熱戦譜〜2014年5月の試合から


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試合日 試合 結果
2014.05.07  IBF世界フライ級
 タイトルマッチ12回戦
 アムナット・ルエンロエン  判定  井岡一翔
2014.05.07  IBF世界ミニマム級
 タイトルマッチ12回戦
 高山勝成  判定  小野 心
2014.05.07  東洋太平洋ライト級
 タイトルマッチ12回戦
 中谷正義  判定  原田門戸
2014.05.22 10回戦  村田諒太  KO6R  ヘスス・アンヘル・ネリオ
2014.05.22 8回戦  中澤 奨  KO2R  ガン・ティヌラール
2014.05.25  WBC女子世界フライ級
 タイトルマッチ10回戦
 真道ゴー  TKO8R  クレドペッチ・ルックムアンカン
2014.05.25 8回戦  多田悦子  TKO8R  ラッナダ・ソーウォラシン
2014.05.25 8回戦  ユーリ・ソークンラウォン  TKO3R  河村真吾

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       2014年5月7日(水)    ボディメーカーコロシアム第1競技場(大阪府立体育会館)
                      IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン           挑戦者(同級8位)
             ○   アムナット・ルエンロエン   判 定   井岡一翔   ●
                               (タイ) 112 lbs                   (井岡) 112 lbs

 長いリーチから左ジャブ,右フックで積極的に手を出すアムナット。さらに左右アッパーを繰り出す。井岡はがっちりガードを固めて前に出る。
 3回,井岡はアムナットをロープに詰めて行くが,アムナットの左フックが出バナに飛ぶ。終了間際には意表を突くような右アッパーを井岡のアゴに決めた。4回終盤,ロープを背負ったアムナットはサウスポースタイルにスイッチして左アッパーをヒットし,老獪な一面を見せた。
 前に出る井岡だが,アムナットはロープを背負いながらも巧みなスウェイバックでかわす。6回,井岡は正面に立ったところに右ストレートをもらう。7回,自らロープに下がり,左右アッパーを狙う。クリンチになると左グラブで首を抱えて右アッパーを突き上げるアムナット。レフェリーの死角に入った反則スレスレの老獪な攻撃だった。
 9回,疲れが出たか,アムナットも小休止。10回にはアムナットはクリンチ,ホールドが多くなり,ホールディングで減点された。しかし,11回には再び足が動き始める。12回,リードを確信したアムナットは打ち合いを避け,完全に逃げ切りの構え。長い左ジャブを突き,左右に大きく動いて井岡の攻撃を封じる。井岡は最後まで攻撃らしい攻撃を見せられないまま,終了ゴングを聞いた。

 3階級制覇を狙った井岡だが,アムナットの老巧な技術に翻弄された。2−1のスプリトデシジョンだが,内容的には完敗である。足で掻き回され,長い左ジャブに前進を阻まれて手数が出なくなる悪循環。左ジャブを突きながら潜り込んでボディブローで動きを止めることが必要だった。今夜の敗戦は以前から指摘されていたスピードのある相手に足で掻き回された場合の対処の仕方ができていなかったことが敗因。ここまでの快進撃はマッチメイクに恵まれた面も大きい。3階級制覇を狙うのもいいが,もう少し骨のある相手との対戦で自分を磨くことが必要ではないか。
 アムナットは右ボクサータイプ。34歳でプロでは13戦目に過ぎないが,豊富なアマのキャリアがあり,北京五輪(ライトフライ級)でベスト8という実力者。世界選手権(2007年シカゴ大会)では銅メダルに輝いている。速いフットワークと長いリーチから繰り出す左ジャブ,ワンツーを得意としている。動きながら井岡に的を絞らせず,井岡が攻め倦んで正面に立ったところに右ストレート。あるいは誘うように自らロープに下がり,引きつけておいて左右アッパー。打ち合いになると自ら密着して井岡の距離を潰し,攻撃の芽を摘むというテクニックを見せた。派手さはないが,老獪な試合運びは一枚も二枚も上だった。

採点結果 アムナット 井岡
主審:マーク・カローイ(米国) *** ***
副審:エディ・ヘルナンデス(米国) 115 112
副審:パヴェル・カルディーニ(ポーランド) 119 108
副審:ヒルトン・ウィテカー(米国) 113 114
参考:MAOMIE 117 110


