熱戦譜〜2014年6月の試合から


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試合日 試合 結果
2014.06.07  日本ライトフライ級
 タイトルマッチ10回戦
 木村 悠  判定  知念勇樹
2014.06.07 8回戦  尾川堅一  TKO4R  ガブリエル・ロヨ
2014.06.07 8回戦  中澤将信  判定  岩下幸右
2014.06.07 8回戦  大塚博之  TKO2R  タミンカオ・ソータンティップ
2014.06.09  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 内藤律樹  判定  玉越強平
2014.06.09  日本ミニマム級
 タイトルマッチ10回戦
 大平 剛  判定  岩橋裕馬
2014.06.09 8回戦  椎野大輝  KO3R  ロデル・テハレス
2014.06.21 12回戦  ロバート・ゲレロ  判定  亀海喜寛

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                      2014年6月7日(土)    後楽園ホール
                      日本ライトフライ級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン         挑戦者(同級1位)
                ○   木村 悠   判 定   知念勇樹   ●
                              (帝拳) 108 lbs              (琉球) 107 lbs
                  WBC13位,WBO15位,IBF8位      WBO14位

 初回,長いリーチから右ストレートを伸ばす知念。木村はこれを食う。終盤,知念の右ストレートがカウンターになった。
 しかし,2回に入ると木村がリズムに乗った。速いフットワークから左ジャブ,ワンツーを放ち,スピードでリードする。一方の知念は攻め倦む場面が見られた。
 3回,木村はこれに左アッパーのボディブローを加えて知念の動きを封じる。4回には左ボディ,ワンツーの連打で知念を翻弄した。
 5回,木村はバッティングで右目上をカット。ここは知念の右ストレートがヒットする。
 終盤もスピーディな木村の攻撃が光った。7回,左フックをクリーンヒットし,さらにワンツーを決める。9回は木村の左ボデイに対し,知念が右フック,アッパーを叩きつけるように打って攻勢。
 10回は木村。左右アッパーのボディブローからワンツー。知念も打ち返すが,ボディが効いて動きが鈍い。木村は知念をロープに詰めて左右アッパーのボディ連打,左フックを見舞う。木村は鼻からの出血を見るが,最後までスピードで知念をリードした。

 速い動きと多彩なパンチで知念を翻弄した木村が初防衛に成功した。速いフットワークから放つワンツー,ボディへの左アッパーが効果的。パンチ力がある知念にも動じることなく,常に先に手を出し,スピードでリードを保った。世界チャンピオンを量産する帝拳ジムの中で埋没気味で伸び悩んでいたが,タイトルを手にしたことで自信に溢れていることが大きい。
 知念は右ボクサーファイター。172cmの長身を誇り,針金のような細い体と長いリーチが特徴。体型からは想像できないほどパンチに威力がある。ときおり強いパンチを決めていたが,木村のスピーディな攻防の組立に後続打を阻まれた。木村の速いフットワークに追随できなかったことが大きい。

採点結果 木村 知念
主審:土屋末広 *** ***
副審:杉山利夫 98 93
副審:ウクリッド・サラサス 97 94
副審:ビニー・マーチン 99 91
参考:MAOMIE 97 94


     ○木村:17戦14勝(2KO)2敗1分
     ●知念:16戦14勝(7KO)2敗

     放送:G+
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:辻岡義堂

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                        2014年6月7日(土)    後楽園ホール
                                 8回戦
                 日本S・フェザー級(ノーランク)  T   K  O   比国S・フェザー級11位
                ○   尾川堅一     4回0分38秒    ガブリエル・ロヨ   ●
                              (帝拳) 130 lbs                           (比国) 129 1/4 lbs

