熱戦譜〜2014年8月の試合から


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試合日 試合 結果
2014.08.02 10回戦  金子大樹  TKO4R  シリロ・エスピノ
2014.08.02 10回戦  赤穂 亮  判定  芹江匡晋
2014.08.02 8回戦  堀 陽太  TKO8R  鈴木武蔵
2014.08.04  日本バンタム級
 タイトルマッチ10回戦
 益田健太郎  KO3R  冨山浩之介
2014.08.11  東洋太平洋スーパーライト級
 タイトルマッチ12回戦
 小原佳太  TKO12R  岩渕真也
2014.08.11  日本スーパーフライ級
 タイトルマッチ10回戦
 石田 匠  判定  戸部洋平
2014.08.11 8回戦  久永志則  判定  源 大輝
2014.08.16 8回戦  ホルヘ・リナレス  KO2R  アイラ・テリー

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                       2014年8月2日(土)    後楽園ホール
                                 10回戦
                WBO世界S・フェザー級8位   T    K   O    比国フェザー級13位
                ○   金子大樹     4回1分10秒     シリロ・エスピノ   ●
                            (横浜光) 129 3/4 lbs                             (比国) 128 1/4 lbs

 身長,リーチで上回る金子が初回から鋭く伸びる左ジャブで主導権を握った。ここから右ストレートをかぶせる。さらに右ストレートからボディへの左アッパーを見舞う金子。このボディ打ちが効くエスピノ。2回,バッティングでエスピノが右目上をカットし,ドクターチェックを受ける。エスピノをロープに詰めた金子はワンツー,ボディへの左アッパーで攻勢。
 3回,エスピノをロープに詰めた金子の攻勢が続く。小刻みな左ジャブの連打からの右アッパーがテンプルに決まり,エスピノは腰から落ちてダウン(カウント8)。エスピノはダイナミックな左右フックで反撃の構えを見せる。
 4回,金子は左ジャブ,ワンツー,ボディへの左右フックでエスピノを追い込む。さらに青コーナーに追って打ち下ろしの右ストレート。エスピノは左目上をカットし,ドクターチェックを受ける(金子の有効打による傷)。左目の視力を失ったという訴えがあり,ここで試合がストップされた。

 昨年12月に内山高志(ワタナベ)のWBA王座に挑戦して敗れたものの,逆に評価を上げた金子。今夜はさらにスケールを大きくした姿を見せた。開始早々から体格差を生かした左ジャブをビシビシと決め,ロングの右ストレートあるいはボディへの左右フックで圧倒した。この左ジャブは相手にとっては脅威となる。ここから先,うまく相手を選んでレベルアップできれば,世界に十分通用するものがある。
 エスピノは右ファイタータイプ。フィリピン人特有の柔軟な上体とバネが特徴で,体ごと叩きつけるような右フック,ストレートを武器として果敢に攻め込む。タフネスも備えているが,左目を痛めて半ば戦意を失った形で敗れた。

     主審:土屋末広,副審:ビニー・マーチン&ウクリッド・サラサス&杉山利夫
     ○金子:27戦21勝(14KO)3敗3分     ●エスピノ:34戦19勝(12KO)13敗2分
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:藤田大介

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                      2014年8月2日(土)    後楽園ホール
                             10回戦
                 WBC世界S・フライ級6位      日本S・バンタム級7位
                ○   赤穂 亮    判 定    芹江匡晋   ●
                             (横浜光) 118 lbs                (伴流) 117 1/2 lbs
        WBA世界バンタム級15位,WBO世界バンタム級8位,IBF世界バンタム級11位

 初回,姿勢を低くし,広いスタンスから左ジャブで探りを入れる芹江。ところがホール内に響くガツンという音とともにバッティングが発生。赤穂が思わずうずくまる場面があった。
 2回,芹江が曲者の真骨頂を披露した。広いスタンスから大きな右フック,ストレートで脅かす。力みが見られる赤穂は空振りが目立つ。それでも3回からは強引な右フック,ボディへの左アッパーを捻じ込んだ。4回,勢い余った赤穂の左アッパーがローブローになり,今度は芹江がうずくまって苦悶の表情を浮かべる。
 中盤以降も波乱含みの展開が続いた。6回開始早々,バッティングで赤穂が右目上をカットし,ドクターチェックを受ける。揉み合いが多く,噛み合わない両者。
 終盤は揉み合い,押し合いの中でパンチを応酬する展開が続いた。8回は赤穂,9回は芹江が強引にロープに押し込んでいく。10回,またバッティングが発生し,一時中断。相変わらず揉み合いが続き,お互いに決め手がないまま終了ゴングを聞いた。

