熱戦譜〜2012年9月の試合から


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試合日 試合 結果
2012.09.01  WBA世界スーパーフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 テーパリット・ゴーキャットジム  判定  名城信男
2012.09.01  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 金子大樹  KO2R  佐藤通也
2012.09.01 8回戦  石本康隆  TKO7R  田村 啓
2012.09.01 8回戦  林 徹磨  TKO2R  ペッチバンピン・ゴールデンテクノ
2012.09.15 8回戦  マルコム・ツニャカオ  判定  モービル・マーチン
2012.09.15 8回戦  川口 裕  TKO3R  柘植雄季
2012.09.16  WBA女子世界ミニマム級
 タイトルマッチ10回戦
 多田悦子  判定  柴田直子
2012.09.16  WBA女子世界ライトミニマム級
 タイトルマッチ10回戦
 宮尾綾香  判定  安藤麻里

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                     2012年9月1日(土)    住吉スポーツセンター
                     WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン              挑戦者(同級10位)
           ○   テーパリット・ゴーキャットジム    判 定    名城信男   ●
                            (タイ) 115 lbs                     (六島) 115 lbs
                                              WBC13位

 立ち上がりから両者ともにリング中央で左ジャブを突いて牽制する。序盤はテーパリットが先手を取ってリードした。左ジャブ,フックからワンツーを浴びせるテーパリット。3回,名城は前に出るが,テーパリットの左ジャブが先に飛んでく来る。4回,テーパリットは名城の有効打で左目尻をカットするが,主導権は譲らない。
 7回,前に出ないと勝てない名城が逆に下がっている。テーパリットは左ジャブ,フック,右アッパーを決めて優勢。後半は名城も左右フックを振って前に出るが,決め手を欠いた。8回,名城はワンツーを伸ばして攻めるが,テーパリットは下がりながら良く見て出バナに左ジャブをヒットする。
 名城が反撃に転じたのは10回。やや疲れが見えるテーパリットを追い込んで左右フック,ワンツーで攻め込む。
 11回,テーパリットのグラブのテープが解けて2度中断。疲労が出て動きが鈍っているだけに,この辺は老獪な時間稼ぎに見えた。名城はプレスを強めて右アッパーでのけぞらせ,さらに右フックを浴びせる。このラウンドは名城が明白に取った。
 12回,テーパリットに前半のような足の動きが失せ,体を預ける場面が目につく。名城は左右フックで攻勢。

 盛り上がりに欠ける試合。
 テーパリットは3度目の防衛に成功。序盤から良く動いて名城の出バナに左ジャブ,フックを浴びせた。タフが売り物の右ファイタータイプだが,左をうまく使ったクレバーな試合運びが特徴。上下への打ち分けも巧みである。しかし,終盤は疲れを見せて動きが鈍り,名城の反撃を許した。過去2度の来日で見せたしぶとさが影をひそめ,やや低調な試合内容に終始した。
 王座返り咲きを目指した名城だが,相手を見過ぎて手数が出ない欠点を露呈した。前に出てはいたが,出バナを叩かれたことが敗因。そのためにさらに手が出なくなった面がある。終盤に見せた追い上げをもっと早く見せるべきだった。

採点結果 テーパリット 名城
主審:シルベストレ・アバインサ(比国) *** ***
副審:スティーブ・ワイスフェルド(米国) 114 114
副審:グレン・フェルドマン(米国) 115 113
副審:ユー・ワンス(韓国) 115 114
参考:MAOMIE 116 112


     ○テーパリット:23戦21勝(13KO)2敗
     ●名城:24戦18勝(12KO)5敗1分

     放送:テレビ大阪
     解説:徳山昌守
     実況:植草結樹

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                       2012年9月1日(土)    後楽園ホール
                     日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                  チャンピオン     K      O   挑戦者(同級6位)
             ○   金子大樹    2回1分39秒    佐藤通也   ●
                      (横浜光) 130 lbs                     (石丸) 129 1/2 lbs

