熱戦譜〜2013年8月の試合から


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試合日 試合 結果
2013.08.01  WBO世界バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 亀田和毅  判定  パウルス・アンブンダ
2013.08.12  WBC世界バンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 山中慎介  KO1R  ホセ・ニエベス
2013.08.12  WBC世界フライ級
 タイトルマッチ12回戦
 八重樫 東  判定  オスカル・ブランケット
2013.08.12 10回戦  長谷川穂積  TKO1R  ヘナロ・カマルゴ
2013.08.12  日本スーパーウェルター級
 王座決定10回戦
 湯場忠志  KO1R  切間庸裕
2013.08.12 8回戦  川瀬昭二  判定  小林和優
2013.08.12 8回戦  山口隼人  TKO3R  山本浩也
2013.08.17  WBC世界スーパーフェザー級
 タイトルマッチ12回戦
 三浦隆司  判定  セルヒオ・トンプソン
2013.08.25  日本ライトフライ級
 タイトルマッチ10回戦
 井上尚弥  判定  田口良一
10 2013.08.25 6回戦  村田諒太  TKO2R  柴田明雄
11 2013.08.25  日本スーパーライト級
 タイトルマッチ10回戦
 小原佳太  KO3R  竹中 聡
12 2013.08.25  4回戦(ライトフライ級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 糸洲朝哉  KO1R  坂元竜也
13 2013.08.25  5回戦(バンタム級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 池水達也  判定  モンキー修平
14 2013.08.25  4回戦(フェザー級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 河村真吾  TKO1R  橋本拓也
15 2013.08.25  4回戦(スーパーフェザー級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 大里 拳  TKO1R  末弘謙児
16 2013.08.25  4回戦(スーパーライト級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 ジャンボおだ信長本屋ペタジーニ  KO4R  福山一麿
17 2013.08.25  4回戦(ミドル級決勝)
 2013年西日本新人王決勝戦
 前原太尊康輝  KO2R  片山 修

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         2013年8月1日(木)    比国セブ島 セブシティ・ウォーターフロント・ホテル&カジノ
                      WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
                   挑戦者(同級5位)                チャンピオン
                ○   亀田和毅    判 定    パウルス・アンブンダ   ●
                         (亀田) 117 1/2 lbs                    (ナミビア) 117 lbs

 アンブンダは立ち上がりからじりじりと前に出る。亀田は左右に足を使い,左ジャブを上下に放つ。アンブンダは打ち合いに持ち込みたいが,亀田の足に戸惑う場面が続いた。
 4回終了間際,亀田はアンブンダの出バナに右ストレートを連発する。6回には一転して足を止め,リング中央でガードを固めてワンツー,左右フックをまとめた。
 9回は亀田も手数が少なくなり,アンブンダが前に出て右フックのボディブローで反撃。
 11回,亀田は攻め倦むアンブンダに左ジャブ,左右フックの連打を浴びせる。12回終了間際,亀田の右ストレートでアンブンダが尻餅をつく。これはスリップダウンとされたが,微妙な場面だった。

 亀田がスピードと手数で翻弄し,大差の判定勝ちで日本人として初のWBO王者となった。左右へのフットワークとスピーディな左ジャブ,ワンツーでアンブンダの出バナを叩き,寄せつけなかったことが勝因。その反面,パンチは手打ちで決定力不足。WBC王者・山中慎介(帝拳)と比べれば見劣りすることは否定できない。実兄の興毅にも言えるが,実力者との対戦で自らの存在をアピールしていくしかない。
 アンブンダはアテネ五輪フライ級でベスト8に進出した実績を持つ。右ファイタータイプで上下に放つ右フック,ストレートを得意としている。前に出て打ち合いを挑もうとしていたが,追い足が鈍く,亀田の足についていけなかった。

採点結果 亀田 アンブンダ
主審:ラウル・カイズ・ジュニア(米国) *** ***
副審:トム・ミラー(米国) 116 112
副審:ワレスカ・ロルダン(米国) 117 111
副審:カルロス・コロン(米国) 118 110
参考:MAOMIE 119 110


     ○亀田:28戦28勝(18KO)
     ●アンブンダ:21戦20勝(10KO)1敗

     放送:TBS
     解説:佐藤修
     実況:伊藤隆佑

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                     2013年8月12日(月)    大田区総合体育館
                        WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     K       O   挑戦者(同級8位)
                ○   山中慎介    1回2分40秒    ホセ・ニエベス   ●
                               (帝拳) 118 lbs                        (プエルトリコ) 117 1/2 lbs

 サウスポー同士の一戦。山中はじりじりと距離を詰めてプレスをかけ,鋭い右ジャブで追う。緊張からかニエベスの動きに硬さが見られるが,右ジャブで山中の顔が上を向く場面が見られた。2分過ぎ,早くも山中が動き出した。ニエベスをロープに詰めて,左ストレート,右フックのボディブローから左ストレートを浴びせる。赤コーナー付近に下がったニエベスに打ち下ろした左ストレートは空を切るが,このパンチでニエベスの表情には明らかに怯えが走った。右にスイッチしてロープに下がるニエベス。踏み込んで放った左ストレートがアゴを直撃し,ニエベスは青コーナーに腰から崩れ落ちる。立ち上がったが,そのままカウントアウトされた。

