熱戦譜〜2011年9月の試合から


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試合日 試合 結果
2011.09.03  日本スーパーフェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 岡田誠一  判定  涼野康太
2011.09.03 8回戦  鈴木 徹  判定  ジョネル・アリビオ
2011.09.03 8回戦  名取耕平  7R負傷引き分け  和氣年邦
2011.09.03 6回戦  志賀 悠  TKO6R  中山義久
2011.09.22  WBA女子世界ミニマム級
 タイトルマッチ10回戦
 多田悦子  判定  ノンマイ・ゴーキャットジム
2011.09.22  WBC女子世界ミニフライ級
 タイトルマッチ10回戦
 藤岡奈穂子  TKO9R  カニタ・ゴーキャットジム
2011.09.22  WBA女子世界ライトミニマム級
 王座決定10回戦
 安藤麻里  判定  アマラ・ゴーキャットジム
2011.09.22 10回戦  ジェレナ・ムルドジェノビック  判定  風神ライカ

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                       2011年9月3日(土)    後楽園ホール
                     日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン           挑戦者(同級5位)
                ○   岡田誠一    判 定    涼野康太   ●
                         (大橋) 130 lbs              (五代) 128 3/4 lbs

 序盤から挑戦者らしい積極的な攻撃を見せる涼野。岡田をロープに押し込み,手数で押す。しかし,。岡田はロープを背にしながら上下に左右アッパーを返し,パンチ力と的確さで上回った。涼野は左目上をカット(岡田の有効打による傷)。
 食い下がる涼野だが,パンチ力の差は明白。鼻血を流しながら執拗に手数を出すが,ボディブローが効いたか,押し込む力は徐々に弱くなった。6回,岡田の左右アッパー,右ストレートに涼野の足元がふらつく。
 7回,涼野は明らかに消耗しているが,果敢にロープに詰めて右ストレート,左右フック,右アッパーのボディブローで迫る。バッティングで左目上をカットしてドクターチェックを受けるが,この回は涼野のもの。
 8回,諦めずに手を出す涼野。見上げた根性。しかし,岡田の左右フックが唸る。10回にも涼野が驚異的な粘り腰を見せた。ロープに押し込んで手数で圧倒する涼野。岡田も左右ショートフックを浴びせるが,最後まで持て余した。

 岡田は2度目の防衛に成功したが,勇猛果敢な涼野に手を焼き,会心の勝利からは程遠い試合内容である。拙戦の原因は涼野を簡単に中に入れさせてしまったこと。迎え撃てば倒せると踏んでいた節があるが,涼野の前進を止めるための動きやパンチが出なかった。パンチ力を過信し,攻防が正直過ぎる点が目立つ。真っ向勝負だけでは切望する世界挑戦は望めないだろう。サイドにいなして打つか,左ジャブ,ストレートで止めるなどの工夫が欲しい。
 初挑戦の涼野は右ファイタータイプで右ストレート,左右フックの連打を得意としている。パンチ力はないが,驚異的な手数とスタミナを誇る。岡田の強打を恐れず,最後まで攻め切ったことは立派。前進を止める小技が岡田にないことに乗じたクレバーな面も感じさせた。強打を浴びながらも,体を密着させて距離を潰すことによって次の攻撃を封じた。

採点結果 岡田 涼野
主審:浅尾和信 *** ***
副審:浦谷信彰 96 95
副審:杉山利夫 98 93
副審:福地勇治 97 94
参考:MAOMIE 96 94


     ○岡田:16戦15勝(9KO)1敗
     ●涼野:34戦18勝(5KO)13敗3分

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:寺島淳司

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                     2011年9月3日(土)    後楽園ホール
                             8回戦
                   日本フェザー級3位        WBC世界フェザー級14位
                ○   鈴木 徹    判 定    ジョネル・アルビオ   ●
                       (大橋) 125 1/4 lbs             (比国) 124 3/4 lbs