 軽量級の実力者同士の好カードとして期待されたが,噛み合わず,思わぬ凡戦となった。バッティングやローブローで再三中断した上に,お互いにクリーンヒットが少なかったのは残念。赤穂は力任せの悪い癖が出て,雑な攻撃に終始した。テクニシャンの芹江に誤魔化された面がある。人一倍のパワーが売り物だが,やはりそれだけでは世界に通用しない。自他共に認めるパンチ力があるので,もう少し小さく上下に散らすことが求められる。
 芹江は相変わらずの曲者ぶりを見せて赤穂を苦しめた。本来のスーパーバンタム級から下げて臨んだ一戦だが,動きは良く,減量の影響は感じられなかった。左ガードを下げ,広いスタンスから左ジャブ,右ストレート,左右フックを放つ右ボクサーファイター。器械体操の経験があり,柔軟な上体を生かした変則的な動きは相手にとってやりにくい。揉み合いのような展開は赤穂の得意とするところ。むしろ足と左で距離を取る展開に持ち込んだ方が良かったはず。赤穂のペースに合わせてしまったことが悔やまれる。

採点結果 赤穂 芹江
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ビニー・マーチン 97 94
副審:葛城明彦 97 93
副審:土屋末広 97 93
参考:MAOMIE 97 94


     ○赤穂:27戦24勝(16KO)1敗2分
     ●芹江:31戦25勝(10KO)6敗

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:辻岡義堂

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                      2014年8月2日(土)    後楽園ホール
                               8回戦
                   日本フライ級13位   T   K  O   日本フライ級(ノーランク)
                ○   堀 陽太    8回1分36秒    鈴木武蔵   ●
                           (横浜光) 111 3/4 lbs                        (帝拳) 111 3/4 lbs

 サウスポー同士の対決。初回,前に出る鈴木に対し,堀は左に右にと動いて距離を取りながら戦う。終了間際,堀の左ストレートからの右フックがアゴに決まり,腰から落ちた鈴木は仰向けにダウン(カウント8)。再開となったところでゴングが鳴った。
 鈴木は前に出て打ち合いを挑むが,堀に距離を取られ,左ストレート,右フックを返される。5回,堀は接近戦で左右アッパーのボディブローを連打。鈴木が前に出ると再び足を使い,出バナに右ジャブ,左ストレートからボディに左右アッパーを見舞う。
 7回,リードしながらも疲れが出た堀は動きが鈍り,必死に前に出る鈴木を持て余す場面が見られた。
 中弛みの兆候が見られた堀だが,8回,鮮やかに試合を決めた。クリンチ際から放った右アッパーがアゴに決まり,鈴木は仰向けにダウン(カウント9)。立ち上がったが,堀の攻勢で鈴木がロープに詰まったところで帝拳ジム陣営からタオルが投入された。

 今年1月に3−0の判定で鈴木を破っている堀。今夜は再戦だが,ここでも鈴木を返り討ちにした。サウスポーのボクサーファイターで右ジャブ,左ストレート,右フックが良く出る。フットワークを駆使して鈴木の出バナを叩き,終始リードした。鈴木が前に出れば引いてカウンターを取るし,出ないと見るや接近して左右アッパーでボディを打つなど,クレバーな試合運びが光った。ただし,7回に疲れが出て鈴木の前進に苦しむ場面があったのは反省点である。
 鈴木はサウスポーのボクサーファイター。左ストレート,フックを武器としている。雪辱を果たすべく,終始意欲的に攻めたが,堀の巧みな試合運びで出バナを叩かれたことが敗因。

     主審:杉山利夫,副審:ウクリッド・サラサス&葛城明彦&中村勝彦
     ○堀:16戦12勝(7KO)2敗2分     ●鈴木:13戦10勝(4KO)3敗
     放送:G+     解説:なし     実況:安藤 翔

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                      2014年8月4日(月)    後楽園ホール
                         日本バンタム級タイトルマッチ10回戦
                      チャンピオン     K       O   挑戦者(同級1位)
                ○   益田健太郎   3回1分39秒   冨山浩之介   ●
                            (新日本木村) 117 1/2 lbs                     (ワタナベ) 118 lbs

