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試合日 | 試合 | 結果 | |
1 | 2012.01.14 | 10回戦 | 木村章司 判定 李 冽理 |
2 | 2012.01.14 | 8回戦 | 佐々木基樹 判定 ロエル・ラグーナ |
3 | 2012.01.14 | 8回戦 | 大嶽正史 判定 品部正秀 |
4 | 2012.01.14 | 8回戦 | 林 徹磨 判定 桜井康弘 |
5 | 2012.01.26 | 日本フライ級 王座決定10回戦 |
粉川拓也 判定 池原繁尊 |
6 | 2012.01.26 | 8回戦 | 細川バレンタイン TKO2R モンコンチャイ・マノプカンチャン |
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2012年1月14日(土) 後楽園ホール
10回戦
日本フェザー級(ノーランク) WBC世界フェザー級7位
○ 木村章司 判 定 李 冽理 ●
(花形) 125 3/4 lbs (横浜光) 125
3/4 lbs
WBA世界S・バンタム級5位
ともに左に回って左ジャブで探る展開。2回,木村はワンツーをヒット。終了間際には右アッパーを見せた。
3回,木村は左アッパーを決める。李も右ストレートで応戦するが,木村はすかさず間合いを取って左ジャブを連打。さらに機を見て左右フックをまとめる。
6回は李が強引な攻めでリードする。飛び込んで左アッパーを見舞う李。
8回,木村は焦りが見える李の出バナに右フック。さらに右アッパーをヒットしてリードを奪う。いつもの連打が出ない李。9回,いよいよ焦りを隠せない李に対し,木村は左フック,右ストレートを巧打。
10回,李はサークリングしながら左ジャブを多く出す。木村も応戦して譲らず。李はバッティングで左目上をカット。
2010年5月の世界挑戦に失敗して以来の再起第一戦となった木村が見事に元世界王者・李を破った。復帰戦にしては非常にハードルが高い相手だったが,伸び伸びと戦ったことが勝因。勝って当たり前という立場で硬さが目立つ李に対し,左右に動いて的を絞らせなかったことが良かった。クリーンヒットの数こそ多くなかったが,要所に巧打を決めていた。この勝利により,ブランク明けでいきなり世界ランク入りも有望。動きを止めないボクシングに徹することが大事。もう一花咲かせることができるか,今年は勝負の年になるだろう。
世界タイトル奪回を目指していた李だが,手痛い星を落とした。木村の動きに惑わされ,手数が出なかったことが敗因。これによって木村を調子に乗せてしまったことが響いた。いつもの矢継ぎ早の連打が見られず,木村の術中に嵌った。
採点結果 | 木村 | 李 |
主審:安部和夫 | *** | *** |
副審:ビニー・マーチン | 95 | 96 |
副審:葛城明彦 | 97 | 95 |
副審:吉田和敏 | 96 | 95 |
参考:MAOMIE | 98 | 95 |
○木村:30戦24勝(9KO)4敗2分
●李:22戦18勝(9KO)3敗1分
放送:G+
解説:浜田剛史&セレス小林
実況:中野謙吾
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2012年1月14日(土) 後楽園ホール
8回戦
日本ライト級5位 比国ライト級6位
○ 佐々木基樹 判 定 ロエル・ラグーナ ●
(帝拳) 137 1/4 lbs (比国) 138
lbs
両者ともに左ジャブから立ち上がる。2回,ラグーナは左ジャブから右アッパーをヒット。さらに左フックでバランスを崩した佐々木をロープに詰め,左右フックを叩きつける。終了間際,佐々木も攻勢に出るが,ラグーナは不敵な笑みを浮かべる。
しかし,3回には入ると佐々木が主導権を握った。2分過ぎ,左フックに続いて右ストレートをヒット。さらにラグーナをロープに詰めて左アッパーをボディに打つ。5回,佐々木はラグーナをニュートラルコーナーに詰めて攻勢に出る。両者が縺れて倒れ込んだところでゴングが鳴った。
7回,佐々木は疲れが出てバランスが崩れたラグーナをロープに詰め,左右フック,右ストレートを浴びせる。スタミナ切れか手足の動きがバラバラになるラグーナ。
8回,動きが鈍ったラグーナは手は出すもののパンチにならない。佐々木は赤コーナーにラグーナを追い込んで攻勢。ラグーナはバッティングで左側頭部をカットしてドクターチェックを受ける。
佐々木が昨年6月の世界挑戦失敗からの再起第1戦を大差の判定勝ちで飾った。しかし,タフなラグーナに手を焼いて最後までピリッとしたところを見せられず,不満が残る試合内容となった。攻撃が上滑りし,詰めの甘さが目立つ。タフな相手だったが,この程度の相手はきっちり仕留めておかなければダメ。
ラグーナは変則の右ファイタータイプ。スピードはないが,相手の攻撃をノラリクラリとかわして左右フックを叩きつける。
