熱戦譜〜2015年2月の試合から


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試合日 試合 結果
2015.02.07 10回戦  五十嵐俊幸  10R負傷判定  エフライン・ペレス
2015.02.07 8回戦  清水優人  TKO7R終了  下川原雄大
2015.02.07 8回戦  尾川堅一  TKO3R  中野和也
2015.02.09  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 内藤律樹  判定  伊藤雅雪
2015.02.09 8回戦  翁長吾央  判定  ブレイロール・テラン
2015.02.09 8回戦  鈴木悠介  KO6R  星野晃規
2015.02.18 10回戦  岩佐亮佑  TKO2R  リカルド・ロア
2015.02.27  東洋太平洋スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 和氣慎吾  KO1R  ジミー・パイパ

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                       2015年2月7日(土)    後楽園ホール
                                 10回戦
                  WBA世界S・フライ級6位    負 傷 判 定   メキシコ S・フライ級(ノーランク)
               ○   五十嵐俊幸    10回0分20秒    エフライン・ペレス   ●
                                (帝拳) 116 lbs                          (メキシコ) 115 1/2 lbs
                         WBC7位

 左の五十嵐,右のペレス。五十嵐がスピード豊かなワンツーから好調な滑り出しを見せた。右アッパーのボディブローから左ストレート,さらにボディへの左アッパーを突き上げる。
 しかし,2・3回はペレスが思い切った攻撃に出る。左右フックのボディ攻撃,右ストレート,左フックでどんどん距離を詰めるペレス。4回,五十嵐は左ストレート,フックのカウンターをヒットするが,5回にはペレスが旺盛な手数で迫る。五十嵐はリング中央で足を止めて応戦するが,回り込みたいところ。
 6回,執拗に突進するペレスに回り込んでワンツーを浴びせる五十嵐。しかし,五十嵐は右目上をカット(ペレスの有効打による傷)。
 7回,ペレスは右ストレートから攻勢に出るが,五十嵐は左ストレートで押し返す。8回にはペレスの左腕の外側に回り込んで左フックを浴びせる。この辺は元世界王者のテクニックを見せた。
 ポイントではリードしている五十嵐だが,ペレスの突進に手を焼く展開は変わらない。9回,右目上からの出血が増した五十嵐はドクターチェックを受ける。これは6回にペレスの有効打でカットした傷がバッティングで広がったものというアナウンスが9回終了後にあった。ここでペレスが俄然ピッチを上げて攻勢に出る。血が目に入るのか,五十嵐はやりにくそう。ペレスの攻勢でロープに詰まり,クリンチに出る五十嵐。
 10回開始早々,右目上からの出血が増して3度目のドクターチェックを受ける五十嵐。ここで続行不能との判断が下り,試合がストップされた。

 2階級制覇を目指している五十嵐だが,しぶといペレスに手を焼いた。序盤からスピード豊かな左ストレートで圧倒したが,ペレスの思い切った左右フックの連打にひるむ場面が目についた。6回にカットした右目上の傷は有効打によるもので,そのままであればTKO負けになっていたところ。しかし,『6回の傷がバッティングで広がったもの』という判定に救済された印象が強い。9回にはペレスの攻勢でロープに詰まり,クリンチに出るなどのピンチも見られた。井上尚弥(大橋)が気を吐いているスーパーフライ級では,どうしても影が薄くなってしまう。無理をして打ち合わず,足とスピードを生かしたボクシングに徹するべきだろう。カウンターの左ストレートが決まった後の連打が欲しい。
 ペレスは右ファイタータイプ。手数が多く,タフでしぶとい。ボディへの左右フックから右ストレート,左フックでどんどん攻め込んで五十嵐を苦しめた。何よりも豊富なスタミナに裏打ちされた思い切った攻撃が特徴。

10回までの採点 五十嵐 ペレス
主審:染谷路朗 *** ***
副審:安部和夫 98 94
副審:ビニー・マーチン 96 95
副審:葛城明彦 98 94
参考:MAOMIE 96 95


     ○五十嵐:23戦20勝(11KO)2敗1分   31歳   身長:166cm,   リーチ:169cm
     ●ペレス:23戦17勝(12KO)6敗      26歳