 左ジャブで探り合う両者。2回,アリビオは左フック,ボディから顔面に左ジャブ,右ストレートを飛ばして鈴木をロープに詰める。
 4回序盤,アリビオの思い切ったカウンターの左フックが決まり,ぐらついた鈴木は思わずクリンチに逃れる。5回には逆に鈴木の右ストレートがヒットし,これが効いた。後半にも鈴木の左フックがボディに決まる。
 6回,アリビオをニュートラルコーナーに詰め,ボディに左右アッパーを放つ鈴木。しかし,肝心なところで見てしまう。7回にも鈴木のボディブロー。さすがのアリビオも突進力が落ちるが,鈴木は手数が出ず,もどかしい展開。
 8回,鈴木のワンツーがクリーンヒットするが,見てしまって手数が出ない。終盤,ようやく攻勢を仕掛けてアリビオをロープに詰める。

 移籍第一戦(横浜光→大橋)の相手に世界ランカーを選んだ鈴木。勝つには勝ったが,消化不良の試合内容である。単発で肝心なところでパンチが出ない悪い癖が出てしまった。左ジャブ,ワンツー主体のスピードに乗った攻撃を得意とする右ボクサーファイターだが,もう少し自分から積極的に手を出して試合をコントロールしないとタイトルは望めない。反省の弁が多かったが,試合後のインタビューは礼儀正しく冷静な自己分析で非常に好印象。
 元東洋太平洋王者のアリビオは右ファイタータイプ。変則的でラフな面もあるが,思い切った右ストレート,左フックを武器としており,パンチには威力がある。軽くリズムを取りながら,しなやかな上体からダイナミックな攻撃を仕掛ける。

採点結果 鈴木 アリビオ
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:土屋末広 76 76
副審:浦谷信彰 78 75
副審:浅尾和信 78 77
参考:MAOMIE 78 76


     ○鈴木:23戦22勝(7KO)1敗
     ●アリビオ:30戦16勝(7KO)12敗2分

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:上重 聡

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                         2011年9月3日(土)    後楽園ホール
                                  8回戦
                  日本バンタム級(ノーランク)   負傷引き分け    日本バンタム級(ノーランク)
                ×   名取耕平      7回2分45秒      和氣年邦   ×
                       (大橋) 117 3/4 lbs                           (MT) 118 lbs
                                                  和氣年邦=わけ・としくに

 初回,波乱の幕開け。30秒過ぎ,名取のオーバハンドの右クロスで早くも和氣がぐらつく。名取は一気に攻勢に出るが,和氣も左右フックで応戦。逆に和氣の右ストレートがクロス気味に決まり,名取は腰から落ちてダウン(カウント8)。激しい打ち合いになるが,今度は名取の左フックで和氣の腰が落ちる。
 3回以降も激しいパンチの応酬が続くが,名取の左ジャブ,右ストレートが上回る。和氣は上体が立ち,パンチが流れる。名取の左ジャブが的確に決まる。和氣はバッティングで2・3回に右目上,5回に眉間を相次いでカット。
 6回は和氣のラウンド。疲れが目立つが,積極的に右ストレート,左右フックで攻め立てる。名取は後手に回る。
 7回,和氣は必死に前に出るが,名取の左ジャブが再三ヒットして足元がふらつく。名取の右ストレート。ここで和氣がバッティングで負った左目上の傷が深くなり,2度のドクターチェックを経て試合がストップされた。結果は三者三様のドロー。

 打ちつ打たれつのスリリングな展開が続いた好ファイトで見応えがあった。
 名取は右ボクサーファイター。主武器の右ストレートには低いKO率が嘘のような威力がある。小気味よくヒットする左ジャブも武器になっている。このジャブで和氣の動きが鈍った。アゴのガードが下がる欠点があるが,それを矯正すればさらにパンチ力が生きるだろう。
 和氣は右ファイタータイプで右ストレート,左右フックの連打を得意としている。初回にダウンを奪ったが,上体が起きて相手の正面に立ってしまう欠点がる。徐々に動きが鈍り,せっかくの手数が生きなかったのは残念。

採点結果 名取 和氣
主審:杉山利夫 *** ***
副審:土屋末広 67 66
副審:ビニー・マーチン 66 67
副審:福地勇治 66 66
参考:MAOMIE 67 66