 尾川が初回から格の違いを見せた。軽快なフットワークに乗せ,鋭い左ジャブ,フックを連発する。尾川は左ジャブからボディに右ストレートを打ち込み,ロヨを脅かした。
 2回,尾川は右アッパーから左フック,右ストレートを浴びせる。2分過ぎ,右フックのヒットから尾川が攻勢。終了間際,逆にロヨの大きな右フックが飛ぶ。油断は禁物だ。
 3回,前に出るロヨのアゴに左アッパーを突き上げる尾川。終盤,アゴに決まった左フックで足がもつれたロヨは大きく体を泳がせる。チャンスと見た尾川がここで一気にスパート。左フックを受けたロヨはロープ際でキャンバスに左グラブをついてダウンを取られた(カウント8)。
 4回開始早々から攻勢に出る尾川。左右アッパーのボディブロー,右ストレート。青コーナーを背に防戦一方になったロヨに右ストレートを浴びせたところで中村主審が試合をストップした。

 尾川が圧倒的なパワーの差を見せつけてTKO勝利を飾った。足がよく動き,左ジャブからボディへの右ストレートでプレスをかけ続けた。チャンスに畳みかけるような攻撃もいい。ノーランカーに甘んじているのが不思議なほどの実力がある。いずれはタイトルを狙える逸材。鋭い左ジャブを持っているので,それをフルに生かすべきだろう。強打ゆえ,国内ではマッチメイクに苦労するだろう。今後の動向が注目される。
 ロヨは右ファイタータイプ。思い切った左右フックにパンチ力がある。打ち合いに持ち込みたいところだったが,尾川の鋭いパンチで前に出られなかった。

     主審:中村勝彦,副審:ビニー・マーチン&ウクリッド・サラサス&葛城明彦
     ○尾川:13戦12勝(10KO)1敗     ●ロヨ:21戦9勝(8KO)10敗2分
     放送:G+     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:藤田大介

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                     2014年6月7日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                    日本S・ライト級4位       日本S・ライト級(ノーランク)
                ○   中澤将信    判 定    岩下幸右   ●
                               (帝拳) 140 lbs               (グリーンツダ) 140 lbs

 両者ともに左ジャブを突いて立ち上がる。岩下は積極的に左フック,ワンツーで攻める。しかし,終盤,中澤の左フックのカウンターが決まる。中澤はなおも右ストレート,左フックをヒット。
 2回,中澤の右ストレートがカウンターになる。岩下は果敢にワンツー,左右フックで反撃するが,両足が揃って正面に立ってしまう。中澤は左右フック,アッパーのボディ連打で岩下をロープ際に押し込んだ。
 4回は明白に中澤がリード。右ストレートでひるんだのを見逃さず,一気に攻勢に出る中澤。ワンツー,左フックでロープ,ニュートラルコーナーに詰めて猛攻。これに岩下が応じ,激しい応酬が続いた。岩下は鼻から出血。
 ポイントで劣勢の岩下だが,凄まじい執念を見せた。5回,今度は中澤が鼻血を流す。
 7回,中澤にとって最大のピンチを迎える。中澤はワンツーで攻勢に出たが,カウンターの左フックでぐらつき,岩下の攻勢をクリンチで凌いだ。
 8回,ともに一歩も引かぬ激しい打ち合いが続く。意地と意地のぶつかり合いの中,終了ゴングを聞いた。

 両者が死力を尽くした白熱戦に,試合終了と同時にホールは鳴り止まない拍手に包まれた。
 中澤は180cmの長身。右ボクサーファイターで,右ストレート,左フックにパンチ力がある。チャンスを掴んだときの集中打にいいものがある。ボディブローを打てることが強味になっている。もう少し左ジャブを多く出すことが大事。
 岩下は右ファイタータイプ。こちらも右ストレート,左フックに威力がある。旺盛なファイティングスピリットが売り物。ポイントではリードされていたが,打たれると必ず激しく打ち返すなど,一歩も譲らぬ闘志は見事。正面に立って両足が揃い,相手のパンチの標的になっていたことが惜しまれる。

採点結果 中澤 岩下
主審:杉山利夫 *** ***
副審:ビニー・マーチン 79 74
副審:土屋末広 78 74
副審:中村勝彦 78 74
参考:MAOMIE 78 74


     ○中澤:17戦15勝(5KO)1敗1分
     ●岩下:33戦14勝(8KO)17敗2分

     放送:G+
     解説:なし
     実況:中野謙吾

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                       2014年6月7日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                   日本L・フライ級13位   T   K  O      タイ国L・フライ級1位
                ○   大塚博之    2回1分35秒    タミンカオ・ソータンティップ   ●
                              (帝拳) 110 lbs                             (タイ) 110 lbs