 初回,冨山が左ジャブを突いて積極的に前に出る。益田は左右に軽く動きながら自分の距離を保ち,出バナにワンツー,左フックを合わせる。
 2回終了間際,冨山の打ち終わりに益田がカウンターの右フックを決める。さらに右ストレートもヒットし,益田が主導権を握った。
 3回,正面から行く冨山に対し,益田は左右に動き,出バナを狙う。右ストレート,左フックでチャンスを掴んだ益田は青コーナー付近のロープに冨山を追い込んで一気に攻勢。ワンツーの連打に晒された冨山は前のめりに落ちてダウン(カウント8)。さらに益田のラッシュで前に落ちた冨山は2度目のダウン(カウント8)。これも再開となったが,益田は見事な詰めを見せた。ワンツーに次ぐ左フックで冨山が大きくのけぞったところで,福地主審が割って入った。

 益田が鮮やかなKOで初防衛を飾った。足を使いながら冨山の動きを良く見て,的確な左ジャブ,ワンツーを決めた冷静な試合運びが光る。3回にチャンスを掴んでからの速攻は見事。強振せず,軽く動きながら上体を柔らかく使い,タイミングの良いパンチが出るのが強味。右ボクサーファイターで空手経験を持つテクニシャン。最近珍しい玄人好みの技巧派である。安定政権を築くことも十分に可能。
 冨山は元OPBFスーパーフライ級王者で,ベテランの域に入っている。右ボクサーファイターでワンツーを得意としている。左ジャブを突きながら積極的に攻めたが,単調な前進を読まれ,出バナに左ジャブ,ワンツーを返された。3回には益田の速攻はあったが,打たれ脆さが出てしまった。

     主審:福地勇治,副審:吉田和敏&土屋末広&安部和夫
     ○益田:26戦20勝(11KO)6敗     ●冨山:32戦24勝(8KO)7敗1分
     放送:YOUTUBE     解説:なし     実況:なし

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                       2014年8月11日(月)    後楽園ホール
                     東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン    T   K    O  挑戦者(同級1位)
                ○   小原佳太   12回0分19秒   岩渕真也   ●
                               (三迫) 140 lbs                      (草加有沢) 140 lbs
                                                   WBO13位

 右の小原,左の岩渕。開始直後から,一打必倒の強打を秘めるハードパンチャー同士のスリリングな展開になった。誘いをかけながら,ダイナミックな右フック,左ストレートで仕掛ける岩渕。どこから飛んでくるか予測困難なパンチに,立ち上がりの小原はリズムを掴めず,流れは岩渕に傾きかけた。小原は3回終盤,ようやく右ストレート,左フックで岩渕をロープに詰める。
 息詰まる展開が続いたが,4回,右ストレートでバランスを崩した岩渕を追い,小原が攻勢に出る。終盤には左ジャブからの右アッパーを浴びせる。この辺から小原が自分のリズムを掴み始めた。
 5回,岩渕の右フックより一瞬早く小原の右ストレートがカウンターになり,ぐらつく岩渕。6回終盤,岩渕は動きに変化を持たせながら右フック,左ストレートで襲い掛かるが,逆に小原のワンツーでぐらつく。
 7回,岩渕はバッティングで左目上をカットするが,8回に最大の見せ場を作った。フェイントからの左ストレートで小原がぐらつく。2分過ぎ,左ストレートから一気に攻勢に出る岩渕。右フックのボディブロー,左右フック,左ストレートの猛攻で守勢に回った小原はクリンチで窮地を凌いだ。
 終盤も目が離せない緊迫した展開が続く。右フック,左ストレートで迫る岩渕。やや攻め倦む岩渕に対し,小原は右ストレート,ワンツーを合わせて徐々にリードした。
 12回開始早々,劇的な幕切れが見られた。小刻みな動きで攻める小原。肩越しに飛んだ左フックでアゴを打ち抜かれた岩渕は腰から崩れ落ち,仰向けにダウン。深々と大の字に沈んだ岩渕に,福地主審はノーカウントで試合をストップした。