 圧巻のワンパンチKOで山中が4度目の防衛に成功。何よりも守りではなく,相手にプレスをかけて攻め落とそうとする姿勢がいい。相手を呑んでかかり,堂々の横綱相撲で第一人者の貫録十分。右ジャブで牽制し,切り札の左ストレート,返しの右フックは相手にとって脅威である。WBAの亀田興毅,WBOの亀田和毅と合わせて3人の世界バンタム級チャンピオンが存在することになるが,抜群のパンチ力でナンバーワンを証明した。他団体のベルトを吸収するのもいいが,本場・米国でのビッグマッチに期待がかかる。
 ニエベスはサウスポーのボクサーファイター。弱くはないが,山中の迫力に完全に呑まれてしまい,良いところを出せぬままに沈んだ。スタイルは右ジャブ,ワンツー主体であり,基本に忠実な試合運びが特徴。

     主審:ブルース・マクタビッシュ(比国),副審:ノパラット・スリチャロン(タイ)&アレハンドロ・ローチン(メキシコ)&ドン・グリフィン(米国)
     ○山中:21戦19勝(14KO)2分     ●ニエベス:28戦22勝(11KO)3敗3分
     放送:日本テレビ     解説:飯田覚士&セレス小林     実況:田中毅

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                   2013年8月12日(月)    大田区総合体育館
                      WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級10位)
               ○   八重樫 東   判 定  オスカル・ブランケット   ●
                           (大橋) 112 lbs               (メキシコ) 112 lbs

 初回,ブランケットが前に出てボディから顔面に左右フックを放つ。八重樫もブランケットの左フックに合わせて左フックをカウンターで合わせる。2回,ブランケットは左ジャブ,フックから右ストレート,左フック。八重樫は小刻みな動きでリズムを取り,右ストレートをボディに。終了間際,八重樫をロープに詰めて大きな右フックを浴びせるブランケット。これに八重樫も左フックのカウンターを合わせる。
 序盤はブランケットの強打を警戒していた八重樫だが,3回に入ると小刻みな動きと左ジャブで本来のリズムを取り戻した。バッティングで一時中断するが,八重樫は踏み込んで左ストレートをヒット。バッティングを気にするブランケット。
 5回,八重樫はじりじりと前に出て右フックをヒット。ブランケットは思うように戦えなくなり,打ち合いたいところが逆に下がり始めた。終了間際,八重樫の左アッパーでブランケットはしゃがみ込むが,これはローブローでノーカウントとなった。
 6回,八重樫の左アッパーが低く入り,再び中断。ボディを攻められたブランケットは苛立ち,クリンチ際にヘディングに出た。7回,右フックの打ち終わりに左フックのカウンターを決める八重樫。さらにワンツーをヒットする。
 8回,左アッパーがローブローになり,八重樫は減点されるが,クロス気味の右ストレートから攻勢に出る。終盤,ロープに詰めてラッシュすれば,ブランケットは弱気な面を見せた。左フックがアゴに決まり,腰が砕けたブランケットは大きくバランスを崩してダウン(カウント8)。
 9回以降は八重樫のペース。ブランケットも重い左右フックで応戦するが,八重樫は良く見て右ストレート,左フックで要所を締めた。12回は一発逆転を狙うブランケットが左右フックを振って出てくる。八重樫は左フックをもらう。

 八重樫は初防衛に成功。序盤はブランケットの思い切った左右フックに戸惑ったが,3回以降は自分のリズムを掴んで危な気ない勝利となった。惜しまれるのはパンチが単発で,攻撃のつながりに乏しかったこと。後半はブランケットが消耗していただけに,一気に攻め落とす激しさが欲しかった。
 ブランケットは右ファイタータイプ。動きは鈍重だが,八重樫よりも11cmも長いリーチから繰り出す左右フックは威力十分。特に左フックは要注意である。アゴのガードが下がる欠点がある。八重樫の出入りのスピードについていけず,ボディも打たれて動きが鈍った。

採点結果 八重樫 ブランケット
主審:レン・コアビスト(カナダ) *** ***
副審:ドン・グリフィン(米国) 116 110
副審:ノパラット・スリチャロン(タイ) 116 110
副審:リム・ジュンバエ(韓国) 115 111
参考:MAOMIE 116 110


     ○八重樫:21戦18勝(9KO)3敗
     ●ブランケット:39戦32勝(23KO)6敗1分

     放送:日本テレビ
     解説:飯田覚士&セレス小林
     実況:上重聡

※ 第8ラウンド,ローブローにより八重樫は減点1。

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                        2013年8月12日(月)    大田区総合体育館
                                 10回戦
                 WBC世界S・バンタム級6位   T    K  O  メキシコ S・バンタム級チャンピオン
               ○   長谷川穂積     1回2分32秒    ヘナロ・カマルゴ   ●
                            (真正) 125 lbs                              (メキシコ) 125 lbs
                     WBA6位,WBO3位