     ○アムナット:13戦13勝(5KO)
     ●井岡:15戦14勝(9KO)1敗

     放送:TBS
     解説:鬼塚勝也&内藤大助     ゲスト:香川照之
     実況:伊藤隆佑

※ 第10ラウンド,ホールディングによってアムナットは減点1。

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         2014年5月7日(水)    ボディメーカーコロシアム第1競技場(大阪府立体育会館)
                      IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
                      チャンピオン        挑戦者(同級10位)
                ○   高山勝成   判 定   小野 心   ●
                               (仲里) 105 lbs               (ワタナベ) 105 lbs

 接近戦を得意とする右の高山,距離を置きたい左の小野。対照的な両者による主導権争いになったが,序盤は小野がリードした。2回,左右に回り込んで出バナに左ストレートを合わせる小野。終盤には鮮やかなワンツーが決まった。
 同じところに留まらない小野が得意の左ストレートを巧打し,主導権を握った。6回,高山は上体を小刻みに揺すって接近を試みるが,小野は軽快なフットワークでかわし,カウンターの左ストレートをヒット。さらに右アッパーを突き上げる。7回,小野は間合いを取り,右に回り込んで高山の前進をかわし,カウンターの左ストレート,右フックを決める。小野のワンツーが冴える。高山は左目上をカット(小野の有効打による傷)。
 流れが変わったのは8回。高山は小野の有効打で右目上もカットするが,小刻みな左ジャブから右ストレート,左右フックの連打で攻め続ける。小野はワンツーで応戦するが,乱戦模様は高山が最も得意とするところ。9回,高山は両目上からの流血にもめげず,前に出る。小野の動きの鈍りに呼応したように,高山の攻撃に元気が出た。
 10回,左ストレートを受けて高山の顔が上を向く。しかし,クリンチから縺れるようにして,ロープの間から上半身がはみ出したまま動きを止めてしまう小野。一瞬戸惑ったように主審に目を遣り,ブレイクがかかっていないことを確認した高山が無防備の小野に連打を浴びせる。小野は膝をつき,ダウンを取られた(カウント8)。終了間際には右フックで腰が落ち,大きく後退。チャンスと見た高山が連打の回転数を上げた。
 11回,ワンツー,左右アッパーで反撃に出る小野。しかし,疲れが出て動きが鈍く,逆に高山の右ストレート,左右フックが上回る。
 12回中盤,左右フックのボディブローからの攻勢に,小野は抱きついて縺れるように膝をつき,再びダウンを取られた(カウント8)。高山,攻勢。小野は何とか踏み止まるが,消耗が激しい。

 高山は2度目の防衛。小野の左ストレートに苦しんだが,終盤に追い上げて勝利をモノにした。いつもの激しい出入りがなく,前半は得意の接近戦を阻まれた。それでもときおり見せていたボディブローが徐々に効き,終盤のチャンスにつながった。不利な状況の中でも自分を信じ,攻め続ける姿勢が奏功した。4年5ヶ月間,海外での活動を余儀なくされた経験が今になって活きていると言える。
 小野はサウスポーのボクサータイプ。広いスタンスと長いリーチが特徴で,ワンツーを武器としている。このワンツーをカウンターで決め,前半はリードしていただけに,後半の失速が悔やまれる。特に10回に喫したダウンは主審がブレイクしてくれるのを待っていたようで,油断したとしか思えない。勝てる試合を落とした原因は甘さと勝利への執念の不足に尽きる。この点で高山に及ばなかったことが敗因。

採点結果 高山 小野
主審:ラリー・ドジェット(米国) *** ***
副審:パヴェル・カルディーニ(ポーランド) 117 109
副審:ヒルトン・ウィテカー(米国) 115 111
副審:エディ・ヘルナンデス(米国) 115 111
参考:MAOMIE 115 112


     ○高山:34戦27勝(10KO)6敗1無効試合
     ●小野:25戦17勝(2KO)6敗2分

     放送:TBS
     解説:鬼塚勝也&内藤大助
     実況:土井敏之

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       2014年5月7日(水)    ボディメーカーコロシアム第1競技場(大阪府立体育会館)
                    東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦
                    チャンピオン          挑戦者(同級7位)
              ○   中谷正義    判 定    原田門戸   ●
                          (井岡) 134 1/2 lbs               (横浜さくら) 134 1/4 lbs
                 WBC14位,IBF15位            原田門戸=はらだ・もんど