 ファン垂涎のビッグカード。ハードパンチャー同士のスリリングな展開に終始し,期待に違わぬ白熱戦となった。
 小原が鮮やかなワンパンチTKOで初防衛を飾った。岩渕のダイナミックな攻撃に戸惑ったが,4回頃から左ジャブ,右ストレートのタイミングを合わせた。いつもより手数は少なかったものの,確実にペースを掴んで流れを引き寄せた。パンチの切れ,タイミングの取り方に抜群のものがある。試合を決めた左フックは右でボディを軽く打っておいて自らの体を沈めたところから放ったパンチ。おそらく死角に入り,岩渕には見えなかったはず。これで10連続KO勝ちという快進撃である。強打と打たれ脆さを併せ持っており,スリリングなファイトで人気を不動のものにしている。このクラスはしばらく小原を中心に回るだろう。アゴのガードが下がる点は要注意。ボディブローが少ないことが気になる。ボディを打てば,アゴへの右ストレートがさらに生きるだろう。
 このクラスの元日本王者・岩渕は2度目のOPBF王座挑戦に失敗。サウスポーのボクサーファイターで右フック,左ストレートに必殺の破壊力を持つ。緩急をつけ,フェイントをかけながら豪快なパンチで迫り,十分に見せ場を作った。8回には絶好のKOチャンスを迎えたが,振りが大きくなって,今一歩の詰めを欠いた。小原の右ストレートは十分に警戒していたはずだが,左で倒されたのは意外だった。

11回までの採点 小原 岩渕
主審:福地勇治 *** ***
副審:土屋末広 107 102
副審:宮崎久利 107 102
副審:杉山利夫 108 101
参考:MAOMIE 106 103


     ○小原:13戦12勝(11KO)1敗
     ●岩渕:28戦23勝(19KO)5敗

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:立本信吾

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                   2014年8月11日(月)    後楽園ホール
                    日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦
                   挑戦者(同級1位)             チャンピオン
                ○   石田 匠    判 定    戸部洋平   ●
                       (井岡) 115 lbs           (三迫) 115 lbs
                     WBA5位,WBO10位             IBF12位

 序盤から石田が落ち着きのあるアウトボクシングでリードした。長いリーチから繰り出す左ジャブでリズムを作る。2回,石田は左ジャブ,アゴへの右アッパーからボディを左アッパーで叩く。足を使って打ち気を逸らし,左ジャブを決め,右ストレートで戸部をのけぞらせる。
 3回,完全に主導権を握った石田。ワンツーを受けた戸部はぐらついて後退。攻勢に出る石田。
 4回は戸部が激しく追い上げたが,5回は再び石田のペースに戻る。右ストレートでぐらついた戸部は,さらに左フックでバランスを崩した。これで闘志に火がついた戸部は反撃に出るが,石田のブロックとフットワークに阻まれた。
 7回,石田の左ジャブに悩まされる戸部。石田をロープに詰めるが,逆に左ジャブ,右ストレートを食う。
 8回,戸部は前に出るが,石田の左ジャブとフットワークで徹底的に突き放される。石田の左ジャブ,右ストレートのカウンターを食う戸部。タイミング抜群であり,芯を捉えていればKOというパンチだった。9回,焦りの色を滲ませる戸部。必死に前に出るが,左ジャブで出バナを叩かれる。
 10回,逆転を狙って前に出る戸部。逆に石田のワンツーがカウンターになる。しかし,終盤は戸部が右ストレートをヒットして攻勢。ようやく見せ場を作ったが,時すでに遅し。

 関西期待の星・石田が涙の戴冠。右ボクサータイプでフットワークに乗せた左ジャブ,ワンツーを武器としており,左右アッパーもある。フットワークと左ジャブを駆使した見事なアウトボクシングが光った。持ち味とするこのスタイルに徹し,戸部が得意とする距離を与えなかったことが勝因。戸部に対する身長のアドバンテージは1cmだけだが,リングを広く使っており,フレームの大きさを感じさせた。アウトボクシングに磨きをかければ,世界挑戦も十分に期待できる。
 戸部は初防衛に失敗。終始前に出ていたが,石田の足にかわされた。焦り気味に前に出ては空回りし,左ジャブで出バナを叩かれる場面の連続。ボディブローで石田の足を止めるべきだったが,上へのパンチに拘り,単調な動きを読まれたことが響いた。上下に打ち分けて揺さぶることが必要だった。

採点結果 石田 戸部
主審:中村勝彦 *** ***
副審:宮崎久利 97 93
副審:浅尾和信 96 94
副審:福地勇治 96 94
参考:MAOMIE 97 93


     ○石田:17戦17勝(9KO)
     ●戸部:11戦8勝(5KO)2敗1分

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:鈴木芳彦

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                      2014年8月11日(月)    後楽園ホール
                              8回戦
                 日本S・バンタム級(ノーランク)     日本S・バンタム級8位
                ○   久永志則    判 定    源 大輝   ●
                            (角海老宝石) 121 1/2 lbs           (ワタナベ) 122 lbs
                    久永志則=ひさなが・ゆきのり     源 大輝=みなもと・たいき

