熱戦譜〜2011年7月の試合から


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試合日 試合 結果
2011.07.01  WBC世界フライ級
 タイトルマッチ12回戦
 ポンサクレック・ウォンジョンカム  判定  粉川拓也
2011.07.02  東洋太平洋ライト級
 タイトルマッチ12回戦
 三垣龍次  KO10R  川瀬昭二
2011.07.02 8回戦  中川大資  KO4R  バンバン・ルサディ
2011.07.08  WBC世界ユース バンタム級
 タイトルマッチ10回戦
 亀田和毅  判定  ボーイ・ドンディ・プマール
2011.07.08 10回戦  亀田大毅  KO2R  チャッチャイ・モンソンジム
2011.07.08  WBC女子世界ユース アトム級
 王座決定10回戦
 黒木優子  TKO4R  ノンキャット・ロングレンギーラコンケーン
2011.07.09  WBA世界スーパーバンタム級
 タイトルマッチ12回戦
 リコ・ラモス  KO7R  下田昭文
2011.07.11  日本フェザー級
 タイトルマッチ10回戦
 細野 悟  TKO2R  高山和徳
2011.07.11 8回戦  原 隆二  TKO6R  石井 博
10 2011.07.11 6回戦  宮尾綾香  判定  小田美佳

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                 2011年7月1日(金)    タイ国ハジャイ ハジャイ公園特設リング
                          WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン               挑戦者(WBC S・フライ級13位)
             ○   ポンサクレック・ウォンジョンカム   判 定     粉川拓也   ●
                        (タイ) 112 lbs                        (宮田) 111 1/2 lbs

 初回,右に回って右ストレートを振って攻める粉川。サウスポーのポンサクレックはゆったり構えて右フック,左ストレートを狙う。
 4回以降は両者の実力の差が明白になった。ポンサクレックは左ストレートを上下に散らし,さらに右フック,アッパーをボディに打ち込んでリードを広げた。単調な動きを読まれた粉川はじりじりとポンサクレックの術中に嵌っていった。
 8回,ポンサクレックの左ストレートがアゴに決まり,粉川の腰が落ちる。ポンサクレック,攻勢。追い込まれた粉川はクリンチに出る。9・10回,ポンサクレックは打ち終わりに左ストレートを巧打。粉川のパンチは虚しく空を切る。11回,歯を食いしばってパンチを振る粉川だが,動きを読まれてしまい,全く通じない。
 12回,右フックでぐらつかされた粉川はピンチを迎える。さらに右フック,左ストレートでぐらついて後退。

 ポンサクレックは奪回後の王座の2度目の防衛に成功(通算19度目)。衰えも噂されたが,経験の浅い挑戦者では容易に攻略しがたい老獪さがある。打ち終わりにうまく右フック,左ストレートをヒットしていた。相手の動きを読み,上下に打ち分ける冷静な試合運びは見事。
 一階級下げての初挑戦となった粉川だが,キャリア不足を露呈して完敗。終盤は立っているのがやっとという状態だった。右ストレート,左右フックで攻め込むだけの単調な攻撃ではポンサクレックを崩せない。右ボクサーファイターでスピーディな攻撃を身上としているが,動きを読まれてしまい,後半はほとんど有効打を奪えなかった。日本の上位クラスと手合わせすることなく促成栽培のような世界挑戦をしても結果は見えている。

採点結果 ポンサクレック 粉川
主審:ルー・モレット(米国) *** ***
副審:ステファン・ブレア(米国) 118 110
副審:フランツ・マルティ(スイス) 117 111
副審:キム・ジェボン(韓国) 116 112
参考:MAOMIE 118 110


     ○ポンサクレック:85戦81勝(44KO)3敗1分
     ●粉川:19戦17勝(10KO)2敗

     放送:TBS
     解説:佐藤修
     実況:伊藤隆佑

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                        2011年7月2日(土)    後楽園ホール
                       東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦
                     チャンピオン     K       O   挑戦者(同級3位)
               ○   三垣龍次    10回2分31秒    川瀬昭二   ●
                       (MT) 134 1/2 lbs                      (松田) 134 1/2 lbs
                        WBA8位,WBC6位                      日本1位

