熱戦譜〜2013年3月の試合から


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試合日 試合 結果
2013.03.02 10回戦  岩佐亮佑  判定  マーク・ジョン・ヤップ
2013.03.02 8回戦  田川智久  判定  谷口浩嗣
2013.03.02 8回戦  林 徹磨  判定  戎岡淳一
2013.03.02 8回戦  久保幸平  TKO5R  小林タカヤス
2013.03.09 10回戦  亀田大毅  KO6R  ファウスティーノ・クプル
2013.03.10  東洋太平洋スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 和氣慎吾  TKO10R終了  小國以載
2013.03.10 8回戦  西谷和宏  TKO6R  戸村能久
2013.03.10 8回戦  森川真一郎  判定  ワンディ・シンワンチャ
2013.03.30  WBA・IBO世界ミドル級
 タイトルマッチ12回戦
 ゲンナディ・ゴロフキン  KO3R  石田順裕

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                      2013年3月2日(土)    後楽園ホール
                              10回戦
                  WBC世界バンタム級8位         比国バンタム級5位
                ○   岩佐亮佑    判 定    マーク・ジョン・ヤップ   ●
                            (セレス) 118 lbs                  (比国) 118 lbs

 初回,岩佐は右ジャブから良く見て上下に左ストレートを狙う。中盤には返しの右フックが決まる。ヤップも右ストレートを伸ばすが,上体が前に流れる。
 2回以降も岩佐のペースで進んだ。4回,ヤップは右ストレートで積極的に出るが,岩佐は左右アッパーのボディブロー,さらに左ストレート,右フックを浴びせる。5・6・7回も力を抜いたワンツー,左右アッパーを上下に見舞う岩佐がリードを広げた。
 ここまではこれと言う山場がないままにポイント差が開き,ほぼワンサイドゲームとなった。ところが8回,岩佐にとって思わぬ落とし穴が待っていた。ヤップが思い切った右ストレート,左フックで迫る。中盤,ヤップの左フックから右ストレートを2発フォローされ,大きくぐらついた岩佐は最大のピンチに陥った。ロープを背に耐える岩佐だが,膝が伸び切って足が思うように動かない。抱きついたりしながら,辛うじてゴングに救われた。
 9回もヤップが右ストレートを連発してどんどん前に出る。ダメージを残す岩佐は右ジャブを突いてこれに対処した。
 10回,なおも前に出るヤップだが,ダメージと打ち疲れでパンチが伸びない。2分ちょうど,岩佐の右アッパーがボディに決まり,ヤップの動きが鈍った。

 世界を狙う岩佐。力を抜いたパンチを上下に打ち分けて中盤までは楽勝ムードだったが,様相が一変したのは8回。ヤップの思い切ったパンチでKO寸前のピンチに追い込まれた。辛うじて切り抜けたが,あわやという場面だった。初回からリードしたが,全体としては単調な試合展開。そのような中で一瞬の隙を突かれたと言える。世界を狙える逸材であることは間違いないが,ガードが低い上に打たれて強い方ではないだけに,油断は致命的な結果につながる。気を抜かないことが何よりも大事。序盤からボディにパンチを散らして攻めていたことは良かった。
 ヤップは右ファイタータイプ。柔軟な上体から右ストレート,左フックを振ってどんどん攻めて出る。思い切って打つパンチには威力がある。なかなか侮れない相手である。

採点結果 岩佐 ヤップ
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:中村勝彦 97 92
副審:福地勇治 97 93
副審:安部和夫 98 92
参考:MAOMIE 97 92


     ○岩佐:15戦14勝(9KO)1敗
     ●ヤップ:27戦18勝(10KO)9敗

     放送:G+
     解説:浜田剛史&飯田覚士
     実況:上重聡

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                      2013年3月2日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                   日本S・フェザー級3位       日本S・フェザー級(ノーランク)
                ○   田川智久    判 定    谷口浩嗣   ●
                         (KG大和) 131 3/4 lbs            (横浜光) 132 1/4 lbs