 開始早々から長谷川が左ストレートを放ってプレスをかける。左ストレートをアゴに決め,すかさずフック気味の左ストレートを顔面に打ち込めば,カマルゴはニュートラルコーナーに腰から崩れ落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったカマルゴはガードを下げた中途半端な姿勢で反撃に出る。長谷川はこれを見逃さず,渾身の左フックをアゴに一撃。このカウンターをまともに食ったカマルゴは音を立てて深々とキャンバスに沈んだ。痛烈なダウンシーンに土屋主審は即座に試合をストップした。カマルゴのダメージは深刻で,仰向けに倒れたまましばらく立ち上がれないほどだった。

 S・バンタム級で3階級制覇を目指す長谷川がメキシコ王者を痛烈に沈め,存在感を示した。ここ数試合はスピードに衰えを感じさせたが,今夜はスピード,切れともに抜群で,全盛時に近い姿を披露した。左ストレート一本ではなく,いかに返しの右フックを出せるかがポイントだろう。
 カマルゴは右ファイタータイプ。動きは鈍いが,頑丈そうな上体から放つ左右フックに威力がある。今夜は長谷川のスピードに完敗。ガードを下げたまま不用意に出たところにカウンターを食った。

     主審:土屋末広,副審:安部和夫&葛城明彦&中村勝彦
     ○長谷川:37戦33勝(15KO)4敗     ●カマルゴ:58戦42勝(34KO)16敗
     放送:日本テレビ     解説:浜田剛史     実況:鈴木健

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                      2013年8月12日(月)    後楽園ホール
                       日本スーパーウェルター級タイトルマッチ10回戦
                   日本S・ウェルター級1位  K      O  日本S・ウェルター級2位
                ○   湯場忠志    1回2分36秒    切間庸裕   ●
                         (都城レオスポーツ) 153 1/2 lbs                      (折尾) 153 1/4 lbs

 左の湯場,右の切間。切間は左フックをボディに打って積極的に攻める。湯場は落ち着いてじりじりとプレスをかけ,左アッパーをボディにヒットし,すかさず左フックをアゴに決める。ガードが下がったところを突かれた切間は両グラブをついてダウンを取られる(カウント8)。鮮やかな左ストレートがアゴに決まり,切間はロープ際に腰から落ちて2度目のダウン(カウント8)。続行となったが,ここで湯場が一気に勝負に出た。赤コーナーに詰め,左ストレート,左右フックを浴びせて襲い掛かる。赤コーナーを背負った切間の腰が落ちたところで福地主審が割って入った。

 湯場が前人未踏の日本タイトル5階級制覇を達成した。落ち着いて良く見ながらボディブローでガードを下げさせてアゴに返した左フックで奪った最初のダウンは技あり。チャンスの詰めも完璧だった。パンチ力だけでなく,キャリア,テクニックの差を見せつけた。すべて王座決定戦で獲得したベルトではあるが,5階級制覇は見事の一語に尽きる。打たれ脆さをいかにカバーするかがポイントになる。
 切間は右ストレート,左フックにパンチ力がある右ファイタータイプ。スピードはないが,打ち合いに強い。今夜はガードが下がったところを突かれた。湯場にも脆さがあるだけに,静かな立ち上がりではなく,撹乱すべく先制攻撃が欲しかったところ。

     主審:福地勇治,副審:浅尾和信&吉田和敏&ウクリッド・サラサス
     ○湯場:54戦44勝(32KO)8敗2分     ●切間:23戦17勝(12KO)4敗2分
     放送:フジテレビ     解説:川島郭志     実況:立本真吾

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                   2013年8月12日(月)    後楽園ホール
                            8回戦
                  日本ライト級2位         日本ライト級(ノーランク)
              ○   川瀬昭二    判 定    小林和優    ●
                          (松田) 134 1/2 lbs                 (RK蒲田) 134 1/2 lbs
                                       小林和優=こばやし・かずまさ

 初回から川瀬が積極的に攻め,早くも主導権を握った。素早く距離を詰めてロープ際に追い込み,右ストレート,左アッパー,左右フックのボディブローで圧倒する。小林もワンツーで反撃するが,川瀬はすぐにワンツー,右アッパーを浴びせ,主導権を譲らない。小林は左目上をカット(川瀬の有効打による傷)。
 2回以降も川瀬のリードが続く。多彩なパンチを上下に散らし,先手先手の攻撃で小林を圧倒した。小林は下がらされ,後手に回る場面が目立つ。3回,小林はワンツーの連打で打開を試みるが,逆に川瀬の左フック,アッパーで下がらされる。終盤には小林をニュートラルコーナーに追い込んだ川瀬がワンツーで攻勢に出る。
 5回終了間際,赤コーナーに下がった小林は思い切った右ストレートで川瀬をのけぞらせた。しかし,6回には再び川瀬が上下へのコンビネーションブローで小林を圧倒する。終了間際,カウンターの右ショートストレートがアゴに決まり,小林の腰がガクンと腰が落ちる。体がロープに突っ込んだために持ち堪えたが,それがなければ完全にダウンという場面だった。
 7回,小林の右目下はどす黒く腫れ上がり,鼻からも出血して敗色濃厚。8回後半にようやく接近戦を挑んで左右アッパーで反撃に出たが,時すでに遅し。