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:辻岡義堂

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                      2015年2月7日(土)    後楽園ホール
                               8回戦
                 日本S・ウェルター級10位    T K O   日本S・ウェルター級3位
                ○   清水優人    7回終了    下川原雄大   ●
                         (木更津グリーンベイ) 153 1/2 lbs              (角海老宝石) 153 1/2 lbs
                   清水優人=しみず・ゆうと        下川原雄大=しもかわら・たけひろ

 長身同士の対戦。序盤,気合い十分の表情で上下に左ジャブを突いて前に出る下川原。清水は落ち着いて左ジャブで牽制し,右ストレートを狙う。
 しかし,3回に入ると試合の流れは清水に傾き始めた。左フックのカウンターが効いてしまう下川原。清水は左ジャブで距離を測り,徐々に右ストレート,左フックのタイミングを合わせた。
 6回,下川原は左目上の腫れによってドクターチェックを受ける。清水は冷静に動きを見極め,左ジャブ,右ストレートを返す。
 7回,それまで距離を取っていた清水が明らかにペースを変え,自らプレスをかける。徐々に追い込まれる下川原。終了間際,左フックがテンプルに決まり,下川原は左膝をついてダウン(カウント9)。立ち上がったところで終了ゴングが鳴ったが,7回終了後に下川原が棄権を申し入れた。

 清水が冷静な試合運びで上位ランカーの下川原を破った。長身の右ボクサータイプで左ジャブ,ワンツーを得意としている。左ジャブでうまく間合いを取り,徐々にパンチのタイミングを合わせた。7回は明らかに自分のペースを作るべくギヤチェンジしてプレスをかけた。上位の下川原に快勝したことにより,タイトル挑戦も視野に入ったと言える。
 下川原は右ボクサーファイター。右ストレート,左フックにパンチ力がある。序盤から気合いが入った表情で果敢に攻めたが,清水がこれに乗らず,逆にカウンターを返された。タイトル再挑戦を目指していたが,痛恨のTKO負けで遠のいたと言わざるを得ない。

     主審:杉山利夫,副審:安部和夫&飯田徹也&染谷路朗
     ○清水:13戦8勝(2KO)3敗2分       27歳   身長:183cm
     ●下川原:32戦19勝(6KO)10敗3分   32歳   身長:183cm
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:中野謙吾

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                      2015年2月7日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                 日本S・フェザー級10位   T   K  O   日本S・フェザー級(ノーランク)
                ○   尾川堅一    3回0分51秒    中野和也   ●
                               (帝拳) 130 lbs                         (花形) 129 1/2 lbs

 右の尾川,左の中野。ともに軽いジャブで牽制しながら相手の入り際にカウンターを狙う。
 先にタイミングを掴んだのは中野。2回,上体を揺すりながら前に出て左ストレートをヒット。さらに右ジャブから踏み込んで放った左ストレートで尾川がバランスを崩す場面があった。しかし,一発の切れ味で勝る尾川も負けてはいない。逆に右ストレートで中野がぐらつく。やや力が入っているが,思い切った左フック,右ストレートで攻勢に出る尾川。
 3回,尾川が痛烈なワンパンチで試合を決めた。上体を振って前に出る中野。尾川も虎視眈々とカウンターのチャンスを窺う。スルリと左に回り込んで放った尾川の右ストレートがアゴに一閃。ガードが下がったところにまともにもらった中野は赤コーナーで後頭部を打ちつけてダウン。大の字に沈んだ中野に,マーチン主審は躊躇わず試合をストップした。

 強打者同士の緊迫感が充満した好ファイトになった。スピードとタイミングで勝る尾川が鮮やかな右ストレートで中野を沈めた。右ストレート,左フックに一撃必殺の威力を秘める右ボクサーファイター。父が主宰した道場で2歳から日本拳法部を始めている。明大では体育会日本拳法部の主将を務め,ボクシングに転向した異色のキャリアを持つ。タイミングの取り方は日本拳法で培われたものだろう。開始直後こそタイミングが掴めずに中野の先制を許したが,2回後半には自分のリズムを取り戻した。試合を決めた右ストレートはタイミング,切れ味ともに抜群。現在はランキング下位にいるが,本来は上位にいてもおかしくない。左ジャブ,フックに磨きをかければ,伝家の宝刀・右ストレートが生きるはず。力みを排し,軽く手数を出しながら決定打を打ち込むチャンスを掴むことが大事。
 中野はサウスポーのファイタータイプ。アマチュア(静岡・飛龍高→中央大)で41戦25勝16敗というキャリアがあり,左フック,ストレートが強い。軽く右ジャブを出し,小刻みな上体の動きでタイミングを取りながらテンポ良く攻める攻撃を身上としている。尾川の調子が上がらないうちに左ストレートでぐらつかせたが,痛恨の一打を浴びて沈んだ。