 初回,前に出て積極的に仕掛けたのは谷口。田川は落ち着いて左に回り,リーチを生かした左ジャブをヒットする。2回,谷口は思い切って左右フック。終盤には谷口の左フックが決まる。
 3回,田川の左ジャブが減り,やや後手に回る。谷口はフェイントをかけ,思い切った左右フックからボディに左アッパーを打ち込んで迫る。
 5回,この試合唯一のダウンシーンが見られた。右ストレート,ボディへの左アッパーで攻める田川。左右アッパーでガードを下げさせて放った鮮やかなワンツーがアゴに決まり,谷口はゆっくり右膝からキャンバスに沈む。カウント9で辛うじて立ち上がる谷口。田川の攻勢に谷口は良く踏み止まる。
 6回,今度は谷口の右フックが効いて田川が後退。チャンスと見た谷口が凄まじい気迫で猛然とスパート。再び右ストレートが効いて田川の動きが鈍る。
 一進一退の好ファイトとなったが,元気があるのは谷口。物凄い気迫で右ストレート,左右フックを振って攻める。
 8回,両者ともに死力を振り絞って打ち合うが,打ち疲れてクリンチが多くなった。田川は左右アッパーでボディを打つ。谷口はバッティングで左目上をカット。

 これが3度目の対戦となった両者。まさに宿敵同士の顔合わせとあって,激しい主導権争いが続いたが,5回に奪ったダウンの分だけ田川が上回った。178cmという長身を誇る右ボクサータイプで鋭い左ジャブ,ワンツー,左右アッパーが武器。5回にダウンを奪ったのは左右アッパーでガードを下げさせておいて放った鮮やかなワンツー。教科書にもなりそうな見事なパンチだった。その反面,得意の左ジャブが減ったことにより,谷口の攻撃を許してしまった面がある。左ジャブが持ち味なので,それを生かすべきだろう。
 谷口は左右フックにパンチ力がある右ファイタータイプ。気迫十分で思い切った攻撃を仕掛ける。勝利の執念には凄まじいものがある。5回に喫したダウンが大きく響いてしまったと言える。

採点結果 田川 谷口
主審:葛城明彦 *** ***
副審:中村勝彦 76 76
副審:ビニー・マーチン 76 75
副審:飯田覚士 77 75
参考:MAOMIE 76 76


     ○田川:22戦10勝(3KO)9敗3分
     ●谷口:23戦12勝(4KO)9敗2分

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:佐藤義朗

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                      2013年3月2日(土)    後楽園ホール
                             8回戦
                    日本フライ級2位         日本フライ級8位
                ○   林 徹磨    判 定    戎岡淳一   ●
                          (セレス) 112 lbs             (明石) 111 3/4 lbs

 左ジャブの応酬から立ち上がる両者。早くも好ファイトとなった2回,林は左ジャブからボディに左アッパー,左右フックを連打して積極的に攻める。戎岡も負けじと左ジャブ,右ストレートでプレスをかける。
 3回,林は右クロスをヒットするが,戎岡の左ジャブを浴びて鼻から出血。鋭いステップワークで前に出た戎岡は左ジャブ,右ストレートで林を追う。林はバッティングで左目上をカット。
 5回,前に出る戎岡に対し,林の右ストレート,左アッパーが決まる。6回,林はボディへの左アッパーから左フック,右ストレートを浴びせて流れを自分のものにしようとする。
 7回,勝負に出る戎岡。左ジャブから林をロープに詰め,左右フックを集中。林も応戦するが,後手に回る。
 8回,決定的なポイントを奪いたい林。戎岡はその心の中を見透かしたように先に手を出す。2分過ぎ,右アッパーでひるんだ林を追い,戎岡が一気に攻勢。林はクリンチに出る。

 新鋭・林とベテラン戎岡の好カードはお互いに持ち味を出した白熱戦となった。2−0の判定で林に軍配が上がったが,戎岡のベテランらしい試合運びも光った。
 林は右ボクサーファイター。スピードがあり,左ジャブ,右ストレート,左フック,アッパーなどの多彩なパンチを持っている。前半の的確なパンチで奪ったポイントによる辛勝となったが,後半に先手を取られたことは反省点。左ジャブが減り,戎岡を中に入れてしまったことが苦戦の原因。
 戎岡は日本,東洋太平洋,世界のタイトルに1度ずつ挑戦したキャリアを持つ32歳のベテラン。軽快なフットワークから放つスピーディなコンビネーションブローを得意とする右ボクサーファイター。左ジャブ,ワンツーから放つ左フック,右アッパーに鋭いものがある。左ジャブを軸に常に積極的な攻撃を展開していた点が光った。後半はやや焦りが見えた林の心理を突くように逆にプレスをかけていた。敗れはしたが,老獪なベテランの味を存分に披露したと言える。

採点結果 戎岡
主審:福地勇治 *** ***
副審:安部和夫 77 76
副審:飯田徹也 76 76
副審:葛城明彦 77 76
参考:MAOMIE 76 76


     ○林:24戦21勝(7KO)2敗1分
     ●戎岡:43戦23勝(10KO)15敗5分

     放送:G+
     解説:飯田覚士
     実況:藤田大介

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                       2013年3月2日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                    日本フライ級11位    T   K  O   日本フライ級(ノーランク)
                ○   久保幸平    5回2分22秒    小林タカヤス   ●
                         (セレス) 114 1/2 lbs                    (川島) 115 lbs