 中部ボクシング界を代表するテクニシャンの川瀬がベテランの味を存分に出して後楽園のファンを魅了した。右ボクサーファイターで右ストレート,上下に散らす左右アッパーなどの多彩なコンビネーションブローが持ち味。常に先手の攻撃で小林を圧倒した。相手に考える余裕を与えない矢継ぎ早の攻撃は老獪そのもの。さすがに41戦目という豊富なキャリアである。日本タイトルに2度,東洋太平洋タイトルに1度挑戦した経験があるが,いずれも敗れている。しかし,今夜のような試合運びをすれば,十分にタイトルを狙える実力がある。
 小林は180cmの長身に恵まれた右ボクサーファイター。ときおり得意の右ストレートをヒットしていたが,川瀬のハイテンポな攻撃で後手に回ってしまった。下がらされ,攻め倦むと押し込まれることの繰り返し。やはりキャリアの差を露呈した試合だった。

採点結果 川瀬 小林
主審:杉山利夫 *** ***
副審:吉田和敏 79 74
副審:福地勇治 80 73
副審:飯田徹也 79 74
参考:MAOMIE 80 73


     ○川瀬:41戦31勝(18KO)5敗5分
     ●小林:12戦8勝(5KO)3敗1分

     放送:フジテレビNEXT
     解説:川島郭志
     実況:鈴木芳彦

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                       2013年8月12日(月)    後楽園ホール
                                 8回戦
                   日本L・フライ級8位     T   K   O    日本ミニマム級9位
                ○   山口隼人    3回1分53秒    山本浩也   ●
                        (TEAM 10COUNT) 106 1/2 lbs                 (全日本パブリック) 105 3/4 lbs
              2010年度全日本L・フライ級新人王               2012年度全日本ミニマム級新人王

 初回終盤,小柄な山本が左フックからの右ストレートで山口をロープに詰めるが,山口も負けじと左フック,右ストレートでお返しする。
 一進一退の展開となったが,2回に入ると山口が主導権を握り,ニュートラルコーナーに詰めて右ストレートを浴びせる。さらにワンツーをヒット。うまく間合いを取り始めた山口は右ストレート,ボディにも左フックを打ち込む。山本が打ち気に出ると動いてかわす山口。
 3回,リズムを掴んだ山口が一発のパンチから一気に試合を決めた。左ジャブで山本が前に出ると,足でかわす。クリンチからの再開直後,踏み込んで放った右ストレートがまともにアゴを捉える。上体を揺らして大きくバランスを失う山本。一気に襲い掛かった山口が左から右のフックを返せば,山本はロープ際で腰から落ちてダウン。立ち上がろうとしたが,足が言うことを聞かず,再びロープの間に突っ伏す。ここで浅尾主審が試合をストップした。

 一階級上の山口が全日本新人王経験者同士のランカー対決を制した。ワンツーを得意とする右ボクサーファイター。足で巧みに間合いを取り,カウンターの右ストレートを見舞う。相手が出ないと見るや,踏み込んで右ストレートを放つ。会心の試合内容でうれしい初のTKO勝利となった。チャンスを掴んだときの詰めも見事。パンチに切れがあるので,コツさえ掴めばKOが増えるはず。
 山本は右ファイタータイプ。こちらは痛恨の初黒星となった。左フック,右ストレートにパンチ力がある。山口にうまく間合いを取られ,攻め倦んでガードが下がったところに一発をもらってしまった。

     主審:浅尾和信,副審:ウクリッド・サラサス&飯田徹也&杉山利夫
     ○山口:15戦10勝(1KO)4敗1分     ●山本:8戦7勝(3KO)1敗
     放送:フジテレビNEXT     解説:川島郭志     実況:福永一茂

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          2013年8月17日(土)    メキシコ キンタナロー州カンクン:プラサ・デ・トロス
                   WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン           挑戦者(同級1位)
               ○   三浦隆司   判 定   セルヒオ・トンプソン   ●
                         (帝拳) 129 1/2 lbs               (メキシコ) 129 1/2 lbs

 初回は足を止めたトンプソンが巻き込むような左右フックでややリードした。三浦も左ストレートを上下に狙う。
 2回,トンプソンが右ストレートから積極的に仕掛ける。バッティングで中断したが,三浦の左アッパーがカウンターになり,トンプソンがぐらつく。さらに左右フックを浴びせれば,トンプソンはロープ際でダウン(カウント8)。立ち上がったが,朦朧としている。三浦は左ストレート,右フックで追い詰めるが,狙いすぎて詰めを欠いた。
 3回以降のトンプソンはダメージの色を残して足の踏ん張りが利かず,余力がない苦しい展開が続く。6回,再び三浦がダウンを奪った。右ストレートで足が縺れて危ない場面を迎えた三浦だが,トンプソンも目一杯の状態。逆にトンプソンのガードを割って左ストレートが決まる。足が縺れたトンプソンは必死に耐えるが,前のめりに落ちる。これは引き落としと見られてノーカウントとなったが,ノックダウンとしてもいいほどのダメージだった。三浦の攻勢が続く。腰が落ちたトンプソンは右フックでよろめくようにダウン(カウント8)。KOチャンスとばかりに青コーナーに詰めて攻勢に出る三浦。グロッギーのトンプソンは辛うじてゴングに救われた。
 8回,今度はトンプソンがお返し。序盤,左アッパーからの右スロレートがカウンターになり,三浦はもんどり打ってダウン(カウント8)。トンプソンは逆転を狙って攻勢に出るが,三浦の左アッパーがボディに決まり,動きが止まる。終盤のトンプソンはグロッギー。ダウンしたのは三浦だが,ダメージをより多く残したのはトンプソンだった。
 9回,かなりきつくなっているトンプソンだが,左フック,ワンツーが続けて出る。まだ油断できない。
 終盤は三浦の攻勢が続いた。10回開始早々,左ストレートでトンプソンの足元が怪しくなり,立っているのがやっとの状態。12回,トンプソンは細かく左ジャブを突きながら逆転の一発を狙う。しかし,三浦が左ストレート,右フックを返すと手数と動きが止まる。三浦はロープに詰めて左右アッパーでボディを連打。今にも倒れそうなトンプソンは必死に耐えてゴングに救われた。