     主審:ビニー・マーチン,副審:飯田徹也&葛城明彦&杉山利夫
     ○尾川:15戦14勝(12KO)1敗   27歳   身長:173cm
     ●中野:12戦8勝(7KO)4敗     28歳   身長:171cm
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:山本紘之

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                   2015年2月9日(月)    後楽園ホール
                   日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン         挑戦者(同級1位)
               ○   内藤律樹   判 定   伊藤雅雪   ●
                            (E&Jカシアス) 130 lbs            (伴流) 129 3/4 lbs

 左の内藤,右の伊藤。ともにスピードがあり,鋭いカウンターを狙う滑り出しとなった。伊藤は右ストレートを上下に。内藤も右ジャブから得意の左ストレートをボディから顔面に飛ばして前に出る。
 一進一退の主導権争いが続いたが,6回に入ると内藤が積極的な攻撃で流れを引き寄せた。右ジャブで牽制しながら,左ストレートを飛ばして押し気味に進める内藤。7回終了間際,右ジャブの連打からの左ストレートを打ち込まれた伊藤は大きくぐらついてロープに詰まり,思わずクリンチに出た。
 8回,先手で攻める内藤がここでもリード。伊藤は思うように流れを作れない。9回,伊藤が焦り気味に右ストレートを振ったところに,内藤の左ストレートがカウンターになる。内藤はさらにワンツーもヒットして優位を保った。
 10回,伊藤の右ストレート,内藤の左ストレートという激しい応酬が続く。伊藤はようやく見せ場を作ったが,時すでに遅し。

 実力者同士の好カードは緊迫感溢れる白熱戦となった。内藤は3度目の防衛に成功。息詰まるフェイントの応酬となったが,積極的に攻撃を仕掛けたことが勝因。先に伊藤に攻めさせては不利と見たか,6回以降は意識的にプレスをかけていた。これが奏功し,伊藤が手を出しにくい状況を作ったと言える。このあたりは駆け引きの面で内藤が一枚上だった。
 伊藤は右ストレートのカウンターにKOの威力を秘める右ボクサーファイター。内藤を苦しめる場面もあったが,狙い過ぎたことと,内藤の左ストレートを警戒したために手数が少なくなった。それによって内藤にリズムを掴ませてしまったことが響いた。逆に自分から強引にでも仕掛けていれば,違った展開になっていただろう。

採点結果 内藤 伊藤
主審:土屋末広 *** ***
副審:浅尾和信 97 94
副審:福地勇治 95 95
副審:吉田和敏 96 95
参考:MAOMIE 97 93


     ○内藤:12戦12勝(5KO)        23歳   身長:173cm
     ●伊藤:18戦16勝(7KO)1敗1分   24歳   身長:174cm

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:立本信吾

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                     2015年2月9日(月)    後楽園ホール
                              8回戦
                 IBF世界S・フライ級13位       ベネズエラ S・フライ級(ノーランク)
                ○   翁長吾央    判 定    ブレイロール・テラン   ●
                             (大橋) 115 3/4 lbs                 (ベネズエラ) 114 3/4 lbs