     ×名取:17戦9勝(1KO)6敗2分
     ×和氣:20戦6勝(2KO)11敗3分

     放送:G+
     解説:なし
     実況:辻岡義堂

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                           2011年9月3日(土)    後楽園ホール
                                   6回戦
                  日本フェザー級(ノーランク)    T   K  O     日本フェザー級(ノーランク)
                ○   志賀 悠        6回0分27秒       中山義久   ●
                      (ビータイトスポーツ) 125 lbs                          (ワタナベ) 125 3/4 lbs

 サウスポー同士の対戦。右ジャブ,ワンツーから立ち上がる志賀。中山は左右フックのボディブローから右フック,左ストレートをヒット。中山の右フック,ストレートが再三ヒットする。
 2回,志賀が積極的に攻める。中山は右耳から出血するが,2分過ぎ,志賀のガードが下がったところに中山が右フックを振る。これがテンプルを捉え,志賀はもんどり打ってダウン(カウント8)。中山の右フックが再三決まる。
 ここまでは中山が圧倒的にリードしていたが,4回に入ると様相が一変した。志賀は左右アッパーをボディに集めて攻勢。ボディ攻撃が効いた中山は足が止まり,上体が丸くなる。
 5回,細かい連打で動きが止まってピンチに陥る中山。主導権は完全に志賀の手に移った。
 6回開始早々から手数で押しまくる志賀。中山は守勢一方。左ストレートがヒットしたところでワタナベジム側からタオルが投入された。

 ダウンを挽回した志賀が粘り強い連打で盛り返し,最終回に中山を仕留めた。スリムなサウスポーでスピードはないが,ボディへの左右アッパー,上への左ストレートの連打を得意としている。ただし,ガードが下がる欠点がある。
 中山もサウスポーのボクサーファイター。こちらもスピードはないが,左右アッパーのボディ連打から上に返す右フックを武器としている。リードしながらも,執拗にボディを打たれて失速した。

     主審:浦谷信彰,副審:土屋末広&ビニー・マーチン&杉山利夫
     ○志賀:13戦7勝(4KO)5敗1分     ●中山:21戦7勝9敗5分
     放送:G+     解説:なし     実況:辻岡義堂

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                       2011年9月22日(木)    後楽園ホール
                     WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン            挑戦者(同級ランカー)
               ○   多田悦子    判 定    ノンマイ・ゴーキャットジム   ●
                      (フュチュール) 104 1/4 lbs              (タイ) 104 1/2 lbs
                                          WBC女子ミニフライ級5位

 多田が序盤から主導権を握った。右ジャブから左ストレートを上下に放って積極的な攻撃を展開する。3回にはさらに右フックを返す。
 4回,ノンマイは下がりながら多田の右ジャブをパリーイングしてチャンスを窺う。
 5回,多田の意欲的な攻撃の姿勢は変わらず,右フックをクリーンヒット。ノンマイは多田の気迫に押されて後手が目立つ。8回には多田のフェイントからの左ストレートが決まる。
 9回,多田のワンツーが決まり,ぐらつくノンマイ。多田はさらに左ストレート,右フックの連打で勝負に出る。ノンマイは多田を迎え撃とうとするが,スピードについていけない。
 10回,ノンマイがようやく右ストレート,左右フックで反撃を見せるが,時すでに遅し。ここでも多田の左ストレートがヒット。

 多田が圧勝で6度目の防衛に成功した。淡々と進んで山場の少ない試合となったが,終始気迫十分で攻めの姿勢を崩さなかったことが光った。フェイトを交え,上下に散らしたパンチが見事。再三ヒットした左ストレートがノンマイの攻撃の糸口を断った。防衛を重ねるごとに王者の風格が備わってきた。
 ノンマイは右ファイタータイプで右ストレート,左右フックを得意としている。しかし,多田に先手を取られ,後手に回ってしまった。入ってくるところにパンチを合わせようという意識が強く,スピーディな左ストレートを上下に打ち分けられてジリ貧に陥った。