 川瀬が積極的な攻撃で好調な滑り出しを見せた。左ジャブからワンツーを繰り出し,スピードに乗って攻め込む。有効打で左目上をカットする三垣だが,中盤から左ジャブ,右ストレート,ボディへの右フックで応戦。終了間際,三垣のワンツーがヒット。
 2回,激しいパンチの応酬。今度は川瀬が右目上をカット(三垣の有効打による傷)。三垣は持ち味の冷静な試合運びを見せる。
 3回,三垣の左フック,右ストレートに川瀬も右アッパーを返す。さらに果敢にワンツーで攻め込む川瀬。試合は早くも白熱した。
 川瀬の積極的な攻撃に戸惑った三垣だが,4回には再び左ジャブが出るようになった。川瀬の右ストレートで三垣がロープに詰まる場面があったが,左ジャブ,右ストレートで立て直した。
 中盤は三垣のペースで進んだ。6回終了間際,右ストレートのボディブローで川瀬の動きが止まる。ラウンドの序盤は手数が出る川瀬だが,後半は三垣が左ジャブで冷静に組み立て,鋭い右ストレート,左フックでリードを奪った。
 8回は川瀬。右ストレート,左右フックで三垣をロープに詰めて攻勢。三垣も反撃するが,動きが鈍る。両者ともに顔面を鮮血に染めた激しい戦いになった。終盤,川瀬が再び攻勢に出ると,三垣はクリンチに出る場面が見られた。
 9回,三垣,川瀬の順に相次いでドクターチェックを受けるるために中断。再開後,川瀬の右ストレートで三垣がぐらつく。チャンスと見た川瀬は一気に攻勢に出るが,ここで三垣のグラブのテープが緩み,その処置のために試合が中断する。この休息が三垣に幸いした。一息ついた三垣は左フックを浴びせて反撃に出る。
 10回,激しい打ち合いは劇的な幕切れを迎えた。右目の腫れと出血で見にくそうな川瀬は再びドクターチェックを受ける。再開後,三垣の右ストレートから急展開につながった。今度は右ストレートで川瀬がロープを背負う。川瀬が右を打とうとしたところに三垣の右ストレートがカウンターになる。フォローのワンツーを浴びた川瀬はたまらず腰から崩れ落ちる。立ち上がったが,そのままカウントアウトされた。

 両者が流血する激戦の末,三垣がKOで4度目の防衛に成功した。これで4連続KO勝ちである。川瀬の積極策に戸惑う場面があったが,その都度左ジャブ,右ストレートで立て直したことが奏功した。パンチの鋭さ,テクニックに秀でたものがある。カウンターの右ストレートの威力は抜群であり,これで川瀬がダメージを蓄積させた。チャンスに見せる詰めの鋭さが光る。
日本王者・荒川仁人(八王子中屋)との対戦が楽しみになってきた。ただし,ガードが下がって不用意な被弾も目立つ。世界挑戦に向けては不安定な部分をいかに克服するかがポイントになるだろう。
 川瀬は右ファイタータイプ。174cmの長身だが,意外にリーチは短い。ワンツー主体に積極的な攻撃を展開したが,パンチ力の差が明暗を分けた。中盤以降はラウンドの序盤は攻勢に出るものの,後半は動きが鈍ることが目についた。

9回までの採点 三垣 川瀬
主審:ビニー・マーチン *** ***
副審:土屋末広 86 85
副審:中村勝彦 85 87
副審:杉山利夫 86 86
参考:MAOMIE 87 84


     ○三垣:19戦17勝(13KO)2敗
     ●川瀬:36戦27勝(17KO)4敗5分

     放送:G+
     解説:浜田剛史&セレス小林
     実況:藤田大介

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                          2011年7月2日(土)    後楽園ホール
                                   8回戦
                   日本S・ウェルター級3位      K      O    インドネシア S・ウェルター級1位
                ○   中川大資       4回0分20秒      バンバン・ルサディ   ●
                        (帝拳) 153 1/2 lbs                          (インドネシア) 153 3/4 lbs

 立上がりから中川が左ジャブ,ストレートを多用し,ボディに左アッパーを打って積極的に攻めた。ルサディは音無しの構えだが,ガードは固い。
 2・3回,試合は中川のワンサイドゲームになった。左ジャブから打ち下ろしの右ストレート,フック。さらに執拗なボディブローを浴びせれば,ルサディは苦しげな表情を浮かべた。
 4回,試合は呆気なく終わる。ゴングが鳴ってもコーナーから出ようとしないルサディ。戦意喪失と見た中村主審がカウントを開始する。ルサディは青コーナーで立ったままカウントアウトされた。