 左の久保,右の小林。久保は左ストレートのボディブロー,さらにワンツーをヒット。2回,小林は前に出てワンツー,ボディへの左アッパー。久保も終盤に左フックを決める。
 3回,小林は右ストレートを打って前に出る。久保は冷静に見極め,逆にロープに詰めてワンツー,左フックで畳みかける。小林は右目上をカット(久保の有効打による傷)。
 4回,接近戦でパンチの応酬となるが,久保は左右アッパーでボディを連打する。小林は右ストレートで攻めるが,久保は右フック,左ストレートをヒット。左フックでロープ際に後退させ,赤コーナーに詰めて攻勢に出る久保。小林はさらに左目上もカットした(久保の有効打による傷)。
 5回,小林はワンツーで応戦するが,久保の的確なパンチで顔面を鮮血に染め,状況はさらに悪くなった。2度のドクターチェックを経て続行不能とされ,試合はここでストップした。

 サウスポーのテクニシャン久保がタイトル挑戦経験がある小林を圧倒した。正面に立つ小林の動きを見極め,スピーディな左ストレート,左右フックを的確にヒットした。スピード,目と勘の良さは際立っている。チャンスに集中打をまとめる瞬発力もある。ランキング下位でくすぶるボクサーではない。
 小林は右ストレートを得意とする右ボクサーファイター。こちらもスピードと手数を持ち味としている。しかし,今夜は久保に動きを読まれてしまい,攻め倦むところに被弾を重ねて完敗となった。

     主審:中村勝彦,副審:ビニー・マーチン&福地勇治&安部和夫
     ○久保:19戦15勝(10KO)3敗1分     ●小林:25戦16勝(2KO)6敗3分
     放送:G+     解説:なし     実況:藤田大介

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                        2013年3月9日(土)    横浜文化体育館
                                 10回戦
                  WBA世界S・フライ級2位   K      O   メキシコ バンタム級(ノーランク)
                ○   亀田大毅     6回0分43秒    ファウスティーノ・クプル   ●
                        (亀田) 118 1/4 lbs                        (メキシコ) 120 3/4 lbs
                       WBC5位

 初回,亀田は左ジャブを飛ばして牽制しながらプレスをかける。終盤にはクプルをニュートラルコーナーに詰め,右ストレートを見舞う。
 3回,亀田の左フックが決まり,クプルの頭から水しぶきが上がる。終盤には右ストレートでクプルがわずかにぐらつく場面があった。
 5回,作戦を変えた亀田は左アッパーのボディブローを多用。クプルも右ストレートで応戦するが,亀田は体を寄せ,打ち終わりを狙って鳩尾や脇腹に左アッパー,フックを打ち込んだ。
 6回,亀田はクプルに振らせておいて右ストレート。さらに右ストレートからの左フックに,最後は右ストレートをフォロー。この連打でクプルは仰向けにダウンし,そのままカウントアウトされた。

 亀田にとってお馴染みの”世界前哨戦”。相手がお粗末であまり参考にならない。気の抜けたビールのように一向に盛り上がらないダルな試合となった。ガードを固めて接近し,上下に打ち込む戦法は相変わらず。ボディを攻めていた点は良かったが,攻撃パターンは単調。うまい相手にかかれば読まれてしまうだろう。
 クプルは右ファイタータイプ。右ストレート,左右フックなど手数は良く出るが,スピードはなく,パンチにウェイトが乗っていない。

     主審:ビニー・マーチン,副審:安部和夫&飯田徹也&ウクリッド・サラサス
     ○亀田:30戦27勝(17KO)3敗     ●クプル:35戦25勝(18KO)9敗1分
     放送:TBS     解説:佐藤修     実況:杉山真也

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                    2013年3月10日(日)    神戸サンボーホール
                   東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                 挑戦者(同級7位)  T  K  O     チャンピオン
              ○   和氣慎吾    10回終了    小國以載   ●
                        (古口) 122 lbs                    (VADY) 122 lbs
                   和氣慎吾=わけ・しんご

