッパーでチャンスを作ろうとしたが,単発で流れを作れなかったことが敗因。上体の振りがないため,藤原のパンチの標的になった。終盤はダメージの色が見え,足元がふらつく場面が目立った。

採点結果 藤原 久永
主審:福地勇治 *** ***
副審:浅尾和信 78 74
副審:染谷路朗 79 74
副審:安部和夫 80 73
参考:MAOMIE 79 73


     ○藤原:18戦15勝(4KO)3敗      28歳   身長:170cm
     ●久永:25戦16勝(9KO)7敗2分   29歳   身長:164cm

     放送:G+
     解説:なし
     実況:川畑一志

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                    2015年7月6日(月)    後楽園ホール
                   東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦12回戦
                東洋太平洋S・フライ級1位         東洋太平洋S・フライ級2位
                ○   井上拓真    判 定    マーク・アンソニー・ヘラルド   ●
                             (大橋) 114 1/2 lbs                     (比国) 115 lbs
         WBA L・フライ級3位,WBC S・フライ級6位,WBO S・フライ級15位

 右の井上,左のヘラルド。左ジャブで牽制しながらワンツーを伸ばす井上。ヘラルドは上体を振りながらチャンスを窺うが,ワンツーでロープ際に後退する。2回,井上は右ストレートを上下に。ヘラルドは右目上をカット(井上の有効打による傷)。
 4回,右のフェイントからの左フックでバランスを崩すヘラルド。井上はさらに右ストレートをヒット。5・6回は井上が合わせる右アッパーでヘラルドが前に出られなくなる。7回,ガードの隙間からタイミングの良いワンツーがヒット。井上は一気のラッシュが欲しい。終了間際,ヘラルドもワンツーのボディブロー。
 8回はヘラルドのラウンド。開始早々,左ストレートがアゴにヒットし,一瞬腰が落ちてひやりとさせる井上。ヘラルドはさらに左アッパーのボディブローから右フック。井上も中盤から落ち着きを取り戻すが,9回に再びひやりとさせる場面が見られた。出会い頭の右フックがアゴを捉え,井上は右膝が落ちてピンチに陥る。このとき右膝がキャンバスに触れており,ノックダウンとされても仕方ない場面だった。
 11回,左ジャブからしっかり踏み込んで右ストレートをクリーンヒットする井上。終盤にも井上の右ストレートが決まる。そのまま両者が縺れ合うように倒れ込む。
 12回,井上の左フックにヘラルドも左ストレートで応戦。2分過ぎ,ヘラルドの左フックがヒット。ロープ際でバランスを崩した井上は左膝から落ちてダウンを取られる(カウント8)。井上は右ストレートのカウンターで反撃。

 井上はWBO世界S・フライ級王者・井上尚弥の実弟。兄と同型の右ボクサーファイターで右ストレートに鋭いものがあり,スピードが持ち味。サウスポーの相手に対し,徹底して右ストレートを上下に散らしたことが勝因。単発で攻撃のつながりがなかったことが気になるが,ヘラルドのやりにくさと井上のキャリアを考えれば止むを得ないだろう。
 ヘラルドはサウスポーのボクサーファイター。スピードがあり,左ストレート,右フックが武器。動きが直線的なことが井上に幸いしたが,しぶとさは侮れない。鋭いパンチでしばしば井上を脅かした。

採点結果 井上 ヘラルド
主審:福地勇治 *** ***
副審:シルベストレ・アバインザ(比国) 115 112
副審:ビニー・マーチン 116 111
副審:杉山利夫 117 110
参考:MAOMIE 115 112


     ○井上:5戦5勝(1KO)             19歳
     ●ヘラルド:40戦31勝(14KO)6敗3分   23歳

     放送:フジテレビ
     解説:川島郭志
     実況:福永一茂

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                   2015年7月20日(月)    なみはやドーム(大阪府門真市)
                                  4回戦
                  日本バンタム級(ノーランク)   K      O  日本バンタム級(ノーランク)
                ○   辰吉寿以輝    2回2分28秒    岡村直樹   ●
                             (大阪帝拳) 117 1/4 lbs                     (エディ・タウンゼント) 117 1/2 lbs

 初回,岡村は左右にサークリングしながら小刻みに動き,左ジャブ,右ストレートを放ち,好調な滑り出しを見せる。辰吉はじっくり見ているが,手数が少なく,足の動きも今ひとつという印象。岡村のワンツーがヒットする。
 2回,岡村の動きに戸惑う場面が続く辰吉だが,構わずプレスをかける。左フックのカウンターがアゴに決まり,岡村は大きくバランスを崩してロープ際まで後退。右ストレート,左フックで攻勢に出る辰吉。クリンチからの離れ際に見舞った左フックで大きく飛ばされた岡村は後頭部を打ちつけてダウン。立ち上がったが朦朧としており,カウントの途中でタオルが投入された。

 辰吉はデビュー戦に続く2回KO勝ち。硬さが目立ち,狙い過ぎて手数が少ないことが目についた。デビュー戦の方が試合内容は良かったという印象が強い。右ストレート,左フックにパンチ力があるが,力んで手数が少なくなるようでは,相手につけ入る隙を与えるだけである。もっと左ジャブを多くし,強弱をつけることが必要。手数を増やすことが必要である。
 岡村は右ボクサーファイター。知名度がある新人を食ってやろうという気迫が溢れており,左右へのフットワークと積極的な攻撃で初回は完全にリードした。しかし,パンチ力の差は歴然。善戦したが,辰吉のプレスに抗い切れずに沈んだ。

     主審:半田隆基,副審:宮崎久利&野田昌宏&今村のぶひろ
     ○辰吉:2戦2勝(2KO)   18歳   身長:167cm
     ●岡村:5戦1勝4敗      26歳
     放送:G+     解説:六車卓也     実況:不明

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