 初回から金子の独断場となった。ロングレンジから鋭くタイミングの良い左ジャブを飛ばし,自分のリズムで戦う。右ストレートで早くも左目上をカットする佐藤。終盤,左ジャブの打ち終わりに合わせた右フックが見事なカウンターになり,佐藤はたまらず仰向けにダウン(カウント8)。立ち上がったが,ダメージを残す佐藤は抱きついてピンチを逃れるのが精一杯。辛うじてゴングに救われた。
 2回,佐藤は左ジャブで立て直しを図るが,金子の勢いは止まらない。細かい左ジャブから体を寄せて突き上げた右アッパーがアゴに決まり,佐藤は腰から落ちてダウン(カウント8)。立ち上がったが,鼻から出血して苦しそうな表情。金子は猛然と襲いかかる。右ストレート,左フックの攻勢に佐藤は抱きついて逃れようと必死。右ストレート,ワンツーの連打にロープ際で崩れ落ち,仰向けにダウン。カウントの途中でタオルが投入された。

 金子が圧巻のKOで初防衛に成功した。自信に満ちた攻撃で佐藤を寄せつけず,堂々たる勝ちっぷりである。開始早々から鋭く伸びる左ジャブでリードを奪い,タイミングの良い右で2度倒した後は連打で仕留めた。175cmの長身と182cmという長いリーチを誇る右ボクサータイプ。右ストレートにパンチ力があり,カウンターのタイミングにも非凡なものがある。キャリアを積めば,さらにスケールの大きさを増して世界挑戦も期待できる。今後の動向を注目すべき活きの良い素材が現れたものである。挑発していた試合前とは打って変わり,試合後に相手を讃えるフェアな態度にも好感が持てる。ガードが低く,アゴが開くことが欠点。
 佐藤は右ボクサーファイター。右ストレート,左フックにパンチ力がある。気合い十分の立ち上がりだったが,金子の強打とカウンターに委縮し,十分に力を出せないまま敗れた。勢い,実力の差は如何ともし難かった。

     主審:ビニー・マーチン,副審:安部和夫&杉山利夫&ウクリッド・サラサス
     ○金子:21戦16勝(9KO)2敗3分     ●佐藤:16戦9勝(6KO)4敗3分
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:藤田大介

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                          2012年9月1日(土)    後楽園ホール
                                 8回戦
                   日本S・バンタム級2位   T   K   O   日本S・バンタム級(ノーランク)
                ○   石本康隆     7回1分24秒     田村 啓   ●
                            (帝拳) 122 lbs                         (花形) 121 1/2 lbs
                                               田村 啓=たむら・ひろむ

 右フックから先制攻撃を仕掛ける田村。石本は落ち着いてタイミングの良い右ストレート,さらに入り際に右アッパーを合わせる。
 3回,田村は積極的に手数を出すが,石本は良く見てワンツー,左右アッパーを見舞う。終了間際にもワンツー,ボディへの左アッパーが回転する。
 4回,石本がボディにターゲットを絞る。ワンツーの連打に晒された田村はニュートラルコーナーに後退。石本が放った終了間際の左ボディブローが効く。
 5・6回,左アッパーのボディブローが効いて苦しそうな表情が浮かぶ田村。石本はスピードに乗ったパンチでプレスを強める。
 7回,厳しい状況に追い込まれた田村はワンツーで後退。チャンスと見た石本は一気に勝負に出る。右ストレートで田村がロープに詰まったところで中村主審が試合をストップした。

 石本が日本ランカーの貫録を見せてワンサイドのTKO勝ち。スピードに乗ったワンツー,ボディへの左アッパーで終始圧倒した。右ボクサーファイターで上下に打ち分けるコンビネーションブローが持ち味。今年2月に芹江匡晋(伴流)の日本タイトルに挑戦して敗れているが,今夜のような積極的なボクシングを展開すればタイトル奪取も可能性がある。タフでしぶとい田村のボディにパンチを集めたことが良かった。
 田村は変則的な右ファイタータイプ。負けは込んでいるが,しぶとく食い下がるボクシングを身上としている。果敢な攻撃を繰り返したが,スピードの差は歴然。動きを読まれてしまい,ボディを打たれて苦しい展開に追い込まれた。