 ともにボクサータイプだが,右の小國,左の和氣という対照的な顔合わせとなった。主導権を握ったのは積極的な動きを見せた和氣。軽快なフットワークからワンツーを飛ばし,早くもリードする。
 2回,和氣は左ストレート,ワンツーで積極的に攻める。小國は和氣の左をもらう場面が目立つ。左ストレートから青コーナーに詰めて攻勢に出る和氣。小國は回り込むが,シャープな左ストレートをアゴに打ち込まれ,尻餅をついてダウン(カウント8)。
 完全に歯車が狂った小國は,3回以降も正面に立って和氣の左ストレート,右フックをもらう場面が続く。和氣は小國が打ち気に出ると下がって逸らし,逆に左右アッパーでボディを叩くうまさを見せた。5回,両者が相次いで右目上をカット(ともに有効打による傷)。6回,前に出る小國だが,和氣の左ストレートを再三食う。一方の和氣は動きながら隙を突くように左ストレート,ボディへの左右アッパーを見舞う。
 7回,完全に調子に乗る和氣。前後左右にステップを踏み,シャープな左右ショートブローを浴びせる。2分過ぎ,左ストレート,右フックの連打で攻勢に出る。8回,小國は必死に流れを変えようと前に出るが,和氣の左ストレートが面白いようにヒット。
 10回,小國は逆転を狙って前に出る。和氣はやや後手に回るが,終盤,左ストレート,右フックでぐらつかせたところから攻勢。左ストレートで足元がふらついた小國はゴングに救われた。このラウンド終了後にVADYジムの高嶋会長が棄権を申し入れた。

 初挑戦の和氣が見事な王座奪取。サウスポーのボクサータイプで軽快な動きから力みなく放つワンツーを得意とするテクニシャンである。アマ(岡山商大付高)でインターハイに2度の出場経験がある。絶妙なタイミングで放つ左ストレートに加えて,ボディに散らした左右アッパーも効果的。焦り気味に前に出る小國の出バナにシャープでコンパクトなパンチを浴びせ,ワンサイドゲームとなった。スピードとうまさで小國を翻弄し,会心の勝利と言える。大振りしないことが長所となっている。スピードを生かしたボクシングに徹すれば,このクラスで台風の目になる可能性を秘めている。
 小國は4度目の防衛に失敗。正面に立って頭の位置も動かないため,和氣のシャープなパンチの標的になった面がある。上下に打ち分けられ,まさにこれ以上ないほどの完敗。

10回までの採点 和氣 小國
主審:野田昌宏 *** ***
副審:福地勇治 100 89
副審:坂本相悟 98 91
副審:北村信行 99 92
参考:MAOMIE 99 90


     ○和氣:19戦13勝(6KO)4敗2分
     ●小國:11戦10勝(2KO)1敗

     放送:スカイA
     解説:浅沢英     ゲスト:宮崎亮
     実況:山下剛

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                   2013年3月10日(日)    神戸サンボーホール
                              8回戦
                 日本ライト級11位    T   K  O   日本ライト級(ノーランク)
              ○   西谷和宏    6回0分25秒     戸村能久   ●
                      (VADY) 132 1/4 lbs                   (堺東ミツキ) 132 1/2 lbs
                   西谷和宏=にしたに・かずひろ           戸村能久=とむら・よしひさ

 初回,戸村が頭を低くして変則的な動きで攻め込む。西谷は左ジャブを突いて間合いを取り,右ストレート,左アッパーを狙う。
 低い姿勢ががむしゃらに突っ込む戸村だが,2回に入ると早くも口が開く。中盤,右ストレートで戸村がのけぞる場面があったが,西谷も思うように手数が出ない。
 4回終盤,西谷の右アッパーでのけぞる戸村。左フックも決まり,鼻から出血した戸村は苦しくなる。
 5回,厳しい状況に陥った戸村に対し,西谷もピリッとしたところがない。2分過ぎ,右アッパーで戸村をぐらつかせ,ようやくピッチが上がる西谷。ワンツー,左右フックの攻勢で戸村の鼻血が酷くなる。止められても不思議ではない展開になってきた。
 6回開始早々から攻勢に出る西谷。鼻からの夥しい出血に苦しむ戸村は食らいついて凌ごうとするが,ここでドクターチェックのために中断。鼻からの出血とダメージにより,結局そのまま試合がストップされた。

 ランカーの西村が力の差を見せて戸村をストップした。長身の右ボクサーファイターで左ジャブ,ワンツー,右アッパーを得意としている。足もあり,パンチの伸びがいい。ただし,戸村のペースに合わせてしまい,ズルズルとラフな打ち合いに入ったことは反省点。戸村のガードが甘いだけに,しっかり出バナを叩き,ボディにも散らしていれば楽に戦えたはず。
 戸村は右ファイタータイプ。スピードはないが,とにかく変則的な突進が持ち味。正確さはなく,前に出ている割に空回りしている場面が目立った。