 7回,打ち合いを狙って前に出る原田。中谷は左ジャブ,ワンツーから右アッパーを見舞う。後半には中谷が左右アッパーのボディブロー,右ストレートで攻勢に出て原田を後退させた。
 8回終了間際,右ストレートがカウンターになり,原田がバランスを崩す場面があった。
 9回,中谷がピンチに陥る。序盤,隙を突くように原田が攻め込んだ。左フックでロープを背にのけぞる中谷。打ち合いに持ち込まれた中谷は左フック,右ストレートの攻勢に晒され,危ない場面が続いた。中谷は応戦するが,スピードが落ちる。
 しかし,10回,再び中谷が本来のリズムを取り戻した。11回,サークリング,バックステップで原田の攻撃をかわし,左ジャブを多用する。12回,原田の左フックがヒットするが,続かない。終了間際,中谷の右ストレートで原田の腰が落ちる。中谷,攻勢。

 中谷は初防衛に成功。182cmという長身を誇る右ボクサータイプ。原田のダイナミックな攻撃に苦しんだが,最後は持ち味のアウトボクシングで締めた。打ち合いに巻き込まれた9回に危ない場面を迎えたが,終盤には再び自分のスタイルに戻した。相手のペースに合わせず,持ち味の足と左ジャブ,ワンツーを生かす試合運びに徹することが大事。
 原田はフィリピンからの”輸入ボクサー”で,本名はリッキー・シスモンド。がっしりした上半身から放つ左フック,右ストレートは手元でぐっと伸び,破壊力がある。思い切った攻撃で中谷をしばしば追い込んだ。しかし,距離を置かれると策がなく,攻め倦む場面が目立った。

採点結果 中谷 原田
主審:野田昌宏 *** ***
副審:福地勇治 116 112
副審:原田武夫 117 111
副審:宮崎久利 118 110
参考:MAOMIE (59) (55)


     ○中谷:8戦8勝(5KO)
     ●原田:35戦26勝(12KO)8敗1分

     放送:TBS
     解説:鬼塚勝也
     実況:新夕悦男

※ 第7ラウンド以降のみを放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドのみの集計結果です)。

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                    2014年5月22日(木)    島津アリーナ京都
                              10回戦
                  日本ミドル級1位   K      O   メキシコ ミドル級(ノーランク)
              ○   村田諒太    6回2分35秒    ヘスス・アンヘル・ネリオ   ●
                          (三迫) 161 1/2 lbs                           (メキシコ) 160 lbs

 村田が初回から段違いのパワーでネリオを圧倒した。破壊力十分の左ジャブ,右ストレートからボディへの左アッパーで早くも優位に立つ。
 3回,前に出ようとしたネリオのアゴに村田が右アッパーを突き上げる。4回,右ストレート,ボディへの左アッパーを打ち込んで確実にダメージを蓄積していく村田。ロープに詰まったネリオにワンツーの連打を浴びせて攻勢。
 5回,村田の攻撃は止まらない。終盤,ニュートラルコーナーに追い込まれたネリオを右ストレートでぐらつかせた村田はチャンスと見て攻勢。ネリオは粘るが,かなり弱っている。
 6回,村田がプレスを強める。左ジャブ,右ストレートを上下に見舞ってロープに詰める。右フックを打ち込まれたネリオは右膝をついてダウン(カウント8)。立ち上がったが,もはや反撃の力はない。左ジャブで青コーナーに追って浴びせた右ストレートで両ひざから落ちて2度目のダウン。戦意を喪失したネリオは正座スタイルのままカウントアウトされた。

 村田が圧巻のパワーでプロ4連続KO勝利を飾った。プレスのかけ方に磨きがかかり,さらにプロらしくなった。左ジャブ,右ストレートを放ち,ボディにも散らす見事な攻撃だった。ただし,今夜の相手では物足りない。しばらくは比較的イージーなマッチメイクで経験を積ませるのだろうが,もう少し相手のレベルを上げてもいいのではないか。
 ネリオは右ボクサーファイター。右ストレート,左右フックを武器としているが,スピードはない。パンチはナックルが返っておらず,威力は半減していた。村田との実力の差は明白である。