 一方的に攻めた中川が圧勝した。長身の右ボクサータイプでスロースターターとして知られるが,今夜はいつになく序盤から手数が多かった。特に左ジャブ,ストレートを多用していたことが光った。この左からワンツー,左右のボディブローなど上下への打ち分けが出ていた。一階級上げたことによって厳しい減量から解放されたことが良い結果につながったと言える。再起後調整試合が二つ続いたが,日本と東洋太平洋の2冠王者・チャーリー太田(八王子中屋)への挑戦が期待される。
 ルサディは右ファイタータイプ。インドネシアのトップコンテンダーという触れ込みだが,ベタ足でスピードはない。中川の手数に圧倒されて戦意を失うなど,不甲斐なさが目についた。

     主審:中村勝彦,副審:杉山利夫&ビニー・マーチン&飯田徹也
     ○中川:21戦17勝(13KO)2敗2分     ●ルサディ:18戦10勝(6KO)8敗
     放送:G+     解説:浜田剛史&セレス小林     実況:田中毅

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                        2011年7月8日(金)    九電記念体育館
                      WBC世界ユース バンタム級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン            挑戦者(比国S・フライ級9位)
                ○   亀田和毅    判 定    ボーイ・ドンディ・プマール   ●
                       (亀田) 117 3/4 lbs                   (比国) 118 lbs
                     WBA6位,WBC10位             元比国S・フライ級チャンピオン 

 サウスポーのプマールに対し,亀田はフェイントをかけながら仕掛ける。2回終了間際,左右フックのボディブローを連打する亀田。4回にはプマールも右ジャブ,左ストレート,右フックを繰り出す。
 5回,体を沈めるようにして右ストレートのカウンターを決める亀田。しかし,狙い過ぎて単発になり,チャンスを生かせない。
 7・8回,亀田は右ストレート,ボディへの左右フックで攻め込むが,攻撃のつながりが良くない。
 亀田は終盤も追いかけ回してプレッシャーをかけるが,パンチが単発でKOにはつながらない。思惑通りにならず,苛立ちの表情を見せる亀田。プマールも応戦するが,パンチは手打ちで威力に乏しい。

 国内で初めてユースの世界戦と銘打って行われた試合。亀田は初防衛に成功したが,ヒートアップしているのはセコンドだけで一向に盛り上がらない凡戦。終始プレッシャーはかけ続けていたが,パンチが単発でつながりが乏しいことが最大の難点。左フックもナックルパートが当たっておらず,威力は半減。右ストレートで再三チャンスを作ったものの,相手を見る悪い癖が出てしまったことも評価を下げる要因になってしまった。確実に勝てる相手だけを選び,”ユースの世界戦”という名ばかりの看板で飾り立てるようなことを続けていても成長は望めない。日本ランカークラスの強豪との手合わせで苦しい思いをしてそれを乗り越える勇気が無ければ,永久に評価されないだろう。
 プマールはサウスポーのボクサーファイターで,軽快な動きに乗せて右ジャブ,左ストレート,右フックが良く出る。元比国王者という肩書を持っているが,パンチにウェイトが乗っていない面がある。

採点結果 亀田 プマール
主審:福地勇治 *** ***
副審:金谷武明 99 93
副審:宮崎久利 98 93
副審:安部和夫 99 93
参考:MAOMIE 99 92


     ○亀田:20戦20勝(12KO)
     ●プマール:13戦8勝(2KO)2敗3分

     放送:TBS
     解説:鬼塚勝也
     実況:杉山真也

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                         2011年7月8日(金)    九電記念体育館
                                  10回戦
                  WBA世界S・フライ級1位    K      O     タイ国バンタム級(ノーランク)
                ○   亀田大毅       2回1分42秒     チャッチャイ・モンソンジム   ●
                         (亀田) 118 lbs                              (タイ) 118 lbs