     主審:福地勇治,副審:半田隆基&新井久雄&坂本相悟
     ○西谷:12戦10勝(4KO)2敗     ●戸村:20戦7勝(4KO)12敗1分
     放送:スカイA     解説:浅沢英     実況:桑原学

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                  2013年3月10日(日)    神戸サンボーホール
                            8回戦
                日本バンタム級(ノーランク)        タイ国バンタム級(ノーランク)
             ○   森川真一郎    判 定    ワンディ・シンワンチャ   ●
                     (VADY) 116 1/2 lbs                  (タイ) 117 lbs

 初回,森川は慎重に見ながら左フック,右クロスを飛ばす。ワンディも良く締まった体で左ジャブからプレスをかける。3回,右でボディを狙うワンディの出バナに右フックをカウンターする森川。終了間際にも浅いが右フックが決まる。
 4回,森川は接近して左右アッパーのボディブローを連打。ワンディもボディブローを返すが,森川はすかさず右フックのカウンターで応じる。ボディにも右フックをヒットする森川。
 5・6回,森川は左右フックのボディ攻撃。7回,ワンディは右アッパーから左フックを狙うが,森川は左右アッパーのボディブロー,右ストレートで攻める。
 8回,森川は接近して左右フック,アッパーを上下に見舞う。スピード,手数ともに衰えて苦しくなったワンディはクリンチに出る場面が多くなった。

 森川が2階級制覇の元世界王者ワンデイを破った。左右フック,アッパー,右ストレートに威力がある右ファイタータイプ。フェイントをかけながら的確なパンチをヒットする。右フックのボディブロー,カウンターの右フックが有効だった。大差の判定勝ちではるが,見た目の印象はポイント差ほどではない。毎ラウンドの積み重ねが効いたものとみられる。
 ワンディはWBC世界ミニマム級,WBC暫定世界ライトフライ級の元王者で,これが84戦目という古豪。右ファイタータイプで右フックにパンチ力がある。終盤はさすがに動きが衰えたが,体は予想以上に締まっていた。

採点結果 森川 ワンディ
主審:北村信行 *** ***
副審:野田昌宏 79 75
副審:新井久雄 80 73
副審:半田隆基 79 73
参考:MAOMIE 80 72


     ○森川:17戦12勝(8KO)4敗1分
     ●ワンディ:84戦67勝(18KO)16敗1分

     放送:スカイA
     解説:浅沢英
     実況:桑原学

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                2013年3月30日(土)    モナコ モンテカルロ:サル・ドゥ・エトワル
                      WBA・IBO世界ミドル級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン      K      O   挑戦者(同級15位)
              ○  ゲンナディ・ゴロフキン   2回2分11秒   石田順裕   ●
                             (カザフスタン)                           (グリーンツダ)

 初回,石田が強気の攻めを見せるが,ゴロフキンの左ジャブが先にヒットする。
 2回,早くも力の差が出た。石田は果敢に応戦するが,中盤,ゴロフキンが左アッパーから左右フックをまとめて攻勢に出る。石田は右目下をカット。さらに右ストレートを打ち下ろすゴロフキン。終盤,石田は後退を余儀なくされた。
 3回,試合は呆気ない幕切れを迎えた。思うように足が動かない石田は正面に立って左ジャブをもらう。ゴロフキンはさらに左ジャブ,ワンツーを飛ばしてリード。2分過ぎ,赤コーナーに下がる石田。フェイント気味の左アッパーから放った豪快な右フックがアゴに決まり,腰から落ちた石田はあっという間にエプロンまで叩き出される。痛烈なダウンシーンにクリストドーロー主審は即座に試合をストップした。

 圧巻のワンパンチで石田を沈めたゴロフキンはWBA王座の7度目の防衛,IBO王座の4度目の防衛に成功した。右ファイタータイプで左右ともに一発で相手を沈める破壊力がある。大振りせず,丹念に左ジャブを当て,右フックの強打を狙ってくる。パンチを当てるタイミングの良さは抜群。
 敵地で強豪王者に果敢な挑戦を試みた石田だが,完全に力負けした感がある。初回こそ強気なところを見せたが,2回に入ると早くもパワーに押された。足が思うように動かず,左ジャブを正面からもらう場面が目立った。

     主審:スタンレー・クリストドーロー(南アフリカ),副審:ギジェルモ・ペレス・ピネダ(パナマ)&ジョン・コイル(英国)&リカルド・ドゥンカン(パナマ)
     ○ゴロフキン:26戦26勝(23KO)     ●石田:35戦24勝(9KO)9敗2分
     放送:WOWOW     解説:ジョー小泉&浜田剛史     実況:高柳謙一     アシスタント:山藤美智

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