 初回,ぎこちない動きながらも右ストレートをヒットするタミンカオ。大塚は左ジャブからプレスをかけ,左アッパーのボディブロー。終了間際,タミンカオをニュートラルコーナーに詰めた大塚はワンツーを浴びせる。このパンチでタミンカオは腰から落ちてダウン(カウント8)。
 2回,大塚が放った右ストレートでタミンカオは両膝から崩れ落ちる(カウント8)。攻勢に出た大塚が右ストレートから左フックを浴びせれば,タミンカオはロープ際で腰から落ちる。ここでサラサス主審がノーカウントで試合をストップした。

 2連敗中の大塚がTKOで再起を飾った。右ボクサーファイターで右ストレートにパンチ力がある。左ジャブからプレスをかけ,右ストレート,左フックを軸に攻撃を仕掛けた。しかし,ときおり不用意なパンチを受ける場面が見られた。倒そうという意識が先行し,力みが目立ったのが反省点。
 タミンカオはタイのトップコンテンダーという肩書だが,動きがぎこちなく,ボクシングの形になっていない。ときおり大きな右フックを振っていたが,お粗末な選手という印象は拭えない。

     主審:ウクリッド・サラサス,副審:葛城明彦&土屋末広&杉山利夫
     ○大塚:9戦7勝(6KO)2敗     ●タミンカオ:28戦14勝(5KO)13敗1分
     放送:G+     解説:なし     実況:安藤翔

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                       2014年6月9日(月)    後楽園ホール
                      日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン         挑戦者(同級1位)
                ○   内藤律樹   判 定   玉越強平   ●
                            (E&Jカシアス) 130 lbs           (千里馬神戸) 130 lbs

 左の内藤,右の玉越。ともにジャブで牽制しながら慎重に立ち上がる。前に出て右フックを引っ掛ける内藤。終盤,内藤の左ストレートで玉越がのけぞる場面があった。
 2回は玉越の左ジャブが良く伸びたが,3回からは攻撃的な試合運びで内藤が主導権を握った。内藤のタイミングのいいワンツーが決まる。
 4回,ロープに詰め,玉越のボディに右アッパーを打ち込む内藤。父・カシアス内藤が得意としていたパンチだ。これに怯んだ玉越は思わず距離を取る。自分のリズムを掴んだ内藤は左ストレート,ボディへの右アッパーで優位に立った。
 中盤以降も内藤のプレスが上回り,玉越は思うように前に出られない展開が続く。7回,ロープを背負った玉越に右ジャブからの鮮やかなワンツーを決める内藤。さらにニュートラルコーナーに詰め,左右フックで攻勢。玉越は表情を浮かべた玉越はクリンチに出た。
 終盤も内藤の攻勢が続く。9回,玉越は内藤をロープに押し込んでボディを連打。しかし,内藤は体を入れ替え,左ストレート,右フックを浴びせる。
 10回,最後まで攻めの姿勢を堅持する内藤。終了間際,クリンチからの離れ際に放った右フックで玉越がのけぞったところで終了ゴングが鳴った。

 内藤は大差の判定でベテランの玉越を退け,初防衛に成功。終始攻撃的な姿勢を崩さず,プレスをかけ続けたことが勝因。サウスポースタイルからの左ストレートだけでなく,ボディに打ち込む右フック,アッパーが効果的。上に返す右フックが加われば,さらに楽な展開になっただろう。後半はパンチに正確さを欠き,やや雑な面が出た。倒すことを意識せず,上下にまとめることが大事。パンチ力はあるので,そうすればKOが増えるはず。
 玉越は右ボクサーファイターで左フックに一発がある。広いスタンスで間合いを取り,カウンター気味の左フック,右ストレートを放つ。うまさとパンチ力を兼ね備えたベテランだが,内藤のプレスに押されて完敗。自分から仕掛ける場面を作れなかった。ボディを打たれて動きが鈍ったことも響いた。