 初回からぐいぐいと踏み込んでプレッシャーをかける亀田。ガードを高く上げて接近し,左アッパーを見舞う。
 2回開始早々,亀田の大きな右フックがアゴをかすめる。右アッパーをアゴにヒットする亀田。チャッチャイは構わず右から左のフックを振るが,これが空振りになり,勢い余ってキャンバスに落下。明らかにスリップダウンだが,古田主審はノックダウンとしてカウント8を数えてしまった。再開後,亀田が攻勢に出る。左右の連打から右ストレートが決まり,チャッチャイは仰向けにダウン。立ち上がったが,そのままカウントアウトされた。

 亀田が圧勝。プレッシャーをかけ続け,ボディへの左アッパーを主体にチャッチャイを追い詰めた。ショートの連打が出ていた点は良かったが,接近するまでのパンチがないのは相変わらず。
 チャッチャイはずんぐりとした右ファイタータイプ。左右フックを得意としているが,動きがぎこちなく,スピードも今一つ。

     主審:古田厳一,副審:桑田和昌&岩崎国浩&姫野俊道
     ○亀田:23戦21勝(13KO)2敗     ●チャッチャイ:25戦16勝(7KO)8敗1分
     放送:TBS     解説:鬼塚勝也     実況:新夕悦男

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                        2011年7月8日(金)    九電記念体育館
                      WBC女子世界ユース アトム級タイトルマッチ10回戦
                  WBC女子ミニフライ級13位  T  K  O      タイ国女子ミニマム級(ノーランク)
                ○   黒木優子      4回1分56秒   ノンキャット・ロングレンギーラコンケーン   ●
                         (関) 101 3/4 lbs                          (タイ) 100 3/4 lbs

 左の黒木,右のノンキャット。初回,黒木は軽快なフットワークから右ジャブで牽制。ノンキャットの右をもらうが,すぐに左ストレートを返す。ノンキャットの右ストレートが再三ヒット。
 2回,黒木がチャンスを掴む。右ジャブの連打からつないだ左ストレートが決まり,ノンキャットはロープ際で尻餅をついてダウン(カウント8)。黒木は攻勢に出てロープに詰めるが,上体が前にのめって泳ぐ。
 4回,左にスイッチして攻めるノンキャット。左ストレートで黒木の顔が上を向く場面があったが,すぐに反撃に転じ,右ジャブからの左ストレートがヒット。このパンチでノンキャットは腰から落ちてダウン(カウント9)。さらに攻勢に出る黒木。ロープからニュートラルコーナーでノンキャットが防戦一方になったところで牧角主審が試合をストップした。

 黒木(20歳)が勢いのあるボクシングで快勝し,タイトルを獲得した。サウスポーのボクサータイプで伸びのある左ストレートが武器。軽快なフットワークに乗せ,右ジャブにつなぐ左ストレートが得意のパターン。正面に立って相手の右ストレートをもらう場面が目立った。これは改善を要する。
 ノンキャットは右ファイタータイプ。思い切った右ストレートを繰り出して積極的に攻める。ときおりこの右をヒットして黒木を苦しめた。4回には左にスイッチして流れを変えようと試みたが,最後は黒木のワンツーに屈した。

     主審:牧角健次郎,副審:桑田和昌&金谷武明&宮崎久利
     ○黒木:9戦7勝(4KO)2敗     ●ノンキャット:7戦6勝(2KO)1敗
     放送:TBS     解説:鬼塚勝也     実況:新夕悦男

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       2011年7月9日(土)    米国ニュージャージー州アトランティックシティ  ボードウォークホール
                      WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
                   挑戦者(同級1位)    K      O     チャンピオン
                ○   リコ・ラモス      7回2分46秒    下田昭文   ●
                       (米国) 122 lbs                          (帝拳) 121 1/2 lbs