 ダウンの応酬という激戦の末,三浦が敵地で初防衛に成功。KOは逃したが,強豪のトップコンテンダーを堂々と破る価値ある勝利である。ボンバーレフトと異名を取る左ストレートの強打は最大の武器。その一方で何度もKOチャンスがありながら,狙い過ぎて手が出なくなる欠点が目立った。トンプソンに追い足や逃げ足がないことが幸いした面も忘れてはいけない。ディフェンスの強化とチャンスの詰めが課題である。
 トンプソンはナックルを返して巻き込むように打つ左右フック,右ストレートに一発がある右ファイタータイプ。非常にタフで,精神的なスタミナ,肉体的な回復力には目を見張るものがある。2回に喫したダウンのダメージが最後まで尾を引き,足の踏ん張りが利かなくなったことが響いた。

採点結果 三浦 トンプソン
主審:ローレンス・コール(米国) *** ***
副審:フェルナンド・バルボサ(メキシコ) 114 111
副審:オレン・シュレンバーガー(米国) 114 110
副審:ジョエル・スコビー(カナダ) 113 112
参考:MAOMIE 116 109


     ○三浦:30戦26勝(19KO)2敗2分
     ●トンプソン:29戦26勝(24KO)3敗

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&浜田剛史     ゲスト:内山高志
     実況:高柳謙一     アシスタント:山藤美智

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                    2013年8月25日(日)    スカイアリーナ座間
                      日本ライトフライ級タイトルマッチ10回戦
                    挑戦者(同級1位)             チャンピオン
                ○   井上尚弥    判 定    田口良一   ●
                           (大橋) 108 lbs               (ワタナベ) 108 lbs
                                             WBA3位,WBO11位

 開始早々から井上が左ジャブを多用し,右ストレート,左アッパーで積極的に攻める。田口も右ストレートから左右フックでロープに詰め,気が強いところを見せた。しかし,流れは井上。3回には右フックの打ち終わりに田口の両足が揃ったところを見逃さず,ワンツーを返す。さらに出バナに左フックをヒットした井上はワンツー,左右アッパーのボディブローを浴びせ,田口をロープに詰めた。
 4回は田口が王者の意地を見せて強気の攻めに転じたが,5回に入ると再び井上が積極的な攻撃でリードした。6回には田口が左目上をカット(井上の有効打による傷)。
 7回,田口は足を止めて左右フック,アッパーの連打で迫る。しかし,井上は足を絡め,出入りを利かせた冷静な攻撃で譲らない。
 8回,食い下がる田口だが,後半は井上がボディブローに左ジャブを交えて攻勢。ボディブローが効いた田口は動きが鈍る。9回前半は田口が左右フック,アッパーの連打でリード。しかし,後半に入ると井上が盛り返した。左右アッパーのボディブローからワンツーを浴びせて田口にロープを背負わせる。
 10回,激しい打ち合い。鬼気迫る反撃を見せる田口に井上も左ジャブ,右ストレートで応戦。両者ともに最後まで譲らぬ打ち合いが続く中,終了ゴングを聞いた。

 両者の意地が激しく交錯する白熱戦の末,井上が4戦目で日本タイトルを獲得した。しぶとい田口を圧倒した見事な試合内容である。左ジャブを多用し,右ストレート,ボディへの左右アッパーなどで常に積極的に攻めた点が良かった。足を生かし,出入りを利かせたスピーディな攻撃が光る。冷静な試合運びは新人離れしている。ときおり雑になるのが難点。常に左ジャブを多用し,集中力を切らさずに戦うことが大事である。
 田口が初防衛に失敗。色白で優しげな風貌からは想像できないファイティングスピリットを特徴とする右ボクサーファイター。ワンツー,上下への左右アッパーが強い。不利の予想に燃えたか,激しい闘志で迫り,王者のプライドを存分に見せた。井上のスピードと強気の攻めに屈したが,堂々たる試合ぶりである。

採点結果 井上 田口
主審:土屋末広 *** ***
副審:安部和夫 98 93
副審:杉山利夫 98 92
副審:吉田和敏 97 94
参考:MAOMIE 99 91


     ○井上:4戦4勝(3KO)
     ●田口:21戦18勝(8KO)2敗1分

     放送:フジテレビ
     解説:川島郭志   ゲスト:八重樫東&内山高志
     実況:福永一茂

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                       2013年8月25日(日)    有明コロシアム
                                 6回戦
                   日本ミドル級(ノーランク)   T   K   O   東洋太平洋ミドル級チャンピオン
                ○   村田諒太     2回2分24秒     柴田明雄   ●
                           (三迫) 161 lbs                             (ワタナベ) 161 lbs