 細身の源が初回から思い切った右ストレート,左フック,ボディにも右ストレートを見舞って積極的に仕掛けた。2回,ワンツーでぐらついた久永を左右フックで攻め立てる源。久永は必死に抱きついてピンチを凌いだ。
 ややオーバーペースで入った源の勢いがやや衰えた4回,久永が反撃に出た。源をロープに詰めて左右フックでボディを連打。さらに大きな左右フックで押していく。源も右ストレート,左フックを返すが,逆に久永の左フックのカウンターがアゴに決まる。5回,疲れのためか,源の手数が減る。終盤には久永の右ストレートがヒット。さらに左右フックにつなげる久永。
 6回,セコンドに頬を張られて気合いを注入した源が激しく攻め立てる。久永もこれに応じ,試合は激しい肉弾戦の様相を呈した。
 7・8回,両者ともに疲労が激しいが,最後までお互いに攻撃の手を緩めず,終了ゴングを聞いた。

 昨年8月に大竹秀典(金子)の日本タイトルに挑戦して敗れて以来,1年ぶりのリング復帰となった久永。激しい消耗戦を制し,再起戦を飾った。低いガードから放つ左ジャブ,左右フックを得意とする右ファイタータイプ。良く手数が出るが,大振りで無駄な動きが目立つ。今夜の勝利で再ランクインは有望だが,このままではタイトル再挑戦は厳しいだろう。
 源は173cmという長身で細身の右ファイタータイプ。高いKO率が示すように,右ストレート,左フックにパンチ力がある。序盤から飛ばしたことが災いしてか,中盤から失速の兆候を見せた。最後まで果敢に粘り強く攻めたが,終盤は足が動かなくなった。

採点結果 久永
主審:土屋末広 *** ***
副審:安部和夫 77 76
副審:福地勇治 77 75
副審:浅尾和信 77 75
参考:MAOMIE 77 76


     ○久永:23戦16勝(9KO)5敗2分
     ●源:13戦9勝(8KO)4敗

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:木村拓也

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             2014年8月16日(土)    米国カリフォリニア州カーソン  スタブハブ・センター
                                 8回戦
                 WBA・WBC世界ライト級2位  K      O  米国ライト級(ノーランク)
                ○   ホルヘ・リナレス    2回1分21秒    アイラ・テリー   ●
                                (帝拳) 137 lbs                          (米国) 132 lbs

 初回,テリーは左ジャブから速いワンツーを放ち,好調な滑り出しを見せる。リナレスがウィービングしながらリズムを取る。右ストレートからの左アッパーでぐらつくテリー。リナレスが右ストレート,ボディへの左アッパーで攻勢に出れば,守勢に回ったテリーはクリンチに逃れる。ボディが効いているテリー。
 2回,リナレスは左アッパーのボディブローをカウンターで決め,さらにワンツーでボディを攻める。リナレスは攻撃の手を緩めず,左アッパー,フックをボディからアゴに。初回の滑り出しとは違って,弱気な表情に変わるテリー。さらにロープに詰めて,ワンツー,左右アッパーで攻勢に出るリナレス。リング中央でテリーの右に合わせて小さく放った右ストレート。このカウンターがまともにアゴを捉え,テリーは前のめりに落ちてダウン。カイズ主審はノーカウントで試合をストップした。

 リナレスが格の違いを見せつけて圧勝。フィニッシュの右ストレートはまさに絵に描いたようなカウンターだった。ウィービングを主体とした軽い動きから鋭い左ジャブ,ワンツー,左アッパーのボディブローで圧倒した。体の切れ,スピード,パンチのタイミングともに申し分ない。取りこぼしさえなければ,十分に3階級制覇が期待できる。
 テリーは右ボクサーファイター。スピーディな左ジャブ,ワンツーを打つが,リナレスが攻撃に出ると,途端に弱気な一面を見せた。弱いボクサーではないが,リナレスの迫力に委縮してしまったという印象が強い。

     主審:ラウル・カイズ・ジュニア(米国),副審:ジェリー・カントゥ(米国)&バリー・ドラックスマン(米国)&ウェイン・ヘッジペス(米国)
     ○リナレス:40戦37勝(24KO)3敗     ●テリー:39戦26勝(16KO)12敗1無効試合
     放送:WOWOW     解説:浜田剛史&飯田覚士     実況:高柳謙一     アシスタント:山藤美智

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