採点結果 内藤 玉越
主審:杉山利夫 *** ***
副審:中村勝彦 99 91
副審:浅尾和信 99 91
副審:土屋末広 99 91
参考:MAOMIE 99 91


     ○内藤:10戦10勝(5KO)
     ●玉越:47戦32勝(12KO)9敗6分

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:鈴木芳彦

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                    2014年6月9日(月)    後楽園ホール
                      日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン        挑戦者(同級1位)
                ○   大平 剛   判 定   岩橋裕馬   ●
                              (花形) 105 lbs           (森岡) 104 3/4 lbs
                    大平 剛=おおだいら・ごう

 左の大平,右の岩橋。主導権を握ったのは大平。小刻みに足を動かしながら左フック,ストレートをボディ,顔面に決めて早くもリードした。
 4回,大平は意表を突くような左フックのボディブロー。さらに顔面にも左ストレートを決める。
 自分から攻めないと活路が見出せない岩橋だが,思うように戦えない状況が続く。5回,大平は左フックのボディブローから顔面に右フックを返す。
 岩橋がいいところを見せたのは6回。自分から前に出て左フック,右ストレート。ようやく手数が出るようになった岩橋。7回にも岩橋がプレスをかける。
 8回,今度は大平が見せ場を作った。序盤,ワンツーで岩橋をぐらつかせる。さらに岩橋が攻め倦むところに左フックをヒットする大平。終了間際,攻め込んで左フックをミスした岩橋の顔面に大平の左フックがカウンターになった。9回も大平が左から右のフックをヒットし,優位に立つ。さらに左右フックの連打が回転する。
 10回,出バナに左ストレートのカウンターを当てる大平。さらにニュートラルコーナーに詰め,左ストレート,左右フックの連打を浴びせる。しかし,中盤,岩橋の右ストレートがカウンターになり,大平がぐらついて流れが一気に変わった。逆転を狙って激しく攻める岩橋だが,正確さに欠けてチャンスを逃した。

 大平は初防衛に成功。サウスポーのボクサーファイター。軽く動きながら足でリズムを取り,意表を突くような左フックのボディブローあるいは左ストレートを打ち込む。このパンチで岩橋の出足を止めたことが勝因。返しの右フックが少なかったが,タイミングのいいパンチが光る。相手が攻め込んでくるところにヒットしており,ポイントの取り方にうまさがある。
 岩橋は右ファイタータイプ。好戦的なスタイルが特徴であり,右ストレート,左右フックでプレスをかける。ガッツ溢れる戦いぶりに好感が持てるが,大平の左フックを警戒して思うように前に出て攻められなかったことが響いた。テクニックに定評がある大平に対して手数で劣っては勝機は見出せない。

採点結果 大平 岩橋
主審:安部和夫 *** ***
副審:土屋末広 97 93
副審:福地勇治 96 94
副審:浅尾和信 95 95
参考:MAOMIE 97 93


     ○大平:16戦10勝(1KO)3敗3分
     ●岩橋:19戦11勝(1KO)7敗1分

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:立本信吾

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                        2014年6月9日(月)    後楽園ホール
                                 8回戦
                 WBC世界バンタム級10位   T   K   O     比国L・フライ級9位
                ○   椎野大輝     3回2分33秒     ロデル・テハレス   ●
                               (三迫) 120 lbs                          (比国) 119 1/4 lbs

 初回,じりじりとニュートラルコーナーに追い込み,フェイントから右フックのボディブローを見舞う椎野。テハレスも左フックのカウンターをヒット。侮れないパンチだった。
 2回2分過ぎ,椎野は右フックのボディブローからロープに詰め,右フック,ストレートで畳みかける。テハレスは左目下をカットし,腫れも目立つようになった(椎野の有効打による傷)。
 3回,椎野は落ち着いて左ジャブを突き,得意の右フックを狙う。2分過ぎ,その右フックがテンプルに決まり,テハレスはぐらついてロープに詰まる。一気に襲い掛かる椎野。右から左のフックがアゴに決まり,ロープ際に崩れ落ちたテハレスはそのままカウントアウトされた。