 開始早々から村田が強烈なプレッシャーをかける。右ストレート,ボディに左右アッパーを放って早くも攻勢に出る村田。柴田は左ジャブを突いてフットワークを使い,ワンツーを返す。しかし,村田のプレッシャーで後手に回り,クリンチに出る。右に回り込んでかわそうとするが,右ストレートが決まり,柴田は弾き飛ばされるようにダウン(カウント8)。フィニッシュを狙って一気に襲い掛かる村田。
 2回,柴田は足を使って間合いを取ろうとするが,村田の圧力に防戦一方の状態が続く。不敵な笑みを浮かべ,完全に呑んでかかる村田。2分過ぎ,ワンツーでバランスを崩した柴田に襲い掛かる。左アッパーのボディブローから右ストレートのカウンター,さらにワンツーが決まったところで福地主審が試合をストップした。

 ロンドン五輪のミドル級における金メダリストという実績を引っ提げ,鳴り物入りでプロ入りした村田が圧巻のTKOでデビューを飾った。キャリア十分の柴田が相手であるだけに,持ち味の足とスピードで掻き回されればかなりの苦戦も予想された。しかし,すべての懸念を粉砕するような圧倒的なパワーで満場を唸らせたのは見事の一語に尽きる。過去のミドル級における日本人ボクサーとは比較にならないスケールと将来性を感じさせた。追い足に乗せて見舞う右ストレート,カウンターの右ストレートに加え,ボディへの強烈な左アッパーは迫力満点。いずれは海外に活躍の場を見出すはずだが,楽しみなスターが加わった。
 日本と東洋太平洋を制したテクニシャンの柴田だが,持ち味のスピードを生かす間もなく,まさに完敗。村田のパワーに圧倒され,防戦一方の展開に終始した。足と左ジャブ,ワンツーで応戦していたが,パワーの差は歴然。

     主審:福地勇治,副審:中村勝彦&浅尾和信&ビニー・マーチン
     ○村田:1戦1勝(1KO)     ●柴田:30戦21勝(9KO)8敗1分
     放送:フジテレビ     解説:西岡利晃     ゲスト:山中慎介&香川照之     実況:森昭一郎

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                       2013年8月25日(日)    有明コロシアム
                       日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン     K      O   挑戦者(同級1位)
                ○   小原佳太   3回2分34秒   竹中 聡   ●
                              (三迫) 140 lbs                     (大鵬) 139 3/4 lbs
                                        竹中聡=たけなか・そう

 パンチ力で勝る小原が開始早々から竹下を圧倒した。左フックからの右ストレートがアゴに決まり,腰が落ちた竹中はダウン寸前のピンチ。中盤にも小原の右ストレートがヒット。完全に呑まれている竹中。
 2回,あえて自らプレスをかける竹中。しかし,小原は動じることなく左右フックでボディを叩く。攻め込もうとした竹中のアゴに相打ちの左フックが決まり,上体が大きく揺らいだ竹中は足が縺れてダウン寸前。小原が猛然とスパート。竹中は必死に耐えるが,ダメージは誰の目にも明らかだった。
 3回,左目下が腫れ上がり,防戦一方の竹中。小原の切れ味十分でスピードに乗った右ストレート,左フック,アッパー,ボディへの左アッパーが容赦なく竹中に浴びせられた。リング中央で左ジャブから狙い澄ましたような右ストレートがアゴを直撃。ガードが下がったところを突かれた竹中はたまらず前に落ち,グラブをついてダウン。辛うじて立ち上がったものの,ダメージを見て取ったマーチン主審はそのままカウントアウトした。

 今最も勢いに乗っている小原が,トップコンテンダーの竹中に圧勝し,初防衛を飾った。これで9連勝7連続KO勝ちという快進撃である。抜群の距離感とスピード,切れのあるパンチで竹中を全く寄せつけない完璧な試合内容である。鋭い左ジャブで距離を測るとともに,相手の出バナを叩いた。右ボクサーファイターで右ストレート,返しの左アッパーからボディにも左アッパー,右フックを散らす堂々たる横綱相撲である。ガードの低さを突かれるリスクはあるが,楽しみな逸材。好戦的でスリリングな試合を見せるので,今後さらに人気が出るだろう。
 竹中は右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。しかし,今夜は小原のシャープなパンチを浴び,手も足も出ない状態のまま敗れた。スピード,パンチ力,テクニックなどすべての面で力の差が大きかった。

     主審:ビニー・マーチン,副審:浅尾和信&福地勇治&中村勝彦
     ○小原:11戦10勝(9KO)1敗     ●竹中:27戦18勝(8KO)7敗2分
     放送:フジテレビNEXT     解説:西岡利晃     実況:不明

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          2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                     2013年西日本新人王決勝戦(ライトフライ級)
                                4回戦
                 日本L・フライ級(ノーランク)   K      O   日本L・フライ級(ノーランク)
               ○   糸洲朝哉     1回2分47秒     坂元竜也   ●
                           (仲里) 107 3/4 lbs                          (堺東ミツキ) 107 1/4 lbs
               糸洲はMVPを受賞