5回までの採点 村田 ネリオ
主審:福地勇治 *** ***
副審:浅尾和信 50 45
副審:村瀬正一 50 45
副審:野田昌宏 49 46
参考:MAOMIE 50 45


     ○村田:4戦4勝(4KO)
     ●ネリオ:16戦12勝(6KO)4敗

     放送:フジテレビ
     解説:西岡利晃     ゲスト:井上尚弥
     実況:福永一茂

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                      2014年5月22日(木)    島津アリーナ京都
                                8回戦
                日本S・バンタム級(ノーランク)  K      O  インドネシア S・バンタム級(ノーランク)
                ○   中澤 奨     2回2分17秒    ガン・ティヌラール   ●
                           (大阪帝拳) 121 1/2 lbs                         (インドネシア) 122 lbs

 開始早々から中澤が鋭い左ジャブ,ストレートを連発して,ボディに左アッパーを打ち込む。
 2回,呆気なく試合が終わった。パワフルな左ジャブ,右ストレートからボディに左右アッパーを見舞う中澤。ティヌラールは前に出て左フック,右ストレートを返すが,届かない。2分過ぎ,右ストレートでロープに詰めた中澤が左アッパー,右ストレートからボディに左アッパーを打ち込む。この攻撃にティヌラールはたまらずロープ際で崩れ落ち,ロープの間から上半身を出したままカウントアウトされた。

 関西期待のホープ中澤が見事なKO勝ちで存在感をアピールした。興国高(大阪)→東京農大というコースを歩んだアマチュアエリート。鋭い左ジャブ,ストレートに見るべきものがある。このリードブローから右ストレート,ボディへの左アッパーを飛ばして積極的な攻撃を展開する右ボクサーファイター。スピード,パンチの切れは抜群。ただし,左ジャブを打つときに両脇が開くことが気になるところ。また,すべてのパンチを強く打とうとしているので,相手の目が慣れてしまうこともあるだろう。強弱,メリハリを持たせることが必要。
 ティヌラールは40戦目というベテラン。左フック,右ストレートを得意とする右ファイタータイプ。ガードを固めながら前に出てパンチを放ったが,中澤とはスピードの面で大きな開きがあった。

     主審:新井久雄,副審:福地勇治&野田昌宏&1名不明
     ○中澤:4戦4勝(4KO)     ●ティヌラール:40戦21勝(6KO)18敗1分
     放送:フジテレビNEXT     解説:川島郭志     実況:竹下陽平

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                2014年5月25日(日)    和歌山ビッグウェーブ
                  WBC女子世界フライ級タイトルマッチ10回戦
                チャンピオン    T   K   O     挑戦者(同級11位)
           ○   真道ゴー   8回0分19秒   クレドペッチ・ルックムアンカン   ●
                      (クラトキ) 112 lbs                           (タイ) 110  1/2 lbs

 右の真道,左のクレドペッチ。真道は左ジャブを軽く出しながら距離を測り,右ストレートを上下に。クレドペッチは下がりながら左ストレート,フックを狙う。
 4回に入ると,真道が完全にリズムを掴んだ。早い左ジャブからフェイントをかけながら,上下に右ストレートを見舞う。5回終盤の打ち合いで,左フックを受けたクレドペッチの動きが止まった。
 6回中盤,激しい打ち合い。左の打ち終わりに返した真道の右ストレートでのけぞるクレドペッチ。7回,真道の右ストレートが再三ヒットし,クレドペッチはダメージの色を濃くした。
 8回,真道は開始早々から攻勢に出る。動きが鈍いクレドペッチをニュートラルコーナーに詰め,ワンツー,左フックを浴びせる。クレドペッチが防戦一方になったところで,福地主審が試合をストップした。

 真道はTKOで2度目の防衛に成功。スピードとアグレッシブな攻撃で圧倒し,一気のラッシュで試合を決めた。早い左ジャブで自分の距離を測り,フェイントをかけながら,上下に右ストレートを見舞った。チャンスの詰めも見事。
 クレドペッチはサウスポーのボクサーファイター。左ストレート,フックを得意としているが,スピードがないことが欠点。