採点結果 多田 ノンマイ
主審:マイケル・リー(韓国) *** ***
副審:チャラーム・プラヤドサブ(タイ) 98 92
副審:ファーリン・マーシュ(ニュージーランド) 100 90
副審:浅尾和信 100 90
参考:MAOMIE 100 90


     ○多田:11戦9勝(2KO)2分
     ●ノンマイ:16戦10勝3敗3分

     放送:スカイA
     解説:今岡武雄&富樫直美
     実況:田野和彦

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                       2011年9月22日(木)    後楽園ホール
                     WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン     T   K  O     挑戦者(同級1位)
              ○   藤岡奈穂子    9回0分36秒    カニタ・ゴーキャットジム   ●
                     (竹原慎二&畑山隆則) 105 lbs                    (タイ) 105 lbs

 初回,カニタが積極的に前に出る。藤岡は足を使って様子見。
 しかし,2回以降は藤岡がエネルギッシュな攻撃でカニタを圧倒した。トリッキーで変則的な動きから思い切った右ストレート,左フックで迫る。3回終盤,右ストレートでひるんだカニタにラッシュを仕掛ける藤岡。
 6回後半には左フックでのけぞったカニタをロープに詰めて攻勢に出る。ワンツー,左右フックの猛攻にカニタはストップ寸前まで追い込まれた。
 7・8回の藤岡は大振りで正確さに欠けたが,圧倒的リードは変わらない。
 9回,カニタは前に出るが,藤岡の右ストレートがカウンターになる。再び右ストレートが決まり,カニタがよろめいたところで中村主審が試合をストップした。

 藤岡は初防衛に成功。エネルギッシュな攻撃でトップコンテンダーのカニタを圧倒した。叩きつけるような右ストレート,左フックあるいはボディへの左アッパーで常にアグレッシブに攻め続けたことが勝因。その反面でラフな攻撃で正確さを欠いたことが気になった。全力投球で目いっぱいの攻撃は好感が持てるが,力みが目立つ。パンチに強弱が欲しい。
 カニタは右ボクサーファイターで右ストレートを得意としている。良く手を出していたが,前に出ていた割には藤岡の勢いに負けて攻め倦んだ印象が強い。

8回までの採点 藤岡 カニタ
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ノパラット・スリチャロン(タイ) 80 71
副審:ウィリアム・ブードフー(カナダ) 80 70
副審:福地勇治 80 72
参考:MAOMIE 80 73


     ○藤岡:7戦7勝(5KO)
     ●カニタ:17戦13勝(4KO)4敗

     放送:スカイA
     解説:今岡武雄&富樫直美
     実況:河路直樹

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                         2011年9月22日(木)    後楽園ホール
                      WBA女子世界ライトミニマム級王座決定10回戦
                WBA女子世界L・ミニマム級ランカー         WBA女子世界L・ミニマム級ランカー
                ○   安藤麻里      判 定      アマラ・ゴーキャットジム   ●
                       (フュチュール) 101 1/2 lbs                      (タイ) 101 1/2 lbs
                      WBC女子世界アトム級12位                 女子東洋太平洋アトム級チャンピオン

 初回,前に出るアマラに対し,安藤は軽快に動きながら左ジャブを多用する。アマラの右ストレートが決まるが,終盤には安藤の左アッパーがボディにヒット。
 安藤は良く動いてコンスタントに左ジャブを見舞う。アマラは構わず前に出て右ストレート,左右フックを振るが,安藤の右アッパーがクリーンヒット。3回にも安藤の右ストレートがクリーヒットした。アマラは上体が泳ぎ,そこを打たれる展開が目立つ。
 6・7回は執拗なボディ攻撃で上回ったアマラだが,終盤は安藤が再び主導権を握る。9回,安藤は足が良く動いて右ストレート,左フック,右アッパーなどのショートブローが回転する。
 10回,打合いになる。アマラは強引に打って出るが,安藤は出バナにパンチを見舞って最後までリードを維持した。