 左の翁長,右のテラン。翁長は左ストレートをボディに,テランも右ストレートを上下に散らす。
 3回,翁長を赤コーナーに詰めたテランは左右フックをボディに連打して攻勢。しかし,逆に翁長の左ストレートで腰が落ち,ロープに詰まる。
 4回以降は再三左ストレートをヒットした翁長のペースで進む。ボディへの左ストレートが効いたテランは,これを境に動きが鈍り,手数が減った。6回,左ストレートでのけぞるテラン。翁長はさらに左ストレートでぐらつかせ,ロープに詰めて攻勢に出る。テランの左フックも返ってきた。翁長はバッティングで右目上をカット。
 7回,左ストレートでマウスピースを飛ばされたテランはぐらついてロープに詰まる。グロッギーのテランだが,翁長も単発でKOチャンスを生かせない。
 8回,まとまった攻撃が出ない翁長。スピードはないものの,ここはテランが前に出て右ストレート,左フックを振る。

 翁長はサウスポーのボクサーファイターで,左ストレートにスピード,切れがある。一時は世界も期待されたホープだったが,伸び悩んだままここまで来た感がある。一方的にリードしながら,単調な攻撃が災いして仕留められなかった。世界ランカーとしては物足りない試合内容である。パンチ力はあってもまとめる力がなければ,苦しいだろう。
 日本でもお馴染みの元世界王者イラリオ・サパタ(パナマ)がセコンドについたテランは右ボクサーファイター。上下に放つ右ストレートを得意としている。柔軟な体で相手のパンチを殺す面があるが,ボディブローが効いた後半は急速に動きが鈍った。

採点結果 翁長 テラン
主審:中村勝彦 *** ***
副審:吉田和敏 78 75
副審:福地勇治 79 73
副審:土屋末広 78 74
参考:MAOMIE 78 74


     ○翁長:27戦23勝(16KO)2敗2分    34歳   身長:164cm
     ●テラン:25戦13勝(6KO)11敗1分   29歳   身長:165cm

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:木村拓也

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                      2015年2月9日(月)    後楽園ホール
                                 8回戦
                   日本S・フライ級9位   K      O   日本バンタム級(ノーランク)
                ○   鈴木悠介    6回1分37秒    星野晃規   ●
                            (八王子中屋) 117 3/4 lbs                     (MT) 118 lbs
                                              星野晃規=ほしの・あきのり

 左の鈴木,右の星野。初回,小刻みな動きから思い切った左ストレート,フックで積極的に仕掛ける鈴木。後半,星野もモーションのない右ストレートで攻める。
 2回,上下に右アッパー,フックを連発して猛然と攻める星野にたじたじとなる鈴木。右フックで大きくバランスを崩した鈴木はロープに飛ぶ。ロープがなければダウンしていた場面だった。鈴木の右フックで応戦するが,星野の右アッパー,フックで鼻から出血し,押される場面が続く。
 3回,手数が多く,積極性で上回る星野。鈴木は接近戦でガードを固めるだけで策がなく,右アッパーをもらう場面が目立つ。鈴木は鼻血を流し,顔面も紅潮する。それでも終了間際にはカウンターの左ストレートで星野をニュートラルコーナーに詰める。
 4回は鈴木が左アッパーのボディブローを返すが,5回は再び星野。星野の右アッパー,左右フックに鈴木は鼻血と左目上の腫れに加えて,口の中も切って苦しい展開が続く。
 6回,劣勢の鈴木が一気に逆転し,ランカーの意地を見せた。左フックのクリーンヒットから攻勢に出る鈴木。星野も応戦して激しい応酬になるが,左アッパーのボディブローで動きが止まる。一気に攻勢に出る鈴木。ニュートラルコーナーに詰まってガードも取れなくなったところで,浅尾主審が割って入ったのと同時に星野は力尽きたように倒れ込んだ。何とか立ち上がったが,朦朧としたままカウントアウトされた。

 鈴木はサウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フックを得意としている。勝つには勝ったが,星野の捨て身とも思える攻撃に苦戦の連続。辛うじてランカーの面目を保ったが,不本意な試合内容。攻撃が正面からで単調なことが目につく。おまけに正面に立ってガードを固めるだけなので,星野の攻撃を許す結果になった。
 星野は右ファイタータイプ。好戦的で非常に手数が多い。右アッパー,フックを連発して嵩にかかった攻撃を展開する。特に接近戦で右アッパーを多用して鈴木を苦しめた。