採点結果 | 佐々木 | ラグーナ |
主審:浦谷信彰 | *** | *** |
副審:ビニー・マーチン | 79 | 73 |
副審:安部和夫 | 79 | 74 |
副審:飯田徹也 | 80 | 73 |
参考:MAOMIE | 79 | 73 |
○佐々木:47戦37勝(23KO)9敗1分
●ラグーナ:22戦13勝(9KO)7敗2分
放送:G+
解説:浜田剛史&セレス小林
実況:佐藤義朗
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2012年1月14日(土) 後楽園ホール
8回戦
日本S・フライ級(ノーランク) 日本S・フライ級(ノーランク)
○ 大嶽正史 判 定 品部正秀 ●
(石橋) 114 3/4 lbs (Boy's水戸) 114
3/4 lbs
初回から激しい打ち合いが展開された。距離を潰してどんどんパンチを出す品部。大嶽はサイドに回り,左ジャブ,フックを的確にヒット。
一進一退の打ち合いが続く。2・3回,品部は密着して右アッパー,左右フックで勝負。回り込みたい大嶽だが,ここは手数で品部が上回った。
4回は大嶽がペースを掴む。。左右フックのボディブローから右フックをヒットしてリードするが,エキサイトした大嶽はゴング後にパンチを振って減点1。せっかくのリードを自ら帳消しにした。
6回,品部は左右フックで押すが,後半,右フックでわずかにぐらつく。品部は左目上をカット(大嶽の有効打による傷)。
7回,大嶽が追い上げる。回り込んで左右フックのボデイブローから右ストレート,フック。大嶽は終盤に右アッパーでのけぞるが,逆に品部をロープ際に押し込む。
8回,大嶽が気迫で品部を押し込む。死力を振り絞って左右フックのボディブローから右フックを浴びせる大嶽。
ジャッジ泣かせの激しい打ち合いに終始した。終盤の追い込みが明暗を分けた。
大嶽は右ファイタータイプ。左ジャブ,左右フックのボディブロー,右フックを得意としている。左ジャブ,フックを使って回り込み,タイミング良くパンチをヒットするクレバーな面もある。動きながら打っているときはいいが,品部の打ち合いに付き合ってしまい,苦しんだ。持ち味の動きを止めないことが大事。
品部は左右の連打を繰り出してとにかく前に出る右ファイタータイプ。手数の多さが武器で,打たれるとすぐに打ち返す闘志溢れるボクシングを身上としている。中盤は連打で優位に立ったが,終盤に見せた大嶽の追い上げに一歩及ばなかった。
採点結果 | 大嶽 | 品部 |
主審:葛城明彦 | *** | *** |
副審:浦谷信彰 | 77 | 75 |
副審:安部和夫 | 76 | 75 |
副審:吉田和敏 | 76 | 76 |
参考:MAOMIE | 76 | 75 |
○大嶽:25戦13勝(6KO)10敗2分
●品部:16戦6勝(3KO)8敗2分
放送:G+
解説:なし
実況:藤田大介
※ 第4ラウンド,終了ゴング後の加撃によって大嶽は減点1。
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2012年1月14日(土) 後楽園ホール
8回戦
日本フライ級2位 日本フライ級(ノーランク)
○ 林 徹磨 判 定 桜井康弘 ●
(セレス) 111 3/4 lbs (レパード玉熊) 112 lbs
右の林,左の桜井。林が積極的な攻撃で初回から主導権を握る。正面に立つ桜井は後手に回る。終了間際,林のワンツーがヒット。
3回,林は接近戦で右アッパーからボディに左右フックを見舞う。桜井の出バナに左ジャブをヒットしてのけぞらせる林。終了間際,林は右ストレート,アッパーでロープに詰めて攻勢に出る。
5回,右ストレートからの左アッパーでのけぞる桜井。林は6回にもワンツーからの左アッパーで桜井をのけぞらせた。
8回,林の攻勢が続くが,攻撃が単調になる。桜井は効いているが,林は詰め切れないままに終了ゴングを聞いた。
1月26日に粉川拓也(宮田)と池原繁尊(横浜光)とで争われる日本フライ級王座決定戦の勝者への挑戦が有力視されている林が前哨戦を大差の判定勝ちで飾った。右ファイタータイプでスピーディな右ストレート,左右アッパーの連打を得意としている。パンチ力は今一つだが,スピードに乗ったコンビネーションブローが持ち味で,上下への打ち分けができている。その一方,ワンサイドで押しながらもフィニッシュできなかった点に不満が残る。終盤,桜井の動きが鈍ってKOチャンスを迎えたが,雑で単調な攻撃になったことが惜しまれる。
桜井はサウスポーのボクサータイプ。動きながら放つ左ストレート,右フックを得意としている。林の積極的な攻撃で後手に回ったことが敗因。
採点結果 | 林 | 桜井 |
主審:ビニー・マーチン | *** | *** |
副審:浦谷信彰 | 80 | 72 |
副審:飯田徹也 | 80 | 73 |
副審:葛城明彦 | 80 | 73 |