     主審:中村勝彦,副審:安部和夫&ビニー・マーチン&土屋末広
     ○石本:26戦20勝(4KO)6敗     ●田村:28戦6勝(2KO)21敗1分
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:田中毅

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                        2012年9月1日(土)    後楽園ホール
                                8回戦
                    日本フライ級3位    T   K   O      タイ国フライ級(ノーランク)
                ○   林 徹磨     2回2分34秒    ペッチバンピン・ゴールデンテクノ   ●
                        (セレス) 113 1/2 lbs                           (タイ) 113 3/4 lbs

 初回,小刻みな動きから左ジャブ,ワンツー,ボディへの左アッパーで攻撃を仕掛ける林。アップライトスタイルでぎこちない動きを見せるペッチバンピンもワンツーを伸ばすが,届かない。
 2回,積極的に距離を詰める林。中盤,接近戦で右アッパーからのボディへの左アッパーが決まり,ペッチバンピンはうつ伏せにダウン(カウント9)。再開後,林はニュートラルコーナーに押し込んで攻勢。ワンツーの連打を浴びたペッチバンピンが崩れ落ちたところでサラサス主審が試合をストップした。

 今年4月に粉川拓也(宮田)の日本タイトルに挑戦して敗れた林がTKOで再起戦を飾った。積極的に攻撃を仕掛け,スピーディな上下へのパンチが出ていた。右ボクサーファイターでワンツー,左右アッパーのコンビネーションブローを得意としている。タイトル再挑戦に向けては,今夜のような積極的な仕掛けで攻め切ることが求められる。
 ペッチバンピンは14歳でプロデビューし,現在17歳という若さ。右ボクサーファイターでアップライトスタイルから放つワンツーを得意としている。打たれ脆さが目についた。

     主審:ウクリッド・サラサス,副審:杉山利夫&ビニー・マーチン&中村勝彦
     ○林:22戦19勝(7KO)2敗1分     ●ペッチバンピン:18戦11勝(3KO)6敗1分
     放送:G+     解説:なし     実況:中野謙吾

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                      2012年9月15日(土)    名古屋国際会議場
                                 8回戦
                    WBC世界バンタム級2位         日本バンタム級(ノーランク)
                ○   マルコム・ツニャカオ    判 定    モービル・マーチン   ●
                           (真正) 119 3/4 lbs                 (中日) 119 3/4 lbs
                              WBA8位

 初回からツニャカオが伸びるワンツーをボディに多用する。さらに上に左ストレート,ワンツーを見舞う。
 2回,マーチンはローブローで減点される。ツニャカオはマーチンの出バナに右フック,さらにワンツーから右フックを返す。マーチンは反撃に出るが,ツニャカオのスピードについていけない。
 3回,マーチンは果敢に出るが,中盤,攻め込んだところに左ストレートのカウンターを決められ,両膝をついてダウン(カウント8)。ダメージの色を残すマーチン。終盤にもロープに追って行ったところに左ストレートのカウンターを返され,左膝をついてダウンを取られた(カウント8)。
 ツニャカオのワンサイドゲームと見られたが,5・6回にはマーチンの突進に手を焼く。7回序盤,左ストレートからの右フックでマーチンの足が縺れるが,すぐに反撃に出る。突進に手を焼くツニャカオは左フックでバランスを崩して尻餅をつき,カウント8を取られた。これは7回終了後にスリップダウンと訂正されたが,ツニャカオには困惑の表情が浮かんだ。
 8回,ツニャカオは回り込んで左ストレートを出バナに合わせる。