 安藤が新設されたクラスの初代王者に輝いた。右ボクサーファイターで軽快なフットワークから放つ左ジャブ,右ストレート,左フックを武器としている。強引に出るアマラの出バナに浴びせる右ストレート,アッパーが効果的。しかし,コンスタントに出ていた左ジャブが終盤に減り,アマラの乱戦に付き合ってしまったことは反省点である。常に自分のリズムを崩さずに戦うことが大事。
 アマラは右ファイタータイプ。左右フックの連打を武器に強引な攻撃を仕掛ける。パンチを打つときに足がついて行かずに上体が泳いでしまう欠点がある。執拗な攻撃を繰り返していたが,インサイドからの被弾が目立った。

採点結果 安藤 アマラ
主審:ファーリン・マーシュ(ニュージーランド) *** ***
副審:チャラーム・プラヤドサブ(タイ) 97 93
副審:マイケル・リー(韓国) 99 92
副審:杉山利夫 98 92
参考:MAOMIE 98 93


     ○安藤:11戦8勝(4KO)3敗
     ●アマラ:10戦7勝(3KO)2敗1分

     放送:スカイA
     解説:今岡武雄&小関桃
     実況:田野和彦

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                             2011年9月22日(木)    後楽園ホール
                                    10回戦
                    WBC女子世界S・フェザー級5位        WBC女子世界S・フェザー級4位
                ○   ジェレナ・ムルドジェノビック   判 定     風神ライカ   ●
                            (カナダ) 128 3/4 lbs                   (竹原慎二&畑山隆則) 130 lbs

 ムルドジェノビックが序盤から足を使いながら左ジャブ,アッパーにつ次ぐワンツーを多く出して主導権を握った。初回後半,右ストレートを食うライカ。これは恐いパンチだった。
 何とか距離を潰したいライカだが,ムルドジェノビックの足と手数がうるさい。3回終盤にはようやく左フックが決まるが,前半のムルドジェノビックの左ジャブ,ワンツーの方が上回った。
 5回に入るとライカの前進を左ジャブだけで止められなくなったムルドジェノビックの表情からゆとりが消え,クリンチに出る。ボディ攻撃からどんどんプレッシャーをかけたいライカだが,6回には逆に出バナに右フックから右アッパーを打ち込まれる。ライカは鼻の右側をカット(ムルドジェノビックの有効打による傷)。
 終盤のライカは流血しながらも果敢に攻めたが,ダメージのためか出足が鈍い。パンチに正確さを欠き,空振りしたところを打たれる場面が目立つ。一方のムルドジェノビックは足を使いながら,左ジャブ,右ストレートをヒットして細かくポイントを積み重ねた。
 10回,前に出て必死にパンチを振るライカ。最終回とあって,ムルドジェノビックも足を止めての打合いに応じる。激しい応酬になったが,ムルドジェノビックの右ストレート,左フックが上回った。

 指名挑戦者決定戦と銘打って行われた世界上位同士の対戦。
 ライカは左右フックの連打を売り物にする右ファイタータイプ。果敢に前に出て攻め続けたが,出足に鋭さがなく,足があるムルドジェノビックを追い切れなかった。パンチに正確さを欠き,逆に的確なパンチを浴びた。
 ムルドジェノビックは右ボクサータイプ。軽快なフットワークに乗せた左ジャブ,右ストレート主体のオーソドックスな試合運びを得意としている。冷静な戦いぶりが目立つテクニシャンである。動きながらライカの出バナに左ジャブ,右ストレートを浴びせ,さらに右アッパーを突き上げた。打たれそうになるとクリンチで封じるなどの老獪な面も見せた。

採点結果 ムルドジェノビック ライカ
主審:福地勇治 *** ***
副審:ノパラット・スリチャロン(タイ) 96 94
副審:ウィリアム・ブードフー(カナダ) 98 92
副審:中村勝彦 97 93
参考:MAOMIE 97 93


     ○ムルドジェノビック:34戦25勝(12KO)8敗1分
     ●ライカ:9戦5勝(3KO)4敗

     放送:スカイA
     解説:今岡武雄
     実況:河路直樹

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