参考:MAOMIE | 80 | 72 |
○林:20戦18勝(6KO)1敗1分
●桜井:18戦6勝12敗
放送:G+
解説:なし
実況:藤田大介
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2012年1月26日(木) 後楽園ホール
日本フライ級王座決定10回戦
WBC世界フライ級13位 日本フライ級1位
○ 粉川拓也 判 定 池原繁尊 ●
(宮田) 111 1/2 lbs (横浜光) 112
lbs
開始早々から左右フックで荒っぽく仕掛ける池原。粉川は左右に動いて左ジャブ,右ストレート。粉川の左ボディブローをブロックした池原はすかさず右アッパーをアゴに決める。
2回,粉川は池原の出バナに左フック,右アッパーから右フックをヒット。さらにワンツーの連打で池原をロープに詰めて攻勢。
一進一退の展開が続くが,中盤は粉川が主導権を握った。4・5・6・7回,ワンツーの連打から左右フックを浴びせて手数でリードする。池原は左右フックを強振するが,やや空転気味。
しかし,8回に入ると池原が執拗に迫り,左右フック,アッパーの連打を上下に浴びせて挽回を図る。9回,粉川はワンツーを連打するが,池原の突進を止め切れない。執拗に接近して左右アッパーでボディを攻める池原。
10回は粉川がワンツーの連打を浴びせ,王座獲得への執念を見せた。終了間際,池原が右から左のフックを決めるが,ここで終了ゴングが鳴った。
軽量級らしいスピーディなパンチの応酬となったが,昨年7月にポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)のWBC王座に挑戦して完敗を喫したが,今回は手数で上回って初のタイトルに輝いた。スピーディなボクシングを身上とする右ボクサーファイター。足を使いながら放つ左ジャブ,ワンツーを主体とする動きのあるボクシングが持ち味。強振する池原に対し,非力だがガードの上からワンツーを連打して懐に入れなかったことが勝因。
池原は高いKO率が示すようにフライ級としては威力がある左右フック,アッパーの連打を得意とする右ファイタータイプ。やや体が硬い欠点はあるが,強振してどんどん前に出るのが特徴。粉川の速い動きとワンツーの連打に突進を阻まれ,懐に潜り込む得意の展開に持ち込めなかったことが敗因。終盤にようやくボディ攻撃を見せたが,これを序盤から展開して粉川の動きを止める必要があった。
採点結果 | 粉川 | 池原 |
主審:土屋末広 | *** | *** |
副審:浦谷信彰 | 96 | 95 |
副審:福地勇治 | 96 | 94 |
副審:中村勝彦 | 96 | 95 |
参考:MAOMIE | 96 | 94 |
○粉川:20戦18勝(10KO)2敗
●池原:27戦22勝(18KO)3敗2分
放送:TBSチャンネル
解説:内藤大助
実況:土井敏之
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2012年1月26日(木) 後楽園ホール
8回戦
日本S・ライト級2位 T K O タイ国S・ライト級(ノーランク)
○ 細川バレンタイン 2回2分35秒 モンコンチャイ・マノプカンチャン ●
(宮田) 140 lbs (タイ) 139
lbs
初回,低いガードから鋭い左ジャブを伸ばしてプレッシャーをかける細川。ワンツーをヒットして早くもモンコンチャイを後退させる。
2回,細川の左ジャブを警戒したモンコンチャイはガードを高く上げて出る。しかし,固めたはずのガードを割るようにして細川の左ジャブが決まり,モンコンチャイは再三のけぞった。2分過ぎ,ワンツーでぐらつかせた細川はチャンスと見て一気に襲いかかる。左から右のフックをボディに打ち込まれたモンコンチャイは崩れ落ちて悶絶。吉田主審はカウントの途中で試合をストップした。
日本タイトル挑戦が有力視されている細川が抜群の身体能力を見せた。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフで,左ジャブ,右ストレートに伸びがある右ファイタータイプ。低くしたガードからタイミングの良い左ジャブを的確にヒットし,これで流れを作ってワンツーから攻撃を展開する。ガッシリとした体躯から放つパンチには破壊力があるが,力任せではなく,理詰めで攻めていくタイプ。中量級のパワーと軽量級のスピードを併せ持った注目株である。
モンコンチャイはガードを固めて出たが,そのガードの隙間から左ジャブを打たれた。右ファイタータイプで,左右フックを得意としている。
主審:吉田和敏,副審:ウクリッド・サラサス&浦谷信彰&土屋末広
○細川:19戦14勝(6KO)2敗3分 ●モンコンチャイ:11戦7勝(1KO)4敗
放送:TBSチャンネル 解説:内藤大助 実況:伊藤隆佑
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