 元WBC世界フライ級王者のツニャカオが2度のダウンを奪って大差の判定勝ち。サウスポースタイルからスピード豊かでタイミング抜群の左ストレートを多用し,前半は一方的にリードした。しかし,終盤はマーチンの突進に手を焼いた。集中力を欠いてしまい,足だけでかわそうとしたことが苦戦の原因。この内容では世界挑戦は厳しいだろう。
 マーチンはウガンダ出身の右ファイタータイプ。右ストレート,左フックにパンチ力があり,とにかく体ごと叩きつけるようなパンチを放って前に出る。しかし,右を振って前に出るときにアゴのガードが空き,両足が揃ってしまう欠点がある。2度のダウンはいずれもそこを突かれたもの。

採点結果 ツニャカオ マーチン
主審:石川和徳 *** ***
副審:半田隆基 77 72
副審:村瀬正一 77 73
副審:堺谷一志 77 75
参考:MAOMIE 77 72


     ○ツニャカオ:36戦31勝(19KO)2敗3分
     ●マーチン:10戦6勝(4KO)4敗

     放送:BS日テレ
     解説:六車卓也&飯田覚士     ゲスト:長谷川穂積
     実況:鈴木健

※ 第2ラウンドのローブローによるマーチンの減点1を含む採点。

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                      2012年9月15日(土)    名古屋国際会議場
                               8回戦
                   日本バンタム級8位   T   K  O   日本バンタム級7位
                ○   川口 裕    3回1分16秒    柘植雄季   ●
                      (グリーンツダ) 121 3/4 lbs                  (駿河) 122 lbs

 初回,左右に動く柘植に対し,川口は左を突いてチャンスを窺う。川口の左ジャブで顔が上を向く場面があった。中盤には川口の右ストレートがクリーンヒット。
 2回,柘植の右ストレートのカウンターが軽くヒットするが,川口は動じない。柘植をロープに詰めた川口は左アッパーのボディブロー,さらに右ストレート,左アッパーで攻勢。終了間際にも川口の攻勢が見られた。
 3回,柘植は左右に動いてリズムを取り戻しにかかる。しかし,1分過ぎ,入り込む川口をかわそうとして棒立ちになった柘植のアゴに左フックが決まる。この一発で柘植はキャンバスに後頭部を打ちつけてダウン。上体を起こしかけたが立ち上がれず,カウントの途中で宮崎主審がストップした。大の字に沈んだ柘植はしばらく立ち上がれないほどのダメージを負った。

 日本ランカー同士の対決を制したのはキャリアで上回る川口。右ファイタータイプで左右フックにパンチ力がある。ガードが下がる柘植の欠点を突き,良く見て右ストレートを決めていた。左ジャブをうまく使ってタイミングを取っていた点も良かった。一発を狙わず,フェイントをかけて攻撃することを心掛ければ,さらに上位への進出が期待できる。
 柘植は2010年度全日本バンタム級新人王。右ボクサーファイターでワンツーが武器。左右に動きながら左ジャブ,右ストレートをタイミング良くヒットする。しかし,アゴのガードが下がることが欠点。中途半端な姿勢で川口の首にグラブを巻きつけて前進を止めようとした瞬間,ガラ空きになったアゴに左フックを受けて沈んだ。

     主審:宮崎久利,副審:不明
     ○川口:22戦17勝(7KO)5敗     ●柘植:13戦11勝(5KO)2敗
     放送:BS日テレ     解説:六車卓也&飯田覚士     実況:鈴木健

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                  2012年9月16日(日)    大阪:よみうり文化ホール
                    WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン          挑戦者(同級3位)
               ○   多田悦子    判 定    柴田直子   ●
                        (フュチュール) 104 3/4 lbs         (ワールドスポーツ) 104 1/4 lbs
                                       WBC女子世界L・フライ級7位,OPBF L・フライ級チャンピオン