 両者が小気味の良いキビキビとした動きを見せる。坂元はトリッキーな動きから大きな右フックで迫る。糸洲は良く見て右ストレートを返す。足を止めての打ち合いになるが,糸洲の左フックに次ぐ右ストレートがアゴに決まり,坂元は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がった坂元が反撃して激しい打ち合いになるが,右ストレートを受けて足の動きが鈍る。連打からの鮮やかな右ストレートで上体が揺らいだところに再び同じパンチをもらい,坂元は膝から崩れ落ちてうつ伏せにダウン。これで勝負が決まった。

 軽量級らしいスピーディな打ち合いが見られた。糸洲は右ボクサーファイターで左フック,右ストレートに切れがある。チャンスに見せる連打も見事。試合を決めた右ストレートは連打の中から放たれ,最大の武器となっている。連打の回転力で上回り,コンパクトにまとめたことが勝因。
 坂元は良く応戦したが,正面に立ってガードが下がったところに鋭いパンチをもらったことが響いた。ややトリッキーな動きから左右フック,右ストレートを放つ右ファイタータイプ。

     主審:不明,副審:半田隆基&宮崎久利&1名不明
     ○糸洲:4戦3勝(2KO)1敗     ●坂元:6戦3勝(1KO)3敗
     放送:スカイA     解説:植田洋介&本石昌也     実況:山下 剛

※ 新人王戦ルール = 1ラウンドに2度のダウンを喫すると自動的にKO負けとなる。

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       2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                   2013年西日本新人王決勝戦(バンタム級)
                              5回戦
                  日本バンタム級(ノーランク)        日本バンタム級(ノーランク)
               ○   池水達也     判 定     モンキー修平   ●
                     (大阪帝拳) 118 lbs            (大星) 118 lbs
              池水は技能賞を受賞

 両者ともに初回から思い切ったパンチを応酬するが,力が入ってミスが多い。池水の右ストレートを受けたモンキーはバランスを崩してクリンチに出る。
 2回,青コーナーに下がったモンキーに右フックをクリーンヒットする池水。3回にも池水が優位に立ち,ロープに詰めて一気に攻勢。有効打はないが,アグレッシブな姿勢でリードした。
 4回も池水が優勢。モンキーをロープに詰めて右ストレートをヒット。左アッパーのボディブローが効いたモンキーは口が開いて苦しそうな表情を浮かべる。ロープに下がって誘っているというよりは,下がらされているという印象。
 5回,左ジャブから右ストレートで積極的に攻める池水。動きが鈍ったモンキーはロープを背にパンチは出しているものの,力がない。

 終始攻勢を続けた池水が3者フルマークという大差の判定勝ち。左ジャブ,右ストレート,ボディへの左アッパーを得意とする右ボクサーファイター。フェイントを使いながら右ストレートで仕掛けるのが攻撃パターンの特徴である。しかし,力が入り過ぎて正確さに欠けた。もう少し左ジャブを多くし,力みをなくして攻めることが必要。技能賞を受賞したが,課題を残す試合内容である。
 モンキーは右ボクサーファイター。カウンターの右ストレート,フックを得意としている。下がりながらカウンターを狙う展開に終始したが,後半はボディブローが効いて苦しい戦いとなった。スタミナ切れでアゴが上がり,返すパンチも手打ちになった。

採点結果 池水 モンキー
主審:川上 淳 *** ***
副審:宮崎久利 50 45
副審:新井久雄 50 45
副審:野田昌宏 50 45
参考:MAOMIE 50 45


     ○池水:5戦5勝(2KO)
     ●モンキー:8戦4勝(1KO)3敗1分

     放送:スカイA
     解説:植田洋介&山下正人
     実況:寺西裕一

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        2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                     2013年西日本新人王決勝戦(フェザー級)
                                4回戦
                  日本フェザー級(ノーランク)  T   K   O  日本フェザー級(ノーランク)
               ○   河村信吾     1回2分16秒     橋本拓也   ●
                           (堺東ミツキ) 126 lbs                           (ワイルドビート) 125 1/4 lbs
               河村は敢闘賞を受賞

 右の橋本,左の河村。お互いにジャブで牽制しながら様子を窺う。長身171cmの橋本は正面に立ってしまい,上体が立ち気味。2分過ぎ,サウスポーの河村が左ストレート,右フックで攻勢に出る。ピンチの橋本はクリンチに出るが,河村は休む間を与えず一気に攻め込む。橋本が赤コーナーに詰まったところで新井主審が試合をストップした。

 上背で劣る河村が一瞬のチャンスを生かした速攻で試合を決めた。サウスポーのボクサーファイターで左ストレート,右フックを得意としている。上体が立つ橋本の弱点を突くように踏み込んだ攻撃が見事。チャンスを逃さずに一気に勝負に出たことが勝因である。
 橋本は長身の右ボクサーファイター。右ストレートを武器に勝ち上がったが,正面に立ってしまったことが敗因。こうなると河村に踏みこまれるだけ。サイドにかわして打つことが必要だった。

     主審:新井久雄,副審:半田隆基&川上 淳&1名不明
     ○河村:6戦5勝(2KO)1敗     ●橋本:5戦3勝(3KO)2敗
     放送:スカイA     解説:植田洋介&山下正人     実況:寺西裕一