 左の下田,右のラモス。主導権争いが注目されたが,下田が積極的に仕掛けて自分のリズムで試合をコントロールした。右ジャブからフェイントを織り交ぜて左ストレートをボディに見舞う。2回には左ストレートを上下に決めてリードを奪った。機先を制した下田に対し,後手に回ったラモスは手数が出ない。
 4回,積極的にプレッシャーをかける下田。左アッパーのボディブロー,さらにカウンターの左ストレートも決まって好調。5回には左ストレートから左右フックを連打から左右アッパーのボディ攻撃に出た。バッティングで右目上から出血したラモスは下田を見てしまい,さらに後手に回った。
 6回,下田は良く動いて左右フックのボディブロー。プレッシャーをかけられたラモスは下田のスピードに戸惑って苦しくなる。
 しかし,好事魔多しとは良く言ったものだ。まさに7回は下田にとって悪夢のラウンドとなった。積極的に仕掛けるが,明らかにラフで雑な攻撃になる下田。ラモスは左右に動きながら細かく手を出してチャンスを窺う。ラモスは下田の出バナに右ショートストレートをヒット。リング中央でフェイント気味の右ストレートから返した左フックがアゴに決まり,後方に弾き飛ばされるように仰向けにダウンする下田。必死に体を起して立ち上がろうとするが体が言うことを聞かず,再びキャンバスに突っ伏すように倒れ込んでカウントアウトされた。

 下田が痛烈なKO負けで初防衛に失敗した。積極的な攻撃でラモスの組み立ての芽を摘む作戦が的中し,6回までは完全にリードしていただけに残念な結果となった。スピードも切れもあって日本人初の米国本土での世界タイトル防衛に期待が膨らんだが,7回に入って雑になったところを突かれてしまった。集中力が持続していればと悔やまれる。まだ若く,前途がある。再起に期待する。
 ラモスは右ボクサーファイターで右ストレート,左フックを得意としている。大振りせず,コンパクトに振るパンチが武器となっている。下田に先手を取られたが,冷静にチャンスを待った。試合を決めた左フックは力みがなく,必要最小限の力でアゴの先端を弾くように打った芸術的で技ありの一打。当て勘に優れる試合巧者である。下田の攻撃が雑になったところを見逃さなかった勝負勘も見事。

6回までの採点 ラモス 下田
主審:ベンジー・エステベス(米国) *** ***
副審:ジョージ・ヒル(米国) 54 60
副審:バーバラ・ペレス(米国) 55 59
副審:ジョン・スチュアート(米国) 55 59
参考:MAOMIE 55 60


     ○ラモス:20戦20勝(11KO)
     ●下田:27戦23勝(10KO)3敗1分

     放送:WOWOW
     解説:ジョー小泉&浜田剛史     ゲスト:西岡利晃&粟生隆寛
     実況:高柳謙一     アシスタント:中島そよか

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                       2011年7月11日(月)    後楽園ホール
                        日本フェザー級タイトルマッチ10回戦
                     チャンピオン    T   K   O    挑戦者(同級6位)
                ○   細野 悟    2回2分56秒     高山和徳   ●
                        (大橋) 126 lbs                      (船橋ドラゴン) 126 lbs
                     WBA9位,WBC13位

 初回,左ジャブからワンツーでプレッシャーをかける細野。高山は打ち合いを避けるように足を使ってワンツーで応戦する。しかし,高山の右に合わせるようにボディに左アッパーを打ち込む細野。
 2回,足を使ってサークリングしながら左ジャブ,右ストレートを放ち,左アッパーをヒットして攻勢に出る高山。これに細野が反応する。細野の左アッパーが顔面に決まり,たまらずロープ際に後退して崩れるようにダウンする高山(カウント9)。辛うじて再開に応じたが,ダメージは深刻。細野は執拗に追い回し,小さな左右アッパーから決め手となる左アッパーのボディブローを打ち込んで襲い掛かる。赤コーナーで高山が防戦一方になったところで安部主審が試合をストップした。

 細野は3度目の防衛に成功。圧倒的なパワーの差を見せ,まさに圧勝。高山に動かれたが,慌てずに小さな左右アッパー,ワンツーで崩した。最初のダウンを奪った左アッパーは強烈なパンチで詰め方も素晴らしい。格下相手とはいえ,世界再挑戦に向けて期待が膨らむ試合内容だった。KOを狙い過ぎて手数が少なくなるのが欠点だが,今夜のように小さなパンチを多く出すことが大事。
 高山は右ボクサーファイターで右ストレート,左アッパーを得意としている。細野の強打を警戒して打ち合いを避けるようにサークリングしたのは作戦通りだった。しかし,上下に打ち分ける細野の間断ない連打に巻き込まれ,玉砕した。