     主審:浅尾和信,副審:吉田和敏&岡庭健&中村勝彦
     ○鈴木:7戦6勝(4KO)1敗        26歳   身長:167cm
     ●星野:19戦11勝(8KO)7敗1分   26歳
     放送:フジテレビNEXT     解説:川島郭志     実況:鈴木芳彦

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                      2015年2月18日(水)    後楽園ホール
                                10回戦
                 WBA世界バンタム級7位   T  K  O   比国バンタム級14位
                ○   岩佐亮佑    2回2分55秒    リカルド・ロア   ●
                             (セレス) 119 3/4 lbs                      (比国) 119 1/4 lbs
              WBO S・バンタム級4位,IBFバンタム級3位

 サウスポー同士の対戦。初回,岩佐が右ジャブを多用し,積極的に攻める。そこから左ストレートを打ち込んでいく。ロアは早くも右目上をカット(岩佐の有効打による傷)。終盤,ロアを青コーナーに詰め,ワンツーで攻勢に出る岩佐。
 2回,両者の力の差は歴然。ロアも思い切った左フックでボディを狙うが,岩佐は全く動じることなく右ジャブを多用し,左ストレート。終了間際,左ストレートでぐらついたロアは半ば戦意を失う形で背中を見せてロープ伝いに逃げる。容赦ない右フックを浴びせる岩佐。赤コーナーでロアが膝から崩れ落ちたところで中村主審が試合をストップした。

 IBF王者ランディ・カバジェロ(米国)への挑戦者決定戦と銘打ってセルヒオ・ペラレス(米国)と対戦する予定だった岩佐。ところが2週間前にペラレスが膝を負傷し,急に相手が変更されたもの。左ストレートに頼る傾向がある岩佐だが,今夜は右ジャブが良く出ており,足の運びも非常にスムーズだった。右ジャブでリズムを掴み,攻撃の起点としていた。王者カバジェロをターゲットとしているが,今夜の試合内容であれば,十分に期待できる。
 ロアはサウスポーのファイタータイプ。上下への左ストレート,フックを思い切り振って攻めるが,スピードは今一つ。岩佐に動きを読まれ,鋭い右ジャブでダメージを負った。

     主審:中村勝彦,副審:安部和夫&福地勇治&杉山利夫
     ○岩佐:20戦19勝(12KO)1敗     25歳   身長:170cm   リーチ:179cm
     ●ロア:24戦12勝(4KO)10敗2分   25歳   身長:165cm
     放送:G+     解説:浜田剛史&飯田覚士     実況:佐藤義朗

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                      2015年2月27日(金)    後楽園ホール
                     東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    K      O  挑戦者(同級11位)
                ○   和氣慎吾   1回2分59秒   ジミー・パイパ   ●
                              (古口) 122 lbs                       (比国) 121 1/4 lbs
               WBA2位,WBC3位,WBO15位,IBF6位

 サウスポー同士の対戦。軽くリズムを取りながら,低いガードから右ジャブを突いてチャンスを窺う和氣。パイパの大きな右フックで和氣の顔が上を向く場面があったが,終盤には右ジャブを突いて落ち着きを取り戻す。パイパが出ようとするところ,和氣の左アッパーがアゴに炸裂。見事なカウンターで急所を抜かれたパイパは背中からドッとキャンバスに落ちる。辛うじて立ち上がったが,足元が定まらず,福地主審はそのままカウントアウトした。

 和氣は5度目の防衛に成功。すべての防衛戦をKOあるいはTKOで決めており,充実した安定王者に成長した。スタイリッシュなサウスポーのボクサーファイターで,抜群のタイミングを誇る左ストレートを武器としている。フットワークに乗せたシャープなパンチを得意とするテクニシャンである。相手のパンチを見切る目と勘に優れている。
 パイパはサウスポーのファイタータイプで左右フックを得意としている。右フックで和氣をのけぞらせる場面があったが,その他は読まれていた。スピード,タイミング,パンチの切れなどすべての面で明らかな差があった。

     主審:福地勇治,副審:ダン・ニエテス(比国)&ウクリッド・サラサス&安部和夫
     ○和氣:24戦18勝(11KO)4敗2分    27歳   身長:173cm
     ●パイパ:20戦16勝(6KO)3敗1分   21歳   身長:165cm
     放送:YOUTUBE     解説:なし     実況:なし

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