7回までの採点 真道 クレドペッチ
主審:福地勇治 *** ***
副審:アネック・ホントンカム(タイ) 69−64
69−63
70−63
副審:古田厳一
副審:宮崎久利
参考:MAOMIE 70 64


     ○真道:16戦14勝(9KO)2敗
     ●クレドペッチ:9戦6勝(1KO)3敗

     放送:スカイA
     解説:城島 充&山下正人
     実況:高松良誠

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                      2014年5月25日(日)    和歌山ビッグウェーブ
                                  8回戦
                WBA女子世界ミニマム級1位   T   K  O     タイ国ミニマム級(ノーランク)
                ○   多田悦子     8回1分14秒     ラッナダ・ソーウォラシン   ●
                             (真正) 105 1/4 lbs                               (タイ) 107 3/4 lbs

 軽快な動きを見せる左の多田に対し,ずんぐりした体型の右のラッナダはスピードがない。多田はワンツー,右フック,ボディへの左アッパーで序盤から優勢。3回にはボディが効いたのか,ラッナダは下がる場面が多くなる。
 中盤も多田が手数で圧倒。5回以降はダメージとスタミナ切れで動きが鈍いラッナダに対し,多田がワンツー,左右フック,ボディへの左右アッパーで攻勢。試合はワンサイドゲームとなった。
 8回,一方的に打ちまくる多田。左右アッパーのボディブローに次ぐ左アッパーがアゴに決まり,思わずクリンチに出るラッナダ。ここで半田主審が試合をストップした。

 昨年7月,アナベル・オルティス(メキシコ)に敗れてWBA女子世界ミニマム級王座を失った多田にとって,1年ぶりの復帰戦。格下相手の一方的な試合だったが,軽快な動きでまずまずの試合内容。上下に散らす多彩な攻撃でラッナダを圧倒した。その一方で,余裕を持ち過ぎた面がある。相手の動きが鈍っていただけに,もう少し早く集中打でストップできたはず。
 ラッナダは右ファイタータイプ。800gのウェイトオーバーとなり,グラブハンデを課せられてのリングインとなった(多田は8オンス,ラッナダは10オンス)。スピードがなく,多田には全く通じなかった。良く粘ったが,所詮多田の相手ではなかった。

     主審:半田隆基,副審:北村信行&野田昌宏&原田武夫
     ○多田:16戦13勝(3KO)1敗2分     ●ラッナダ:14戦7勝(1KO)6敗1分
     放送:スカイA     解説:城島 充     実況:四家秀治

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                          2014年5月25日(日)    和歌山ビッグウェーブ
                                     8回戦
                   タイ国S・バンタム級(ノーランク)   T   K  O   日本フェザー級15位
                ○   ユーリ・ソークンラウォン    3回0分35秒    河村真吾   ●
                                 (タイ) 122 1/2 lbs                           (堺東ミツキ) 123 1/4 lbs

 右のユーリ,左の河村。ともにジャブで探り合う慎重な立ち上がり。
 2回,河村が左ストレートを放って攻め込む。さらに左から右のフックでユーリをロープに詰める。終盤にも左ストレートを振ってロープ際に追い込む河村。しかし,ここで河村に異変が生じた。左肘を伸ばしたまま,右一本で戦う河村。明らかに異常な姿だった。
 3回,河村は辛うじて開始ゴングに応じるが,左腕は上がらない。ここで原田主審が試合を止めてドクターチェック。左肩脱臼とのことで,試合続行不能となり,ここで試合がストップされた。

 2013年度全日本フェザー級新人王の河村にとって初の外国人相手の試合だったが,不運なTKO負けとなった。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フックを得意としている。攻め込むときにアゴが上がる欠点がある。積極的に攻めていたが,予想だにしないアクシデントに泣いた。
 ユーリは19歳という若さを誇る右ボクサーファイター。右ストレートを得意としており,ときおり左にスイッチしながら攻める。

     主審:原田武夫,副審:北村信行&野田昌宏&新井久雄
     ○ユーリ:16戦10勝(2KO)6敗     ●河村:11戦9勝(4KO)2敗
     放送:スカイA     解説:城島 充      実況:高松良誠

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