     主審:安部和夫,副審:中村勝彦&ほか2名不明
     ○細野:22戦21勝(15KO)1敗     ●高山:31戦19勝(4KO)8敗4分
     放送:テレビ東京     解説:内山高志&八重樫東     実況:島田弘久

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                       2011年7月11日(月)    後楽園ホール
                               8回戦
                   日本ミニマム級7位   T   K  O   日本L・フライ級(ノーランク)
                ○   原 隆二    6回1分28秒     石井 博   ●
                        (大橋) 107 lbs                     (レイスポーツ) 108 lbs

 2回,原は強引とも思えるほどの左アッパー,左右フックのボディブローでぐいぐいと攻め込む。右フックをボディに打ち込まれて石井の動きが止まる。3回,左右アッパーで起こして右ストレートを浴びせる原。石井は防戦に忙しくなる。
 5回,原のダイナミックな攻勢が続く。左右アッパー,右ストレートの迫力ある攻撃に石井は守勢一方。左右アッパーのボディブローで背を丸める石井。終了間際にも青コーナーに詰まってピンチを迎える。
 6回開始早々から原がパワフルな攻撃で圧倒。右フックのボディブローで後退する石井に容赦ない連打で襲い掛かる原。ボディへの右ストレートでロープを背に上体が丸くなったところで福地主審が試合をストップした。

 昨年度の全日本新人王・原が圧倒的なパワーの差を見せつけた。積極的というよりも貪欲とも思える攻めの姿勢が素晴らしい。間断なく上下に打ち分けられる左右アッパー,右ストレート,フックが武器の右ファイタータイプ。左ジャブが少ないことが気になるが,和製グティ・エスパダスとしての期待が膨らむ。来年の早い時期に日本タイトル挑戦の可能性も十分である。
 石井は右ボクサーファイター。良く応戦したが,原の強打を上下に打ち分けられて完敗。

5回までの採点 石井
主審:福地勇治 *** ***
副審:安部和夫 50 46
副審:土屋末広 49 46
副審:ウクリッド・サラサス 50 46
参考:MAOMIE (30) (27)


     ○原:8戦8勝(6KO)
     ●石井:15戦6勝6敗3分

     放送:テレビ東京
     解説:八重樫東
     実況:増田和也

※ 第2・3・5・6ラウンドのハイライト部分のみを放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドから見たあくまで参考の採点です)。

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                       2011年7月11日(月)    後楽園ホール
                               6回戦
                 WBC女子世界アトム級12位       東洋太平洋女子ミニフライ級7位
                ○   宮尾綾香     判 定     小田美佳   ●
                        (大橋) 104 1/4 lbs                 (宮田) 104 lbs

 初回,ともに左にサ−クリングしながら左ジャブで探り合う両者。3回,激しい打ち合い。小田は左右フックの連打。宮尾も右ストレートで応戦する。このパンチで小田の顔が上を向く場面が見られた。
 5回,小田は前に出るが,宮尾は左右に動きながら出バナに左フックから右ストレートをクリーンヒット。宮尾の足についていけない小田。宮尾は手数が良く出る。
 6回,前に出る小田に対し,宮尾は左右に動いてスピードで圧倒。小田が出るところに左右フック,右ストレートが決まる。

 宮尾が快勝。とにかく良く動いて手数が出る。左右に動いて小田の前進をかわし,出バナに右ストレート,左フックを浴びせた。相手の前進をストップする左ジャブ,ストレートを持っていることも強味の一つになっている。イキの良さが売り物で,非常に楽しみな右ボクサータイプである。最後まで足と手数が衰えなかったのは,豊富な練習量の賜物以外の何物でもない。
 小田は左右フック,右ストレートを得意とする右ファイタータイプ。執拗に前に出たが,宮尾のスピードとカウンターに屈した。

採点結果 宮尾 小田
主審:中村勝彦 *** ***
副審:ウクリッド・サラサス 59 56
副審:葛城明彦 59 56
副審:福地勇治 59 56
参考:MAOMIE (40) (37)


     ○宮尾:8戦7勝(1KO)1敗
     ●小田:8戦3勝(1KO)4敗1分

     放送:テレビ東京
     解説:なし
     実況:林克征

※ 第1・3・5・6ラウンドのハイライト部分のみを放送(MAOMIEの採点は放送されたラウンドから見たあくまで参考の採点です)。

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