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        2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                  2013年西日本新人王決勝戦(スーパーフェザー級)
                               4回戦
                日本S・フェザー級(ノーランク)   T   K  O  日本S・フェザー級(ノーランク)
               ○   大里 拳     1回1分20秒     末弘謙児   ●
                           (大鵬) 129 1/2 lbs                          (ハラダ) 129 3/4 lbs

 初回,大里がジリジリとプレスをかける。長身の末弘はこれを止めるべく,リーチを生かした左ジャブ,フックで応戦。しかし,大里の右ストレート,左フックでロープ際に攻め込まれる。さらに大里の左フック,右ストレート,アッパーで横を向いてロープに詰まる末弘。右ストレートで上体が傾いて再びロープにもたれたところで試合がストップされた。

 若さとスピードの差が出た一戦。19歳の大里は立ち上がりからプレスをかけ,右ストレート,左フックで優位に立った。右ボクサーファイターで右ストレートに切れがある。末弘のスピード不足を見切ってプレスをかけた若さに似合わぬ勝負勘が光る。
 末弘は180cmの長身を誇る右ボクサータイプ。右ストレートを得意としているが,36歳という年齢からかスピードがなく,動きの鈍さが目立った。大里の鋭いパンチで後手に回り,一気に押し切られた。

     主審:不明,副審:宮崎久利&川上 淳&1名不明
     ○大里:4戦4勝(3KO)     ●末広:11戦4勝(1KO)7敗
     放送:スカイA     解説:植田洋介&山下正人     実況:寺西裕一

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               2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                         2013年西日本新人王決勝戦(スーパーライト級)
                                     4回戦
                      日本S・ライト級(ノーランク)                日本S・ライト級(ノーランク)
               ○   ジャンボおだ信長      K       O
                      本屋ペタジーニ     4回1分11秒     福山一磨   ●
                                 (六島) 139 3/4 lbs                             (森岡) 139 1/2 lbs

 初回,ジャンボが左ジャブを突いてプレスをかけ,右ストレート,ボディに左右アッパーを決めた。福山は左右に動いて右ストレート,左右フックを返す。
 3回,ジャンボが積極的な攻撃で徐々にダメージを与えて行く。
 4回,手数で押すジャンボが優勢。ボディが効いた福山は動きが鈍る。左アッパーのボディブローから右アッパーに次ぐ右ストレートを打ち込まれた福山は四つん這いでダウン(カウント8)。再開後,左フックで後退したところで野田主審が試合をストップした。

 ジャンボは184cmの長身。丹念に左ジャブを突き,プレスをかけ続けた。左右ストレート,ボディへの左右アッパーで徐々にダメージを与えたことが勝因。スピードがある方ではないが,長身を生かしてどんどんプレスをかける。大振りせず,手数で勝負に出たことが勝因。良く上下に打ち分けていた点も良かった。右ストレート,左フックを得意とする右ボクサーファイター。
 福山も182cmの長身。右ファイタータイプで右ストレート,左フックを得意としている。左右に動いてときおりこれらのパンチを出していたが,ジャンボの手数に押され,上下に打ち分けられた。

     主審:野田昌宏,副審:半田隆基&川上 淳&1名不明
     ○ジャンボ:6戦5勝(4KO)1敗     ●福山:5戦2勝2敗1分
     放送:スカイA     解説:植田洋介&山下正人     実況:山下 剛

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          2013年8月25日(日)    ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館第2競技場)
                        2013年西日本新人王決勝戦(ミドル級)
                                  4回戦
                    日本ミドル級(ノーランク)    K      O  日本ミドル級(ノーランク)
               ○   前原大尊康輝   2回1分51秒    片山 修   ●
                              (六島) 159 3/4 lbs                        (倉敷守安) 158 1/4 lbs
                   前原大尊康輝=まえばら・たいそん・こうき

 右の片山,左の前原。長いリーチを生かし,前原がプレスをかける。右アッパーでのけぞる片山。
 2回,片山の力を見切った前原の表情には余裕さえ窺える。左ストレートでマウスピースがこぼれた片山は弱気になる。チャンスと見た前原は一気に攻勢。右を振ったところに左ストレートのカウンターをテンプルに打ち込まれた片山は足が縺れてピンチ。片山はしがみついてピンチを逃れようとするが,再び左ストレートを受け,腰から落ちてダウン。立ち上がったが,新井主審はそのままカウントアウトした。

 前原がスピード,パワーの差を見せつけて圧勝した。188cmの長身を誇るサウスポーのファイタータイプ。長いリーチを生かした左ストレート,右アッパーにパンチ力がある。若さに似合わぬ落ち着いた試合運びができる。片山の実力を見切った2回に一気に勝負を決めたが,慌てることなく攻めていた点が光る。
 片山は変則的な右ファイタータイプ。動きながら右ストレート,フックを振っていたが,腰が引けてパンチは届かなかった。2回にマウスピースがこぼれて弱気な表情を見せたところで一気に攻め込まれた。

     主審:新井久雄,副審:野田昌宏&宮崎久利&1名不明
     ○前原:5戦3勝(3KO)1敗1分     ●片山:2戦2敗
     放送:スカイA     解説:植田洋介&山下正人     実況:山下 剛

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