 初回,柴田は足を使ってワンツーを放つ。多田は積極的に仕掛け,左ストレート,フックでプレスをかける。柴田はバッティングで早くも左目上をカット。
 2回以降,多田は完全に主導権を握った。正面に立たず,右ジャブを打って右に回り込み,ボディに左ストレート,上に左右フックを連打する。4回,柴田はワンツーで前に出るが,得意のインファイトをさせてもらえない。
 5回,ガードの上からでも軽いパンチを回転させる多田。柴田はこれをやられると攻撃の糸口が見出せない。6回には多田の左ストレートで柴田の顔が上を向く場面があった。終了間際,柴田もようやく右ストレート,フックをヒットする。
 7・8回は接近戦での柴田の攻撃が上回ったが,9回は再び多田の動きが良くなる。10回,鬼の形相でパンチを繰り出す多田。柴田も左右フック,アッパーで応酬した。

 多田がテクニックの差を見せて8度目の防衛に成功した。常に足を使って自分の戦いやすい距離を保ち,スピードとうまさで柴田をリードした。右ジャブを打ちながら右に回り込んで的を絞らせないうまさが光る。柴田が攻めあぐねているとガードの上から連打をまとめた。これにより柴田の手数が出にくくなった面がある。
 柴田は初挑戦に失敗。右ファイタータイプでワンツー,左右フックを得意としている。積極的に攻撃を仕掛けていたが,多田のうまいアウトボクシングにかわされて単発に終わった。

採点結果 多田 柴田
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:浅尾和信 96 95
副審:吉田和敏 96 94
副審:原田武夫 96 94
参考:MAOMIE 97 93


     ○多田:13戦11勝(2KO)2分
     ●柴田:11戦9勝(3KO)2敗

     放送:スカイA
     解説:浅沢英&小関桃
     実況:田野和彦

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                  2012年9月16日(日)    大阪:よみうり文化ホール
                   WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ10回戦
                   挑戦者(同級11位)             チャンピオン
                ○   宮尾綾香    判 定    安藤麻里   ●
                         (大橋) 101 3/4 lbs              (フュチュール) 101 3/4 lbs
                       WBC女子世界アトム級4位

 開始早々から宮尾が躍動感溢れる動きで積極的に試合を進めた。大きく回り込みながら左ジャブ,ボディへの右ストレートで先手を取る。
 4回には宮尾の右ストレートのカウンターが決まるが,終盤には逆に安藤の右ストレートで宮尾の顔が上を向く。
 しかし,5回以降は試合の流れが一気に宮尾に傾いた。フットワークが冴える宮尾。左ジャブからボディに左アッパーが決まる。安藤は鼻から出血して苦しい展開となった。
 7回,動きが速い宮尾に的が絞れない安藤。出バナに宮尾の左ジャブ,ワンツーがヒットする。終了間際,宮尾の右アッパーのカウンターがヒット。
 8・9回,動きについていけない安藤を見透かしたように左ジャブを多用する宮尾は右ストレート,アッパーを決めて終盤戦も優位を譲らない。
 10回,最後まで宮尾の足が止まらない。鼻からの出血に苦しむ安藤は敗色濃厚。マイペースの宮尾は左に回り続け,出バナに左ジャブをヒットした。

 宮尾は初挑戦で見事な王座奪取に成功。フットワークと左ジャブが冴え,まさに会心のアウトボクシングである。練習量,特に走り込みの豊富さを物語るように,最後までスピードと足の動きが衰えなかったのは脱帽モノである。攻め倦む安藤に対し,冷静に右アッパーのカウンターを決めるなど,テクニックも見せた。楽しみなホープである。
 安藤は2度目の防衛に失敗。宮尾のスピードに翻弄され,得意の打ち合いに持ち込めなかったことが敗因。ときおりヒットしたパンチも単発に終わり,宮尾を崩すには至らなかった。ボディを攻めて足を止める工夫が欲しかった。

採点結果 宮尾 安藤
主審:杉山利夫 *** ***
副審:浅尾和信 98 93
副審:吉田和敏 97 93
副審:原田武夫 96 94
参考:MAOMIE 98 92


     ○宮尾:10戦9勝1(KO)1敗
     ●安藤:13戦9勝(4KO)4敗

     放送:スカイA
     解説:小関桃&秋田屋まさえ
     実況:寺西裕一

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