 昨年12月に岩佐亮佑(セレス)に5回TKOで敗れ,東洋太平洋王座を明け渡した椎野の再起第1戦。眼窩底骨折で6ヶ月間のブランクを作ったが,落ち着いた攻撃が光る。左ジャブを突き,フェイントをかけながら攻めていた点が良かった。やや右フック,ストレートに頼っていた面はあるが,まずまずの試合内容。パンチのスピード,威力は相変わらずである。
 テハレスは右ファイタータイプで,左右フック,右ストレートにいいものがある。スピードはないが,ときおりいいパンチを返していた。

     主審:中村勝彦,副審:福地勇治&杉山利夫&浅尾和信
     ○椎野:14戦11勝(10KO)3敗     ●テハレス:52戦20勝(5KO)27敗5分
     放送:フジテレビNEXT     解説:川島郭志     実況:森 昭一郎

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            2014年6月21日(土)     米国カリフォルニア州カーソン スタブハブセンター
                                12回戦
                   元・世界4階級チャンピオン      WBC世界ウェルター級13位
                ○   ロバート・ゲレロ    判 定    亀海喜寛   ●
                                (米国) 146 lbs                 (帝拳) 146 3/4 lbs
                                                  IBF7位

 左のゲレロ,右の亀海。亀海はガードを固めてフェイントをかけながら攻めるが,ゲレロは冷静さを保ち,右ジャブ,フックから左アッパーのボディブロ−,左ストレートを矢継ぎ早に浴びせる。2回にはゲレロの的確なパンチで早くも亀海が鼻から出血。
 4回,亀海は粘り強く泥臭く攻め,終盤には左フックをヒット。5回,亀海はゲレロの左アッパーを食うが,終盤には右ストレートをヒット。手数とパンチの的確さでポイントはゲレロに傾いたが,亀海の良さも出た。
 6回は亀海のラウンド。中盤,右アッパー,左フックからボディへの右ストレートで動きが止まったゲレロはピンチを迎える。ゲレロの左目上が大きく腫れ上がった。亀海のボディブローが効いたか,ゲレロの動きが鈍い。7回,右フックで青コーナーにゲレロを詰め,攻勢に出る亀海。ボディを打たれたゲレロはかなり苦しくなる。
 8回,ニュートラルコーナーに詰めて左右フック,アッパーを浴びせる亀海。ゲレロはかなり弱るが,再びロープに詰めたところで左フックがヒットし,亀海が大きくのけぞった。9回,息を吹き返したゲレロの左アッパーが決まる。亀海の鼻血が止まらない。
 11回,ゲレロをロープに詰めた亀海は左右フック,左アッパーのボディブローで攻勢。12回,最後まで死力を尽くしてパンチを出す両者。ゲレロのワンツーで亀海が大きくのけぞり,バランスを崩す。

 敵地で世界的強豪ゲレロに挑んだ亀海だが,的確なパンチと手数に屈した。8回以降は攻勢に出て,何度もピンチに追い込んだが,先手を取られたことが敗因。しかし,亀海でなければ,中盤に倒されていたはず。層が厚いウェルター級において,歴代の日本人として最も世界に近づいたボクサーと言えるだろう。
 ゲレロはサウスポーのボクサーファイター。上下に右ジャブ,フック,左アッパーを散らし,多彩なコンビネーションブローが良く出る。暫定王座を含み,世界4階級を制した実力者である。しかし,亀海のボディブローを交えた執拗な攻撃が効き,後半はかなり苦しい戦いを強いられた。

採点結果 ゲレロ 亀海
主審:ルー・モレット(米国) *** ***
副審:マキシモ・デ・ルカ(米国) 116 112
副審:パット・ラッセル(米国) 117 111
副審:トニー・クレブス(米国) 117 111
参考:MAOMIE 116 112


     ○ゲレロ:37戦32勝(18KO)2敗1分2無効試合
     ●亀海:27戦24勝(21KO)2敗1分

     放送:WOWOW
     解説:浜田剛史&飯田覚士
     実況:赤平 大     アシスタント:山藤美智

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